泉中央駅前にセルバテラスオープン
11月11日、泉中央駅前に、Ario、駅ビルのswing、セルバに続く複合商業施設である、セルバテラスがオープンしました。
泉中央駅前の開発については、78街区と81街区が候補地と言われながらも、セルバがオープンした1999年からは17年目にようやく次の展開に進みました。
これまでは、シネコンの導入とか、様々な案がありながらも、99年以降は大店法が大店立地法に改悪され、いわば大型SCが商業調整なくしてほぼ好き勝手に出店できた最悪の時代。
その間、シネコンも市名坂にコロナ(震災で閉鎖)ができて、イオン富谷に109シネマズができるなど、泉中央駅前の混雑もあり、このエリアが逆風を受けてました。
そうはいっても、周辺地域へのSC開発も一段落し、泉中央駅自体も震災後の人口増での駅利用者の順調な増加、ヨーカドーのArioへの転換、セルバとArioとの連絡通路完成などもあり、また駅前街区の規制緩和による病院やマンションが建設可能になるなど、背景の変化もありました。
先んじてオープンした仙台循環器センター(病院)に続いて、セルバを補完するセルバ2的なセルバテラスがようやくオープンです。
新たな店舗は?
大型店舗としては、ニトリデコホームと追ってオープンするしまむら、山形と福岡の企業のコラボで全国発出店のファーマーズ・アンプレスィオン、他期間限定での東急ハンズなどが目立つところですが、パンチが弱いのは、エスパル東館やPARCO2で感じたように、仙台都市圏での商業環境が充実してきたからと思いたい。
アリオとはベデレベルと一階レベルで結ばれ、セルバとともに、回遊性を見込む配置です。さすが、住友商事の開発だけある。
セルバ2の店舗面積も、約5000平米とのことで、泉中央の中ではそれほど大きくないにしても、補完的な商業施設として丁度良い規模。長町駅前にこの程度の施設ができて欲しいと思うくらい。
富谷市の玄関口
泉中央は、先月市政試行した富谷市の玄関口としての役割を期待されながらも、夜間帯の宮交の減便もあり、若生市長がぶち上げているLRT構想どころではない状況ですが、そうはいっても、一日乗車客2万5千人(乗降客5万人)という賑わいは、仙台の郊外では随一のものであり(長町駅でJR・地下鉄合わせて乗降客が3万1千人、長町南で乗降客2万3千人)、将来的に地下鉄の延伸はないでしょうから、泉中央駅前の賑わいは将来的に約束されたものになります。もちろん、周辺団地の高齢化に伴う利用者の減少は生じながらも、急激に減少する状況は考えづらい。当分のの間乗降客4万人レベルは保つことができそうです。
泉中央駅前の商業施設は、このような考え方の元に今回移転があった循環器病センターの医療施設と合わせて、泉中央に行けば一通り用が足りるというような、コンパクトシティの考え方もあるのでしょうね。
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