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2013年2月24日 (日)

仙台駅東口再開発公式発表

ゼップとE-GATEもとっくに解体が終了し、更地になっていた東口再開発及び東西自由通路の開発計画が、JR東日本より正式発表されました。

JR東日本仙台支社プレスリリース

また、河北新報一面にもでかでかと掲載されていました。

仙台駅再整備、来月着工 東西自由通路拡幅、東口に商業施設

JR東日本仙台支社と仙台市は21日、仙台駅2階の東西自由通路を拡幅し再整備する工事を、3月下旬に始めると発表した。JRは商業施設、ホテルなどを建設する駅東口の開発工事にも着手し、自由通路と商業施設は2016年春に完成の見通し。1977年の現駅舎開業後初の大規模改装となり、東北の玄関口にふさわしい駅を目指すという。
 JRと市は今月14日、自由通路の拡幅工事に関する施行協定を結んだ。起工式は3月27日にある。工事費は28億7400万円で、JRが3分の1を、市が残りを負担する。
 通路は北側に広げ、現在の幅6メートルから16メートルにする。3階相当の吹き抜け構造とし、市中心部のアーケード街と同規模の広い空間を確保。屋根はガラス張りにし、通路の中央には樹木を配置して「杜の都」らしさを演出する。
 商業施設は自由通路を挟んで南棟(地上6階)と北棟(地下1階、地上4階)を建てる。入居テナントは未定だが、エスパルなどとの連動も視野に、階層別に異なる業態を誘致するという。北棟は2階に東口初の在来線改札口を新設し、4階に保育園など子育て支援施設も整備する。
 ホテル(地下1階、地上14階)は14年春に着工し、17年春の完成を目指す。客室280で、仙台駅西口にある同規模のホテルメトロポリタン仙台の別館と位置付ける。宴会場がない宿泊特化型で、宿泊料金は比較的高めの設定にする計画だ。商業施設とともに、JR子会社の仙台ターミナルビル(仙台市)が運営する。
 現駅舎の改修工事も行い、3階の新幹線南口に在来線に接続する改札口を新設する。駅東口の北側には駐輪場も設ける。
 JRはホテル北側に業務施設の建設も計画している。東口開発全体の完成は18年度以降になる見通し。総事業費は入札前のため公表していない。
 里見雅行仙台支社長は21日の定例記者会見で「駅周辺ににぎわいをつくり、首都圏などから多くの人を呼び込みたい」と強調。15年度の市地下鉄東西線開業も踏まえ「利用客が使いやすい駅にしたい」と語った。
 仙台駅は現在1日12万9000人が利用し、うち5万~6万人が自由通路を通行しているという。(2/22河北)

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既報は関連過去記事↓参照ですが、

仙台駅東西自由通路拡幅(H24/1/23)

続 東西自由通路(新改札設置)(H24/1/24)

東西自由通路その3(商業施設&ホテル他)(H24.1.27)

今回の発表で新たに分かったポイントは、

1)新幹線改札の再配置

 (新幹線南口からの在来線乗り換え改札設置及び新幹線改札中央口・南口の移設)

2)業務棟は再検討

3)東口改札は、東西自由通路からは奥まった場所&小規模なものに

4)商業施設はエスパル及びホテルはメトロポリタンそれぞれ別館扱い

というところでしょうか。個人的には、1)の改良が興味深い。現在の中央改札及び在来線乗り換え改札に近いホームからの階段は、基本は指定席車両近くの部分。

 自由席は東京よりで南口改札への階段・エスカレーターに近い場所ですが、南口改札は在来線に乗り換えができず、さらに改札内に店はなく(中央改札内の充実ぶりとは正反対)トイレもショボく、この格差はなに?と思っていました。もちろん仙台駅で下車する人にとっては別に改札を通ってしまえば問題は少ないけど、自由席から在来線に乗り換える場合はかなり遠回りでした。

 

 今度の改良では、新幹線中央改札と南口改札を向い合せ対照にし、南口からも在来線改札に乗り換え可能にし、トイレの拡張、改札内店舗の設置が図面から見てとれます。

  また、新幹線中央口からの乗り換え改札は現在の2階から3階に移設、南口からのも3階に設置するようです。

 

 やはり左右対称にというのは自然だし、これは地味に評価できる点です。新幹線には力を入れるのが流石JR。 一方、在来線の改札は、現在の中央口と左右対称であれば使いやすいので、新設ホテルの場所に東口を設けるべきところを、3)に関連ですが無理やり自由通路に接続して設けるところなどは、露骨な新設商業施設誘導で、ちょっと微妙。以前の完成パースだと自由通路に面して西口の現中央口に匹敵する、幅広で存在感のある東口改札が設置という感じでしたが、発表図面からすると、ずいぶん自由通路から奥まった場所に地味に設置される印象。

 当初計画では、駅ナカの拡大も言われていたようですが、首都圏と違って仙台駅程度の乗降客では、駅ナカの拡張よりは、改札外で電車利用者以外も立ち寄りやすい場所の店舗をより確保するために、このようなプランとしたことが読み取れます。

2)は妥当でしょう。現在は空室率が低下しているとはいえオフィス需要は不透明だし、JRが無理に進める計画とは思えない。ホテルのみだとツインビルでなくなり、景観的にもバランスは悪くなるけど、もともと景観的には期待できない計画になっていたので、しゃーないかと。

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コメント

ますます立川駅にちかづいてきていますね。立川駅がモノレールなら仙台駅は地下鉄東西線といったところでしょうか。

テレビアニメではモノレールとペデストリアンデッキが絵になるのか立川駅前がよく登場しますが仙台駅もアニメの題材に積極的につかわれてほしいものです。

投稿: Piichan | 2013年2月27日 (水) 00時04分

>Piichan さん
 立川駅は昔よく行ってたので知ってます。
立川駅はモノレールとペデデッキの融合が近未来的に感じますが、
これまではそのように意識したことはありませんでした。

計画されている仙台駅の東西自由通路が完成すると、立川駅の広々とした南北自由通路の片側にのみ改札があるという空間は確かに似ているかもしれませんね。

投稿: S-Watcher! | 2013年3月 3日 (日) 22時14分

>S-Watcher!さま
はじめて立川市にきたとき、北口のケヤキ並木をみてまるで仙台駅前だとおもったものですが、あれよあれよと仙台駅っぽくなったのは感慨ぶかいです。

投稿: Piichan | 2013年3月 6日 (水) 21時50分

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