« 東西線沿線の地価上昇中 | トップページ | 奥山市長引退へ »

2017年4月 8日 (土)

東西線卸町駅前にイオンの大規模SC

なかなか荒井以外の目に見える沿線開発が進んでいなかった地下鉄東西線沿線ですが、計画が進められていたイオングループのショッピングセンター計画が明らかになりました。

旧キリンパークプラザの跡地。1杯250円位の名物ラーメン屋があったなぁ。
今夏に着工して1年半の工期であれば、2019年春から初夏にかけてのオープンでしょうか。
仙台市若林区卸町・イオンリテール
  イオン仙台卸町ショッピングセンターの新築
   S6F約4.5万㎡、福田組の設計・施工決まる
 

 イオンリテール(千葉市美浜区中瀬1の5の1 岡崎双一代表取締役社長)は、仙台市若林区卸町に大型商業施設となるイオン仙台卸町ショッピングセンター(仮称)の新築を計画しており、福田組の実施設計・施工を決めた。
 イオンリテールのイオン仙台卸町ショッピングセンターは、県道荒浜原町線沿いの旧キリンパークプラザ跡地と隣接する卸町藤原屋ビルの跡地となる仙台市若林区卸町1丁目1地内の1万9234.9㎡を建設用地に、S6F延べ約4万7500㎡の商業施設を建設。
 内部にはイオンを核店舗に複数の専門店が入居する。そのほかに本体および屋上部に駐車場を整備する。基本設計は久米設計が担当した。
 着工は設計が完了する8月を予定、工期は18カ月を想定している。
 なお、同施設建設に向け仙台市の東西線沿線都市計画提案制度を活用した提案を行っており、敷地内に駐輪場の整備や公開空地の設定を行うことで、対象用地における仙台市の地区計画の規制による店舗面積1万㎡以下を約3万㎡に緩和する(建設新聞4/5)。
 

 敷地面積が2ha弱で、6階建て。上層部と屋上が駐車場で、売り場面積が最大3万平米と、やや大きめのSC。昔だったら巨大SCと言われた規模ですが、モールパート1の売場面積に匹敵するかどうかという規模。
 立体駐車場を含む延べ床面積は4.8万平米で、7日に後追いで記事にした河北では、「売り場面積4.8万平米」と誤報を流してたけど、敷地面積の狭さと商業施設の規模感を知っていれば4.8万の売り場面積はあり得ない。3万平米も確保はギリギリという感じ。

なお、土地の規模感であすとのイオンタウン計画の参考になります。駅近の戦略的な土地へのSC建設であれば、駐車場含めて”6階建て”ということもありということ。あすと長町の1.5haと比べると卸町の土地は1.2倍ですが(別確保の駐車場部分を除き)、容積率が卸町400%であすとが600%なので、実質的に利用可能な床面積は同等。また、アセスの関係で延床面積5万平米以上にはしないので、ほぼ同程度の規模感のSCになるのではと思われる。

あすとの場合は、長町八木山線南側の住友不動産シティハウスの残り約0.6haの活用もあるけど、メイン部分は北側の1.5ha。こっちもなにやら動きが見え始めたとのことで。

 市への提案制度で、商業立地規制を1万平米から最大3万平米へ緩和とのことで、仙台市としても八木山への居住者の誘導が難しく、連坊~卸町の平坦な地域への居住者誘導を図るために、若林区になかった巨大SCを認めたということに。
 
 現在ではこの形のSCができるのはイオンのみだしね。自分としても、地下鉄駅前へのSC立地は特段反対はしない。たぶん使いはしないけど。幸町イオンにも行ったことがないし。

 条件として、地下鉄駅出入り口の設置とか、店舗への直結とかを提案していればいいなと思うけど、多少距離が離れているし厳しいとは思われる。

170405aeonorosb_2


東部エリアへのSC
 大店立地法ができる前から、旧法時代のこじんまりとした郊外型店が宮城の萩大通りを中心に立地しており、大型SCがないことや近隣の人口密度が高いこと、道路条件が良いことなどで、これらの郊外型店が生き残ってきたエリアですが、今回の新たなSCのオープンにより、バランスが崩れていきそうです。

 六丁目駅前の仙台工業団地の移転計画の進捗次第で、デベロッパーが注目する巨大な跡地が生まれ、そこにSCも想定されそうで、この狭いエリアに2つのSCがバイパスを挟んで立地するという可能性も。ここ5年で大きく変化を遂げそう。

|

« 東西線沿線の地価上昇中 | トップページ | 奥山市長引退へ »

市政」カテゴリの記事

交通」カテゴリの記事

まちづくり・再開発」カテゴリの記事

商業」カテゴリの記事

コメント

東西線沿線に住みやすくなりそうな施設が決まってよかったです。
キリンが閉まってからもう10年以上経つんですね。
イオンリテールということは 碑文谷や板橋のようなイオンスタイル形式の出店でしょうか。

また 南側の日通倉庫も卸町東に増床を決めたということで、大和町の土地の動きに期待しています。

投稿: A | 2017年4月 8日 (土) 22時38分

>>Aさん

コメントありがとうございます。
東西線沿線の住宅が広がっている駅前では、再開発ができるのは唯一の卸町(六丁の目駅周辺は基本産業エリアだし)。もともとスーパーやドラッグストアなども点在し、中層マンションも林立し住みよいエリアであったので、南側の日通倉庫の跡地及び、北側の卸商地区も含め、変化が期待できますね。

投稿: S-Watcher! | 2017年4月 9日 (日) 10時26分

あすと長町:あすと長町デンタルクリニックの土地が転売されている?
本当でしょうか? 何ができるのでしょうか?
取得会社:ユナイテッド・アーバン投資法人
取得日:2016年8月29日

投稿: 深さ家 | 2017年7月 9日 (日) 14時08分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 東西線卸町駅前にイオンの大規模SC:

« 東西線沿線の地価上昇中 | トップページ | 奥山市長引退へ »