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2014年10月29日 (水)

ジュンク堂仙台本店が閉店

本日、10月29日をもって、イービーンズ上層階を占めていた巨大書店、ジュンク堂仙台本店が閉店となりました。

今月末の予定が、諸事情で、2日間閉店が早まりました。

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仙台の巨大書店の代名詞だったこのジュンク堂。震災にて一時閉店となり、その代替店としてヤマダLABI仙台の地下1階(旧モリヤ)の場所に、仙台店(現仙台TR店)という名称で再開したので、イービーンズには復活しないと思っていたところ、急転直下イービーンズに、複数階にまたがりながらも、震災前よりも広い面積で再出店を果たし、驚いたところでした。それも3階に丸善の文具店も併設で。

そもそも、ロフトの8階にもロフト店が約10年前に出店しており、仙台駅西口だけでジュンク堂が3店も!さらに丸善との経営統合で、アエルの丸善も含めて4店舗を展開し、仙台駅西口の書店は、ほぼ丸善ジュンク堂系で寡占状態でした。

それが、この夏に、ロフト8階の店舗が閉店となり、これも驚く反面、イービーンズの仙台本店への統合という意味合いかと思ったら、その仙台本店も閉店です。

これで、ジュンク堂としてはTRビル店と丸善のアエル店の2店体制となりました。

アエル丸善は、1階で入りやすいことと、ワンフロアで探しやすいことで、いつも賑わっています。ただTR店は図書館みたいで落ち着く雰囲気だし、地下鉄仙台駅のコンコースから直結しているので便利ながらも、お客さんはあまりいない。

閉店するんだったらTR店の方かと思うけど、仙台本店も、3階と5~7階と変則的な4フロアにまたがる構成で、雑誌中心の3階と、実用書と新書中心の5階はそれなりに人はいながらも、6,7階は閑散とした印象。上階には上がるのも面倒だしあまり行きませんでした。

震災前は6階あたり?にワンフロアに展開していたので、端から端まで見渡せない位のこれぞ巨大書店という感じで、お客さんも多かったのですが、駅周辺への多店舗展開、かつ仙台本店の変則的なフロアでの再出店が自らの首を絞めた形なのか?そもそも出版業界の構造的不況の影響なのか。

最終日

今夜、帰りに寄ってきました。買いたい本もあったので。31日閉店だとてっきり思っていたので、たまたま閉店が早まっており、奇しくも最終日を体験。

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3階と5階に寄りましたが、3階のレジは長蛇の列。それも丸善の文具店部分で80%オフの売り尽くしセールをやっていたため。まともに本を買う人もとばっちり。本屋部分はそれほど混んでいるわけでもなく。

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5階はガラガラ。というかいつもの感じ。棚もところどころ空きスペースが目立ち、他店への本の移動を示す張り紙が目立つなど、寂しい雰囲気でした。

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今後はどうなる?

やはり、書店は多層階よりもワンフロアで展開していた方が、まわりやすくていいなぁと。

以前と現在の仙台店の比較、またアエル丸善、閉店したロフトジュンク堂、泉の蔦谷書店を考えても。

建設中のパルコ2にはシネコンが入るので、書店のイービーンズとあわせてカルチャー的な機能を持つ個性的な商業ビルが隣り合わせになるので、1年半後にパルコ2がオープンすると相乗効果で面白くなると思っていました。

しかし、せっかく震災後に4階以上の旧館部分を耐震性能確保のために撤去し、全館リニューアルしてから丸3年ちょうどでの閉店です。

これでイービーンズの上階はほぼ空きビルに。1階にはソフマップが17年ぶりに仙台に再出店しますが、上階のほうは後継テナントのあてがあるのでしょうか?

ロフト店の後継店は、文教堂JOY等とのことで、縮小された書店とアニメ関係の店になったとか。あんまり興味がないので行っていませんが。

エンド―チェーン時代からの建物自体は、古い部分は50年経過し、とっくに減価償却済とはいえ3年前のリニューアルでかかった費用もありますし、これはイービーンズとして痛いでしょう。

イービーンズ自体は、建物の古さに負けず、おそらく安めの賃料で様々な専門店を誘致してきたのでしょうし、4階のガーデンテラスは街中ながらも緑が豊かでオアシス的なゆるーい雰囲気は好きです。

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ジュンク堂として、おそらく東口再開発でヨドバシ第一ビルあたりに再出店する可能性はあるのかなと、希望的観測で。このまま仙台駅前の書店マーケットをあきらめるとは思えない。

エンタツ一体再開発と言われたエリアは、パルコ2の着工で、再開発可能な面積は約半分に減ってしまいましたが、イービーンズとプレイビル、電力のビルと合わせてパルコの倍以上の敷地面積があり、残った部分での再開発でそれなりの規模は確保できるので、いっそのこと再開発に向けて舵を切るということはあるのか?

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コメント

はじめまして、いつも拝読させていただいています。
イービーンズの3Fフロアにはサカゼンが入るようですね。
http://townwork.net/detail/clc_0073764054/joid_17869714/

投稿: ヤマト | 2014年10月30日 (木) 21時09分

>>ヤマトさん
情報頂きありがとうございます。
サカゼン。。。アパレル系とのことですが、全くイメージが湧きません。
フロアの一部でしょうね。あとは何が入るのか気になります。

投稿: S-Watcher! | 2014年10月31日 (金) 23時12分

いつも拝読しています。
特に今回は良記事ですね!
これからも楽しみにしています。

投稿: 凪 | 2014年11月 1日 (土) 09時16分

>>凪さん

コメントありがとうございます。あまり更新できずに、コメントも遅く済みません。
一時期は仙台駅前の大型書店に寡占化状態だったのが、一番町にヤマト屋、あゆみができて、バランスが良くなってきたところ、駅前での突然の撤退にビックリでした。ロフトかイービーンズのどっちかが残ってくれれば、バランスも良かったので残念ですが、パイが変わらないまま店ばかり増えても、特に大型書店は固定費負担がのしかかってきたのかと、推測します。
また、雑誌に関しては、高層階にあった両店の間のTSUTAYAとの競合もあるのかな。その点路面店の強みが。

投稿: S-Watcher! | 2014年11月 4日 (火) 21時59分

はじめまして!

中の人から聞いた話では、ジュンク堂では本店とヤマダの地下の2店舗でやっていくつもりだったのに、EBeanSのオーナーが変わり急に「出てってくれ!」という話になったそうですよ。

投稿: マミ | 2014年11月 7日 (金) 01時56分

こんにちは。
いつも読ませていただいています。

ロフトのジュンク堂の閉店は寂しい限りです。
丸善に比べて静かで天井が低い感じが、何となく探しやすかったのですが。

他にもあゆみブックス仙台店が12月の閉店を決めたそうですね。
高校生の頃、河合塾で授業を受けた帰りに勉強を頑張ったご褒美として毎回通っていました。
遅くまでやっていて助かっていたのに。

蔦屋書店が2年以内に市内2店舗の出店を計画しているそうですが、
書店空白地帯の仙台駅東口や若林区の東西線沿線などにあるとまた面白いなと期待しています。

投稿: ゆう | 2014年11月 8日 (土) 03時06分

>>マミさん

こんにちは。情報ありがとうございます。
確かに、自分もロフト店の閉店だけだったら、
仙台駅西口内を考えても、
大型店で北側を丸善、南側をジュンク堂仙台本店で抑え、
地下鉄駅直結のTRビルの中型店で補完という絶妙な
バランスだったので、仙台本店の閉店は開店から3年という期間を
考えても、不思議でした。仙台”本店”と銘打っていただけに。

大家側からの退去通告なんですね。なるほど。
再開発の見通しがあればありえると思いながらも、
パルコ2と東口再開発で、商業床が大幅に増える現状で、
規模縮小してもなかなか再開発には踏み切れない現状だし、
退去通告であれば、現状以上の大口テナントの入居見通しがないと、
通常はありえない話と判断していました。新館部分の4フロアというのは
かなりの面積。上階で条件が良くないので、入居テナントも限られるし。
当初契約次第ですが、逆に大家側に違約金も発生するような短期間での撤退
というのは、何か大家側に策があるということなのかな。

当初の渋谷109系集積から、書店とガーデンテラスの組み合わせで、
ある意味落ち着いたコンセプトの専門店ビルになったと思っていたので、
今後のイービーンズの方向性は気になります。

投稿: S-Watcher! | 2014年11月 8日 (土) 10時13分

>>ゆうさん
いつも訪問いただいているとのことで、
ありがとうございます

丸善は入りやすくていいんですが、人が多すぎて
ゆっくりできない印象が。もちろん経営的に成功しているんでしょうが。
一方、ジュンク堂の仙台本店はまるで”図書館”でしたね。

あゆみ広瀬通店は中型路面店で入りやすいし、
ディスプレーの秀逸さと、営業時間の長さでお気に入りの書店でした。

ここについては、ドミナント化して3店舗近隣にあったので、
契約更新にあたっての判断かもしれません。
藤崎向かいは青葉通一番町駅前になるし、撤退する広瀬通店も
広瀬通駅前なので、駅近くの書店というのは何かと便利だっただけに残念。
(ヤマトヤが勾当台公園駅直結というのも助かる)。

蔦谷書店(新潟のトップカルチャー経営)は、仙台泉店オープンの時点で、2年以内に仙台市内に2店オープンとのことでしたが、まもなく2年経過するにしても動きはありません。
多賀城駅前再開発ビルに出店するのはCCCの本部の方だし、その予定されていた2店の動きが気になりますね。

投稿: S-Watcher! | 2014年11月 8日 (土) 10時24分

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