地域との軋轢
楽天のホーム開幕まであと1ヶ月を切りました。
スタジアムも間に合うのかなと思っていましたが、人工芝を敷いたら見違えましたね。
さすがにこの突貫工事で間に合わせるとは。大手ゼネコン、流石です。
アクセス面や応援面など、序々に見えてきましたが、詳細が明らかになるにつれて、「こんなはずじゃなかった」という声が漏れ始めてます。
個人的に、最もびっくりしたのがこのニュース。
飲食物持ち込み禁止?
えげつなさ過ぎ。
ここまで徹底して金儲けに走ることもないだろうに。
プロ野球:「ピクニック気分で」のはずが…宮城球場、飲食物の持参「ダメ」 /宮城
楽天野球団は28日、本拠地の県営宮城球場(フルキャストスタジアム宮城)への観戦時の飲食物持ち込みを原則認めない方針を決めた。ナゴヤドームや札幌ドームなど同様の措置が採られている球場も幾つかあるが、楽天の三木谷浩史オーナーやキーナートGMは新規参入が決まった時、「ピクニック気分で来てほしい」と、気軽さやオープンさをうたっていた。
球団は持ち込みを認めない理由として、(1)衛生管理の徹底(2)球場内売店の売り上げ促進(3)ビン、缶など危険物の持ち込み防止(球場内ではビン、缶類は販売しない)――を挙げている。球団は、警備員が入場者のかばんを開けてチェックする方法を検討しているという(3/1毎日)。
看板倒れ
場内の飲食店の売り上げを確保するためなのだろうが、ココまでやるか?普通。
「ピクニック気分で」といっておきながら、場内のクソ高い1000円弁当や2個400円おにぎりを子供に食わせるのかよ。飲み物も氷大サービスのアメリカンジュースで200円とか取るんだろ。そんなのねーよ。気楽にピクニック気分でこれる訳ない。
確かに、球場内という閉じられた場所で提供することや、雨天中止のリスクがあったりで、ある程度価格に上乗せするのは分かるけど、厳格に『完全持ち込み禁止』にするのは、やり過ぎ。
球場改修の30億円の代わりに球場の管理運営権は完全に楽天側に任され、場内での飲食店売り上げは楽天の収入に直結することから、改修費を少しでも取り返し、球団の年間赤字を少なくするというポリシーからすると納得できないこともないが、その理由が「衛生管理の徹底」にすり替えているのが小ざかしいというか。
正々堂々と、「球団存続のために、ご協力お願いします」とかいえばまだすっきりする。
ベガルタの仙スタでは、場内の売店が充実していますが、これもこれまでの積み重ね。
売店の販売物で観客を満足させれば、さらに需要が増し、売店の進出需要も増える。
だから楽天も、売店の商品の質や価格で勝負し「持ち込みしなくても中で買えばいいな」と客に思わせればいいのに、開幕前で「どういう売店が出店するのか」「価格帯はいくらか」「十分に商品は準備されているのか」というのが分からないまま、このような”持込禁止”と決めてしまうことが腹が立つ。
また、仙スタで家族連れがこれほど多いのも、ピクニック気分でお弁当を持ち込むことができることもあるのでしょう。
結構これって家族連れの集客に影響あるかもよ。
地域密着の意味
「楽天の地域密着疑う声あり」 地元の不満を仙台市議代弁
「楽天の地域密着を疑う声が出ている」。1日の仙台市議会2月定例会本会議で、プロ野球の新球団、東北楽天ゴールデンイーグルスの「地域密着」について、市議が市民の不信感を代弁した。高額な球場内の看板広告料金やマスコット・キャラクターの使用制限などを例に、地元企業や市民に不満があるとして危機感を示した。
指摘したのは、超党派の市議で組織する「スポーツ市議の会」の柳橋邦彦会長。楽天が地域密着担当を設け、地元ファンとの交流に取り組む姿勢を評価しつつ、「楽天の地域密着はこういうことだったのか」との落胆が地元にあると述べた。
地元の不満には(1)各種料金が高額で地元企業が利用できない(2)大手企業を多用していて、地元資源が生かされていない(3)観客に地元の物産を売り込む機会を与えてもらえない―の3パターンあると分析。
「企業として採算性の確保は当然だが、プロ野球界に新しいビジネスモデルを構築できるかが、楽天に問われている。新球団のあるべき姿は地元も模索すべきであり、市はこの状況を静観しないでほしい」と求めた。
市は「球団は創設間もないため、地元への説明が不十分だった。今後は球団と地元との意思疎通を図り、地域に根ざした取り組みを広げたい」(経済局)と答えた(3/2河北)。
楽天のこれまでの姿勢は、『地域密着』という言葉を多用する割には、非常に表面的な取り組みしか見せていないのは事実。
例えば、シーズン中の野球教室の実施、2軍選手のホームスティとか話題性ばかりを狙って、中身がないというか。
とはいえ、まだ開幕前で、これから積み上げていけばいいはず。最初から100%なんてありえない。
一方、地元企業も、別に努力もしないで、おこぼれに預かろうという浅ましい姿勢が先行しているのではないか?
「地域密着」=「地元企業の商売に貢献せよ」というわけはないのに、勝手に取らぬ狸の皮算用をして、思い通りに行かないから文句ばっかり言っている印象がある。
球団、地元企業ともに汗を流して、球団を作り上げていこうという姿勢を作っていく必要がありますが、一朝一夕には出来上がるものではない。積み重ねが大事だよ。
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