3月18日 JR仙台駅大変身!
先日の河北で3月18日開業というニュースが掲載されていましたが、JR東日本およびエスパル側から正式にプレスリリースがありました。
<仙台駅>「エスパル仙台東館」3月開店JR東日本仙台支社は28日、仙台駅東口に整備中の大型商業施設を3月18日に開業し、拡幅工事が進む東西自由通路の利用も同時に始めることを発表した。商業施設の名称は「エスパル仙台東館」とした。自由通路とつながる東館2階には、東口改札(4レーン)を新設し、東口側から来る利用者の利便性を高める。
仙台支社によると、東館は地上6階、地下1階で店舗面積約1万300平方メートル。施設の核店舗には、4階に生活雑貨大手「東急ハンズ」(東京)が入るほか、新規の77店を含め計82店舗が入店する。館内に設置する保育園と医療クリニックは4月1日に開業する。
2階の自由通路は幅6メートルから16メートルに拡幅し、4階まで高さ16メートルの吹き抜けとなる。シンボルツリーやフラワーポットを置くほか、発光ダイオード(LED)照明、太陽光パネルを活用し、環境に配慮した空間にする。市民に自由通路の愛称を募集する予定。
エスパル仙台は東館開業に合わせ、一部改装中の本館でも33店舗が新規出店や新装オープンするほか、新たなブランドイメージ創出のためエスパルのロゴを変更する。(1/29河北)
エスパルについては、本館に対し東館とのことですが、実質的には連続性をもつ一体的な店舗構成になります。
2階や3階部分で、シームレスに行き来できるように。
2階部分
○通路南側:物販(ファッション・雑貨)
食物販「SWEETS GARDEN」
○通路北側:お土産ゾーン「伊達のこみち」
仙台駅の2階部分「おみやげ処せんだい」でも、お土産やスペースが改装されましたが、加えて東館にもできるんですね。新設の東口改札にも接するところで、一等地を確保しているところなど、気合が感じられます。
というか、物販部分で専門店を集めるのにも、結構限界があるのではと。
お土産に関しては、仙台はコンテンツに恵まれており、東北の玄関口という位置づけで、東北中の土産物も扱うようなので、旅行者にとっても助かるでしょうね。
さらに、3月26日の北海道新幹線の開業で、東北と北海道を結ぶ新たな観光ルートが構築されるので、東北が取り残されている”インバウンド”ブームに少しでも乗ることができれば。
普段使いの市民にとっても、出かけずともそこでいろいろと、物産展感覚で購入できるというのは嬉しい。
また、空港利用者にとっても、アクセス線経由で仙台駅は玄関口になっているので、民営化される仙台空港のお土産屋との競合という面もあります。この品揃えの良さだと、仙台駅で買ってからアクセス線に乗るという流れがますます強くなりそう。
3階部分
○通路南側:物販(雑貨中心)
○通路北側:レストランゾーン「杜のダイニング」
新幹線南口改札に付近にあったレストラン街の拡大版という感じに。
吹き抜けの自由通路に面したレストランは、開放的で人気が出そうです。
これまで、まとまったレストラン街は、B1エスパル地下街にありましたが、旅行客にはなかなか見つけづらい場所だったので、こちらも自由通路に面する3階の一等地に。
4階部分
○通路南側:物販「東急ハンズ等」
○通路北側:サービスゾーン(クリニックモール・保育園)
ハンズの出店は、もちろん楽しみですが、意外にハンズ以外の店舗(NORTH FACE+、ABCマート、スタバなど)があり、ハンズの店舗面積がさらに限定されるような感があります。
まぁ、仙台人にとっては、規模はともかくハンズが出店したということが重要なのでしょうから、規模では勝るロフトとの競合でもバランスは良いのかも。
屋上部分
スカイガーデンという名称の、屋上広場ができます。それほど広いものではなさそうで、どのような眺めかも想像がつきませんが、イービーンズの杜のガーデンテラスのように、開放的なオープンスペースができるのは嬉しい限り。
東口改札新設
場所としては、既報のとおりで自由通路から奥まった場所にこじんまりと自動改札機が4機設置とのこと。最近JR仙台駅を全く利用していないので、工事状況が分かりませんが、図面をみると、仙山線の7・8番線に降りる階段の東側で、売店があったあたりに設置。
改札内の駅ナカ店舗としては、既存のNEWDAYSと立ちそば処 杜に加えて、多賀城駅にあるドンクエディテ(ベーカリー)とチーズタルト店が出店するのみ。あまり純粋な”駅ナカ”店舗の状況は変わりません。
この改札の設置で、東口方面からの利用は当然便利になり、また、仮に楽天の試合後など新幹線に乗る場合でも、一旦この東口改札から入って、南北の新幹線乗り換え改札経由で新幹線ホームにというルートも使え、時間が短縮になります。
エスパル東館から仙石線を利用する場合も、新改札が仙石線ホームに下る長いエスカレータの近くに設置されるので、スムーズに移動可能。
東西自由通路の大変身
エスパルの東館よりも、個人的にはこの新しい開放的かつ機能的な空間ができるのが最も嬉しい。
仙台駅舎が建設から早40年経ち、2~3階の吹き抜け部分は今となっては窮屈さは否めない。現在の駅舎のデザインや存在感は好きなので、それを補完する意味で今回の東西自由通路のリニューアルの意味があるのかな。
仙台駅の東西での発展の違いというのも、昔から散々言われており、東口もヨドバシ再開発が、このJR再開発の後に控えていますが、大都市の駅周辺では、都市空間のポテンシャルを生かすために、両側から同様に使いやすい駅の構造に改造されています。
横浜や名古屋、札幌は駅施設に関しては表裏からの利便性は変わらない。ただ、この仙台駅の再開発は、西口のメイン改札を残したまま、申し訳程度に東口改札を設置するものなので、小手先の改造という点は否めない。
とはいえ、12月の地下鉄東西線の開業で、仙台駅の地下部分の利便性が一気に高まっており、加えて、今回のJR部分の再開発で、仙台駅は見違える空間となります。
このような仙台駅のリニューアルは、新幹線開業前後の現駅舎完成と地下鉄南北線開業以来で、30~40年ぶり。自分が生きているうちにこれに匹敵するようなことはないんだろうなと。
また、これで終わりではなく、JR部分も来年のホテル棟の開業、遅れてオフィス棟も建設予定ですし、ヨドバシの再開発も控えています。
初夏には仙台駅正面に仙台パルコ2が、待望のシネコン併設でオープンしますし、
仙台駅前バスプールの再整備でも、南町通に新設されるバスプールの活用で、、さらにわかりにくかったバス乗り場が再編されたり、仙台駅北の宮城野橋の架け替えと上り線の全通で、東口を含めた高速バス乗り場の再編が行われるなど、まだまだ一連のお祭り騒ぎ的な変化は続きます。
まだまだと思っていましたが、その3月18日まであと50日を切りました。
3月には、震災から5年の節目、この仙台駅再開発オープン、多賀城市図書館のオープン、北海道新幹線の開業など、大きな出来事が続きます。
これらのことも、余裕があれば、記事にしていきたいと思っています。
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コメント
>改札内の駅ナカ店舗
個人的には「ドンク」がカフェ機能を有して出店してくれたのは結構ポイント高いかなと。
ほぼ乗換を強いられる駅ながら一息つけるのはベンチくらいしか無かったですからね。
正直、店舗が増えたとしてもテイクアウト店だけだろうなと思っていたので嬉しい誤算でした。
投稿: | 2016年2月23日 (火) 17時52分
コメントありがとうございます。
純粋な駅ナカとしては、かなり期待外れながらも、
ベーカリーカフェ機能が入ったのは大きいですね。
ちょっとした食事だと、杜の立ちそばと並んで必要最低限の機能がそろいます。
まぁ、定期利用者が多いので、一旦改札を出れば良いし、
途中下車できない仙台駅経由の切符・スイカ利用者の割合が小さいということなんでしょうね。
投稿: S-Watcher! | 2016年2月28日 (日) 22時22分