141が三越へ
木曜日の朝に飛び込んできた大ニュース。まさかとは思ったが、様々な状況をふまえると納得。
141はセンスはいいものの、まぁ男には4階の一部しか縁がない専門店ビルだったし、その4階部分の雑貨店なども、15年ほど前の雑貨屋不毛の地仙台であれば集客できていたのだろうが、今はロフトに限らず様々なビルに雑貨屋が増え、逆に過当競争になっている現状では。。。141に行かなければという店ってあまりなかったかも。そうすると核店舗のない専門店ビルとはいえ、準核店舗的な集客マグネットの弱さも感じます。
141の強みといえば、商店街の端っことはいえ、地下鉄駅直結。仙台のイベント拠点でもある勾当台公園と定禅寺通に接すること。ジャズフェス他さまざまなイベントにそれこそ最大限の協力をしてきた経緯もあります。
ただ改めて感じるのは、店舗面積の狭さ。5,6階のエルパークについては、梅の追い出し意向に対し女性団体から大反対の声が上がったことがあり、梅もあからさまな動きはしていないようですが、商業フロア拡張の布石かと思っていました。これについては、以前も書いたと思うが、梅の思想的な面が強く出ていて、藤井市政から継続性を全く無視した話に反発はしたが、女性センター的な意味合いではなく市民センターとして考えると、広瀬通のビーブに昨年拡張移転した市民活動センターもある(もちろん女性センターではエルソーラもある)ので、エルパークを現在の形態で残すことにこだわる必要はないと思う。ホールは演劇用であり残すべきかとも思ったが、ビーブにもホールはあるよなーと。
よって、エルパークへの補助金がなくなる時期に141のなんらかの見直しがあると思ってた。三越との連携は、地下食料品売り場での連携もあり、上階フロアでも連絡通路でつながっていることから、三越専門店街的な位置づけで連携を強めればという自分の予想を大きく超える展開に驚いてはいますが。来年の6月を目処に三越と契約という時期についても、パルコとエスパル2の開業前であり、テナントの移転先を確保するということなのでしょうか。無理に追い出さなくとも、三越の一テナントとしての残り方もあるのでしょうに。まぁ、
1)デパート業界の再編(三越と伊勢丹の連携)
言うまでもない。藤崎の動向も気になるが。
2)中心部への専門店ビルの増加
当時からあったフォーラス、エスパルに加え、イービーンズ、アエル、パルコ、エスパル2の誕生。またエスパルのグレードが改装により高まっていること。
3)まともな百貨店がない中心部の現状
駅前再開発の停滞で、西武などの新規参入も不透明に。
から考えると、このままではどうしようもなく、これはプラスのニュースと見ていいのかな。
ただ、1)の三越、伊勢丹連携についても、伊勢丹が141にという憶測の報道もあるが、それはないだろう。たった1.5万平米の売り場面積でフルラインは無理だし、あえて提携する2つのデパートが中途半端に並ぶのもメリットはない。そうであれば、全て三越にして、3万平米を超える売り場面積を確保した上で、質的な魅力を高めるべき。また、141上階の施設の見直しがあれば、加えて5千平米程度の商業床を含めることができるかも。百貨店は各地の例を見ても最低4万平米という時代ですから。これによりほぼクリア可能になる。
ライバルの藤崎の本館-大町館のような中途半端な役割分担ではなく、連絡通路も増設し、より一体性を高めて藤崎に対抗しないと。そのライバルの藤崎も伊勢丹グループという複雑な関係ではありますが。3)の点からも、一番町の両端の核として高いレベルで競争してもらうためには、売り場面積で対等になることで、現在藤崎がほぼ独占している海外有名ブランド店についても多少動きがあるか。駅前再開発での新”都市型”百貨店誕生が不透明になっている中、駅前とは異なる方向での一番町の取り組みを期待したいところ。
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