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2015年11月15日 (日)

仙台駅東口再開発 店舗概要発表

発表から3週間もたってしまいましたが、仙台駅東口再開発の目玉であるエスパルの新棟の概要が発表されました。

オープンは来年3月予定とのことですが、現在の工事状況から本当に間に合うのか?

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詳細なプレスリリースはこちら

店舗面積は約1万平米と、現在のエスパル本館と合わせて28,000平米。一時期の藤崎本館+大町館に匹敵する売り場面積。エスパルⅡを合わせると3万平米を超えます。

テナントとしては、なんといっても東急ハンズが南館4階に出店です。在来線コンコースとつながる2階、新幹線コンコースとつながる3階のさらに1つ上のフロアで、シャワー効果を見込んでいるのかな。店舗面積は他都市の大型店のような規模は見込めないながらも、市民にとって念願の仙台出店です。

そのほかのテナントは、あまり驚きはない。青山フラワーマーケットは都内の駅の中にあるなぁという程度の感想。目玉として発表できるのがこの程度というのは、逆に仙台での主要なブランド店舗・業態の出店が進んでいるという喜ばしい結果なのかもしれない。

シネコンもパルコ2にできるし。仙台駅前にまともなデパートがないのは抜きにして。

そうは言っても、JR東日本の店舗リーシング力と商業開発の力があるので、完成度は高いものができると思っています。

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このイメージ写真のように、通路構成も画一的ではなく、変化をつけているし、より店舗部分との境界を感じさせないように。10年前の改装の時に見違えるように変身したエスパル地下街の飲食店街のように、市民を驚かせてくれるものと期待しています。

屋上庭園

どのようなものになるかわからないけど、このような非営利的な広場ができるというのは期待したい。個人的には大阪駅のグランフロントの屋上庭園の空間構成が衝撃的でしたが、ここまでとはいかずとも、観光の目玉になるような居心地の良い空間を期待。

もちろん、東西自由通路自体が、このような大屋根空間になるし、大変身が楽しみです。

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有名な京都駅の大階段も思い出しましたが、仙台での開発は所謂東京の焼き直しと縮小版になってしまいますが、関西のこれらの拠点駅の開発、九州の博多駅開発と比較しての物足りなさはやっぱり否めない。

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久々に西の方に飛んで、刺激を得たくなってきたなぁ。何もかも忘れて。。。

新設改札

 以前の大店立地法の資料では、当初計画と異なりずいぶん東西自由通路から奥まった場所にこじんまりと開設されるような図面になっており、非常にがっかりしましたが、今回の図面からは、どのような形態なのかはわからない。でも予定通りなんでしょうね。

東西自由通路に改札を面する形にすると、所謂エキナカ「改札内」店舗を改札を入った通路の両脇に配置する形になるけど、これを嫌って仙台では改札外店舗として、幅広い集客を狙うのがプラスと考えたのかと思っていました。

 ただ、同規模の都市の広島駅でも、奇しくも同じような南北15mの自由通路と線路上商業施設開発、改札内コンコース跨線橋の架け替えを行っているようです。

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その広島では、在来線改札内コンコース内に、多くのエキナカ店舗を設置する計画というところが、仙台とは異なる点。これまで冷遇されてきた広島圏のJRは新型電車への一気の置き換えも進んでおり、昭和チックな広島駅の大改造も含め、遅れながらも驚きの投資が行われています。時刻表ベースでは仙台とは大違いの便利さなだけに、JRとしての都市圏輸送だけを考えると、さらに差を広げられます。もちろん路面電車中心の広島と異なり、仙台では地下鉄2路線目が開業するなど、都市内交通については優位性はありますが。

自由通路に面する改札も、立派なものが設置されるようで、当初は35階建て超高層ビルとぶち上げながらも、いろいろあり結果的に東西自由通路部分を中心とした小手先の改造に留まった仙台駅とは異なるところ。

都市規模もだけど、中心駅の乗降客数からすると、ほぼ同じ規模なだけに、これはJR東日本と西日本との考え方の差か。確かにJR東日本からすると、仙台駅は乗降客数で50位にやっと顔を出すレベルの駅であり(運賃収入だと確か3位ですが)、大々的に展開している東京駅、品川駅、大宮駅などと比べると、エキナカビジネスは厳しいと思われたのかもしれない。

ちなみにJR西日本では、広島駅の乗降客数は7位(運賃収入だと2位)とのことで、相対的な優先度は上になる。当然企業としての体力の差は歴然としているし、震災後の鉄道復旧に注がれたパワーへの感謝、またJR北海道の経営危機を考えると、JRの枠組みとしては首都圏に含まれた東北地区の置かれている複雑な状況を考えてしまいます。

今回のエキナカ開発でも、結果的に既存店舗との共存的な規模におちつき、各中枢都市での中心駅開発(名古屋、京都、大阪、札幌、博多)のような、新規乗客を見込めるものになるかは不透明。

ちょうど、JRとしては来年3月のダイヤ改正に合わせて、大々的にこの「+(クロス)CITY SENDAI」のオープンと、仙台駅大改造を売り出したいところでしょうけど、近年特に昼間の買い物客を狙った時間帯の電車を露骨に間引いている中、改めての増便は期待できない。買い物客が来やすいような配慮があれば、WIN-WINの関係になるのではと思いますが。。。

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コメント

仙台と広島は同規模都市ではありませんよ。市内も県内人口も負けてるし、GDPから百貨店の数、高級ホテルの数も負けてる、鉄道も広島は私鉄もあるし半地下鉄のアストムラインは新交通システムとしては日本一の路線距離を誇ります。それプラス全国5都市にしかない都市高速まであります。広島に住んでましたが、仙台より一回り以上都市規模は上だと感じました。あちらは大企業もある地場産業も盛んです

投稿: | 2016年4月 1日 (金) 20時09分

≫広島の匿名さん
 コメントありがとうございます。
おっしゃっていることについては、基本的に異論はありません。
トータルで仙台が広島に勝っているとは思ってませんし。
個別の機能では優劣はあるので、”同格”という部分については、広島≧仙台 という意味です。
↓のように、あんまりムキになられるのは不本意で、

>市内も県内人口も負けてるし、GDPから百貨店の数、高級ホテルの数も負けてる、
>鉄道も広島は私鉄もあるし半地下鉄のアストムラインは新交通システムとしては
>日本一の路線距離を誇ります。それプラス全国5都市にしかない都市高速まであります。

勝ってる負けてるという都市比較に無理やり持っていくのは好きではないです。
そういうのは近くの福岡とやっていてください。
仙台人で新潟相手にそうやって優越感を感じている人も苦々しく思っています。

このブログでは一貫して広島をリスペクトしています。
10年前に訪問した時には、広島の奥深さに感服しました。
過去記事もご覧いただければ。

投稿: S-Watcher! | 2016年4月 4日 (月) 00時17分

仙台にトータル4年住んでいました。仙台が好きなので、新名所などの情報楽しみにしています。
仙台は町がコンパクトに纏まっていて本当に住みやすかったです。

特に街中は杜の都と言われるだけあって、木が多く、夏は過ごしやすかったですし、冬も思いのほか雪も少なく温かかったです。

冬は蔵王へのバスがあって、1,2時間もあればスキー場に行けるのもよかった。都内では考えられない・・・

料理も美味しく、特に酒は米どころということもあって美味しいです。

投稿: ドラキー | 2016年11月20日 (日) 22時07分

>>ドラキーさん
コメントありがとうございます。
仙台に過去に住まわれていたのですね。
良い印象をお持ちのようで、実際住んでいるといろいろと
不便なところはありますが、コンパクトにいろいろまとまっているというのは同意です。
引き続きよろしくお願いします。

投稿: S-Watcher! | 2016年11月26日 (土) 23時25分

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