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2013年8月11日 (日)

Kスタに仮設スタンド2000席設置!?

続けてスポーツネタ。

首位を快走する楽天ですが、日本シリーズの可能性が高まるにつれて、各種マスコミでたたかれ始めているKスタの収容人員について、こんなウルトラCを考えていたとは。

Kスタ、2000席増設へ 楽天球団、仮設席CSに備え

プロ野球東北楽天を運営する楽天野球団が、本拠地の日本製紙クリネックススタジアム宮城(仙台市宮城野区)の座席数を、現在の2万3451席から2000席程度増やし、2万5000席超とすることが10日、分かった。9月の主催試合から使用できる見込み。チームはパ・リーグ首位と好調で、チケットの完売が相次いでいることや、クライマックスシリーズ(CS)、日本シリーズに備える狙いがある。
 球場関係者などによると、増設するのは三塁側外野寄りの上段部分と、左翼外野席の「楽天山」と呼ばれる芝生席後方の2カ所。いずれも仮設の臨時席とする予定で、近く工事を始める。総工費は約4000万円。
 今季は4年ぶり2度目のCS進出、さらに初優勝へ期待が高まっている。ファンの関心も高く、10日現在でチケット完売が7度と、昨季通算の5度を上回った。今後も多くの来場者が予想されるため、球場所有者である宮城県などの協力を得てシーズン中の増設に踏み切る。
 Kスタ宮城の観客席数をめぐっては、日本シリーズ開催時の収入減を懸念する日本プロ野球機構(NPB)が、球団に対し2万8000席に増やすよう求めてきた経緯がある。
 日本シリーズの開催場所やチケット価格については、NPBに決定権がある。球団としては最大限の努力を示すことで、日本シリーズに進出した場合、Kスタ宮城で試合が開催できるよう理解を得たい考えとみられる(8/11河北:点線部分が増設部)。

Ksta

マスコミ等を使ってNPBがけん制しているKスタ収容人員問題について、楽天野球団や宮城県側が迅速に?対応策を出してきました。

 

つーか仮設で2千席を増設で、定員を2万5千人超にするとのことですが、前々から考えて設計もしていたのでしょうね。さすがと言うか。そうでなければ9月からの利用は無理だし。このスピード感凄すぎる!

NPBからの分配金を減少させられることを考えると、仮設スタンド設置費4000万円の投資は、9月からの観客動員増とCSの入場料収入増を考えると十分ペイ可能。

(客単価1500円とすると、仮に1試合満員になれば300万円。すくなくとも土日祝の6,7試合+優勝決定試合、最終戦、CS最大5試合を考えると、15試合分位は満員可能性あり。CSは客単価も高いし、勝算はあるのでしょう)

 

 

疑問は何点か。

 1)9月から利用可能?

 9/3の西武戦から、最悪9/6の金曜日マー君登板?のハム戦からなのでしょうが、この震災復興に向けての資材・人不足のなか、本当に20日間で間に合うの?

(8/13追記) 昨日の球団からの公式発表では、三塁側内野は9/3から、左翼外野は9/13からとのこと。客単価が高い内野を優先というのは当たり前か。

 2)個席?長椅子?

  内野の場所は、おそらく指定席にしたいだろうけど、仮設の工事期間が20日間しかないので、長椅子の仮設自由席というのが現実的?

 でも、2009年の伝説のCS1stステージでは、外野も含めて全席指定席(楽天山除く)だったので、長椅子を線で区切って指定席ということであれば、旧宮城球場の内野席方式が復活!?なんてことは一般の個席指定席との落差が激しすぎるし、どうなるか。

 3)仮設といえども

 すぐ壊すのはもったいない。少なくとも来シーズンの開幕戦など満員は見込めるし、いつまで使用を引っ張るか。また、恒久的設置への移行も検討することになるか?今年優勝し、日本シリーズに出るようなチームになれば、来年以降のファンの増加も見込める訳ですし。

 なお、プロスポーツで仮設スタンドというと、Jリーグですが懐かしの旧JEF市原の本拠地市原臨海陸上競技場が思い浮かびます。仮設設置しても公称1万5千人ながらも超満員で1万人。末期は3千人ということもあり、10年前に一度行ったことがありますが、こんな席で金をとるのはふざけんな!という、安普請な仕様。当然長椅子でしたし、これが10年以上も恒久化されていて、かなりの批判がありました。

飛び跳ねると、倒壊するのではないか?というおっかなさ。まぁレッズサポの力をもっても壊されなかったので、強度は当然あったのでしょうが(彼らに宮スタの椅子は壊されたが)。

 もはや、JEFは千葉市の蘇我に移転し、ユアスタ並みの福田電子アリーナを本拠地として利用しているのでもはや昔話です。一度設置してしまうと、見極めが難しいところがあります。

3)2万5千人収容(公称) 

公称2万5千人収容になるとのことですが、現在公称2万3千人台⇒実質昨日も2万1千人台。

 仮設を設置しても2万3千人台なのでしょう。実際楽天山の自由席部分をつぶすとなれば、単純にプラス2000人にはいかないような気がしますし、NPBやマスコミに対し、「努力しました」というポーズかもしれませんが、当然やった方が良い話です。

(8/13追記) 9月の2000席増席に加え、日本シリーズに向けて+3000席の増席も視野にとのことで、NPBにアピールしてますが、真っ先に思い浮かぶ増席可能な場所二箇所を先にやってやっと2000席。加えて3000席なんてどこに増やすの? ライト側外野は、創造電力ビジョンを撤去しない限り、レフト側のように仮設設置はは無理。一塁側内野は、今春にボックスシートやパーティスペースを増設したばかりで、障害になりそう。無理してレフト側のように設置してもせいぜい1000席。 単に席数を増やすんだったら、ボックスシート、ダブル、トリプルシートを普通席にというウルトラCも可能ですが、これまでの球団の取り組みを否定するようなものだし、それで増える席数も限定的。

 

 前々から言っていますが、ユアスタもKスタも3万人収容は大きすぎるけど、2万5千人収容が仙台の都市規模だと節目の試合などへの対応や実際の観客動員数を考えてもベストだと思っているので、仮設と言わず、実質2万5千人収容程度には対応して欲しいものです。

 

 さて、どんな仕上がりになるのかが、興味津々です。

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