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2005年3月 5日 (土)

フルスタアクセスの大枠固まる

 

これだけではなんなんで。

 

楽天は今日のオープン戦も勝ったようですね。オープン戦とはいえ、勝ち癖をつけるのは大事。ただ、明日の河北の扱いが気になる(ベガルタとの対比が)。

 

 昨日、フルスタアクセスの大枠が固まったみたいです。

プロ野球開催時シャトルバスは2ルート 仙台駅と市役所発

 プロ野球東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地、県営宮城球場(フルキャストスタジアム宮城、仙台市宮城野区)周辺の交通計画を話し合う「プロ野球交通対策関係団体連絡会議」が4日、県庁で開かれ、プロ野球開催時に球場とJR仙台駅東口、仙台市役所前をそれぞれ結ぶ計2ルートのシャトルバスを運行することなどが報告された。

 仙台駅―球場間のシャトルバスは、試合開始の2時間前から5―10分間隔、試合終了から1時間後までは5分間隔で運行し、料金は100円。市役所前―球場間は、同じ時間帯で各4便程度運行し、料金は200円。


 シャトルバスにはついては、理想の方向に落ち着きました。

 

 仙台駅東口とのシャトルは、当初の試合開始1時間前から、2時間前から運行に変更になり、最大1400人を運べるとのこと。最初の計画では片道600人程度でしたので、だいぶ使える交通機関になったようです。球場での乗り降りも、球場南の駐車場ではなく宮城野通り沿いの球場近く(交番付近)に乗降所を設けるようです。


 また、市役所発着のシャトルバスも運行されるとのことで、本数は往復各4便で本数は少ない模様。これは、開幕後に需要動向により見直しが図られるのでしょうが。


 で、問題は、これ。やっぱ糞会社だよ。これ。

 

嫌な予感はしていたが、これほどの最悪回答を見せてくるとは。流石すぎて笑った。

 

 JR仙石線は、ナイター終了後に増発するが、デーゲームの場合は現行のダイヤ通りに運行するという。仙石線以外のJR線は増発などのダイヤ変更はしない方針。開催日は球場近くに臨時の切符販売所を設置する(3/5河北)。

 

 もう一度引用します。

 

”ナイター終了後に増発するが、デーゲームの場合は現行のダイヤ通りに運行”

 

 ハァ~?です。

 

こんな糞ダイヤのくせに、仙台駅をはじめ、各駅に『フルキャストスタジアムへは便利な仙石線のご利用を』と、仙石線の車両写真を写した馬鹿でかいポスターを貼っているのは、アタマがおかしいとしか思えん。

 

週末ディゲーム試合前のケース 

 

 参考までに、試合開始直前の通常ダイヤを(仙石線仙台駅発)。

 
デイゲーム(13時試合開始)の場合
11:21 36 51 
12:21 36 48 59 

(参考)ベガルタ14時試合開始時の直前ダイヤ(地下鉄仙台駅発)
13:04 11 18 25 32 39 46 53 (綺麗に7分間隔)

 

 11時51分が出た後は、12時21分まで30分も待つことを強要するこの仙石線の糞ダイヤ(宮城野原に止まらない快速が間に1本入っているため)。試合前であれば、一刻でも早く球場に着きたいと思うのが観戦者の心理。プロ野球本拠地最寄り駅でこれほどまでに醜いダイヤは見たことがありません。というか利用者のことを考えたら存在するはずがない。

 
 Jリーグでの参考例:味スタの最寄り駅飛田給での京王電鉄の取り組み
 試合開催時に普段止まらない特急(もちろん運賃のみで乗車可能)を臨時停車させてます。
 別に通常の各停も10分間隔で走っていますが、それだけでは客をさばけないからです。
よって、試合開催時には5分程度の間隔で走らせています
(味スタでは概ね2~3万人の観客の時が多いがそれで何とかさばいています)。
 

 地元客は、不便さを分かった上で利用するしかないですが、全国からのお客さんはそれを知らない。5分間隔で出ているものと思って新幹線から仙石線に乗り換えて来たらびっくりするでしょう。仙台の地理に不案内な来訪者に、「東口から歩け」っていうしかないのは如何なものか。

 

 30分待ちは極端な例ですが、それ以外も15分おき。ありえないよ。これこそ国鉄の流れを汲むJR○日本ダイヤ。

 

『乗りたければ乗れ。乗りたくなければ歩いていけば?』


 輸送量としても絶対的に不足することを客観的にデータで示します。試合開始2時間前からの電車の本数は7本。この7本の電車に仮に満員(1列車当り600人:通常の沿線の利用者はもちろんいるので、全員が野球客というのはありえませんが)乗ったとしても、たった4200人しか運べません。定員は2万3千人だよ。シャトルバスと仙石線で1400人+4200人=5600人。

 

 つまり、たった定員の1/4のみ。それなのに、『自家用車の利用を控え、公共交通機関でお越しください』って言ってるのはどういうこと?

 

 球場駐車場も600台程度で、1台で3人として、1800人。

 

残りの1万5千人は近隣から自転車か、仙台駅東口から宮城野通りを徒歩というつもりかよ!?

 

 また、あふれた車客が駐車場難民として仙台駅東口近辺をさまよい、車も大混乱必死です。


平日ナイトゲーム試合開始前のケース

 
ナイトゲーム(18時試合開始)の場合(仙石線仙台駅発)
16: 06 13 21 28 38 50 59 
17: 07 14 22 28 37 46
18: 04 11 22 29 39 45 51 


(参考)ベガルタ19時試合開始時の直前ダイヤ(地下鉄仙台駅発)
17:04 10 15 21 26 32 37 43 48 54 59 
18:05 10 16 21 27 32 38 43 49 54 (綺麗に5~6分間隔)
 

 平日限定のナイトゲームだと、時間が自由な一部の方は16時台からの入場はありえるかもしれませんが、殆んどの方は17~18時頃に仕事を終え、いそいそと球場に向かうことになるでしょう。また突然の残業が入り、1時間遅れで球場入りという方も多いと思われます。


 試合開始直前の時間帯が最も混雑し、球場に向かう観客が集中します。しかし、その試合開始直前直後の時間帯ですが、17時46分の次は、18時4分!18分待たせるつもりです。18分の違いだったら、1回の表裏が終わってしまう時間。だったら、タクシーで行くでしょ。普通(ここも快速が1本入っています。単に快速を宮城野原に臨時停車させればだいぶ改善されるだけの話ですが、それもやらない)。


 それに、この時間帯は、通常でも通勤通学ラッシュで電車は満員に近い混雑ぶりで、臨時電車を出さないと運べるはずはないですが、この時間帯も平均10分おきの通常ダイヤで運行しようとしています(これでも仙台では便利な路線に入るのが悲しい)。

 

 4両編成しかないのだから、運びきれるわけがない。その分増発しないとさばけないのに。


週末ディゲーム試合終了後のケース

 

また、さらに乗客が集中するのが、試合終了後。

 
週末ディゲーム後(16時以降)の宮城野原駅仙台駅方面ダイヤ
16:03 10 19 35 43 49 56 
17:03 12 18 26 35 45 54 

(参考)ベガルタ試合終了後の泉中央駅発休日ダイヤ
16:06 13 20 27 34 41 48 55 (綺麗に7分間隔) 
 
 

 一般的に野球の試合は3時間ですので、13時試合開始だと16時台に帰りのラッシュがあると思われます。 一気に2万3千人が帰りにつくはずです。この時間帯、比較的電車の本数は豊富と思われますが、この16時台。6分間隔もあると思えば、16時19分の次は35分と、ここも16分間隔(ここは別に快速が入っているわけではないのに)。客を均等にさばこうとすれば当たり前のように導入する等間隔ダイヤとは無縁で、時刻表を見なければいつ電車が来るかわからないランダムダイヤ。

 

客は早く帰りたいんだよ!乗れば仙台駅まで5分程度で着くのに、16分も待てるわけないだろ!。仮に客がおとなしく待っていたとしても、あの宮城野原駅の構造からしたら、客がどんどん押し寄せ客が滞留し、100%大混乱間違いない。

 

というか、増発するための人員をけちって、『仙石線は不便なので、宮城野通りをお歩きください』という姿勢なのかもしれん。別に仙台・あおば通までの片道140円なんて儲からんからイランって。みすみす増収のチャンスを逃す会社のやる気がない姿勢って。63試合もあるのだから、チリも積もれば結構な金額の増収になるはずなのにね。

    野球での参考例:札幌ドームでの日ハム効果
 
 札幌ドームの最寄り駅は地下鉄東豊線福住駅ですが、昨年は日ハム効果で路線全体で乗客が5%増えたとか。ここは市営地下鉄でもともと本数は多いこと、施設面での問題から増発はしてないですが、なんとかさばいているようです。
 路線全体で年間5%の乗客増は大きいですよね。それをミスミス逃そうとしているのだから。。。

 

平日ナイター試合終了後のケース

 

 平日ナイター時には増発するといいますが、そりゃその時間帯は30分も間隔が空くから当然。というか、増発本数も申し訳程度でしょう。それだけでお茶を濁そうとするこの会社の姿勢に疑問符をつけざるを得ません。 一方、「駅を楽天色に」っていう、小ざかしいPRには熱心で数千万円出すってんだから笑っちゃうよ。根本的な混乱解消策を考えろって。

仙石線以外は。。。

 

 増発は一切なし。不便な2~30分おきの路線ばっかりなのに。さらに、ナイター帰りの時間帯は40~60分おき当たり前の路線がゴロゴロしているのに。

 

 これは、『帰りの電車時間が気になる人は時間が自由な車で行けば』ってことか。


あきらめムード

 

 というか、このような姿勢は最初から分かりきっていますから。

 

(この不便さは、仙台以外の大都市に住んでいた人には分かるでしょう。分からなければ、仙台の公共交通の不便さに慣れさせられているだけです。なので、転勤族や首都圏経験者は、いくら運賃が高くとも市営地下鉄沿線を非常に好みます。JRは選択肢にはあまり上りません。勤務先によってはJR沿線を選ぶ場合もあるかもしれませんが、地下鉄沿線でも他の大都市に比べれば家賃は安いですから、不便なJR沿線を選ぶ人は少ない。勘違いして選ぶと後悔する。それか、完全に車を使って電車は利用しないとか。)


 もう、これで決定らしく、あとはこの協議会は開かないらしいです。

 

 4月1日の開幕日がある意味楽しみ♪

 

関係の駅員さんはご苦労様。上層部の方針には逆らえないでしょうが、

 

ものすごい大混乱(宮スタ並)が起こるでしょう。断言します。

 

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