間もなく閉店 イオン仙台店(その1)
仙台市民にとっては、ダイエー仙台店のイメージが強い、青葉通と東二番丁通の交差点に鎮座し、クリスロードにも面する一等地に堂々と鎮座する読売仙台ビル。
1975年建設で早50年経過し、老朽化が進んでいたことから、再開発の話がちらほらと出ていた状況で、昨年10月にとうとう核テナントのイオン仙台店の閉店が発表されました。記事にしようとおもっていたら、閉店直前になってしまったので、久々の更新です。
イオン仙台店 来年2月末で閉店へ
仙台市中心部で食料品や衣料品など扱う大手スーパーの「イオン仙台店」が、来年2月末で閉店することになりました。
「イオン仙台店」はダイエーがイオンの完全子会社になったのを受けて、2016年3月に「ダイエー仙台店」を引き継ぐ形で営業を始めました。
地下2階、地上8階のフロアでは食料品や衣料品などを扱い、飲食店などの16の専門店が入っています。
店舗を運営するイオン東北によりますと、入居する「読売仙台ビル」との賃貸借契約を終了することに伴って、来年2月28日の閉店を決めたということで、理由については「さまざまな検討をした結果」としています。
イオン仙台店にはパートやアルバイトを含め300人余りの従業員がいますが、11日から説明を始めていて、今後、希望などを踏まえて近隣の店舗での雇用などを進めることにしています。
1975年に「ダイエー仙台店」が開業して以来、およそ50年の歴史に幕を閉じることになります。
イオン東北は「お客様への告知や閉店セールなどはまだ決まっていませんが、決まりしだい、店頭やホームページでお知らせします」としています。(NHK仙台
思い出深いダイエー仙台店
2016年に傘下に入っていたイオングループの名前を冠して、イオン仙台店となっていましたが、仙台市民にとっては、いまだにダイエー仙台店と言いそうになるほど、みんなに愛された店でした。
イオン仙台店になってからは、上層階のブックオフとセリアに行く位で、基本はクリスロードを通ってもスルーでしたが、昔、金がない高校生時代は手ごろな値段の服や靴が買える場所、そして暇つぶしになる場所として、特に4~5階の別館のあたりに入り浸っていた覚えがあります。
また、本屋(確か宝文堂?)が1階の入り口近くにありよく使っていたなぁとか、仙台駅前や一番町近辺の中心部でジュンク堂やあゆみブックスが陣取り合戦のような位大規模書店が出店していた一時期に、「この場所じゃ無理じゃね?」と思うような8階ワンフロアを使って「アシーネ」という巨大書店が入って案の定長続きしなかったり、一時期アイリスのシンプルスタイルが入っていて今も使っているソファーを買ったなぁとか断片的な記憶がよみがえります。いろいろ試行錯誤の結果、建物としての耐用年数が来てしまった印象。イオングループになってからも、ダイエー時代の震災前の2011年、そしてイオンに転換した2016年と、5年毎位にテコ入れは行っていながらも、地下の食料品売り場は都心部の居住人口が増えている昨今重宝されていましたが、基本的にGMS斜陽の時代ということもあり、苦戦していた印象。リニューアル直後に大震災に遭ってしまいながらも、混乱の中、食料品供給の社会的役割を果たしていましたね。
一方、上層階については、老朽化していることからの比較的低廉な賃料を生かして、さくら野破綻で行き場のなくなったBOOK OFFや、近隣のクリスロードから移転したマブチなどの広い売り場の受け皿にもなっており、 専門店のパワーで何とか持っていたような状況。そして中層階のGMS部分は正直力が入っているとは思えず、閉店間際の放置状態というか、雑居ビル状態は残念ながらも、イオンがここにこれ以上投資をして集客を図る訳もないし、読売仙台ビルの再開発の話もあったのでしょうが、イオングループにとっては、今年の秋に近隣の東北大農学部跡地にオープンするイオンモール仙台上杉のオープンというところも、この中心部の巨漢店を閉める区切りとなった理由でしょうね。昨今の人手不足もあり、新たに雇うよりは、社員やアルバイトに移ってもらうということも。
テナントの行方
露骨にテナントを移転させると反発を招くので、ソフトランディングを図ったというか。まぁ移転できそうなテナントがどれだけあるかというところもありますね。BOOKOFF は古い商業施設に安く入居するイメージがあり、ヤマダラビの1階やB1(↓)に移転するという予想でしたが。。。
意外にも、イオン仙台店向かいのFUKUYAビルの1~4階を占める形で移転オープンしました。
まぁ、BOOKOFFは、さくら野移転前は、ヤマダLABIの横の細長いビルに3フロア程度を使って入居していたので、先祖返りのような感じがします。
それに、ヤマダラビが入る東急レクリエーションが運営する仙台TRビルは現在もテナント募集中ながらも、築年数で言えば50年ものなので、BOOK OFFとしてもいつまで入居できるかリスクのある物件はこりごりなのかも。
それに1階は坪2万と正直結構お高い賃料で、人通りはあるけれど、ペデストリアンデッキの下で影が薄い場所。これでは入居に二の足を踏むだろうなぁと。
一時期は、 上述のマブチやBOOKOFFのようにアーケードや周辺ビル⇒「老朽化した大型店の上層階」という動き、その大型店が閉店すると、逆の流れになるのが興味深い。マブチは事業自体を閉じる選択をしましたが、イオン仙台店の一部テナントは長町のザ・モールへ移る動きもあるとか。再開発での閉店でアーケードも含めた玉突き合戦が起こることは、新陳代謝として悪いことではない。
イオンモール上杉へのシフト
そもそも、1年前に休業という名目で閉店したフォーラス仙台店も同じイオングループですが、そもそもダイエーとほぼ同じ1975年にジャスコ仙台店としてオープンしながら、ダイエーに負けてファッションビルであるフォーラス仙台店として業態転換したことが、近年まで生き延びた理由ですが、結果的にダイエーがイオングループ入りし、中心部の築50年の持て余している商業施設を立て続けに閉店することになったのは、郊外SCを主戦場とするイオングループとして、仙台都心部に力を入れる理由もないため。小規模スーパーで都心居住者や就業者の需要を吸収できれば御の字と。
都心近郊に今秋オープンするイオンモール上杉の成功のためであれば、都心部のパイを縮小させ、テナントとして入るモール部はともかく、GMS機能は上杉に移し、売り上げをシフトさせることが作戦なのでしょうね。写真は昨年11月末時点。
特にイオン仙台店は賃貸物件(読売仙台ビル)でもあるので、活用するとしたら旧フォーラス仙台店の建物になるにしても、積極的に再開させる理由もなく、一時期は縮小させた商業機能とホテルでの建替え案が噂されましたが、耐震診断の上現建物の活用が前提の休業発表の時点で、建替えなどの投資も消極的というメッセージを発しているので、もし再開するとしても、現建物を活用しイオン仙台店の復活!?として、スーパー機能を地下1階に置き、4階位までテナントの受け皿として活用する程度のイメージしか湧かない。やる気がないのであれば、隣接地の電力ビル再開発に加われば良かったのに。
最後の訪問
28日金曜日には行けそうもないので、週末に最後のお別れに。
それにしてもセレモニーもないというのが、イオンにとってこの店舗への思い入れの無さを物語っています。そうはいっても、仙台市民にとっては「思い出のダイエー仙台店」でしょうから、多くの方が最後を見送ることになりそう。
7~8階のBOOKOFFは既に閉店し、上述の通りこの週末に移転オープン済。
6階のセリアも1月下旬に閉店済で、上階は本当にもぬけの殻。侘しい処分セール中でした。
撤去済の売り場も多く、がらんどう状態。
5階で、このようなメモリアルパネル展を開催していました。河北新報の過去記事を中心にこじんまりとした展示でした。
次の記事では、計画されているビルの再開発について、取り上げる予定です。
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コメント
ブックオフ…残念デス
移転後は激狭店舗でストレスフルです…
上杉イオンとかに移転してくれないかなと
投稿: マリンディ | 2025年3月 5日 (水) 08時38分
>マリンディさん
返信が大変遅くなり、すみません。
ブックオフは確かに狭くなりましたが、路面店で気軽に入りやすくなったのはメリットと感じています。
上杉イオン。。。家賃高そうです。イオン系では鈎取SCに入っていますね。
投稿: SENDAI Watcher! | 2025年5月31日 (土) 23時17分