東西自由通路その4(バスプールの再編)
西口バスプール拡張
以前、ロフトと西口バスプールの間の南町通りを封鎖して、バスプール拡張用地として使用することを想定した交通実験を行っていましたが、結果は周辺道路の渋滞がひどくなったということだったはず。とはいえ、バスプールの拡張ありきでの交通実験だったのでしょうし、今回の改造計画には南町通りのバスプール転用が盛り込まれています。
ただ、完全にバスプール化するわけではなく、南町通りを現在の4車線→2車線へ縮小した上で、アイランドを1つ増設しながらも、バスの発車パースは3つしか増えない中途半端な感も。
JR仙台駅横づけ降車場新設!
ただ、タクシープールの隣接地にバス降車場を6パースも新設するようで、JR仙台駅の利用者にとっては、駅の目の前に到着できる場合もあるようで、これは改良ですね。もちろん、全てのバスがそこまで行くわけはなく、仙台駅経由バスプール発着便(南方面&東西線の影響を受けない若林方面・八木山方面行き)に限ってだとは思いますが、現在のように青葉通→(右折)東5番丁通→(左折)バスプール の流れよりは、青葉通→(T字路を右折)駅前通→(直進)バスプールになるのかな。さくらの前の右折待ちよりは、仙台駅に突き当たる一つ先のT字路で右折した方がスムーズな訳で。
その他の仙台駅到着便は、現在ほとんどが東宝ビル前(あおば通駅上)やさくらの前な訳で、特にあおば通駅上のはたまにほとんどダイエー前?に降ろされることもあり、仙台駅前じゃないと言われてたり。
ただ、みんながJR仙台駅を使うわけではなく、あおば通駅から仙石線を使う人、地下鉄仙台駅(将来的には東西線も)の利用者もおり、それを考えると全て西口バスプール付近に集約すればベストという訳ではないのはむずかしいところ。これらの仙台駅到着便も含めて新設降車場にと考えているのでしょうか。一部の経由バスを除いて基本的に、バスプールに集約すると書いてあるので、もしかしたらその方向性なのか。
高速バス停の役割分担
東口バスプールは県外向け中長距離便で、主に県内向けは青葉通エデン(旧仙台ホテル)・さくらの前に集約するとのことです。
そうすると、例えば古川行はJRがパスプール1番、宮交がエデン前と分かれているのを、宮交のエデン前に一本化するとのことのよう。その他、現在でも気仙沼・石巻行などはさくらの前から出ているから、あまり実質的には変わらないような。単に中距離のJRバスと東日本急行(古川・築館・一関方面)が使っているバスプール1番を返上することになるのかと。今ここから出ている山形便は、県内扱いで残るのか?
東口は、現在は遠距離向けのJR高速バス(共同運航会社も含めて)の拠点となっており、これもあまり変わらないような。東口から遠回りの新寺ガードではなく、建設中の宮城野橋(広瀬通)を経由できるようになるのであれば大分改善ですが、下りが平成25年、上りが平成28年開通予定とのこと。
宮交高速バスターミナルは?
この記事で気になるのは、広瀬通の東京建物ビル1Fに整備されたばかりの宮交高速バスターミナルの位置づけが全く無視されていること。仙台駅前ではもっとも発着台数も利用者も多いのに。せっかくJR仙台駅へ続くペデストリアンデッキも延長整備し、バラック建てのようなみすぼらしいものから、快適な施設に生まれ変わったばかりのこの設備を無駄にするようなことはないと思うのですが、県外向けの中長距離便は東口へ集約といっても、宮交が担当している分はここから発着なので、ちょっとわからない。福島・郡山・盛岡など、東北内の主要都市行きの便は、ほとんどここから出ているしね。
仮に宮城野橋の開通をあてにしているのであれば、宮交便も含めて県外行は東口バスプールを起点とし、この広瀬通の宮交ターミナル・広瀬通一番町経由で、西道路・仙台宮城ICに向かうということであれば話はつながるけど。
今の宮交ターミナルは待合施設こそ立派になったけど、バス2台分の乗り場しかなく、バスの待機スペースや転回スペースももちろんないので、仙台市の指導で始終着がロータリーのある東口へ全て回されるという可能性が高いと読むべきか (今は、アジュールの前の駅前通り辺りも含めて宮交高速ターミナル発の待機バスがうじゃうじゃいて、周辺の交通渋滞を招いている現状からすると)。また、その東口完全移管計画が前提にあって、現在のターミナルはバス2台分でも十分という判断だったのかも。
東口バスプールの受け入れ容量ははまだまだ余裕あるしね。東西自由通路の拡幅で中央改札も近くなるし、JRバスも含め宮交ターミナルが西口乗り場の役目を果たすことになるのであれば大分わかりやすくはなります。
その他
観光バスや送迎バスは、東口のKスタシャトルの発着している場所あたりに移動とのことで、西口で一番中央部分のいい場所がやっと返上されます。
これが東口移動ということは、やはり宮城野橋の開通が前提なのでしょうね。西方面行きの秋保や作並などの温泉旅館行きのシャトルバスが多かったので、東口になって時間のロスが増えるのであれば反対があるでしょうし。新幹線改札からは大分遠くなってしまいますが。
東西線の開業時期に合わせて
方向が被る霞の目営業所関係と、八木山方面行きは全て西口バスプール発なので、その分が多少は縮小されることも、今回の一般路線バス西口バスプール集約が可能な理由なのかも。また東西線の駅がロフト前にできる関係で、JR仙台駅地下南口改札付近やエスパル地下街付近からの南北線乗り換えも大分楽になるとか。いろいろと物議を醸しだしている東西線ですが、このような仙台駅再整備のきっかけになってくれたことについては評価してもよいか。パンダとか、荒井駅周辺への被災者移転など、震災後意外な方向で追い風が吹いていますね。
| 固定リンク
「市政」カテゴリの記事
- JR南仙台駅 西口改札設置なるか?(その2)(2024.07.26)
- JR南仙台駅 西口改札設置なるか?(その1)(2024.07.24)
- 新築移転 仙台厚生病院へ(2024.06.02)
- 東北大青葉山新キャンパス散策(2024.05.18)
- 複合施設アオーレ長岡と仙台市役所新庁舎(2024.05.07)
「交通」カテゴリの記事
- 九州旅行編(その2) 元気な九州の魅力(2024.08.25)
- 九州旅行編(その1) 久々の仙台空港&アクセス鉄道(2024.08.19)
- 続 新潟編 厳しい古町の現状(2024.08.03)
- JR南仙台駅 西口改札設置なるか?(その2)(2024.07.26)
- JR南仙台駅 西口改札設置なるか?(その1)(2024.07.24)
コメント