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2023年5月26日 (金)

仙台ヨドバシ新ビル オープンまで1週間!

3週間前の時点で本当に間に合うのか?と思われた工事進捗状況だったヨドバシ仙台第1ビル。


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 オープンの6月2日(金)の1週間前となる今日、ふらっと夕方に寄ってみました。

 東口ペデストリアンデッキより、新ビルと第2ビルを写してみました。

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 このエスパル東館とヨドバシ新ビルの角の部分が、東口を代表する空間になりそうです。エスパルの飲食店が位置するこの2~4階のガラス張りの空間は映えますね。4階のスタバは絶好のアピールできる位置を抑えています。

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 5/14時点で店舗前のタイル工事真っ最中でしたが、その部分はほぼ仕上がっていました。

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 ただし、第2ビルとを結ぶ通路部分は最後の仕上げの状況。

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 これは通路内部。雨風の影響を受けずに第2ビルや新エスカレータを経由して東七番丁方面に向かうことができます。

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 新店舗内は、什器の搬入・設置が行われ、慌ただしい雰囲気を感じました。

 なお、第2ビルの現店舗は、ところどころ棚が空っぽの箇所があり、新店舗への移動真っ最中ということを感じました。

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 移転オープン前の2日間(5月31日~6月1日)は、さすがに休業して、移転作業に専念するようですね。

 南東側の壁面に回ってみたところ、東口正面入り口側にはなかった垂れ幕が下がっていました。

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 これが、ヨドバシ本体での取り扱い商品なのでしょうか。現在の第2ビルでの取扱商品とあまり変わらないような気がしますが、当然ながら品揃えは格段に充実するでしょうね。1階でのヨドバシ・ドット・コムの商品受け取りも格段に利便性が高まることに。

 営業時間は9時半から22時までと、現在と変わりません。駐車場は1600台とのことで、現在のかなり台数が850台と少ない状態からすると、倍増しますが、それでもオープンからしばらくは満車になりそうで、それ以前に周辺道路が麻痺するかと。郊外のあすとヤマダのオープン時でも駐車場は屋上まで満車にならなかったのに。

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バスターミナルも完成

 デッキやエレベーター、エスカレータと合わせて、総計21億円分を企業版ふるさと納税により仙台市に現物寄付したという太っ腹なヨドバシ。バスターミナルの全景を第2ビルとの通路から。舗装工事も完了し、デジタルサイネージが綺麗に並んでいるのが分かります。

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 バスパースも3台が余裕で並ぶことができるスペースが確保されています。広瀬通宮交ターミナルはあれだけの本数を2台分でさばいていることを考えると、余裕がありますね。バス停の番号としては80番が付与されるようです。

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 ただ、現時点で判明しているさくら観光とJAMJAMライナーで計12往復の発着のみ。

 それも、格安高速バスは夜行の方が多いので、昼間はこのターミナルが宝の持ち腐れとなりそう。その分を昼行高速バスで有効活用されるのか。

従来の東口高速バスターミナル

 使用休止していたヨドバシ新ビル側の73番と74番バス停が5月16日から使用再開していました。なお一番東側の75番はまだ使用再開されていない模様。

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 ただ、コロナ禍での乗客減による休止便の発生、そして乗務員不足よりその休止便の再開の歩みは遅くなっています。

よって、高速バスターミナルが不足すると思われて、せっかく整備されたヨドバシ高速バスターミナルですが、そもそも東口の従来の高速バス乗り場に余裕がある状況です。なので、追加乗り入れの発表が待たれるところ。

 既存の東口71番には、盛岡便のうちJR担当便のみ乗入れていましたが、岩手県北バス担当便も6月1日より新規に乗り入れることになっています。盛岡便は基本は西口40番の宮交ターミナルからの発着ですが、このようにJR持ち以外での東口と西口ダブルでの乗降車ができる便が増えればと思います。

1階のデッキ下

 見違えるように、きれいに完成していました。

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 地下道入り口のこのあたりも、内装工事は途中ながらも、外観は完成です。

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変化なしの第2ビル地下道

 先日はシートで覆われていた地下道入り口が元通りになっていたので入ってみましたが、中に変化はありません。

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 第2ビルの店舗へは階段又はエレベーターで入ることは変わらず。第2ビルへは3階への連絡デッキにより仙台駅から直接入ることができるようになったことを考えると、駅前広場から最短での第2ビルへの動線とはなりますが、ますますこの地下通路の中途半端感が高まった印象。

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オープン間近

 満を持しての新店舗オープンセールは、金曜日とはいえ初売りを超える長蛇の列が発生するか。

なお、オープンの週末は楽天はホーム試合ではないので良かったですが、6月6日からは、ホームで何と阪神3連戦。ここは東口がカオスになりそうです。

 楽しみながらも、待ちくたびれて、買おうとしていた大型家電も購入してしまったので、特に買いたいものはないにしても、巨大な新ヨドバシと併設の専門店街により、駅前で1か所で見て回れる巨大商業施設は貴重。

 飲食店街の完全オープンもまだ先で、第2ビルのリニューアルも控えているので、まだまだ楽しめそうです。

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2023年5月 6日 (土)

GWで楽天モバイルパークへ

 今シーズンは、打線が低調で投打がかみ合わず、下位に低迷する楽天イーグルス。

 昨シーズンはGWまでの快進撃11連勝などで、優勝を狙えるか?という期待を抱かせながらも、GW以降の急ブレーキで、最終的にはGW前に得た貯金をほぼ吐き出してしまい、CS進出も叶わずというストレスのたまるシーズンでした。

 一方、今年は低空飛行のスタートから、ようやくGW前位から西武とロッテにそれぞれ2勝1敗で勝ち越し、徐々に借金を返済しつつあり、右肩上がりになれば楽しめるかなと思いながら、GWの平日に楽天モバイルパークで観戦してきました。

 観戦したのは外野のバックスクリーン付近で人工芝敷きのピクニックエリア。10人まで入れるとはいえ、ゆったり見れるのはせいぜい5~6人位までか。試合自体は見やすい席でした。

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岸150勝達成

 好投しながらも援護がなく、偉業達成が持ち越しになっていましたが、この試合は珍しく打線の援護が効果的。

 球場周辺で子どものファンクラブ特典を交換したり、スタグルを物色していたら、結局球場に入ったのは18時半ころで、既に2点の援護が!

 途中で売店に行った際にロッテファンの歓声が聞こえ、嫌な予感がしたところ、ポランコにソロホームランを浴びてましたが、8回にフランコの2点タイムリーで何とか息をついて、岸も8回97球で完投を狙えるかという出来。

 その時点で5-1と4点差だったので、松井裕樹は温存して宮森で締めようとするものの、ヒット2本とフォアボールでアップアップで結果的に松井裕樹セーブのシチュエーションとなり、1発で同点のいやな展開ながらも、さすがに無失点で締めてくれました。

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本当に電光掲示板の真下。

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 楽天の試合にまともに子どもを連れてきたのは今シーズンが初めて。ベガルタの試合には何度も連れて行ったけれど、結局興味を持たせられずに来なくなっていましたが、楽天モバイルパークは試合に飽きてもスマイルグリコパーク に遊びに行けるという緩いところが気に入ったようで、最後まで試合を見ることができました。そして、ビクトリーセレモニーも初体験。これで試合後の帰宅混雑を分散させる効果もありますね。

 ベガルタもスタジアムパーク構想として、七北田公園との連携を目指して動き始めているので、子供連れでも楽しめるスタジアムとして楽天を参考にできるところは真似して欲しいもの。佐々木社長を退任させて仙台市役所OBの板橋社長が就任したということは、このミッションのためと思っているので。

【楽天イーグルスの勝利を光で祝う】VICTORY CEREMONYを開催!(イベント情報追加!) | 東北楽天ゴールデンイーグルス (rakuteneagles.jp)

久々の観覧車

 以前グリコパークを目的に来た時は、観覧車やメリーゴーランドなどのアトラクションは有料で、正直高いなぁと思っていたところ、今はそのアトラクションはほぼ無料になっており、行列はありながらも気軽に乗れるようになっています。

スマイルグリコパーク&観覧車 (2017.5.5)

 試合終了後で待ち時間がそれほどなかったので、久々に乗ってみました。

 試合終了後、セレモニーを見た後で30分以上過ぎていたので、内野方面ほぼ人がはけた後。

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 新球団の誕生から早くも19年目のシーズンで、球場も老朽化が否めない部分も多いながらも、毎年の改修や運営の変更などで、飽きさせない部分があり、コロナ明けで生観戦様子見の方も多いのでしょうが、その日も21500人とGW中の平日にしてはまずまずの入り。仙台の気候はGWから観戦にちょうど良くなり、観客動員も伸びてくる傾向にあります。

 今シーズンは成績が不調ながらも、徐々に打線が繋がりつつあるので、2万人をコンスタントに超えることができればと。
 しかし、石井監督の表情を見ていると、昨年に続き大丈夫かな?とは思ってしまいます。ベテランに頼り若手をうまく使えない状況が続き、チームの底上げがなされない状況から、ファンとしても見ていて辛い状況に。日ハムも復調気味で最下位脱出争い中、4位の西武の背中が見えてきたので、少しずつ順位を上げて行って、シーズン終盤まで楽しませてくれればいいなぁと、緩い気持ちで応援しています。

【おまけ】帰りの仙石線アクセス(15分待ち)

 帰りはいつものように仙石線宮城野原駅から仙台駅経由で長町駅までスムーズに行けば乗換込みで15分の道のりですが、子ども連れということもあり宮城野原駅での狙っていた電車21時23分発に間に合わず、結局21時38分発まで10分以上の待ちぼうけを喰らい、結果的に長町駅到着は21時55分と30分もかかり疲れが。。

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 いつもであれば混みあう時間帯ながらも、さすがに20時半に試合自体は終了してから1時間後なので、ホーム上はこのようなまったりした状況。相変わらず臨時列車はなく毎時4本で15~20分毎の運行は何とかならないのかとは思ってしまいます。

 シャトルバスも乗ってしまえば仙台駅まで片道5分だし、行列から乗車をあきらめても仙台駅までゆっくり歩いても25分ということからうまく分散している面はあるので、改善は見込めないのでしょうね。

楽天生命パークへの仙石線アクセスについて(2019.8.13)

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2021年12月27日 (月)

22年春JRダイヤ改正発表 その2〜仙石線昼間20分間隔へ

 先週の続きです。来春のJR東日本仙台支社のダイヤ改正において、最も驚きを以って伝えられたのがこの仙石線の白紙改正。

 東北新幹線の一部臨時列車化はある程度事前に予測されていましたが、仙石線の改正内容には驚きました。

 ただし、この内容を見る限りでは、今般の利用者減に合わせての効率化を図りながらも、非常にメリハリを意識した改正内容であり、今後の改善に向けた課題はあれども、やむを得ないと感じました。

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昼間は松島海岸まで20分間隔化

 今回の改正は減便はあれども、増発は考えられない雰囲気の中、何と松島海岸駅まで昼間20分間隔化が図られます。

 仙台駅発は09分、29分、49分発で非常にわかりやすく、観光客にとっては利用しやすいダイヤになります。

 今秋に新駅舎が完成し、観光客誘致に力をいれるタイミングでのこの増発。仙石東北ライン開業後は、仙台駅からの松島海岸経由快速がなくなったため、所要時間が約30分から約40分となり、不便になった印象があったところでしたが、仙台駅から向かう場合も、仙台駅に戻る場合も20分待てば乗れるという安心感があれば、乗る前の買い物や食事も焦らずに済ませることができ、特に松島海岸駅周辺の飲食店などにも好影響が。

 コロナ禍で集客に苦しんだ松島観光業界ですが、ようやくコロナ前の7割程度にまで戻ってきた状況であり、反転攻勢をかけるにあたり、強力な援軍となります。

多賀城以西も昼間減便へ

 ただし、運転上の区切りである東塩釜駅止まりの1本が松島海岸に延長される一方、多賀城止まりが多少減便され、昼間は毎時3本の時間帯が誕生します(11・13時台)。

 その他の時間帯(10・12・14時台),は、多賀城始発着便を加え多賀城以西従来どおり毎時4本になりますが、基本は20分間隔で、不等間隔にはなれど10or20分間隔なので,以前の15分間隔とそれほど変わらない。

 それに,15分間隔だったのは下りのみで,上りはもともと10~20分間隔だったのが,来春の改正で,上り下りともほぼ約10or20分間隔になります。

 よって,体感的にはそれほど変わらず,きれいに20分間隔で覚えやすいというメリットもあるので、分かりやすさを重視して、近距離を犠牲にしながら、その分を松島観光客の利便性を高め、松島海岸駅まで基本20分間隔での運行ということは理解できます。

 とはいえ、1時間に1本でも十分な利府町の陸前浜田駅と、仙台駅近くの駅間の短いバス代わりに使われている10〜12分間隔が望ましいような榴ヶ岡〜小鶴新田が、同じ20分間隔が基本ということについては違和感が。

 故障が頻発している現在の205系の運用数を減らし、省力化を図る一時的な措置の可能性もあり、この形が最終形ではないのではと。昼間の仙台近郊区間の混雑具合を観察し、噂されている新型電車E131系への置き換えに併せ、今後の展開を検討していくのかと思っています。

石巻への各駅停車が昼間2時間おきへ

 仙石東北ライン開業後、石巻方面への快速が東北本線経由に移り、全線仙石線経由での石巻行は所要時間が増え、各駅停車で90分かかる列車も現れました。とはいえ、従来からの沿線としての繋がりが大きく、毎時1本の石巻発着全線各駅停車は減らせなかったところ、とうとうメスを入れてきた感が。

 仙石東北ライン開業時にも予想していた内容でしたが、多賀城や本塩釜から石巻方面は高城町駅で仙石東北ライン快速に接続すれば良いし、手樽や陸前富山などの一日の乗客数が2桁の駅をはじめ、聖域にはできない状況に。

 震災後に復旧した仙石線、常磐線、石巻線いずれも、全線復旧時には、震災前の普通列車の本数は確保しましたが、令和3年春のダイヤ改正で、常磐線は昼間の本数を毎時1本化し、2〜3往復程度の減便を図りました。それに続き、仙石線でも昼間の各駅停車から減便を図ることに。

 この区間も、色々と課題は残り、住宅地の高台移転に併せて復旧させた東名駅、同様に周辺に集団移転地や災害公営住宅が立地する東矢本駅、石巻あゆみ野駅など、利便性を確保しなければならない快速通過駅に影響が大きいため、この形が最終形ではなく、「仙石東北ラインの矢本以遠各駅停車化」「新型電車E131系導入に併せ、石巻方は2両編成での運行」など、極端に利便性を落とさない形での折衷案を探っていくものと。


 そう考えると、野蒜付近の移設に併せて、野蒜駅と東名駅の前向きな駅統合に踏み切れなかったことが悔やまれます。移設により距離が短縮になったことから、移転地の中央部に地区を代表する駅を設置するべきだったかと。

 集団移転住宅地のうち、駅勢圏の狭い野蒜駅が快速停車駅となり、駅勢圏の広い東名が各駅停車のみという矛盾もあり、東名駅の利便性は簡単に落とせない。せめて、野蒜駅の駅勢圏のほうが広ければ良かったのですが。実際は、東名駅が近くとも、野蒜駅に車送迎で快速利用というケースも多いでしょうし。


土休日ダイヤの導入

 前回改正から,朝のみ土休日運休列車を導入していましたが,朝夕を中心に根本的に土休日ダイヤを導入してきました。

 一部列車が土休日運休だと,運休列車の前後が多少間隔が空くため,ほぼ等間隔で使いやすくなります。

 朝は7時台は仙台駅時点上りで平日比▲2本/時 ,8時台は平日比▲1本/時,9時台は何と平日比▲3本/時です。

 夕方の下りは,平日比で▲1本/時 程度 の減便となります。

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 気になるのは,宮城野原駅でのプロ野球観客輸送ですが,ナイター時間帯は試合開始前で多少土休日の減便の影響はありますが,試合終了後の21時台は時間4本で平日も土休日も変わりがありません。まぁ,コロナの影響が過ぎて人数制限が解除されても,もとのように満員の観客で試合できるようになるかは不透明なところ。


JR東日本の狙い

 今回の改正内容としては、多賀城以西の昼間の利便性低下は、今後リカバリーがされると思っていますが,JR東日本として,20分間隔というのは郊外輸送区間での最適解と思っているのではと。

 今回の改正で,首都圏でも常磐線取手駅以北の中電区間が特別快速▲1本減便で昼間毎時3本になります。川越線,相模線は従来から昼間毎時3本,新潟近郊でも信越本線,白新線,越後線は長年昼間毎時3本(約20分間隔)を守っています。

 仙台近郊でも,東北本線の北方面の毎時3本が崩れたのは残念ですが,仙山線は単線での線路容量限界があれども昼間はほぼ毎時3本で,今回アクセス線が完全に昼間毎時3本化(20分毎)されるなど,30分間隔だと気軽に乗れないローカル線になってしまうところ,都市郊外の利用では毎時3本(20分間隔)はギリギリのところなのかと。

 次回は, 東北本線(仙台以南)との比較を含めて,もうちょっと分析してみようかと思います。

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2021年4月15日 (木)

ヨドバシ仙台第1ビル アセス変更後の計画が明らかに

仙台駅東口に長年計画されながら,度重なる着工延期により,多くの仙台市民をやきもきさせてきた,このヨドバシ仙台第1ビル。

1月下旬に,ヨドバシホールディングスから,とうとう着工に向けた計画概要が明らかになっていました。


過去記事


 今春の着工とされながらも,未だ着工にはいたっておらず,気になっていました。それに,3月末に予定されていたこの計画が審査される仙台市環境影響評価審査会も延期となりながら,ようやく4月13日火曜日に開催され,新たな詳細計画が明らかになりました。

仙台市環境影響評価審査会HP

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 着工は8月に延びますが,完成は約2年後となる令和5年3月で変更はありません。

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音楽ホールが入る予定だったB棟が見送りになること,A棟が12階まで上に伸び,上層部にオフィスを入れることは既報どおりですが,メインのヨドバシカメラ店舗の入るフロアが2~5階の4層になること,1階は全面が店舗ではなく,半分以上が自社の物流センターで多少テナントも入ることは新情報。ヨドバシ・ドット・コムとの拡充・拡大を想定し,ペデストリアンデッキ下に隠れるとはいえ,バスターミナルに面する一等地に物流センター機能を入れるとは戦略的。

 ヨドバシ・ドット・コムで注文してすぐに受け取りに行くということも増えそう。現在は,すぐに店舗受け取りを希望しても仙台店では在庫が少なく,後日受け取り・配送になるケースが多いので。

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 ヨドバシカメラの店舗フロアが4層に拡大されるのかと思いましたが,実際B棟の計画(変更前アセス)ではA棟に隣接するフロアに店舗を想定したがありましたが,そのB棟部分が見送りになっているので,実質的には想定されるヨドバシの店舗面積はそれほど変わらないのかと。それでも現店舗の2倍近くの面積にはなりそうです。

 飲食店は6階の半分弱で,残り半分強は駐車場。コロナの影響が読めない中,慎重な計画に落ち着いたということなのでしょう。広大な専門店はA棟にはほとんど入らず,B棟の1~3階(現 ヨドバシ仮店舗)に入れることになりそうです。(今回明らかになった内容には,ヨドバシ第2ビルの活用方法についての情報は含まれていませんので,あくまでも予想)。

 なお,1階の東七番丁通側に計画されていたバスターミナルはそのまま。以前から何度も書いていますが,東口高速バスターミナル拡充の受け皿として利用されるのでしょう。そうすると,ヨドバシにとっても東北各地からの集客力UPにつながり,高速バスターミナルの集約をもくろむ仙台市とWin-Winの関係に。

魅力的な東口に

  •  2000年 仙石線地下化&ZEPP仙台オープン
  •    2011年   アンパンマンミュージアムオープン
  •  2012年 ヨドバシ第2ビルオープン
  •  2015年 地下鉄東西線宮城野通駅の開業
  •  2016年 東西自由通路開通&エスパル東館オープン
  •  2017年 ホテルメトロポリタンイーストオープン
  •   同年   宮城野橋全通
  •  2021年 JR仙台イーストゲートビル(オフィス)オープン

と,20年以上かけて,徐々に成長してきたこの仙台駅東口エリア。2005年からは宮城球場に楽天イーグルスが本拠地を構えるなど,集客施設にも恵まれ,仙台駅東口第二土地区画整理事業の進展で,国道45号線までの広いエリアが整然と区画整理され,マンションが林立するなど,都心居住の受け皿としても順調に開発が進められてきました。

 その集大成ともいえる,このヨドバシ仙台第1ビルの着工と完成。

 仙台都心再構築プロジェクトによる規制緩和を起爆剤として,仙台駅の東西が切磋琢磨しながら,発展していくことを期待します。

 メインの西口でも,さくら野跡地やエデン後の再開発など,期待されるエリアは多いので,コロナの影響が続き不安なご時世が続きますが,コロナ後を見据えて,堅実に都心部の機能更新は進めていって欲しいもの。

 

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2020年3月13日 (金)

明日はJRダイヤ改正 常磐線全線復旧! ほか

 新型コロナ渦で暗いニュースが続き,さらに恒例の震災特番の垂れ流しにうんざりしていたところ,週末の娯楽であるベガルタも4月への再延期が確定するなど,気分を上げるのが難しいこの頃でしたが,明るい話題としては,明日に控えた常磐線の全線再開と仙台ひたちの復活ですね。

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3月JRダイヤ改正 仙台駅時刻表は? (2/25)

常磐線全線復旧 ひたちのダイヤ考察 その1 (1/21)

常磐線全線復旧 ひたちのダイヤ考察 その2 (1/25)

常磐線特急 仙台―東京直通復活へ (19/7/6)

 とはいえ,全国一斉休校の余波で,子供の世話のために全く外出がままならない週末が続いており,明日はせいぜい長町駅近辺を10両編成で疾走するひたちを拝むこと位になりそうです。

 それにしても,9年ぶりの全線再開という祝賀ムードも吹き飛ばすコロナ渦が恨めしいところですが,落ち着いたらぜひ東京遠征に早速使ってみたいです。4時間半は新幹線の3倍とはいえ,高速バスよりは1時間も短いし,旅として考えれば良い所要時間かも!

 乗車率はさらに厳しくなるとは思いますが,コンスタントに利用されて,仙台直通が長く続いて欲しいです。

プロスポーツの対応

 仙台に本拠地を置く3大プロスポーツチームが所属する各リーグ。

 Jリーグ・Bリーグの公式戦延期,プロ野球のオープン戦無観客試合と雪崩を打つように対応がなされましたが,今後の見通しとしては,Bリーグは数試合は無観客試合での公式戦再開,Jリーグは4月3日再開が決まったようです。

 Jリーグも無観客試合の可能性は残るにしても,これ以上の再開延期は難しいとのこと。プロ野球は無観客は想定せず4月10日の再開を目標にとのことで,学校もですが,やはり4月から徐々に正常に戻していかないと,家庭も経済もうまく回っていかない。

 全国からの観客が集まってくることに関してはリスクが高まるのは確実ですが,今後はリスクと生活を共存させながら妥協点を設定して対応していくしかないのかな。 

 さて,このブログも,明るい兆しが出てくるまで,しばらくは更新ペースが落ちるでしょうが,いろいろ考える充電期間としたいと思います。

 ※先週投稿したつもりでいたのが,下書きのままになっていましたので,時期は逸しましたが公開にしておきます。

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2019年11月19日 (火)

宮城県美術館 宮城野原移転の続報

あっ!とびっくりさせられた週末の河北のスクープでしたが,

宮城県美術館 宮城野原に移転? (11/16)

月曜日に開催された県の懇談会にて,美術館の”移転”及び県民会館との”複合施設化”が既成事実になっていました。

 

新たな県民会館と美術館集約 宮城県が施設配置3案提示

 宮城県は18日、老朽化する仙台市青葉区の東京エレクトロンホール宮城(県民会館)と県美術館を、いずれも宮城野区の仙台医療センター跡地に移転、新築する方針案を正式に発表した。両施設と屋外広場、駐車場、民間が活用するエリアを組み合わせた施設配置の3案を併せて公表した。
 県庁であった県有施設の再編に関する有識者懇話会で示した。配置案は図の通り。(1)県有施設のみで構成(2)西側に民間エリアを設定(3)東側に同エリアを設定-の三つで、一定の天井高を見込む新県民会館の位置は日照の観点から敷地南側か南東側とした。
 県は、県民会館、美術館とも芸術を扱う観点から親和性が高く、2000人規模のホールと美術館の集約は地域の文化振興につながると強調。委員からは相乗効果を期待する声が多く、集約に異論は出なかった。
 候補地周辺の人や交通の流れが変化することが想定されるため、駐車場の適正利用や公共交通機関との連携の在り方を検討すべきだとの指摘があった。今後の街づくりに向け、都市計画を所管する仙台市との協議を求める声も出た。
 座長を務めた東北大大学院工学研究科の堀切川一男教授(摩擦工学)は「夢のあるプランだ。将来の宮城の街づくりに寄与するよう議論を進める」と述べた(11/19河北)。

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 疑問点として,

①この有識者会懇話会の位置付け

②座長の専門は芸術とは程遠い分野

③配置図まで出るとは手回しが良すぎ

を感じました。

①については,この懇話会はあくまでも県の公共施設の統廃合や再整備の方向性を検討する場であって,美術館や県民会館のふさわしい立地や内容について検討する場ではないことから,単に県が使える未利用地に当てはめれば良いものではないという点です。

 そもそも,例の県政史上最大の負の遺産である利府のグランディ21も,県の住宅公社が保有する未利用地ありきで決定されたと言われています。ある面では良くても,観客輸送などを軽視して整備された施設の現時点での評価は周知の事実。

 直前までは,著名な建築家前川國男の代表作であるこの歴史的建築物を活かすため,大規模改修を前提に検討が進められてきたところ,突然の方向転換の理由として「大規模改修期間の美術品収蔵の問題,長期間の閉館を強いられること」が挙げられていますが,それだけの理由でこの建築物及び空間を放棄して良いのか?と感じました。

宮城県美術館リニューアル基本構想 (中間案)

宮城県美術館リニューアル基本方針(中間案)

 この宮城野原への移転及び県民会館との複合化が決定事項なのであれば,少なくとも,これまでの詳細な検討の結果,移転が必要になった経緯を事細かに説明すること,加えて美術館の建物を再利用する方向性でないと,自分は納得はできない。例えば,長年整備が検討されながら実現されていない東北大の総合博物館への転用など,東北大は川内萩ホールもうまくリノベーションして現在でも最前線のホールとして活用しているので,この建物に新たな息を吹き込んでもらうには,東北大の力が必要ではと思います。

②については,座長は有名な東北大の摩擦工学の教授で,地元企業との産学連携分野での輝かしい成果を上げている方です。ただし,今回の懇話会の検討にあたって,氏の専門分野がどうやって活かされているのでしょうか?

 美術館の方向性については,芸術分野の専門家を集めた懇話会や検討会で議論していくべきもので,単なる配置や効率性の視点からの検討会で決定して良いのでしょうか。「夢のあるプランだ」とコメントしていますが,ハコは立派でも中身がどうなるか分からないのに,無責任なコメントに思えます。

③については,配置図まで準備されていたというのは,用意周到ですね。もしかしたら,日曜日の河北のスクープは県が意図的に流した情報かもしれません。配置図云々という段階ではなくそもそものところで議論の余地がありすぎるのに,これで決まってしまうのでは,何か悲しいです。

前向きに考えると。。。

 ショックが大きいところですが,観光面からすると先日の記事に紹介した青森県美術館や金沢21世紀美術館の他にも,水戸芸術館など地方にありながらも,集客力がある美術館として評価されるようになれば,楽天の試合だけでなく,沿岸部の松島や仙台港の水族館,アウトレットなどとの周遊がしやすいような立地条件は評価できる面もあります。

 今後整備が予定されている仙台東道路の沿道でもありますし,おそらく防災拠点隣接地ということからインターも整備されることと思います。そうなると,仙台東部道路(常磐道・三陸道)から,直接高速道路で目の前まで行ける立地になると言えます。

目の前にJR宮城野原駅

 仙台駅から2駅4分,片道150円で目の前まで行けるという立地条件は,交通条件だけをみると優れている面もあります。とはいえ,連続立体交差事業で最低限の駅設備で20年近く前に移転開業したこの地下駅。拡張の余地が全くないという欠点があり,楽天の試合と県民会館の公演が重なってしまうと大変なことになりそう。

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 とはいえ,美術館の利用者は近年20万人前後であり,1日平均だと500人程度。特別展の開催時はその数倍なるでしょうが,鉄道輸送にとっては誤差の範囲内で,十分対応可能でしょう。野球も年間で65試合程度の開催なので,通常日は特に問題なく対応できそうではあります。

 検討されている民間施設として,飲食店などが入るでしょうし,帰りもある程度分散することが予想されますが,楽天の球場よりも多少仙台駅からは遠いことと,客層が中高年が多そうなこと,目の前が駅になるので,鉄道利用率は野球よりは当然高くなるでしょう。

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 なので理想としては,現在昼間15分おきの運行を12分おき程度にして欲しいところ。また夜間帯のナイター終了後と県民会館の公演がバッティングする可能性がある21時台の運行本数を多少増やしてもらえれば(楽天の試合後も増便しないので期待薄ですが)。

楽天生命パークへの仙石線アクセスについて (8/13)

 とにかく,正式決定とは思いたくなので,もう少し丁寧な説明が必要だと思います。この問題については,状況を追っていきます。

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2019年11月16日 (土)

宮城県美術館 宮城野原に移転?

 市のクラシックホール(音楽堂)の移転新築の話が,20年越しに候補地が転々しまだ決まっていないのに,同じく老朽化した県民会館の移転地が事実上宮城野原の国立医療センター跡地に電光石火で決定していましたが,その宮城野原の跡地利用として,宮城県美術館も合わせて総合芸術複合施設として整備する話が突然,今朝の河北新報朝刊1面に出てきました。

 県は決まるのが早いのですが,検討が拙速な面も。一方,市は石橋を叩き続けて渡らないような慎重さがもどかしい。今回も候補地選定の最終盤で「貴重な公園をつぶすな」という意見に右往左往している状況。もちろん,様々な意見を積み上げて,民主的な方が望ましい。

 その突然,宮城野原に県民会館との複合施設として整備する構想が出てきた宮城県美術館ですが,正直,「建替は早いんじゃない?」と思いました。

狙いは何?

 狙いとしては芸術系の複合施設として,県民会館と併せて整備するというのは考えとしてはありだし,青森犬やシャガールの「アレコ」で有名な青森県美術館(以下写真),金沢の21世紀美術館のような全国的に有名な美術館として売り出すには,既存のハコにとらわれずに新しく整備すべきとの考えなのでしょうか。でも,当然美術館はハコよりは中身次第なのは当然で,現時点ではコンセプトが見えないので何とも。

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 仮に,宮城野原の旧医療センター跡地に整備となった場合,跡地全体が6.7haあるので,ホールで1~2ha使っても,駐車場を含めてまだ余裕はあります。楽天のスタジアムと併せて,観光の目的地となる施設がこの近辺に集まることになります。野球ファンと芸術ファンは余り相いれないにしても,面白い展開ではあるかも。

 現在の美術館ではるーぷる仙台のルート上にはあるにしても,他の観光施設との連携は弱いので。宮城野原の交通の便は鉄道駅の近辺という点では現位置と比較して劣らず(東西線で仙台駅から3駅で10分強⇒仙石線で仙台駅から2駅で10分),自動車交通の面では,都心と4号バイパスを結ぶ元寺小路福室線の沿道で,仙台東道路の候補ルートでもあるから,県としては現在整備に向けて動いている防災拠点との連携を含めて,力を入れているエリアでもあります。

でも違和感が。。。

 まだ建築から40年経っていないのと,東北大学川内キャンパス近くの文教地区に佇むシンボリックな建物であり,また,佐藤忠良記念館やアリスの庭など,空間としても,現在でも陳腐さを感じない施設であり,リニューアルしながら長く生かすべきものだと思っていました。

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 あの,カフェモーツアルトフィガロが面している中庭も非常に落ち着く空間です。

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 それに,震災復興の事業が落ち着きつつあり,通常モードに戻りつつある中,後回しになっている事業があるはずで,これまでリニューアル前提で進んでいた県美術館が突然移転新築の話が出るというのが,非常に不自然な感があります。

 移転新築としたら100億円は下らないでしょうし,県民会館と併せると数百億円のプロジェクトに。隣接する防災拠点の用地買収費にも数百億円を投じる中(国の補助事業とはいえ),このエリアをなぜこんなに重視するのか。

 もちろん,宮城スタジアム,宮城県図書館,宮城大学と,あえて仙台市を避けて車でしか行けない場所に県施設を作りまくった時代の反省として,仮に宮城野原に移転する場合の立地条件は文句ないとはいえ,現美術館の跡地も,環境が良すぎて文教目的にしか使いづらい場所であり,分譲マンション用地として売却して整備費を生み出すことはできない場所です。

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 せっかく仙台市が地下鉄東西線を作ってくれて,アクセスが改善したのに,そこから敢えて移転するというメリットは小さいと。駐車場も確保されているし,非常にバランスが取れた場所にある現美術館を活かしていく方向で再検討を願いたいところです。

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2019年9月18日 (水)

仙台の3大プロスポーツ 正念場の3チーム

 仙台に本拠地を置くプロスポーツの3チーム。うち,楽天・ベガルタはシーズン終盤に差し掛かりつつあります。

 

 楽天は,代行監督から続投した平石監督の采配の妙もあり,快進撃の序盤戦でしたが,悪夢の10連敗もあり勝率5割とクライマックスシリーズを争うという当初見込み戦力に見合った落ち着きつつあります。

 一方,ベガルタはかみ合わない序盤戦で初勝利が4月にずれ込み,降格圏をさまよいながら,6月の快進撃で一息つきながらも,やはり恒例の夏の勝ちきれない試合が続き,先日14日の札幌戦で鬼門のアウェイ厚別初勝利を挙げて,入替戦に回る16位と勝ち点4差となりながらも,混戦の今シーズン。まだ安心はできません。プロ野球よりもシーズン終了は遅く11月末まで続く(考えたくないけど,入れ替え戦に回ったら12月まで)ながらも,代表戦weekだけでなく天皇杯・ナビスコのカップ戦weekもあり,残るホームゲームは4試合と9月なのに終盤戦です。

楽天の動向

 両チームとも,落ち着くところに落ち着いている状況ですが,楽天は親会社というか三木谷氏の資金力はありながらも,興味はサッカーの方に移っているので,このくらいの資金供与で口を出さないでもらった方が逆に有り難い。ヴィッセル神戸の金満やりたい放題での醜態を見ると。

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 でも,今日報道された平石監督の退任の件,もう少しチャンスを与えてもと思う反面,前半戦の各選手に気配りを怠らない,選手起用に無理をしない,捨て試合を作るなどのバランスがとれた素晴らしい采配に対し,交流戦後半以降の10連敗も含めた後半戦の采配は,あまりにも余裕がなさ過ぎて,見ているのも辛い試合の連続でした。勝っている試合であっても。

 前半戦の試合みたいに,勝ちに行く試合と捨て試合をうまくバランスをとって,選手に無理をさせないという采配が後半戦にはみられず,毎日がトーナメントというような采配で???でした。抑えの松井が同点の場面で出てくるのは当たり前。救世主的に出てきて安定しているブセニッツも酷使で一時期調子を落としたりというような状況。

 確かに,打線が低調になり,接戦のビハインドの試合が続いたので,欲が出て少しでも勝ち試合として拾いたいという思いは感じながらも,この戦い方では,続かないよなぁと思っていました。

 バント失敗が多いことに加え,スクイズなどの奇策に走るも単なる失敗にとどまらずサインミスでの爆死も多発し,コミュニケーションが図られてないのではとも思うことも多く。

 まだクライマックスシリーズ進出の可能性はありますが,ホーム開催の可能性は潰え,辛うじて2年前と同じような失速の結果の3位が狙えるかどうかという状況で,3位を争うのは相性が悪いロッテですが,最後まで楽しませて欲しいもの。

 楽天の戦力としては,この3位争いというのが妥当なポジションでしょうし。

ベガルタの戦いぶり

 こっちは,資金力を考えると,とっくに降格してもおかしくないような,J1ワーストクラスの事業規模が続いていながらも,健闘しているとの見方もあるでしょう。結果的に再昇格後10年目のJ1のシーズンを何とか戦い抜いているのは,賞賛に値するとは思いながらも,事業規模で争っていた札幌や鳥栖というチームにも,スポンサー獲得能力で負けている状況。

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 一応100万都市のチームなので,企業の集積を考えても恵まれているはずなんですけどね。

 そもそもメインスポンサーのアイリスオーヤマには,長く支えてもらって感謝していますが,ベガルタの広告効果に限界があるからか, アイリスも楽天の方が広告料が多い状況。とはいえ,アイリス以上に出してもらえるスポンサーが集まらないのか,それとも遠慮しているのか。

 でもメインスポンサー料を上げることが,事業規模を増やす手っ取り早い方法なんだけど。小口規模の支援は頑張って集めていて,すそ野は広がっているのは理解しているところ。

 マンネリ化しているベガルタが,改めて市民・県民から注目してもらうには,日ハムにしこたま支持基盤を焼きつくされボロボロのJ2生活を長く送っていたのに,悔しいけれど一気に先を越されてしまった札幌の手法は参考になる。

 野々村という有名なOBが社長を務める。

 年俸は低くても有名な選手を集める(小野伸二,稲本)

 タイのスター選手チャナティップを獲得し,主力として活躍するとともに,タイからのファンを集める。

 など,コスパの悪い某有名選手に頼って,一気に財務バランスを崩し降格の危機にある鳥栖を真似はできないし,同じような野球チームを持つ政令市という点で,札幌はいい意味でも悪い意味でも参考になりそうです。

 現時点で,7チームがほぼ横一線に並んでいて大混戦ながら,悪い試合はしていないので,コツコツ勝ち点40を目指して,特にホームの試合を大事にしていくしかないな。飛び道具はない。

 その点で,せっかく注目してもらえる機会だった天皇杯を落としてしまったのは痛い。。。さすがテグのチームだけど,J2に負けるなよ。

開幕前の89ers

89ers ゼビアリ本拠地としての 新シーズン日程発表(8/18)

89ers ゼビオアリーナ仙台を本拠地へ (3/13)

 B2で迎える3シーズン目となります。経営母体が変わってから2シーズン目で,ゼビオアリーナ仙台を本拠地として迎える初めてのシーズン。

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 先日のアーリーカップでは,B1のレバンガ北海道に力の差を見せつけられ,初戦の2回戦で敗退してしまいましたが,B2での実力は昨シーズンからの桶谷監督の指導での継続性を含め,期待できるはず。

 開幕は今週末のアウェイ群馬戦。昨シーズンB2の東地区で優勝しながらもB1昇格条件を満たさず,今シーズンB2で迎えるチーム。

続いて,ホーム開幕戦は,28日土曜日で,これまた昨年優勝を争った茨城ロボッツと対戦するので,開幕からの4試合はさっそく正念場。

 ホーム開幕戦の盛り上がりを体験してみたいので,予定が入らなければ行こうかな。ベガルタは相性の悪いマリノス戦だし。

 それに,ベガルタもだけど,やっぱりトップリーグに上がって(留まって)ナンボの世界なので,今シーズンも期待しています。

 

 

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2019年8月16日 (金)

仙台と札幌(その3)日ハム新球場(北海道ボールパーク)アクセス考

 さて,札幌シリーズの続きです。 


前回記事


 

日ハム新球場予定地雑感

 帯広・苫小牧方面への乗換駅の南千歳駅を過ぎ,千歳駅,恵庭駅,北広島駅と停車していきます。北広島駅は大都市郊外にしては駅前も駅構内も広々していて,日ハム新球場に伴うホーム増設もできそうだなぁというのを感じることができました。

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その後,1分後には進行方向左手の原生林の中に,「新球場予定地」の目立つ看板が。こんな場所に新球場なのね。。。

 札幌から快速で16分,各駅で22分の駅から徒歩20分というと,仙台駅からだと岩沼駅の手前で4号線沿いにある「みやぎ生協岩沼店」の西側の田んぼに球場を作る位の距離感。

 

 さらに,球場最寄り駅の新設も決定しておらず,新球場開設には間に合わないことが確定しました。

 建設するにもJR北海道の経営状況から,地元自治体負担が大前提でありながらも,千歳線の過密ダイヤ,さらに快速エアポートの混雑状況から,増発するにも難しいという,高いハードルが続きます。

 当然某宮スタのアクセスよりはよっぽどマシですが,もしも仙台で楽天新球場候補地として上がったら,ブーイング間違いなしの立地条件。

 現在の札幌ドームでは,4万人収容といっても,週末は3万人程度,平日の試合は2万人を切る試合もある位で,市内で地下鉄東豊線沿線の立地条件(札幌駅から乗車13分,徒歩10分強)でも,平日に行くには多少のおっくう感を感じる状況なんでしょう。 


仙台の楽天生命パークはの,収容人員2.8万人でも,仙台駅から一応徒歩圏の立地条件というのと,チケット変動価格制がうまくいっているのか,平日と週末の観客の差があまりないのに比べると,より極端な印象。


 それを考えると新球場は,千歳線沿線民は良いけど,190万札幌市民が平日ナイターで足繁く通うことができる立地かというと,正直信じられないです。

 まぁ,楽天ファンはもちろん,ビジターチームのファンにとっては,新千歳空港駅から札幌市内への通り道でもあり,道外からの来訪者へのアピールには最高だし,遠征はもちろんですね。

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 当然,日ハムの親会社が地元北広島市の支援のもとに,勝算をもって数百億円の事業を行う決定をしたのだし,商業施設や温浴施設などとの併設で,従来の球場の常識を完全に破るような魅力的なコンテンツが盛沢山なので,内容についての心配はいらないのかもしれませんね。

 なんてことを,現地横を通りながら考えていました。それにしても,北海道は全てにおいてスケールが大きいなー!


関連記事・リンク


 

次は,札幌の副都心 新札幌訪問レポを予定。

 

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2019年8月13日 (火)

楽天生命パークへの仙石線アクセスについて

 今年は,楽天生命パークでのイーグルス戦観戦が3戦3勝と絶好調中。

 しかし,次の試合が全部負けているので,チームの波に乗り切れない状況を表していますが,試合終了は概ね9時台で拷問のようなだらだら試合に遭遇することがなく,その点でもラッキーな状況。

 先月の試合の時のレポートを。

行きは安心して使える仙石線

 まず,行きはあおば通駅まで歩いて,そこから仙石線に。試合開始前の時間帯は,概ね8~9分間隔で電車があり,これは東北本線と異なり,仙石線が安心して使えるところ。

  試合開始後の18時半から20時頃までは,概ね10分間隔,その後20~21時台は仙台支社にしては珍しいキレイな12分毎の等間隔での運行で,さらに仙台駅発は00分,12分,24分と非常に分かりやすく,快速がなくなった代わりに,沿線利用者にとっては心理的な使いやすさがアップしたように感じます。

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 あおば通駅は,東西自由通路に面した地下鉄のような駅で,ターミナル駅として,ホームも広くゆったりと作られています。隣の仙台駅のホームが激狭なのに対し。

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 ただ,最近の窓口閉鎖のご時世からか,びゅうプラザが閉鎖されていました。東西自由通路に面する好立地なので,NewDaysなどの店舗としての活用は出来そうですが,駅施設から商業用途への活用に制約はあるのか。地下街アレルギーの地元商業者から,地下店舗というだけで目くじらを立てられそう。

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 あおば通駅を出る時点では,多少の立ち客がいる程度で,仙台駅からどっと乗ってくるのはいつもと同じ。それにしても野球開催日でもなんとかさばける程度の輸送力が確保されているとみるべきか,それとも仙台駅東口からの100円シャトルバスとうまく共存共栄しているとみるべきか。ただ,JRからの乗換客はもちろん,乗換連絡通路がある地下鉄南北線からの乗換客はもっと仙石線に誘導できるのではと。

相変わらずの宮城野原駅

 チーム創設から15年目となりますが,この駅については,楽天色に染められたことと,多少自動改札機が増えた位で,ハード的にはほとんど変わっていません。

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 連続立体交差事業での地下路線で地下鉄ではないので,本数の微妙さと,ホーム及び階段の狭さ,改札の少なさなどは当初から言われていながらも,JR単独では大幅な改造工事も行うことができず,この状態が続いています。

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 特に,階段横のホームはヒト1人ずつしか並べないような,本当に危ない幅しかないです。

行きは良い良い,帰りは。。。

21時5分位に試合終了し,ヒーローインタビューをみて15分に球場を出ました。バックネット裏から皆と一緒に陸上競技場とデイリーの間を宮城野原駅に向かうのが王道手段ですが,いかんせん人が多すぎてストレスがたまるので,個人的には陸上競技場南東側というか,新しい国立医療センター横を通る道が楽ちんでお気に入り。

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 というか,マジで誰も通っていません。。。途中にあるトイレも貸し切り状態だし,医療センターの方に歩いていくだけだから,ある程度明るいし。ただ,医療センターの工事のため多少遠回りになったのが残念ですが。

 当然,10分もかからずに余裕で予定の21時27分発に乗車。長町まで乗り換え時間込みで15分(200円)は安い!仙石線⇒地下鉄経由だと380円,薬師堂から東西線⇒南北線だと300円だけど,薬師堂は外野からだと遠くはないけど,バックネット裏からだと心理的に遠い。今度試しに使ってみたいとは思っていますが,基本,東西線沿線向けでしょうね。

 以前は,同伴の方の意向次第で仙台駅まで歩くこともありましたが,混雑の中30分近くもとぼとぼと,汗をかきかき歩くと試合の疲れが一気に出てくるので,なるべく楽に帰りたいと。

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 改札のあたりは,こんな込み具合。電車の本数は10~15分間隔。21時台は4本。うーん,厳しい。

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 さらに,地下ホームはこんな状態。狭いホームが本当に危険です。ここに関しては,ホームドアが必要なレベル。

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臨時列車の運行もなし

 何度も言っているけど,楽天進出当時の15年前には存在した楽天用臨時列車(21時以降に試合の展開次第で適宜増発)も決して便利ではなく,15分待ちがあったりして,不満を感じていましたが,震災前後からかいつの間にかにその臨時列車さえ消滅していました。


過去記事


  フルキャストスタジアム時代は,大入りで1.7万人とかで,徐々に収容人員を増やしていながらも2万人がせいぜいだった時代に混雑対策のために臨時列車が走っていたのに,恒常的に2.6~7万人の観客が集まっている今は臨時列車がなく定期列車の毎時4本のみというのは,JR側も運転手の確保とかの事情もあるんでしょうが,ちょっと残念です。いくら街中から近くて歩いて行けるからとはいえ。


 利府の山奥スタジアムの試合では臨時列車仕立てるのに,仙石線であれば,小鶴新田駅の先の車両基地に停泊している車両を1~2編成臨機応変に出せる環境にあるのに,それくらいやって欲しいところ。


 というのも,球場から仙台・あおば通駅方面の上りであれば,もともとガラガラの電車でそれなりの輸送力はあるけれど,多賀城方面の観客は,通常の帰宅時間帯の乗客に+αとなるので,混雑緩和のために,小鶴新田ーあおば通駅でのシャトル的な臨時列車が望ましいところですが,現状でもなんとかなっているとの認識なんでしょうし,140円の乗客のためにとの考えだと,対応は消極的になるかもしれないけど,この状態客の輸送は仙台駅で完結するわけではなく,JRの新幹線・本線・仙山線・常磐線・アクセス線などを使ってそこそこ遠方から往復500~1000円かけてやってくる観客の利便性を確保するとの視点があれば,試合終了後の仙石線は5~10分間隔での運行というのは必須だとは思うのです。

 仙石線仙台駅で大部分の乗客が降りて,他線への乗換のため,地下2階から階段を上り,地上2階コンコースへの長いエスカレータへ向かいます。

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乗換先の各線は,

 新幹線福島方面,本線槻木以南,アクセス線,仙山線,本線の北部方面は毎時2本。 

 新幹線の盛岡方面,利府線,常磐線は毎時1本


 と,限られた本数の乗り継ぎ先の電車を考えると,乗り損ねると大変なので,結構早めに試合を切り上げて帰る人も多いですが,仙石線の本数が確保されるだけで,利用客の安心感が増し,ひいてはJRへの信頼も高まると思うのです。

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 カープ熱が高まりすぎて,マツダスタジアムが連日3.3万人満員御礼の広島では,最寄の広島駅始発の臨時の赤ヘル電車を試合日に運行していますが,日常の乗客に迷惑がかからないようにとの意識がJR西日本にはあるようです。

 山陽本線の下り方面で4本,山陽本線の上りと呉線で2本ずつの運行で,日常の利用客にとっても野球日は本数が増えるので嬉しい。ほかにディゲーム時や金曜限定の新幹線増発も行っているなど,観客もJRもウィンウィンを感じることができるような努力をしています。

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 JR仙台駅では,野球の日はただでさえ混雑する夜の帰宅ラッシュの電車が,汗臭い・ビール臭いユニフォーム客に占拠され,通常客が肩身の狭い思いをして,混雑を我慢して乗るような状況なのに,ここまで違うのはどうしてか?(発車5分前の状況)

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 JR仙台支社では,先日の動物との衝突トラブルで車両故障が生じただけで予備車両が不足し,さらなる短編成での運行を余儀なくされている状況なので,余裕がないのは分かるけど,そもそもためにこのような状態になっているのは,ギリギリまで車両の配置をケチっているため。

 本当に,これは何とかして欲しいと思います。

 繰り返すようですが,観客がこの15年間で平均1.4万人から2.4万人へ1.7倍に増えているのだから,自社の運賃収入増のためにも動いて欲しいと思います。

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