« 地下鉄200円均一区間の導入(2) | トップページ | あすと長町の教育環境(小学校編) »

2014年1月25日 (土)

広域防災拠点 事業化へ前進

忘れないうちに、この記事についても。

仙台・宮城野原の広域防災拠点 20年度めどに整備完了

宮城県は16日、宮城野原公園総合運動場(仙台市宮城野区)一帯で進める広域防災拠点構想について、2020年度をめどに整備を完了する事業計画案を公表した。具体的な整備目標時期が明らかになったのは初めて。総事業費は314億円を想定する。大規模災害が起きた際、全国から集まる災害救助部隊の活動拠点や支援物資の物流拠点となる公園を整備する。
 県庁であった県行政評価委員会大規模事業評価部会で示した。1月末まで県民意見を募った上で事業評価を受ける。委員会に妥当と判断されれば、具体化に踏み出す。
 計画案では運動場東側のJR貨物仙台貨物ターミナル駅(17ヘクタール)を都市公園として整備し、宮城野原公園を拡張する。14年度は基本設計に入る。
 公園は災害時に支援活動のベースキャンプなどに活用。平常時は緑地として利用し、県民の防災意識向上にも役立てる。
 県は同駅移転や跡地の用地買収について、JR貨物と協議中。交渉がまとまれば15年度以降にも跡地を取得し、移転事業を支援する。公園工事は19年度の着手を目指す。
 事業費は用地取得や公園整備に約300億円を見込む。完成後の維持管理などに約14億円が必要という。財源には国の社会資本整備総合交付金の活用を見込む。
 県は「JR貨物は効率的な荷さばき場を求めており、移転の合意は可能。公園整備の財源も国から交付する見解が示されている」と説明する。
 評価部会は16日、「計画は妥当」との見解で一致した。2月の次回会合で答申内容をまとめ、村井嘉浩知事に提出する。
 広域防災拠点構想は県震災復興計画(11~20年度)と連動した大型プロジェクト。県は有識者検討会議で担うべき機能を検討しており、2月にも基本構想を策定する(1/17河北)。

Miyaginohara

予算の見込みもつき、着々と事業化へ向けて進んでいるようです。JR貨物も狭隘な貨物駅の移転改善してもらう機会を虎視眈々と狙っているし、国立仙台医療センターも老朽化での改築が必要だし、県も防災拠点を名目に、宮城野原公園の再整備を狙っているし、楽天も(ドーム化?も含めた)球場設備の改善に向けてマイナスにはならない動き。仙台市にとっても、県が中心に仙台市に最も恩恵がある防災拠点整備をやってくれるのだから。それも復興予算からなので、県も持ち出しがないという、地元の視点だけ見れば、損する人がいないプロジェクト(復興財源の原資を考えなければ)。

関連記事

宮城野原防災拠点構想とドーム球場(H25/6/4)

気になること

その1 仙台医療センターの移転

先に、国立仙台医療センターが、公園内の自転車競技場の土地を移転地として新築されるという話がありますが、そうすると、気になるのはコボスタ(宮城球場)にさらに近くなること。ただでさえ、当初から「病院が近いから鳴り物はダメ」とか、制約条件になっていたこの病院。さらに球場に近いところに移るとなると、より入院患者への配慮が必要に。

音だけでなく、ナイター照明の光もより影響することになるのは確実。

 もしかしたら、それを理由に、コボスタ(宮城球場)のドーム化に繋げていくことを考えていたりして。もちろん災害時の屋内避難所としての理由付けの上ですが。

その2 宮城球場の収容人員増と建蔽率問題

 あと、「都市公園法による建蔽率制限により、スタジアムの客席が増設できない」と楽天野球団が言い訳にしていましたが、今シーズン中に、(仮設でない)巨大な3塁側内野スタンドを増設することになりました。球場の観客席の面積をどう建蔽率にカウントするかはわかりませんが、これまでの説明がウソだったのか、何かウルトラCが編み出されたのか?

関連記事

Koboスタ増設計画発表(H26/1/19)

今後は防災拠点絡みで、建蔽率云々を解消するために、宮城野貨物駅跡地を都市公園として編入することを想定しているようですが、そもそも球場南側の駐車場を取り急ぎ宮城野原運動公園に編入して、その一部の駐車場扱いということにすれば、多少建蔽率に余裕が出てくるのではと思うのですが、これを使ったのか?

いろいろと分からないことはありますが、予算さえつけば、あとは粛々と進んでいくでしょう。医療センター跡地も含めてどのような将来像になるのか。災害対策で何でもアリ的な感じになっている感がありますが、今後の動きを注視していきます。

|

« 地下鉄200円均一区間の導入(2) | トップページ | あすと長町の教育環境(小学校編) »

県政」カテゴリの記事

楽天」カテゴリの記事

市政」カテゴリの記事

まちづくり・再開発」カテゴリの記事

震災」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 地下鉄200円均一区間の導入(2) | トップページ | あすと長町の教育環境(小学校編) »