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2018年2月10日 (土)

仙台ヨドバシ第一ビル開発に動き ZEPP仙台再出店も?

 今週は,利府のイオンモール新棟商業施設の開発ネタが続きますね。
 
 当ブログでも,過去記事で非常に興味を持たれているヨドバシ第一ビル情報ですが,2014年春→2016年春→2018年秋ときて,今度は2021年後半とは,当初の計画からは7年以上も遅れて開業することに。喜んでよいのか,微妙なニュースです。まぁ一部で懸念している人もいた(ヨドバシのこの土地への執念を考えたらあり得ないとは思っていましたが),塩漬けや撤回ではなかったので,見通しが出ただけでも良かったんでしょうね。
<仙台駅東口>ヨドバシ新ビルはホテル一体 21年後半開業,ゼップ仙台再出店の可能性も

 家電量販大手のヨドバシカメラ(東京)が、仙台市宮城野区のJR仙台駅東口の旧店舗跡に建設を計画している店舗兼商業ビル「ヨドバシ仙台第1ビル」について当初計画を変更し、新たにホテルを加えた商業施設として整備を検討していることが7日、分かった。早ければ2019年春にも着工し、21年後半の開業を目指す。ホテルは東急電鉄(同)の子会社東急ホテルズ(同)が運営する予定。

 関係者によると、新たな計画では地上20階規模の高層ビルを建設し、敷地内に音楽ホールも併設する。施設全体の延べ床面積は約12万8800平方メートル。計画変更に伴い仙台市による容積率緩和が必要で、市も前向きだという。
 低層階はヨドバシの店舗と商業テナント、立体駐車場で構成。高層階には東急ホテルズが運営する「エクセルホテル」が入り、約300の客室を備える計画になっている。
 東急ホテルズは青葉区で仙台エクセルホテル東急を運営していたが、10年11月末に撤退。再び仙台でホテル事業を展開するのは、東北でも増加傾向にある訪日外国人旅行者の需要を取り込む狙いがあるとされる。
 音楽ホールは約6400平方メートル。JR東日本の仙台駅東口再開発を受け、12年7月に閉館したライブホール「Zepp Sendai(ゼップ仙台)」が再出店する可能性が浮上しているという。
 第1ビルの当初計画ではヨドバシの店舗が入る商業ビルと、オフィスビルの2棟を建てることになっていた。16年春開業を予定したが建設工事は行わず、ヨドバシは同年10月、開業時期を18年10月に延期することなどを記した環境影響評価書を市に提出していた。
 ヨドバシは河北新報社の取材に「ホテルと一体型の施設を検討しているが、どの社が入るかは白紙の状態だ」と説明。東急ホテルズは「仙台は進出の最優先の候補地だが、具体的には何も決まっていない」と話した(2/8河北)。

 
関連過去記事
ヨドバシカメラ再開発(2012/2/10)・・・ちょうど6年前ですね。
こんなに,オープンする詐欺的な誤報(?)を垂れ流してきてしまいました(汗)

計画内容自体も,
計画1(2014春オープン)店舗A棟+オフィス・マンション(B棟)
計画2(2016春オープン)店舗A棟+オフィス(B棟)
計画3(2018秋オープン)店舗(A棟)+店舗・ホール(B棟)
計画4(2021後半オープン)店舗(店舗)+ホテル(B棟)+ホール(?)
 と,毎回2~3年ごとに計画が変わり,微妙に延べ床面積は増え続け,容積率緩和を当てにしながら,計画変更を続けています。

 これで終わりとは思えないような気がします。

 まぁ,A棟の下層階店舗・中層階テナント・上層階ory横 立駐という基本的な構造は一緒ながら,B棟のつくりが右往左往しているのは,容積率の緩和を勝ち取ってでもせっかくの虎の子の土地を最大限に活用したいとの思いなんでしょうが

ホテル部分にエクセル東急進出?
 記事にもある通り,東西線が無き時代の大町に林立していたビジホ群として,ワシントンホテルと並ぶエクセル東急ホテルも撤退し,エクセルホテルは青葉通レジデンスになっています。
ちょっと前のサンルートもですが,大手系の再出店の動きがボチボチと。

 そもそも,この敷地をホテルに使うのであれば,<計画2>の時に,謎のB棟14階ながら49mという,オフィスといいながらオフィスにするのには謎?の細長い壁ビル部分の計画を活かし,かつ上に伸ばして,20階建てにして300室を確保するということと読みました。

 アセスで公表されていた<計画3>では,7階になったのに,<計画4>では20階になるようですが,高さ自体はせいぜい70~75m程度と思われます。メトロポリタンイーストは,シティホテルなので,下層階の商業部分と合わせて14階で60mですが,エクセルホテル級であればそんなに階高はとらないかと予想しました。

それでも,線路側に結構な迫力の壁ビルが並ぶ感じに。また,ホテル自体からの景観は確保できるのかな?西側はメトロポリタン仙台だし,東側はヨドバシA棟。そうなると条件は結構厳しそうです。なおさら,純粋なシティホテルというよりは多少ビジホ寄りな展開の方が現実的。


お待ちかねのZEPP仙台復活?
 ライブハウスのハコの計画自体は,<計画3>のアセスにかけたもののままなのかな。

というのも,もともと,平面部の面積はPITと同程度20m×20m程度の中型のライブハウスかホール的な図面が読み取れていたので。加えて5階に固定席と思われる設計でした。。その当時ではZEPPになるかは疑問と思っていたのは,ZEPPのコンセプト故。
 暫定利用を前提とし整備のイニシャルコストを下げること(仙台も,再開発地の10年の暫定利用で土地を借りていたからこそできた,あの素晴らしい立地条件),全国のZEPPと設備を共通化し,全国ツアーをやりやすくすることから,複合施設の中に入ることはあまり好まないことが予想されたため。
ただし,最も新しいZEPPダイバーシティ東京では,テナントビルの一角に入っているし,ホークスタウンモールのクローズで撤退した福岡も,三菱地所SCのマークイズの中に再出店することになっているなど,これまでとコンセプトが変わりつつあるのであれば,あり得る話なのでしょう。

大型ライブハウスの乱立
 このサイズだと,今最も大きい荒井の仙台GIGSが1500人,仙台PITが1451人で,同規模の大型ライブハウスが3つ並立することになります。

 立地条件からすると,ZEPPが独り勝ちになりますが,PITはぴあ系であり,それなりにライブ誘致のコネクションもあることで,うまく棲み分けできそう。そうすると,GIGSはやっぱり厳しいな。仙台市は誘致するだけして,ゼビアリもGIGSもだけど,その先のイベント誘致への協力が冷淡な印象。もちろん,固定資産税の優遇などの措置をして,あとは頑張ってねの世界なのかもしれないが。
関連記事

.ZEPP仙台の行方(2012/7/13)

 いずれにせよ,早くて3年半後だし,ヨドバシ本体及び今回話題になった2社からの正式発表を待ちましょう

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コメント

いつも拝見しています。
ヨドバシの工事が始まらと思いきや高層ビル計画に変更になっていたとはビックリです。
ヨドバシカメラは全国各地ののターミナル駅に自社ビルを持つ大地主さんですから
少しでも大きな建物を建て家賃収入を得たいのはわかります。
大阪・梅田駅前に新ビルを建設中で新宿駅西口と札幌にも新ビルの建設計画がある中
この仙台の計画が2番手進み無事開業してくれる事を願うばかりです。

投稿: 唯野ニート | 2018年2月11日 (日) 03時37分

>>唯野ニートさん
 コメント遅くなりすみません。
計画は表に出てきましたが,またすったもんだするような気がします。
確実に他都市と比較した優先順位が下がっています。仙台ではある意味敵なしなので,
無理に第一ビル計画を進める必要もないのかなと思っています。

投稿: S-Watcher! | 2018年3月 4日 (日) 00時40分

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