仙台空港 バンコク便今秋就航正式決定
行政側,民間側双方での就航に向けての機運が高く,既報にて就航は確実でしたが,正式決定がなくやきもきさせられていたこの路線。
5年半ぶりに再開が正式発表されました。まぁ,再開といっても,前回は約3か月でタイ側の政情不安などで休止になって以来なので,実質的にはお試し就航後,初の正式就航という感じです。
<仙台空港>バンコク線再開 10月・5年ぶり、週3往復
タイ国際航空は7日、仙台空港とタイの首都バンコクを結ぶ国際定期便を5年ぶりに再開させると発表した。タイと東北各県を行き来する観光客の増加傾向を踏まえ、10月30日から週3往復運航することを決めた。利用状況を見ながら、毎日運航も視野に入れる。
仙台空港からは水、金、日曜の午前11時15分に出発し、現地時間の午後4時5分にバンコク郊外・スワンナプーム国際空港に到着する。同空港発は火、木、土曜の午後11時50分で、日本時間の翌日午前7時半に仙台空港に到着する。使用する機材はボーイング777-200型機。エコノミークラスが279席、ロイヤルシルククラスが30席ある。
タイ国際航空は2013年12月、仙台-バンコク間の定期便を初めて就航させたが、同国で反政府デモが発生した影響で搭乗率が下がり、14年3月限りで休止していた。
近年、雪や桜を見るために東北を訪れるタイ人観光客が急激に増え、仙台空港を発着するチャーター便も頻繁に運航されている。
東北に宿泊したタイ人観光客も、バンコク線が前回就航した13年は1万1390人だったが、18年は6万2720人に増加し、5.5倍に伸びている。
タイ国際航空が日本国内で定期便を運航する空港は羽田、関西、中部など6カ所。復活する仙台は7カ所目となる。
同社のアーヌパープ・キッティクン日本総支配人は仙台市内であった会合で「日本は最重要国。仙台線の就航で全国では過去最多の週83往復に拡大する。仙台以外は毎日運航しており、まずは3往復からスタートし、近い将来に毎日運航できるようにしたい」と強調した(河北6/8)。
前回就航時は,政情不安でのすぐの休止といいながらも,新千歳便などはそのまま継続されていたことから,アウトバウンド頼みの状況が裏目にでたところでしたが,今回は,インバウンド拡大の流れにのり,バランスの良い旅客の流れになりそうということも。
距離の遠さから,当然LCCではないので,運賃は成田・羽田などの国内主要空港発と比べると当然高くかと思ったら,就航直後は割引も充実させるようで,往復3万5千円からとか!これはお得ですね。
ダイヤは,仙台出発便は昼前発,仙台到着便はタイ深夜発で仙台に朝着ということで,タイからの入国優先ながらも,仙台からの出発も昼前というのは,東北各地からの集客も見込んでのことでしょうね。
今回は,行政側と仙台国際空港側がかなり力を入れて再誘致したこの路線,正式発表は,この週末に勾当台公園で開催されるた「タイフェスティバル」に合わせてなんでしょうが,仙台空港が民営化されて約3年になり,台湾便の拡充は顕著ながらも目立った国際線の新規路線がなかっただけに,満を持しての就航です。
航空会社側のコメントでも,「他都市ではデイリー化されている」とのことで,台湾便のように便数の拡充を期待したいところ。新幹線を経由した,首都圏や北海道との周遊を効率的に組むためには,便数格差があると厳しいので,最低でもデイリー化を。
他の就航の動き
国内線ではLCCエアアジアの中部便,国際線ではマリンドのクアラルンプール便(台北経由)が報道されていましたが,現時点で正式決定には至らず。エアアジアについては,さすがにこれまでも就航する詐欺ではないですが,空港にカウンターまで作って中止とかの実績があり,施正式な発表まで安心はできない。「3度目の正直!」になるか,「2度あることは3度ある」になるか?
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仙台国際空港 新規路線ラッシュ(バンコクと中部) (H31/3/24)
また,マリンドも,正直エリア的にバンコク便とバッティングするのではと。これも新千歳へも台北経由で3月から週3便で運行しており,7月から週5便へ増便,そのタイミングで仙台便週2便という既報ながらも,既に1か月を切っている中,7月就航は絶望的。なかなか一筋縄ではいかなそうです。
滑走路24時間化に向けて
これまで24時間化という言葉が独り歩きしていたけど, 実はそんなに深夜は飛ばないんですよと安心させる戦法。
地元に深夜の滑走路利用イメージを提示したとのことですが,23時から翌朝5時までは,離着陸2便までとのことで,貨物便の就航や旅客便の遅れを見越した程度の保険的な利用頻度というのは,既に24時間化されている地方空港でもそのような感じなので,驚きではない。
夜間(午後9時半~11時)と、早朝(午前5時~7時半)は計16.1便の離着陸を想定した
とのことですが,この時間帯は旅客便の拡大にとっては本命。当然夜間帯はともかく,朝はバスなどの仙台駅からの足の確保もセットになれども,路線拡大の交渉時には制約は取っ払っておいた方が良いし。
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