仙台駅前にパルコ新館計画
1月末に発売の仙台経済界の別冊特集号に、日通所有地へパルコの新館計画がある旨は記事にありましたが、今朝の河北が1面に記事にしていました。これで、中央南地区でのまとまった再開発計画は完全に瓦解ながらも、シネコンを導入する計画もあるとのことなので、これさえ実現すれば、個人的にはまぁいいかと思ったり。今の状況よりは少なくとも大分良くなります。。
仙台駅前にパルコ新館 16年開業目標、シネコン併設も
ファッションビルを展開するパルコ(東京)が、仙台市青葉区のJR仙台駅西口に新館を建設する方針を固めたことが12日、分かった。店舗スペースに加え、シネマコンプレックス(複合型映画館)の併設も検討している。年内にも着工し、2016年中の開業を目指す。
建設場所はファッションビル「イービーンズ」隣の約3300平方メートル。現在は駐車場として利用されている。所有する日本通運からパルコが長期で借り受け、建物を建設する。両社は近く賃貸契約を結ぶ予定。
新館の規模は地上8階程度が想定されており、延べ床面積2万平方メートル以上が見込まれる。仙台駅西口では「仙台パルコ」に続く2カ所目の店舗になる。
関係者によると、低層階を物販スペースに充て、上層階に市中心部では初となるシネコンの入居を検討している。ファミリー層を含めた幅広い集客を図るという。
建設予定地を含む周辺の開発をめぐっては1990年代以降、大手百貨店の西武と大丸の進出計画が浮上したが、いずれも頓挫した。
パルコは近年、福岡や広島など地方都市で事業拡大を図っており、札幌市でも16年春に別ブランドの商業施設「ゼロゲート」の開業を計画している。仙台市では来年、市地下鉄東西線開業もあって、集客増が可能と判断したとみられる。
08年8月オープンの仙台パルコは、仙台駅西口の再開発ビル「仙台マークワン」の地下1階~9階に入居。若者向けの衣料や雑貨、飲食など約150店がテナントに入っている。
新館建設について、パルコ広報室は「当社として決定した事実はない」と話している(3/13河北)。
仙台経済界の記事を見た時には、ここまで話が出ているということは、可能性はかなり高いんだろうなと思っていました。パルコは現在の店舗オープンの際に将来的には新館もというコメントは残していたので。
現店舗と離れた新館に
ただし、現店舗隣接地とか近接地の方が、相乗効果が発揮できるので、アエルの中途半端なテナントリーシングの1~4階を一括で借りて新館化するのがベストだろうなと思っていた。141ビルのテナントを退去させて三越に一括貸し・別館化という例のように。
ただ、アエルは幸いにも仙台市が高値で売り抜けることができ、ビルの所有者が変わってしまっているので、なかなか交渉は難しいでしょうし、、さくらの付近もエデンのところも再開発はだいぶ先。となると、再開発に頼らない単独所有地でスピード感を重視して事業化するとなると、日通のところが3300平米とのことで、容積率は600%だから、延床面積20000平米程度は確保可能(一帯の再開発であれば、容積率UPがあったのですが)。そうすると、売り場面積としてはせいぜい1万平米超とはいえ、現店舗が13200平米であるのと比べて一回り小さい程度。3年以内にオープンできるということであれば、こっちに舵を切るのも止むを得ないかと。
駐車場の確保
それに、再開発が瓦解したのは、角のエンタツが協力しなかったからと言われていますが、そもそもどのような形であれビルを建設する場合は、ビル利用者用の駐車場は必要であり、このエンタツ駐車場と東側の弘進パーキング部分を提携駐車場とすれば、役割分担で相乗効果を発揮できるかと。パルコ新館部分でも駐車場の設置を最小限にすることができる。弘進部分も立体駐車場化して収容台数を高めればなおさら。
なぜパルコ?
なお、以前から興味を示していた丸井も同じファッションビルとはいえ、この面積で単独進出だとちょっと狭すぎるからなのか。ましてや百貨店はとても無理な面積。既存店の新館扱いとして丁度良い面積ともいえるのかも。
この敷地面積で8階建てというのは、隣のイービーンズと同じようなボリューム感。そうすると縦長感は否めず、最上階にシネコンを持ってきて、その付近に現店舗と同じような飲食店街などを持ってくるというのが王道の配置かな。シャワー効果を狙うということで。
このブログでも、長年都心部へのシネコン設置について訴えてきましたが、現パルコ再開発にも入居せず、現在進められている仙台駅再開発も規模縮小からエスパル専門店街の拡張的な感じで場所をとるシネコンは無理でしょうから、パルコ新館への進出には本当に期待しています。
隣のイービーンズとの関係
隣のイービーンズも、かなり建物は老朽化しながらも、震災後の4階以上の一部減築に合わせた耐震補強で、4階部分の杜のガーデンテラスや、上階はジュンク堂を中心とした書店ビルとして特化したコンセプトなど、個性的な商業ビルとして復活しているので、隣接する商業施設同士でのコラボレーションで面白い展開は可能。
イービーンズも、せいぜいあと10年程度でしょうから、隣接の電力所有ビルやプレイビルなどを合わせると7千平米程度の土地は残る。なので、残地部分での再開発の可能性はあるから、それほど悲観すべきものではないかなと思いました。
地下鉄仙台駅との接続は?
また、地下鉄東西線開業後1年以内のオープンを目指しているとのことですが、日通パーキングの場所であれば、現在の地下鉄仙台駅南口改札付近からツタヤ前に出る階段付近からうまくつながりそうなので、地下1階コンコースから直接店舗へ出入りできるようになればいいなぁと。弘進パーキング敷地内に設置される東西線用の新設地上出入口からはパルコへの接続は難しそうですし。
そうなると、地上8階程度との観測ですが、この立地条件であれば加えて地階売場を設置して地下鉄直結の売場を設置しなければ、パルコ側としても出店する意味はない。東西線も含めた地下鉄の利用者増も図れるし、ともにwin-winの関係に。
駅前商業環境の激変
仙台駅東口再開発でのエスパルの増床部分は商業床面積1~1.5万平米が平成28年春にオープン予定。それに続いての1万平米規模の商業施設の誕生です。
パルコとしては正式発表はしていませんが、こういう記事がでるということは発表直前でしょうし、正式な記者会見やプレスリリースが楽しみです。
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