« 楽天 優勝への道 | トップページ | 楽天 パリーグ初優勝 »

2013年9月 1日 (日)

読書の秋(仙台書店事情)

まだ暑い日が続いていますが、朝晩の風がすっかり秋めいてきました。もう9月で読書の秋の季節です。



仙台では、かつて隆盛を誇っていた地元資本の書店が、10年前位から相次いで倒産や閉店し、一時期一番町などのアーケード街から書店がほとんど消えました。仙台駅前でも同様で、ジュンク堂や丸善などの超大型書店への寡占かが進みました。

名掛丁:ブックス鳳



クリスロード:宝文堂(本店、ダイエー内)



ブランどーむ:高山書店



サンモール:丸善(アエルへ移転)



一番町4丁目:丸善(141の三越転貸に伴い閉店)



仙台駅前:アイエ書店、協同書店(現マツキヨ)

最近の動き



ここ数年、大手資本を中心に、新たな出店の動きが続いており、駅前は経営統合した丸善&ジュンク堂の勢力拡大の動きで、現在は、ジュンク堂(E-BEANS、TRビル、ロフト店)&アエル丸善と、品ぞろえの多寡はあっても同じような雰囲気。場所も便利だし、なんでもそろうけど、ちょっと広くて探すのが大変だったりということも。





 一方、アーケード沿いなどでは、丸善&ジュンク堂以外の出店が続いており、ダイエー最上階の旧ベスト電器のラシーネ、三越141館の地下2階に石巻資本のヤマト屋書店、その他、じわじわと勢力を広げてきているあゆみブックスは、広瀬通、青葉通に続いて、震災で閉店していた一番町も復活させており、中心部の書店環境は大分好転しています。





 個人的には、あゆみブックスの品ぞろえ。特に広瀬通店のがツボ。それほど広い面積ではないものの、書店の一押しがはっきり押し出されていて、ついつい買ってしまうことも。





 ヤマト屋も、こういう地下鉄直結という分かりやすく客の利便性を考慮した出店というのは、うれしいところ。ヤマト屋は、フォレオ宮の杜店をみても、センスも良く地元資本とは思えないところがあり。





 一番のツボはビレバンで、ロフト行くとついつい寄ってしまいます。フォーラスのは最上階で行きにくいし、周りの女性向けの店を横目に一番奥だから、なかなか足が伸びない。







太白区の書店事情



 太白区に住んでいると、書店環境の貧弱さをとみに感じます。もちろんモール内には紀伊国屋という大型書店があり、非常に重宝していますが、ついでではなく、わざわざ行くのは非常に面倒で、気が進まない。





 車で寄れるところとしては、あすと内で震災後に再移転して戻ってきたTSUTAYA長町店(うさぎや)がありますが、売れ筋の雑誌中心で、医学書の品ぞろえは凄いけどあんまり縁がないので、たまに行くけどしょうがなくって感じ。震災前はヨークタウンの2階で、TSUTAYAの本屋とは思えない品ぞろえも含めて非常に重宝していたので、これに限っても震災が恨めしいです。さらにあすと内の開発の進展からか、駐車場がコインパーキング化されてからは行ってないなぁ。





 その他で思い浮かぶのは、鈎取イオン2階の宮脇書店ですが、こっちも売れ筋中心かつ、駐車場が混雑している雑多なSCの中なので、西松屋に行くとき位。長町1丁目駅前の協友堂は昔ながらの書店で、夜も10時までやっていて、頑張って欲しいけど、品ぞろえに難があるから、買うのは雑誌位かな。
穴場としては、お気に入りだった柳生のビレバンは惜しまれつつ閉店になってしまったのも残念でした。





 まぁ、仙台市中心部の充実している書店へも遠くないから、我慢するしかないのかな。





 一方泉区は



 太白区民としては、いろいろライバル視される泉方面も気になるところで、書店事情としては、完全に負けています。というか、様々なスタイルの書店が点在し、うらやましい限り。単純に人口ではほとんど太白区と変わりませんが、新興住宅地が広がる泉区のほうが、読書熱心な方が多いのか?また、商業施設の受け皿の多さも。





 泉中央駅前:八文字屋(セルバ)、TSUTAYA





 泉中央近隣エリア:八文字屋(高玉町)、くまざわ書店(ヨーク市名坂)





 西部エリア:金港堂(タピオ)、未来屋書店(中山イオン)





 南部エリア:ぶっくすなにわ(上谷刈)、湘南ブックセンタ(黒松生協)





 泉IC周辺:宮脇書店(泉が丘)、蔦屋書店(泉大沢)、



        未来屋書店・ビレバン(泉大沢イオン)、






大きな地図で見る



と、SC内タイプ、郊外型路面店タイプとバラエティに富んでいますし、どこもそこそこの蔵書数。

特にうらやましいのは3月に泉大沢の長らく空き店舗状態だったSBIに入った蔦屋書店仙台泉店です。国内最大級の80万冊の蔵書数とカフェの併設、食品、雑貨など本に関連した生活提案商品の品ぞろえもとのことで、一度行ってみたいと思いながら、最近泉区方面へは休日の渋滞の中足を延ばすのは面倒で、ご無沙汰気味で行けていません。



蔦屋書店は、多賀城駅北口の再開発ビルへの入居、親会社のCCCとしての多賀城市図書館運営協力などの新たな取り組みなどもあり、最近仙台近郊で大きな展開を図っています。佐賀県武生市の図書館運営の2番煎じということではありますが、良い取組は積極的に真似をすべきで、こういう注目される施設を駅前にというのも、街中活性化には良い取組だと思います。



蔦屋書店をFC運営しているトップカルチャー(新潟市)は、仙台泉店の開店時に、2年以内に仙台近郊に5000平米級の売り場面積(仙台泉店の約半分)の2店舗を開設したいとのことだったのですが、この2店舗はどこに計画してるのでしょうか。
多賀城駅前の出店構想がこの2店舗に含まれるとすると、太白区民からすると、もう一店舗は南の方にもと期待してしまいます。



あすと長町内には、上述のとおり、アイエ書店の後継として、うさぎやがFC運営する小規模なTSUTAYAがあり、近距離の出店はFC間の調整が必要で、CCC本部としても、判断が難しいでしょうが、例えば、長町駅前に計画中のヤマザワ(実際は平屋っぽいから無理かな)とか、イオンタウン計画の住友不動産側とか、計画中の商業施設内に入ってくれると嬉しいな



まぁ、蔦屋書店でなくともでも、八文字屋などの大型書店の出店に期待しているところ。やはり、青葉区や泉区に比べて、南部は読書人口の少なさというのがあるのか、以前名取のエアリ近くに出店していた八文字屋は早期に撤退しましたし、名取•岩沼では、TSUTAYA以外のマトモな本屋はエアリの未来屋位しか思い浮かびません。



ネット社会の進展と、雑誌はコンビニ販売が主流になっていることもあり、各駅前の書店がなくなっているのもその流れなのでしょうが、活字文化は大事にして行きたいと、改めて思っています。

|

« 楽天 優勝への道 | トップページ | 楽天 パリーグ初優勝 »

商業」カテゴリの記事

仙台いろいろ」カテゴリの記事

あすと長町」カテゴリの記事

コメント

太白区、、、キョウユウドウ286店が無くなったのがかなり痛かったです。
SC内はやはり駐車場の面倒さが足を遠のけさせますね、、、

「必ず新刊が一冊は入る」書店が是非出来てほしいです。

投稿: か | 2013年9月 2日 (月) 14時26分

>>か さん

コメントありがとうございます。
286の協友堂がなくなったのも痛いですね。協友堂は以前は色々なところにあったのに、長町一丁目のレンタルビデオ店も7年前に閉店し、残るは現店舗のみ。

やはり、理想は単独店ですが、SC内でもいいから、入りやすい書店が太白区内に欲しいです。そういえば、モール近くのダイソーは、かつて高山書店?だったような。あっという間に会社ごと潰れましたが、立地は良かったなぁと、今更ながら、思ったり。

投稿: S-Watcher! | 2013年9月 3日 (火) 22時17分

個人的には若林区の東西線駅の近く(卸町や薬師堂)に書店ができれば嬉しいです。

若林区は書店が本当に少ないので、仙台駅前や東仙台のヤマト屋書店などに行ってます。。

投稿: | 2013年9月 4日 (水) 18時13分

若林区、宮城野区の東部も、TSUTAYA併設以外は本屋は少ないですよね。薬師堂駅付近は難しい印象ですが、卸町駅近辺はイオンが計画されているので、その中に入るかも。

投稿: S-Watcher! | 2013年9月 5日 (木) 05時33分

イオンは全然動きがないですよね(._.)

大和町のゲーセン跡がヤマト屋書店+カフェになれば楽しいなぁと妄想中です笑

投稿: | 2013年9月 5日 (木) 14時59分

イオンは、地下鉄開業に合わせるとなると、まだ概要が見えて来るのは早いのかもしれませんね。
ヤマト屋あたりが出来ると良いですね。卸町駅予定地付近はもともとマンション林立地帯で、今後人口も増えるでしょうから、書店の出店場所としては有望だと思います。

投稿: S-Watcher! | 2013年9月 7日 (土) 12時21分

はじめまして。

(誤)蔦谷書店

(正)蔦屋書店

です。

これからも時々顔出させていただきます。

投稿: 通りすがり | 2013年12月 5日 (木) 20時05分

>>通りすがり さん
 ご指摘ありがとうございます。修正しました。

 多賀城駅前の図書館の指定管理者としてCCCが選ばれましたね。
多賀城駅の高架化も無事終了し、駅中に食堂もできるなど、
駅を中心とした人が集うエリアとして整備されていくことに期待しています。

投稿: S-Watcher! | 2013年12月 7日 (土) 00時17分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 楽天 優勝への道 | トップページ | 楽天 パリーグ初優勝 »