海沿い小旅行 リターンズ(1)
今日も休めて1日フリーだったので、どこに行こうと考えた。
温泉に行きたい!で、クルマは嫁が使っており、使えないので、電車で行けるところ。
何度も行っている作並の一の坊は2か月前に行ったばかり、鳴子はちょっと遠い。
そいえば、3月に復活したばかりの女川温泉ゆぽっぽがあるではないですか。
2か月前に開業した仙石東北ラインの初乗車も兼ねてというのもいいなーと、昨日の二日酔いのさなか、朝にあわてて飛び起きて、行ってきました。
良く考えてみると、この行程、震災前にも行ったことがあるなぁと思っていたら、8年前に記事にしてました。
過去記事
海沿い小旅行ー1(2007/4/3)
海沿い小旅行ー2(2007/4/7)
いろいろと、震災前を思い出すと、切なくなります。
女川には震災直後に行っているし、昨年はドライブで、今年も仕事で行ったりしているので、状況は分かってはいますが、鉄道で行くというのは当然ひさしぶり。
ビールも飲めるしということ、読書を兼ねて、あまり下調べもせず。というか、女川の駅前で過ごすしかないだろうけど、何かは飯食うところはあるかなと。
開業記念フリー切符
仙台駅でいったん改札を出て、女川まで往復1200円というお得なフリー切符を買おうと思い、券売機へ。そしたら、おとくな切符のところには石巻へのW切符しかでてこない。
乗り換え時間7分しかないのにとあせっていたところ、フリー切符のポスターが。
そしたら、指定席券売機で購入できるとのことだったので、あわてて移動し、何とか購入。
で、朝飯を食ってなかったので、NEWDAYSに入ったら、混んでる!。コーヒーと菓子パンを買おうとして、ここでも焦りまくり。ここで買わんと1時間は飲まず食わずはきつい。。。
なんとか、8時18分発の仙石東北ライン、発車1分前に飛び乗り。車内はボックスに1~2名程度。まぁ、その前日までは石巻の川開き祭りの花火とかで大賑わいだったのでしょうが、反対方向だしこんなものかと。
仙石東北ライン初乗車
見た目は奇抜で、ピンクの使い方はやはり好きにはなれないデザイン。
でも、車内にいる限りでは、普段乗っている本線のE721系とほぼ一緒だからあまり違和感はなし。
赤快速なので、仙台を出て、塩釜-高城町-野蒜-陸前小野-矢本-(東矢本以外の各駅)-石巻で、1時間6分の所要時間。以前の仙石線経由の快速と変わらない。
塩釜まで無停車14分というのはやっぱり早く感じます。ふと、古川までの所要時間と一緒かと思うと、新幹線の偉大さが。それを考えると石巻まで1時間以上はちょっと長い。
東北本線から仙石線への接続線部分は、聞いていた通り長時間停車。旅行客を中心に興味津々できょろきょろしてました。
高城町で、対向の仙石東北ラインと待ち合わせ。高城町は、改めてよくこの駅を乗換駅にしあなぁと。写真は帰りに撮ったものですが、ホーム幅の狭さ、上屋がなく現在工事中、改札からの跨線橋もなく、線路を横断というところなど、昔ながらの私鉄的な名残を感じます。
野蒜近辺の新線区間には気づいたら入ってました。
東名駅周辺で造成中の集団移転地は、それなりに造成と基盤整備はそれなりに進んでいました。東名の駅前広場も広く、駅舎は簡素ながらも、やはり東名の方が駅勢圏が広く、アンバランスだなぁと。野蒜は駅舎は立派だけど、駅勢圏は狭く、造成も東名駅周辺に比べると進んでないなぁと。
行き違い待ち多し
単線だからしょうがないのはわかるけど、同じ快速でも1時間前の7時24分仙台発は特別快速並みの54分で全線を走破するのに、同じ停車駅で66分。余裕を持たせているのは分けるけど、毎時で時刻もまちまちでパターン化すれば良くなるのではと。どうせJRがやる気はないのは分かっているけど。
集団移転地の造成進む
来春開業の「石巻あゆみ野」の付近も造成工事が真っ最中。その他、東矢本の駅前など各地で、着々と造成が進んでいます。
結果的に、各市町とも鉄道駅近辺に集団移転地を集めているのは、コンパクトシティの考え方というか、辺鄙なところに造成しても不人気で無用の長物になってしまうため。良い方向性だと思う。とくに災害公営住宅は10年程度過ぎて空きが出てきた段階で市営住宅として活用することを考えて立地を選んでいるというのは、仙台市も同じ。
石巻駅到着
矢本からはほぼ各駅停車ですが、この時間の乗客はほとんどが石巻までの客であまり乗降は多くない。ようやく石巻駅到着。
震災直後に仕事で何度か来てたけど、小牛田から石巻線経由、高速バス、仙石線代行バス、クルマとかいろんな手段を使っても片道2時間コース当たり前だったので、時間的には震災前に戻っただけとはいえ、心から復旧に喜びを感じたいです。
石巻駅前は、8年前に来たときに寄ったさくらの百貨店はとうに石巻市役所にコンバージョン。津波で1階の商業施設部分が被災しながらも、2階以上の市役所部分は無傷で良かったのか。そもそも日和が丘の旧市役所だったら津波の心配はなかったといっても、そっちは地震でやばかったのかも。
隣には、工事費がうなぎ上りで、駅北からの救急車誘導路も中止になるなど、迷走中の石巻市立病院が工事中。市役所に続いて市立病院と公共施設が集まり、旧市街地の再興に少しでも寄与できればといいながらも、近辺の再開発が軒並み中止に追い込まれて、厳しい状況。
蛇田に対して勝ち目がない商業機能については期待できないけど、少なくとも災害公営住宅併設型であり、程度市街地への人口を戻すことは必要なんでしょうが。
結構な乗客が石巻線の女川行3番ホームに移動してきました。
次の列車は2両編成で、ちょうどよい混み具合で発車。
まだまだ女川ブームは続いています。といっても1~2時間に1本の列車に集まっているだけとはいえ、ありがたい話です。
続きは次回に。
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コメント
仙石線もパターンダイヤになっていないのが勿体無いですよね。
ほぼ全列車が交換する陸前赤井駅の前後を駅構内扱いで複線化するだけで、大分変わりそうな気がします。
駅近辺に災害復興住宅を建てたのは自分もいい案だと思います。
高齢化社会で車を手放す人も多くなっていくでしょうし、仙台近郊へ通勤する人も通いやすいですね。
駅近に集合住宅を設けるというのは、大都市近郊だけではなく小中規模な地方都市でも始まるのではないかと感じています。
投稿: デリン | 2015年8月 7日 (金) 00時27分
>>デリンさん
本当にちょっとの工夫で、パターン化により乗客が分かりやすくなるのですが、
そのような意志がJR東日本にはないというのが不思議です。
なので、あんまり改善は見込めないとあきらめ顔です。
公営住宅や集団移転地が鉄道沿線にというのは、人口減少社会の中、せっかく整備してもらうインフラを宝にするか負の遺産にするかという選択の上で、当然かと思います。国もその方向で誘導していますし。
集合住宅地が駅近くにというのは、駅近くの商業的なポテンシャルが低くなり、地価の下落で住居が建てやすくなったという側面もあります。駅に近くても買い物する場所がないということは避けないといけないので、その点工夫が必要だったりしますが、鉄道側も需要下支えの効果を見込めるのでwin-winの関係に。
一方、それ以前に、利府や富谷の売れ残っていた駅から離れたニュータウンが被災者の受け皿として機能して、かなりの人口を吸収してしまっているということも。完全な車社会の地域から引っ越してくるので、このような場所でも抵抗がないという現実もあります。将来を考えると怖いところです。
投稿: S-Watcher! | 2015年8月 9日 (日) 00時18分