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2014年5月17日 (土)

楽天・ベガルタ 2014春の総括

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仙台の2大プロスポーツの楽天とベガルタ。

それぞれ、春の節目を迎えようとしています。

楽天は交流戦を前にした同一リーグ対戦も明日の盛岡での西武戦まで、ベガルタは、ワールドカップ中断前のラストゲームサンフレッチェ広島戦を明日に控えています。

ベガルタは、開幕から2か月半経過し、楽天は1か月半が経過しました。

それぞれ、波瀾万丈というか、思い通りいかない展開で、ファンもやきもきしながら過ごしたこの春のシーズンでした。

(大)雨降って地固まる~ベガルタ~

テグからアーノルド監督に代わり、戦術は受け継ぐといいながらも、細かい約束事で監督のこだわりが強すぎて、チームがバラバラになってしまい、開幕8試合未勝利(わずか勝ち点2)で開幕1か月余での電撃の監督交代となってしまいました。

本当に、その時は、徳島と並んでダントツで勝ち点差を中位グループに離され、17位が定位置であり、これまでテグの6年間で積み上げてきたものがガラガラと崩壊し、J2降格も覚悟したものでした。

その後はチーム初のOBの就任となる渡辺晋監督に代わり、テグ時代中期の堅守速攻のスタイルに戻し、さっそく交代初戦でマリノスに勝利を挙げ、その後は3試合勝ちなしながらも、5月に入り3連勝と、運もありながらも、調子を上げてきました。

この好調については、戦術を元に戻したら万事OKだったという単純な話ではない。

テグ時代に堅守速攻を軸に躍進したところ、選手の高齢化でスタミナ切れを起こしたことや相手チームに研究され、2012年シーズン後半からなかなか勝てなくなったことから、一時期はさらなるステップアップのために、ポゼッションサッカーに移行していたところ(アーノルド監督もその戦術を引きついだ)を、元のカウンターサッカーに戻したという面があります。

なので、選手の高齢化がさらに進んでいる現在のベガルタ。泥沼から這い上がるためにかつての良いイメージを思い出して立て直す意味では効果がありましたが、それはこの涼しい時期だったからこそ。夏に向けてこのままでは戦っていけない。若手選手への切り替えも含め、渡辺監督がどのような策を講じてくるのかが興味深いです。

先週のセレッソ戦の勝利で、念願の降格圏脱出し15位浮上!、中断前最終戦が、ホームで昨年の王者、サンフレッチェを迎えます。

今年は暖かく気候も良いながらも、観客動員はひたすら低調で、1万人強という試合が続いていました。GWの2試合(川崎戦、神戸戦)もそれそれ1万2千人程度で、チームの成績もありながらも、J2時代よりも観客動員は落ちているという、悲観せざるを得ない状態です。ワールドカップを控え、代表候補もおらず、サポーター以外の注目が集めづらい状況にもあります。

と言いながらも、自分もほとんど行けてなかったので、コメントする資格はないかもしれませんが。。。

ですが、明日の広島戦は、チームの上向きの成績および中断前というのもあるのか、チケット販売は絶好調のようで。それも選手までは全然売れていなかったのに、今週急に売れ始めたようで、昨日の段階で前売りチケットがほぼ完売状態だったようです。

自分は、週の半ばに買ってたので大丈夫でしたが。

相手に不足はないながらも、2年前に優勝を争った相手ながらも、おかれている状況は大分違う。一気に離されてしまったというか、ベガルタが勝手に落ちて行ったという方が正しいが。

 ただサンフレッチェは、今年も上位につけていながらもACLとの両立に苦しみ、最近足踏み状態。ベガルタは、上昇気流で、この試合に勝利すれば中位が団子状態の中、11位くらいまで浮上できる可能はあります。最悪引き分けで少しでも勝ち点を積み上げて中断期間を迎えられればと思っています。

明日は、ライバルチームに移籍した、林卓人をユアスタに迎えるという意味で、ブーイングはものすごいものになるかと。寿人はいまさら。。。なので。ウイルソンの状態が心配ではありますが、見ごたえのある試合を期待しています。

晴れのち長雨~楽天~

 前年Aクラス以外からの、まぐれというか勢いのリーグ優勝や日本一の翌年は、これまでどのチームも苦労してきました。

連覇したのは06,07年の日ハム位で、85年の阪神、98年の横浜、01年の近鉄も、連覇はできず。ただ、どのチームも、5割以上の成績で3位前後は確保してきたところが、今年の楽天は何と言っても24勝0敗の田中がいなくなったので、厳しい戦いは予想していたところです。

なんといっても、カモだったオリックスに逆にカモにされ、0勝8敗という成績が響いているところはありながらも、じわじわと順位を下げ、借金生活で5位に苦しんでします。開幕三連戦はビジターで西武に三連勝で、期待させたところでしたが、直後にオリックスにホームで3連敗し、それからまともに連勝はできずに苦しんでいます。

ただ、田中が抜けた穴をどのようにして埋めるかということで、松井裕樹や森雄大のような高卒の有望若手を育てようとして、チャンスを与えての敗戦はしょうがないとみるべきだし、星野の育て方からすると、そこは計算内かなと。

ただし、打線のムラが気になるというか、鳴り物入りでマー君との裏取引のような形でヤンキースからユーキリスがブレーキになり、一時帰国というのも誤算でしたが、当然なら全体的に他チームからのマークが厳しくなっていて、波に乗れない感が。

特に、オリックスは、対楽天に対しなりふり構わぬ闘志をぶつけてきているところを感じます。10年前にオリックス・近鉄の残り物でスタートした楽天に長年カモにされ、日本一までなられてしまったという悔しい気持ちがバネになっているのか。

楽天も、この変化に気づかず、ホーム開幕3連戦を裏ローテ(美馬-松井-森)で乗り切ろうとして返り討ちにあってしまったショックもありながらも、ひとまずパリーグとの戦いは一区切りで、相性の良い交流戦で調子を戻して欲しいもの。パリーグ全体が交流戦に強いところがあるので、せめて交流戦終了後に5割を目標にしてもらえれば御の字かなと考えます。

昨年もこの時期までは低調な成績で、優勝するなんて誰も思っていませんでした。AJの調子も上がってきましたし、まだまだこれからです。今年はリーグ優勝は無理だと思っているので、何とかクライマックスに残れる3位を目標に戦ってほしいです。

楽天の好調な観客動員

ベガルタのところで、低調な観客動員についてコメントしましたが、逆に楽天は成績以上にこれまでにない好調な動員状況です。

昨年までは、この寒い4月はもちろん、5月も交流戦まではお寒い観客動員で、ホーム開幕やGWは別として、通常の週末でも2万人をなかなか越えられない状況というのが常。

ようやく交流戦で動員が上がっていき、夏につなげるというパターンが、今年はホーム開幕やGWはもちろん、通常の週末は2万人あたりまえ、平日でも2万人超の試合がそれなりに出ており、松井裕樹効果とかもありながらも、自分が唯一行った平日の試合でも2万人越えでびっくりした次第(負けましたが)。

4月に仮設で再築した楽天山観覧席まで埋まることはなかなかないにしても、それでもレギュラーシーズンでは過去最高の2万3千人台を記録しており、8月完成予定の3塁側内野上段の常設席3千人分を合わせると2万6千人台までは収容可能となります(公称の2万8千人は無理)。

やはり、マー君はいなくなっても、プロ野球のすそ野の広さを実感する次第。日本一効果で楽天にハマったまわりの知り合いも多く(今まで全然気にしていなかった方も)、それにライトな客でも行きやすい席種の豊富さや価格帯の広さ、アクセスの良さというのもあるのでしょう。

それに、GWもでしたが、交流戦にかけてもさまざまなイベントを準備しており、その集客増に向けての努力は頭が下がる思いです。

14日にやっていた、楽天山観覧席を19時30分まで無料開放というのにはびっくりしました(そのまま最後まで見続ける場合でも、おばんですチケット600円で可ということ)。いくら照明が邪魔な見切り席で、普段ガラガラとはいえ。

夏に行う、プレモル付き特別チケットとか、夏スタ(夏の試合の回数券販売)とか、とにかく球場に足を運んでもらい、飲食も含めて利益を出す(空席はホットドッグを食べないという格言通り)という姿勢はすごい。

立花社長が目立っていますが、球団として失敗を恐れないチャレンジ精神の風土が根付いているんでしょうね。

現在では一見さんが行きにくくなっているベガルタにも少しはまねをしてほしいところ。前の社長さんが比較的精力的にマネジメントしていた印象なので、新社長の色が全然見えず、不安も感じますが、とにかく今年はJ1に残留してもらえれば。

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