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2014年1月19日 (日)

Koboスタ増設計画発表

楽天野球団より、今シーズンのスタジアム増席工事計画が発表されました。既報では昨年撤去した仮設席を、また仮設で再築するとの話だっただけに、3塁側の内野B上段部分の本設での工事を実施と言うのには驚きました。

楽天山での収容人員増も含め、一応新規参入時に約束した2万8千人収容のスタジアムというのは、表向きクリアすることになります。

【楽天Koboスタジアム宮城】スタジアム増席・改修に関して(1/17楽天野球団発表)

http://www.rakuteneagles.jp/news/detail/3808.html

より多くの方に野球観戦を楽しんでいただくために、楽天Koboスタジアム宮城の増席を行うことをお知らせ致します。

2013年は、レギュラーシーズンにおいて球団最高となる1,281,087人を動員し、チケットは10度の完売を記録。その後のクライマックスシリーズ・日本シリーズでも連日完売の状態が続きました。

2014年は「ボールパーク構想」がさらに進化。多くのファンのご要望に応え、内野3塁側に新設の巨大スタンドを新築し、8月には収容人員28,000人を越えるスタジアムを目指していきます。

01

■楽天Koboスタジアム宮城 リニューアルの概要

内野3塁側にスタンドを新築

内野3塁側後方に3,000人を収容するスタンドを新築します。このエリアは、一般席に加えて、カウンター付きの座席・ゆったり楽しめるテーブル付きの座席・ボックスシート・パーティーデッキ・立見席で構成される複合スタンドとなり、用途に応じてバラエティ豊かな観戦スタイルで試合を楽しむことができます。
・最大収容人数:3,000人(予定)
・着工:4月(予定)/竣工:8月(予定)

02

外野レフトに楽天山観覧席を設置

外野レフトの楽天山に新たな席「楽天山観覧席」を設置。年間通じて、よりより多くの方に試合観戦を楽しんでいただきます。
・最大収容人数:1,509 人(予定)
・着工:3月(予定)/竣工:3月(予定)

3塁側上段スタンド考察

とのことで、特に3塁側上段の新設常設席は3000人収容。現在の3塁側Aの上段部分が1500席なので、増設部の幅が広いというのもあれど、より高さと収容能力があるスタンドになっています。

収容人員を稼ぐ意味で、このような計画になっていますが、従来の内野上段スタンドと別個の構造物になっており、継ぎはぎ感が否めないので、ちょっと残念。

常設であれば、高さも揃えて、相互の行き来が出来るように作った方が、にわかに知事発言で注目を集めてきた「Koboスタ(宮城球場)の”簡易”ドーム化」の可能性を考えると、屋根をかけるには外周部のスタンド高さが揃った方が(理想はQVCマリンのようなイメージ)良いのではと、素人考えでは思います。あと、3塁側だけ巨大化し、1塁側がそのままというのは、チケットの需給に合わせてということで個性的なれど、バランスが悪すぎるかなと。

まぁ、中身は単なる増席ではなく、人気の高いボックス席も含め、テーブルやカウンター付の座席を増やし、満足度、客単価の向上も図っています。

実質的収容人員は。。。

 あと、仮設時に見切り席として一部座席を売っていた原因である、あの”ハエ叩き”のような旧宮城球場から使用している照明塔の位置は変えられず、今回の3塁側増席にあたってもこの部分が邪魔となり、一部を立見席扱いにしています。

週末とか、ポストシーズン用のような満員時向けで、普段は(積極的には)売らない席ということなのか。あと、外野の楽天山観覧席についても、イメージ図では座席にはなっていないし、3月中に完成することを考えると、ここは仮設を再築なのか、土を盛って(人口)芝生席を増やすのか不明。

それらを考えると立ち見を除いた実質的な収容人員はクライマックス・日本シリーズ時と同様、2万4,5千人にとどまるのではと。

昨夏の仮設席の増設までは、2万3千人収容といっても実質MAX2万1千人だったし、そこから3,4千人UPといってもその程度かな。

それも、春先から交流戦が始まるまでは、寒さのため例年観客動員は低調で、昨年も好調だったとはいえ、7月の梅雨の時期までは、星野からファンが「もっと来い」とあおられるほどの状況だったから、8月完成というのは、実態に合っているかも。

冷静に考察してみましたが、もちろん立花社長になって、外国人の戦力補強も含め、「出すべきところには出す」という、ファンにとっては嬉しい状況に。結果も出しているし、社長の交代でここまで変わるというのは凄いなぁ。

 

 球団としても、一度日本一になって、広告効果ももの凄かったので、財布のヒモが緩んでいることもあるのでしょう。あと総工費20億というのは、当然ながら、田中のポスティング収入とほぼイコールというのは偶然ではないだろうし。

アクセス面の課題

 普段はとくに問題は生じないでしょうが、昨年のクライマックス・日本シリーズ時の帰りのアクセスの混乱ぶりを思い出し、2万5千人以上の観客だと、現在の

目いっぱいの100円シャトルバス+やる気のない仙石線+仙台駅まで歩き 

では、厳しいのではと。仙石線があそこまでやる気がない(ほとんど臨時を出していなかった)とは思わず、一度宮城野原駅に入ったけど、あまりの混乱ぶりと、次の電車が15分後とのことであきらめて、仙台駅まで無駄に歩いたり、お祭りだからあきらめたにしても。

シリーズの6,7戦はパブリックビューイングの1万人以上のお客さんがいたためもありますが、CS及びシリーズの序盤戦でも十分混乱していました。

過去記事

フルスタアクセスの概要固まる(2005/3/6)

このときは2万3千人収容と言われていながらも、結局最大1万8、9千人程度しか入らない球場(初年度開幕戦でも1万7千人程度)だったので、結果的にはなんとかさばけていたようですが、収容人員が増えると、当初の懸念が現実になっています。アクセス面で、あんまり楽天初年度と状況が変わっていないのが悲しい。100円シャトルバスは頑張っていますが。

2万5千人規模であれば、2年後の東西線開通後は、東西線及び南北線沿線利用者を中心に、多少は薬師堂駅への流れもできるでしょうが、薬師堂駅までは最短の外野レフト側の出口からでも通常時でも10分はかかるし、わざわざ遠い方まで歩いていくようなイメージはありながらも、当然地下鉄沿線に帰るにはこっちの方が時間的にも金額的にもメリットあり。

大きな地図で見る

 

 なお、運賃は消費税8%UP後で東西線開通での値上げがないことを前提とすると、薬師堂駅までの地下鉄運賃想定は、

仙台駅・勾当台公園から250円200円(均一区間導入のため)

北仙台・長町・長町南駅から300円

泉中央・動物公園・富沢から330円

となり、仙石線やシャトルバスに乗り換えることを考えると、多少安くなります。

(ただし、JRのみ利用だと、長町・北仙台⇔宮城野原は190円です)

本数的にも、昼間・夜間でも7~10分毎には運行でしょうから、少なくとも仙石線(臨時があっても10~15分毎)を使うよりは待ち時間的にストレスは小さいかも。

仙台市には、薬師堂駅への分かりやすい動線及び案内を設けて、利用者の分散によるアクセス面での向上に努めて欲しいと思います。せっかくのKoboスタの増席を東西線の利用者増につなげるためにも。

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