都心のオアシス
今日は、昼から定禅寺通メディアテークで行われた「百万人のセントラルパークフォーラム」に行ってきました。
テーマは、都心から近接しているのにも関わらず、市民にとって隔絶された空間とも言える青葉山や広瀬川、西公園一帯の歴史的、景観的な役割を再認識し、ニューヨークのセントラルパークのような「仙台市民にとって身近な空間」とするための意見交換や、市やNPO団体の取り組みの紹介などでした。
何か難しく感じますが、一言で言えば、
『仙台市民よ、広瀬川や青葉山に目を向けてくれ!』ってこと。
そのために、色々な活動をしている団体があるようです。
確かに、都心の駅前や一番町にいても西公園って遠いし、まず七夕前夜祭の花火の時以外には行かないですよね。さらに、広瀬川も車で渡ることはあれど、近くでゆっくりと観察することはあまりない。確かに、仙台の都心が広瀬川の河岸段丘上にあるため、都心付近の広瀬川が市街地と同じレベルではなく河岸がガケのようになっており、近づき難いイメージがあります。
また、広瀬川を大橋で渡った西側の川内・青葉山地区なんて、恐れ多くて近寄れないようなイメージってありませんでした?
東北大、宮教大、県美術館、国際センター、スポーツセンター、二高、市博物館、青葉城跡・・・観光客か大学の教授・学生の縄張りみたいで、よほどの用事がないと確かに行かないところ。
でも、このエリアは、伊達政宗が400年前に青葉城を築いてからの仙台のルーツとも言える歴史があるところで、政宗が広瀬川を挟んで城下を見渡したところ。
昔の仙台の中心地であり、都心に近いのに非常に環境が良いエリアです。
ここを東北大学や観光客に独占させるのは確かにもったいない!
市民も集えるような、都心のオアシス的な身近な空間として再整備を目指しているようで、これについては良い考えだと思います。
これは、地下鉄東西線の西公園駅、国際センター駅が整備され、それに合わせて、西公園や川内地区の再整備を行うようです。現時点では青葉台行や青葉城址循環などのバスが通っている地区でありますが、気分的に仙台駅や一番町からは遠く感じます。地下鉄が通れば、市民がもっと行きやすくなるのでしょうか。
今は山の上の孤高の存在ってイメージの東北大学も、”仙台の財産”であり、市民と近い存在になっていけばと思います。
追廻住宅の立ち退きによる公園化の話も、かなりもめているというニュースを前に聞いたことがあり、なかなかすぐには進まないでしょうが、市民が身近に楽しめる親水空間ってやっぱりいいものです。
横浜の山下公園のような空間が理想ですが、仙台都心には海は無いかわりに広瀬川という美しい川があり、この空間を活用していくべき。先日行った広島の平和記念公園は川で挟まれた中州にあり、都心の近くのセントラルパーク的な空間として存在感がありました(ここは、原爆ドームや平和記念資料館などがあり、別の意味で市民にとって重みのある空間です)。
広島平和記念公園
http://www.hi.hkg.ac.jp/peace/jp/peace.html
仙台にとって、この歴史的な重みのあり、緑あふれる広瀬川周辺をもっと生かしていければと感じました。
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