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2015年3月14日 (土)

国連防災会議開幕&国際会議誘致について

今日14日からの5日間にわたり、国連防災会議が仙台で開催されます。

前日である13日は、仙台駅、特に新幹線コンコースやホームに参加者と思われる大きな荷物を持った外国人が大勢見られました。

文句なしで仙台始まって以来の大規模国際会議、また国内で開催される国際会議でも過去最大規模の国及び閣僚級が集まるという、重要な位置づけのようです。

天皇陛下の来県もあり、郊外や中心部を問わず交通規制なども行われ、市民・県民生活には影響は出ますが、個人的にはせっかくの機会なのでパブリックフォーラムどれかに参加してみたいと思っています。

国連防災会議、仙台で14日開幕 減災目標、初採択へ

 災害に強い世界の実現に向けた2015年以降の国際指針づくりをテーマに、第3回国連防災世界会議が14日に仙台市で開幕する。参加する国・地域は10年前に兵庫県で開いた前回会合の168を上回るとみられ、国内開催の国際会議としては過去最大規模となる。安倍晋三首相は初日の演説で、発展途上国に対するインフラ整備や人材育成の支援強化を表明する。指針は最終日の18日に採択され、災害による死亡率や経済損失などの削減目標が初めて盛り込まれる予定。
 会議は94年に横浜市、05年に兵庫県で開かれ、東日本大震災から4年を迎えた被災地で開催される今回は、首脳級に格上げされた(3/13河北)。

来年のサミット誘致を表明している仙台市としては、開催能力をアピールする良い機会と考えているようですが、この誘致の是非や、可能性はおいといて、今回の国連防災会議を開催する仙台国際センター及び今回に向けて整備した新展示棟、東北大学の川内萩ホールを連携させて、多くの国際会議の誘致に向けて積極的に動くようです。

確か90年代あたりの一時期は地方政令市の札仙広福の中でも国際会議数は上位にあったという記憶があります。現国際センターが開場したのが92年なので、その時期は割と強味があったのでしょう。

 現在は東京(ビッグサイト)、横浜(パシフィコ)は施設の規模が桁違いなのはしょうがないにしても、同じ地方政令市の福岡に3倍もの差をつけられているのは、ハードの整備が遅れたこともあり、不戦敗的なところもありました。

福岡は、都心からほど近いベイサイドエリアに、国際会議場、国際センター、サンパレス(ホール)を3つ並べて整備しており、地方都市では屈指の機能性。また福岡空港から都市高速で10分のIC近接という分かりやすい場所。アジアからの近さ、九大のサポート。これらを武器に国際会議の誘致では首都圏とも争うほどの成果を収めています。

今回整備したのは、床面積3000平米の展示ホールで、会議用にも使用できるもの。

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それほど大きくはないですが、20億円程度とのことで、比較的コスパは良いかと思います。1000人規模の大ホールを除いては、500人規模が収容できる比較的中規模の部屋が4か所という現国際センターを補完する意味では、大きなハコ。

また、川内萩ホールとの連携とのことで、地下鉄国際センター駅や国際センターからの移動動線となる遊歩道が今回に合わせて整備され、より一体化を図るとのこと。ハード面での格差をどの程度縮められるか。

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なお、展示場としては、県が整備した夢メッセとの機能分担も意識して整備されています。

まぁ、同じ市内でも立地条件が異なり、夢メッセは郊外ながらも車での交通の便利さは言うまでもない。今回市が整備した新展示棟の2.5倍の規模で展示ホールの規模からいうと勝負にはならないけど、都心部で仙台駅近くという立地条件がカバーしています。

仮に、県と市が協力して一か所に立派なコンベンション施設を作っていればという思いもあります。それは、新潟の朱鷺メッセが思い浮かんだからですが。あれだけの施設が都心に整備されたということは、都市規模にそぐわない施設とはいえ、新潟のセールスポイントではある。

(身の程知らずに)国連防災会議やサミット誘致に何度も手を挙げているのは、その施設の存在があるため。展示ホール、コンベンション施設、ホテルの3点セットが1か所にそろっている施設の中身だけでいうと仙台は勝ち目はない。もちろん都市としての総合力がコンベンション誘致には優先されますが。

また、福岡もそうですが、誘致にあたり分かりやすい「メッセージ」が必要。

福岡が、「空港からも新幹線駅からもほど近い、機能的な会場の集積」を売りにしていますが、仙台は、何といっても地下鉄東西線の駅として開設される国際センター駅の目の前、仙台駅から4分の所要時間ということ。また世界的な研究実績を持つ東北大キャンパスの隣接地であり、これは同じ福岡市内とはいえはるか西の方に九大を追いやった福岡市と比べて優位性をアピールできる点。

仙台空港からアクセス線と地下鉄で30分以内というのは、本数が少なすぎることを含めちょっと誇大広告だとは思いながら(一応乗り換え時間含まなければ嘘ではないですが)、東京駅から2時間もかからないというのは本当だし(乗換時間含まず最短1時間35分、含めても1時間45分)、今後は十分他都市に比べて勝負できるかとは思います。

取捨選択が必要

サミットは、リゾート地が警備の都合上選ばれやすいという話が出ており、厳しいかもしれませんが、なかなかないチャンスでもあり、手を挙げるのは反対ではない。都市としての格を上げるチャンスでもあるし、今回の国連防災会議と同様な位置づけ。

一方、有力と言われながら先日国内候補地からの落選が決まった、19年のラグビーワールドカップ。確かにユアスタという適度な規模の素晴らしい会場がすでにあり、選ばれて当然というムードもありましたが、仙台市としては終始慎重な姿勢を貫き、「熱意がない自治体があった」と半ば公然に批判されたりもしました。

とはいえ、個人的には同じ東北の釜石も選ばれたのだし、今回の落選は仕方ないことかと思っています。2002年のサッカーワールドカップで、開催10都市中最凶の負の遺産、宮スタを抱え込んだ前例もありますし、様々な費用負担を求められる状況からすると、震災復興にまい進している仙台市としては優先順位は高くはない。

市の姿勢を批判している人もいるし、九州が4か所中3か所選ばれたことから、東北で2か所中1か所というのは少ない気もしますが、それは選ばれた釜石に頑張ってもらい、仙台は後方支援に徹するというのが、東北地方のリーダーとしとしてのふさわしい立場かなと思います。

何でも「仙台」では、東北地方にライバル都市がいないからこその妬み、僻みもあるし、気配りやバランス感覚は必要だと思うだけに。

4年目の3.11で、復興が遅いといういつものマスコミの煽り、また集中復興期間の6年目以降への延長の議論をみても、個人的には例えば5%でも自治体負担があった方が、本当に必要な事業なのか?と考えて取捨選択できるので、自治体にとっても悪い話ではないと思う。

自治体の規模にそぐわない数百億規模の復興事業が競って行われており、その数%でも大きな負担になるというのは当然正論ですが、やってもらって当然という意識からの転換はそろそろ図らなくてはならない時期に来ているような気がします。巨大な防潮堤を一律に作ってしまえ!という地域特性を無視した乱暴な計画、唐桑の高台移転の見直し(1戸当たり1億→工法変更により数千万円への低減化)の話を聞くにつれ、原資は広く負担してもらっている国民の税金であるし、宮城県民が払う税金も当然少しは含まれている。

華やかな国際会議の前に、この時期はいろいろと考えさせられます。

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