仙台いろいろ

2022年12月25日 (日)

久々の新潟 その(7)新潟の強みとクルマ社会の功罪

さて,このシリーズもどのように締めようかと思いながら,年末になってしまいました。

〈前回記事〉

 久々の新潟 その(6)高架化されたJR新潟駅 

 仙台市と新潟市,同じ東北電力管内の二大政令市で,ともに東京からの新幹線で最短約90分というところは共通ながらも,他の要素はあまり似たところがないのが面白いと思い,その点を中心に記事にしてきました。

両都市の比較表

  仙台市 新潟市
人口 109万人(旧市域約80万) 78万人(旧市域約50万)
地形 丘陵地と平野の境目 ほぼ平野
主要駅 在来線は地上のまま。新幹線ホームはメイン口側。駅ビルを含め,商業機能が集積。 在来線は今年高架化完成。新幹線ホームは裏口側。駅ビルなど商業機能は弱い。
鉄道(JR) JR4方向+東北新幹線 JR3方向+上越新幹線
鉄道(その他) 地下鉄南北線・東西線 ―(新潟交通軌道線廃止)
バス 市営バス中心,宮交等が補完 新潟交通(BRT含む)

道路(一般道)

都心部は戦災復興で片側3~4車線と街路水準が高いが,郊外方面は西道路以外ほぼ平面交差。都市計画道路も細切れ多し。 都心部は片側2車線が多いが,郊外は全長30km以上の新新バイパスを軸に,主要国道は立体交差処理。一方,それ以外の都市計画道路整備率は低い。

道路(高速道)

東京方面は東北道と常磐道。市の外縁部は環状化(東北道,仙台東部・南部・北部道,三陸道)。 東京方面には北陸道,福島方面には磐越道。市内でバイパスと並行する日本海東北道は存在感薄し。
空港 市外に立地。アクセス鉄道あり。 市内に立地。バスのみ。
スタジアム 野球もサッカー場も駅近 野球もサッカー場もIC近く
大規模SC 都心部のSCは駅ビル(エスパル)。(計画:イオンモール雨宮)。郊外は地下鉄駅前の長町のザ・モール,泉中央アリオ&セルバ。一方巨大イオンモールが市外2か所に立地 都心部に疑似巨大SCの万代シテイ。郊外の幹線道路沿いには数か所イオン・アピタなどのSCあるが,大規模なものはない。
百貨店 藤崎・三越(さくら野閉店) 伊勢丹(三越・大和閉店)
アーケード 仙台駅から一番町まで連続 古町に平行して複数
地下街 なし 古町に西堀ローサ
都市構造 仙台駅中心+一番町(アーケード) 万代シテイ中心+古町+新潟駅前
コンベンション施設 都心部に中規模(市:国際センター),郊外に大規模(県:夢メッセ)に分散。 都心部にホテル・会議場併設大規模展示場(朱鷺メッセ)
親水空間 仙台港は街中から10km。広瀬川も都心部外縁で,基本は内陸都市。 日本海が街中から近い。信濃川が都心部を二分し,水辺が身近
高等教育機関 学都。東北大,学院大の存在感強し。 全国屈指の専門学校進学率。
影響圏 東北一円 新潟県内のみ

新潟市の強み

 人口規模やブロックを統括する中枢機能,地下鉄などの都市機能全般については,当然ながら仙台に分がありますが,部分的には新潟市に強みがある分野も存在します。

①都心部の大規模商業施設

 都心部については,巨大疑似SCの万代シテイの存在が強みになっている点は記事にしましたが,旧来型のアーケードが衰退し,新潟駅前の商業機能が弱い一方,都心部にこれだけの商業機能が集積しているのは一点集中型の良さであり,バスターミナルを併設しているため,公共交通の利用促進の相乗効果も見込めます。

参考記事

久々の新潟 その(4)仙台の都心部の商業集積について考えさせられた

②都心部のコンベンション機能

 新幹線駅から徒歩圏に存在する朱鷺メッセは学会や大規模ライブで頻繁に活用され,来年はG7財務相会合の舞台になるなど,政令市移行前に新潟県が整備したコンベンション施設(展示ホール・会議棟・ホテル)が結果的に強みとなっています。

 また,大規模ライブの会場が都心部の朱鷺メッセ(最大キャパ約8千人)一択となっているのは,スタンド席がなくアリーナのみ平面で見にくいという欠点はあれども,立地は本当に羨ましい。

 仙台では最も大きいアリーナ施設である,県営体育館(セキスイハイムスーパーアリーナ)がよりによって隣町の駅から徒歩50分かつ仙台駅からシャトルバス1時間(最大キャパ7千人)というクソ立地であるため,キャパ重視の大物のライブには全く行く気になれず,東京方面からの遠征の方にとっては本当にお疲れ様というか申し訳ない。神会場のあすと長町のゼビオアリーナ(最大キャパ6千人)がもう少しキャパが大きければ良かったのですが。

 コンベンションでも,仙台は郊外に県運営の夢メッセ(展示場は朱鷺メッセに匹敵する7500平米だが,会議棟は小規模),都心部かつ東北大に隣接し地下鉄駅直結の市国際センター(1000人収容の大ホールを含め会議棟は充実しているが,展示棟が3000平米と小さい)と五十歩百歩で,ともにホテル併設ではなくワンストップではないところが,近年の会議誘致が伸び悩んでいる原因にもなっている印象です。

 放射光施設ナノテラス整備に絡めて誘致に成功した来年のG7科学技術相会合は秋保温泉の佐勘が選ばれたとか。警備の都合は分かるにしても,そのナノテラスに近い,せっかく展示棟を整備した国際センターが前回に続いて使われないという勿体なさ。まぁ,地下鉄東西線駅に隣接するため,警備に気を遣うということはあるのでしょうが。地下鉄を止める訳にもいかないし。

参考記事

国連防災会議開幕&国際会議誘致について

 (2015.03.14)

③圧倒的なバイパス網

 それに,新潟市といえば,何といってもバイパス道路整備水準の高さが特筆的。特に新発田市から新潟市西区まで約37kmを無信号の立体交差,片側2~3車線で結ぶ新新・新潟・新潟西バイパスの圧倒的な存在感。

 仙台近郊の4号バイパスで37㎞といったら,北部道路富谷IC入口交差点から,岩沼市の6号線との分岐交差点までの距離に匹敵します。その区間が無料の信号なし立体交差道路というのは頭がクラクラします。この区間が仮に無料バイパスだったら,誰も1000円払って北部・東部道路を通る気にならないよね。

 しかし,新潟ではこのバイパスに平行して日本海東北道というネクスコの有料高速道路が通っていますが,並行部分のうち約半分(豊栄SA以東)は暫定片側1車線という高速道路に誰が1,000円出して通るんだろう?

参考記事

仙台と新潟(道路編)(2006.12.13)

 それに紫竹山ICで接続する国道49号も一定区間は高規格な全区間立体交差化が進んでおり,新潟でバイパスといえば立体交差の無料幹線道路を意味します。

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(wikipedia:Hksn127 作成より引用)

 現在は,都心部方面の栗の木バイパスが工事中で,完成すると新潟バイパスから朱鷺メッセや古町付近まで高架道路で直結するとか,道路整備への投資は止まらないようです。

 大部分の都市では,国道バイパスは平面交差で費用節減で建設したものの,沿道へ業務・商業・サービス施設が張り付き,走行速度が低下し,渋滞が多発するようになってから,仙台の4号バイパス(箱堤交差点,鹿又交差点~名取大橋)のように長期間と費用をかけて一部立体交差化を図ったり,さらなるバイパスを建設するなど後手後手に回っていることが多いです。

 一方,新潟市では開発が進んでいない時期に新潟バイパスを自動車専用の完全立体交差で建設したため,当然ながら沿道にロードサイド商業が張り付くことはあり得ず,接続するIC周辺の幹線道路にロードサイド商業が留まり,バイパス自体の走行速度は比較的保たれています。ロードサイド商業の張り付きがないことから予定されていた6車線への拡幅も比較的スムーズに進み,ある意味先見の明がありました。

 その分浮いた費用を,接続する新新バイパス,国道116号新潟西バイパスと東西への延伸,更に南側に接続する国道49号の立体交差化に予算を付けることができ,今度は都心部方面の栗の木バイパスへと,ますます道路整備が進むという好循環となっているようです。

 一日の交通量が10万台程度と,横浜の首都高と横浜町田ICを結ぶ国道16号保土ヶ谷バイパスと匹敵する交通量は,驚愕するしかない。

新潟バイパス50周年記念【新潟国道事務所】 (mlit.go.jp)

新潟スタイル

 しかし,この圧倒的なバイパスが便利過ぎて,目的地へのアクセスがこのバイパスからの近さが基準になっています。

①集客施設がクルマアクセス最優先

 例えば,ワールドカップに向けてアルビレックス新潟のホームスタジアムとして整備された現在のデンカビッグスワンスタジアムも,バイパスICからほど近く高速道路の新潟中央IC至近の鳥屋野潟地区に整備されました。

デンカビッグスワンスタジアム (denka-bigswan.com)

4万人収容で行き帰りの交通アクセスを考えると駅近に整備するのが常識ながらも,幹線道路からのアクセスを重視し,2本のバイパスと2本の高速道路が集まり,一か所のICに集中しないようにクルマを処理することができる立地で,大規模駐車場を併設したアメリカタイプが,県内一円からのアクセスの容易さとうまくはまって,人気がピークの一時期は毎試合満員の観客をこの道路網でさばけてしまっていましたのはある意味凄い。

なお,わが県でもW杯スタジアムは新潟よりも酷い場所に整備したため,2つの高速道路が集まる場所に整備した割には,山の上かつ住宅地の中なので大規模イベントでは駐車場ありませんとか,よっぽど運用が酷い状況だったためか,結果的に数年に一度の代表戦とコロナ禍の東京オリンピック以外ではほぼ使われないスタンド部分が宝の持ち腐れになっているという黒歴史なので,新潟県のことをとやかく言うことはできません。。。交通至便なサッカー専用のユアスタの存在がなかったらと考えると恐ろしくなります。

 更に,隣接地に野球場のハードオフエコスタ(3万人収容)を,ビッグスワンの隣接地に2009年にオープン。せいぜい週1開催のJリーグだったらともかく,この立地で週6試合開催もあり得るプロ野球の本拠地誘致を打ち出しているのは,ビジター客も行きづらいし,ビールが飲めない野球場はスタジアムの収益面でも厳しいと思うのですが,ある意味割り切り方が凄い。でも12球団から16球団への拡張が行われれば十分可能性がありそうだったりします。

HARD OFF ECOスタジアム新潟 (hardoff-eco-stadium.jp)

 市民病院も,2007年に同じエリアに移転オープンと,クルマの便は良いにしても,公共交通がバスのみのエリアにここまで集客施設を集めてしまっています。

②公共交通への市民の理解不足

 それで,新潟バイパスを基準として,東側の新新バイパス,西側の新潟西バイパス,南側の亀田バイパスに続き,北側都心方面の栗の木バイパスと,バイパスを延ばすことには市民の理解は得られながらも,自動車交通分担率70%という驚異的な高さから,公共交通の改善には理解が得られないという悲しい状況となっています。

 80万政令市としてはJRは比較的利便性が高いですが,JR以外の交通機関としては,2015年9月に運行が開始された,将来のLRT化を見据えた都心部のBRT(バス輸送システム)についても,連接バスの導入が議会でケチが付き,予定の半分しか導入できなかったことや,専用レーン化も進まず,将来のLRT化はもちろん,BRTとしてもこれ以上の改善は絶望的な状況です。

参考記事

 久々に新潟へ その(2)BRT初乗車(2022.08.03)

 新潟のBRT雑感とバス相互の乗り継ぎ (2015.09.14)

 仙台と新潟(公共交通機関) (2006.12.16)

 これは,実際乗車して,感じたところでもありますが,バス停や案内を便利にしたことは評価できるとしても,結局ただのバスでしかなく,輸送力もなく,連接バスの導入が限定的であることからシンボル性も感じることができず,中途半端な存在に陥っていました。

 将来を見据えたバスの効率的な運行のために,都心部と郊外路線の分離と乗り継ぎを進めるという理念は良かったものの,ここまで市民の理解が得られないのでは,進められるはずもない。

 その一方,新潟空港への鉄道アクセスに新幹線という話が再浮上しているようですが,これは茨城県でTX(つくばエクスプレス)を茨城空港や水戸に延伸する構想と共通している点が,捕らぬ狸の皮算用で首都圏方面からの利用者に期待して,夢物語の延伸を打ち出している点。ともに現在の空港利用者数は到底アクセス鉄道が成り立つ水準でない上,大クルマ社会で決して自県民の利用は限定的でしょうに。そもそも,両県とも,県庁を駅から遠い郊外に移転させたり,突然夢物語の話が出てくるというのが共通点を感じたり。

高規格な道路整備の功罪

 とはいえ,新潟市民や県民の大部分は全くこのクルマ社会に疑問を感じておらず,行政も企業もこの高規格な道路網を前提として各種集客施設を配置し,全体的にクルマ社会に満足しているように見えるので,これもありなのかもしれません。人口80万の政令市としての都市機能がそこそこ集積していながら,クルマで自由に動け,JR等の最低限の公共交通機関が整備されているという絶妙なバランスを感じました。

 一方,新潟市の高規格バイパス網がまちづくりと都市機能の分布にもたらしたことを考えると,道路整備がそれ以上のクルマ依存を生んでしまったり,クルマ依存の商業地や住宅地の広がりを招いてしまうなど,近視眼的には便利になりながらも,持続的な都市運営を考えると,功罪を感じます。観光や会議,サッカー,ライブなどで他都市から多くの新幹線などでの来訪者がありますが,分かりやすい公共交通機関が少なく,クルマを持たない他都市からの学生にとっても住みにくさを感じてしまい,卒業後の人口流出を招いている一因ともなっているようです。

 新潟市では先週からの大雪で,自慢のバイパスを含め,都心部の道路の麻痺状態が続いています。当然ながら公共交通もJRが運休し,バスも数時間の遅れという状態で,平年はめったに大雪にならないという新潟市は大変な状況。

 その点は同じく大雪はめったに降らない仙台市では2014年2月に過去最高の積雪35センチを記録し1か月位雪が残って難儀しましたが,その時も地下鉄は平常どおりに運行し,頼もしかった記憶があります。その点クルマが使えなくとも選択肢があるのは精神的に楽です。

 仙台では,都心部は戦災復興で都市計画道路が整備されていましたが,高度成長期以降の急速な人口流入の受け皿として道路整備のあてがないまま北部丘陵地を中心に進められた民間の大規模ニュータウン整備を受け入れざるを得ませんでした。それらの市北部のニュータウンとの間の道路が未整備で,限られた幹線道路である県道仙台泉線(旧4号)などが毎日大渋滞を引き起こしていたことが,その当時の60万都市としては無謀と思われた地下鉄整備のきっかけとなりました。

 その後予算が限られながらも細々と都市計画道路の整備を進めていますが,国道4号や286号バイパスもだらだらと平面交差が続くなど,決して充実した整備状況ではなく,渋滞も多発しています。よって,クルマ依存にも限界がある状況から,既存のJR線も沿線への新駅設置,空港アクセス線,JR仙石線の地下化などの整備が進み,渋滞対策で建設された地下鉄など,バス利用者は減少していますが,鉄道を中心とする公共交通機関の利便性は格段に高まりました。この仙台駅を中心とする8方向への鉄道路線の存在が,都心部への集積と沿線への集客施設の配置を進めるきっかけとなり,近年は東西線も開業するなど沿線にてメリハリのある市街地整備を進めることができています。 

 仙台の郊外の道路整備が遅れたことで,結果的に地下鉄などが整備され,ある程度公共交通が使える都市として今に至るという面もあるのかなと感じました。

都市の個性

 仙台市と新潟市。それぞれ置かれた条件は異なるところはあり,都市の個性が違うと,興味深く観察してしまいます。

 他都市を観察すると,ついついないものねだりになりがちですが,自都市を見つめなおすきっかけにもなりますね。来年こそは,もう少し旅行で遠い都市に行ってみたいと思っています。特に15年以上行っていない福岡や広島,高松などの西日本の都市に。

【久々の新潟編 了】

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2022年12月 4日 (日)

東北学院大学 五橋キャンパス完成

来年春に迫った,東北学院大学五橋キャンパスの設置とキャンパス統合。

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秋にキャンパスの建物が概ね完成し,スタイリッシュな都市型キャンパスが仙台都心の南のランドマークとなっています。

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過去記事

  旧市立病院跡地に学院大新キャンパス!(2016/12/25)

  東北学院大の都心回帰 他(2013/2/23)

学生街復活へ

本部機能がある土樋キャンパスと合わせて,仙台市都心部にキャンパス機能が集約化され,学部生・大学院生含め1万1千人もの学生がこのエリアで学ぶことになるのは,都心部の賑わいにとって非常に大きなもので,特におひざ元の荒町商店街は,両キャンパス直近の荒町交差点から東に伸びており,学生の居住や飲食,買い物などの機能を受け止めるべく,注目のエリアとなっています。

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 両キャンパスは,その荒町交差点を経由して5分少々の距離。地下鉄駅長めの一駅分離れている東北大の川内・青葉山両キャンパスの行き来と比べたら隣みたいなもので,その行き来する学生が往来するためキャンパス内に学生を囲い込むことにならず,周辺の飲食店などにも好影響を与えることになります。

 新キャンパス周辺は,8年前に市立病院があすと長町に移転し,周辺の月極駐車場や飲食店,コンビニ需要が激減したり,負の影響が長く続いていましたが,一気に反転攻勢となります。その流れで,荒町交差点角の七十七銀行荒町支店(八木山支店もインストアで入っていたのは知らなかった)の建替えで,賃貸マンションや商業機能が入るという最近のニュースもありました。

 東西線開通でバスの本数が激減し30分毎になって厳しい状況と聞いていましたが,以前は片平キャンパスの存在や,学院大が土樋キャンパスのみだった時代に学生街的な役割を果たしていた荒町商店街が復活することになれば良いですね。

地下鉄利用者への影響は?

 なお,トータルとして仙台市地下鉄の利用者的にはプラスとマイナスどちらに働くかが分かりませんが,これまで(JR沿線の自宅生など)泉中央駅経由で泉キャンパスへ通っていた学生の利用者が完全に失われ,地下鉄仙台駅から五橋駅まで一駅の利用者は限られる反面,泉方面からの五橋駅への利用者が増える,宮城野区や若林区方面から原チャリなどで泉に通っていた学生分が東西線経由で使うようになるとのプラス要素もありますが,短期的にはマイナスでしょう。

 ただ,中期的には学都フリーパスを前提に沿線へ居住する学生の増加も見込め,そういう学生はバイトや趣味も地下鉄沿線で済ませる傾向になるので,やはり1万人以上の学生そして教職員がこのエリアに集まることの効果は長い目で見るとありそうです。

立派な新キャンパス

 西側入り口から左側が講義棟,右側が高層棟で,奥側(東側)にホール棟と研究棟が配置されます。また,2階レベルで各棟を繋ぐTGUリングというデッキも設置されています。

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 この時計がシンプルながら,いい雰囲気を醸し出していますね。大学のキャンパスらしいというか。

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 高層棟は17階建てで,南側から都心に向かう際に,かなり目立つ存在になっています。移転した旧市立病院は10階建程度だっただけに。

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地下鉄五橋駅に直結!

 旧市立病院時代もでしたが,地下鉄五橋駅に直結で利便性は高いです。

 東西線に直結する東北大の川内,青葉山キャンパスに続き,仙台で3番目の地下鉄直結キャンパスが誕生します(他,福祉大のステーションキャンパスはJR東北福祉大駅に直結)。また,東北大キャンパスは敷地内に駅があっても建物が平面的に広がっており,地下鉄駅からのキャンパス内の移動も生じるのに対し,この学院大学五橋キャンパスは敷地面積がコンパクトな1.8haで中高層ビルで構成されるため,各講義室や研究室への移動も楽々でしょうね。地下鉄を使えば仙台駅前から10分後にはキャンパス内に!ということも可能に?

そのような短距離利用者の掘り起こしを考えると,わずかな運行経費の削減を目的とした来年7月からの地下鉄の昼間休日減便(10分間隔化)は愚策だと思うのです。10分間隔と分かっていたら歩く人も増えるのでは。

仙台市地下鉄 来夏に減便へ(9/15)

東西線はしょうがないけれど,特に基幹路線の南北線ではやってはいけない。

仮に全線で10分間隔にしても折り返し可能な五橋と台原駅間だけは5分間隔にし,都心部の短距離利用者の利便性を下げないようにすることは必要なのに,残念です。

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 駅改札自体はやや北側にあるので,地下コンコースを無理やり南側に伸ばす形となっており多少距離はありますが,それでも改札出てから1~2分後にはキャンパスに入ることができます。

市立病院時代はこのシャッター部分から病院建物にすぐ入ることができましたが,長年閉じられていました。久々に日の目を見ることになります。この出口を抜けると,短い屋根付き通路を挟んで,キャンパス内の高層棟に入ることができます。

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以前,構想としては,地下レベルでキャンパスに入れるようにすると聞いた覚えがありましたが,あと半年を切った現時点での状況を見る限りではその準備工事もないので,上写真のシャッター部経由で地上一階レベルでの連絡になるのかな。パルコ2と仙台駅もですが,最近地下鉄駅と地下レベルでの建物接続が少なくなっていることは残念です。

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地下レベルでキャンパス建物と接続するとしたら,この場所になります。

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なお,従来からある,土樋キャンパスや福祉プラザ方面の南1出口方面通路です。途中狭くなり段差も多いですが,地下レベルで両キャンパスを移動する学生が増えそうなので,このルートをより活用するのであれば,五橋キャンパスから五橋駅への地下連絡通路を作ると良いのではと。またこの地下通路を延長して土樋キャンパス方面に伸ばすという構想も聞いたことがあるので。

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【12/25追記】

 大学の計画やアセス資料では,高層棟の地下2階レベルで,五橋駅改札階コンコースへ接続する計画となっています。

 連続する3本のエスカレーターで,地上2階⇔地上1階⇔地下1階⇔地下2階⇔五橋駅改札階コンコース へ誘導することができます。逆に,このエスカレーターと地下連絡通路ができないと,既存の南1出入り口のエスカレーターは上りしかなく,階段幅も決して広いとは言い難いので,結構混雑するのではという危惧が。

 また,五橋新キャンパスと土樋キャンパスとの行き来が地上レベルで増えると,横断歩道の横断者の増加などで渋滞の名所のY字路交差点のクルマの流れにも影響が出ることから,学院側としては上写真の五橋駅内通路南1方面への誘導を考えているようなので,なおさらこの地下接続計画の実現が望まれます。

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学院大の攻勢

 2023年度からの都心部へのキャンパス集約と同時に4つの新学部「地域総合学部」「国際学部」「人間科学部」「情報学部」も設置し,より幅広い受験生を集めることができるようになるほか,付属の学院高校も男女共学化したこともあいまって,東北学院という法人自体への期待度が上がっているように感じます。東北随一の総合私大の学院大であっても,首都圏の中堅大学との競争もあるし,少子化の時代で生き残っていくには立地も中身もアップデートしていくことが必要で,特に今回のキャンパス集約で,石巻などの県内の大部分はもちろん,一関,福島,山形などの隣県からの通学もより容易になります。

 よって,泉キャンパス分に限っては利便性の向上で仙台へ引っ越してくる学生の減少というマイナス面もあるかもしれませんが,工学部への県外からの学生分で相殺されるし,後背地も含めた広い地域として考えれば,学生を抱える世帯での費用が節約されること,学生自体も時間を効率的に使うことができるようになるなどメリットしか浮かばない。これも10年前に厚生病院と手を挙げかけた医学部構想を断念したからこそ,このキャンパス統合に資源を集中させることができたという面もあるのでは。

過去記事 

 医学部新設に東北学院大も名乗り? 2013.12.15

 仙台駅前などの都心部にとっても昼間うろうろする学生が増え,教職員もアフターファイブに飲みや買い物をすることになり,確実にプラスになるでしょう。逆に泉中央駅前はちょっと厳しい状況が続くでしょうが,多賀城は駅近の再開発地が生まれ,居住人口の呼び込みなどにうまく活用できる種地が生まれます。

 他の大学を含めた競争が激しくなってくるので,それぞれ切磋琢磨するきっかけになればと思います。

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2022年11月11日 (金)

ヤマダ「テックライフセレクト」あすと長町にオープン その2

令和4年11月3日に,注目の中オープンした,ヤマダデンキ「テックライフセレクト」仙台あすと長町店。

前回記事

ヤマダ「テックライフセレクト」あすと長町にオープン その1(11/7)

オープン後の大盛況の週末が過ぎ,一旦落ち着いた平日でしたが,また12日土曜日からオープンセール第二弾が始まるものと思われます。

売場レポート

 11月3日と5日の2日間にわたり,店内を回ってみました。

 1階から3階にわたり展開されている売場ですが,ヨドバシ仙台のように高い棚がそれほどないので(おもちゃ売り場除く),比較的向こう側が見渡せ,どこに何が売っているのかが把握しやすい売り場に感じました。

フロア構成と配置は以下の通り 

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1階はザ家電店

 目玉のスマホ・PCが入り口側で,奥側が大型テレビなどのAV売場が広がっています。

油断すると,各スマホキャリアの派遣スタッフから勧誘の声掛けが凄まじく,各社かなり力が入っていました。

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PCコーナー近くには,ゲーミングPCやチェアの特設コーナーもあったり,ヤマダデンキとしても,来春のヨドバシ新ビルオープンに向けたフラッグシップ店舗として,かなり研究を重ねて開店にこぎつけたことが伺える売場づくりでした。

2階は生活家電を中心としたフロア

 関連した生活雑貨やダイニングセット,リフォーム関係が展開されていました。

ずらっと並ぶエアコンは壮観でしたが,他の大型店並みの品揃え。冷蔵庫や洗濯機などの方が他店と比べた品ぞろえの良さを感じました。

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 家電はそれほど頻繁に見に行くことはなくとも,ニトリにあるような生活雑貨が並ぶコーナーがあるのは,近所の住民にとっては普段使いができ,助かる品揃えです。フライパンは地域一番をアピールしていました。

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手前側の目立つところには,大塚家具プロデュースのダイニングセットがズラリと。キッチン繋がりで,3階の家具フロアとは離れて設けられました。その隣には,リフォームコーナーで,ユニットバスやIHクッキングヒーターなどが並んでいます。

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なお,自転車売場に期待していましたが,高額の電動自転車中心で,電動以外はママチャリなどが1列あるのみ。パーツはそれなりにあります。

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3階は大塚家具&充実の玩具・ホビー売場

 何といっても,目玉としてはこの大塚家具の復活はニュースバリューあり。
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 単なる大型家電店としてではなく,生活をまるごと提供する店舗「Tecc Life Select」として,系列に入った大塚家具も同居させたのはヨドバシなど他店と差別化できますね。価格帯はやはり10万円超が基本でウインドーショッピング中心になりますが,仙台駅付近にあった旧店舗は名前の記入が必要という敷居の高さで入ったことさえもありませんでしたが,それに比べて敷居が低く,気軽に見て回ることができるのは,相乗効果があるのでは。

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一方,玩具・ゲーム・ホビー売場は,大画面でゲームが体験できるブースや豊富な品揃えの売り場で,常に子供達を中心に賑わいそうで,実際夜遅くでも混雑していました。家族連れできても,子供にこのフロアで待っていてもらい,家電などの相談・買い物をすることができるのは,複合型店舗ならではのメリットが。

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店舗入り口には,24時間受け取りロッカー

 この店舗の売りとして,売り場とネット通販の融合が進んだ点があります。他店舗でも実施していたけれど,売場の値札をスマホで読み取るとネットでの価格も表示され注文可能になる点や,ネットで注文した商品の受け取りが可能であることなどで,特にこの24時間受け取り可能ロッカーは近場住民としては使い勝手が良さそう。11月14日から稼働のようです。

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あすと長町への波及効果

 仙台市の南部拠点であるあすと長町ですが,これまでは

スーパー+ドラッグストア+タワーマンション群

というベッドタウン的なイメージが強くかったところ。

 加えて,対外的な集客を見込める施設としては,IKEA仙台を筆頭に,イベント開催時はゼビオアリーナ仙台(+杜の広場)・PIT仙台と,ちょっと性質が異なる仙台市立病院という構成でしたが,これにヤマダの大規模店舗が加わりました。

 先週末に気づいたのは,あすと長町大通り線を歩く人たちの多さ。近所の住民が多いにしても,長町駅からこのヤマダデンキまでの人の流れも相当あり,IKEAも普段の休日と比較して混んでいる印象が。ヤマダデンキの袋を持った人もおり,ハシゴ客も一定数いたのかなと。

 あすと長町は南北に長いせいか,クルマや自転車頼みになり,歩きでの回遊性に弱いところがありましたが,ここにヤマダがオープンすることで,JR・地下鉄長町駅からIKEAとヤマダを回遊し,JR太子堂駅から帰るというルートも構築できるなど,あすと長町全体としての賑わいづくりが見込めるのでは。大規模な複合店舗という話題性もあり,しばらくは週末を中心とした混雑が続きそうです。

 なお,ヨドバシ仙台という敵なしの家電店が仙台駅東口に立地し,さらに来春新ビルをオープンさせる状況に対し,あすと長町に出店したこのヤマダは人口稠密な長町エリアを中心に太白区以南をターゲットとした広域型フラッグシップ店舗として,クルマでも電車でも自転車でもというバランスの良さを売りに,まず郊外でのライバル ケーズデンキにプレッシャーをかけ,ヨドバシとは形としては対抗するそぶりながらも勝ち目はないので棲み分けすることを目指しているのかなと。

 太白区の中心であるこのエリアは人口稠密エリアながらも,長町南の電撃倉庫閉店後の10年以上は家電量販店空白地帯だっただけに,鈎取や4号バイパス方面の郊外型店舗や仙台駅前ヨドバシに流れていた潜在的需要は大きいものと思われ,この店舗は成功して欲しいと切に願います。

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2022年10月29日 (土)

あすと長町の近況(R4.10)ヤマダデンキオープンとアオキ跡地工事開始

 ネタがなくてひと月超空きましたが,あすと長町は街路樹の紅葉が始まり,すっかり秋めいてきました。

 地区内での動きといえば,年末商戦と厳冬期のエアコン商戦を前に11月3日にオープンする「ヤマダデンキテックライフセレクト仙台あすと長町店」

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過去記事

あすと長町の近況(R4.7)(7/24)

あすと長町の近況(R4.1)(1/30)

ヤマダ電機あすと長町店建設中!(2021/11/28) 

ヤマダ電機 あすと長町進出へ(2019/7/13)

 今年の12月25日に,土地購入後たな晒し状態で10周年を迎える長町駅東口のイオンタウン予定地(13街区・17街区)を横目に,あすと長町内では,長町駅前のIKEAに続く巨大専門店がオープンします。

 地区北側には,杜の広場を取り囲むゼビオアリーナ仙台&仙台市立病院,地区中央の長町駅前にはIKEA仙台,そして地区南側の太子堂駅付近エリアにこのヤマダデンキと,バランス良く核となる集客施設が配置されることに。

 近年はタワマン群と郊外型低層店舗などが集積するベッドタウン的なイメージが強くなっていましたが,地区外からの集客が見込める施設のオープンは,仙台市の南部拠点としては望ましいもの(もはや副都心とは恥ずかしくて言えない)。

 積水ハウスが購入した土地がヤマダデンキに転売された形でしたが,西側の分譲マンション&賃貸アパート活用の状況を見るにつれ,最終的にこのような大区画での活用になって良かったと改めて。

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店舗面積:13,226平米(店舗は1~3階,4階はバックヤード)

駐車場 :703台(店舗東側平面及び5層立体駐車場)

強烈なCM

 自分はyoutubeで知っただけで,生でTVCMとしては見たことはないですが,宮城県内にとどまらず岩手県でも流しているようで,中々強烈なCM!。耳に残ります。

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 「日本最大級のサービス」という突っ込みどころ満載の表現を使っていますが,画面下に「国内ヤマダデンキテックライフセレクト店舗において」と注釈を入れています。ヤマダデンキとして近年展開しているインテリアとの複合店舗としては最大級とのことか。しかし,JARO案件じゃ。

 店舗面積だけで比較すると,LABI仙台はもちろん,ヨドバシカメラ仙台店の第二ビル仮店舗よりも大きく,横長の3フロアでかなりの規模感です。

 ヤマダデンキとして,他店の実績を見ると正式な出店プレスリリースは通例オープン直前になるようで,週明けに概要が発表されるのかな。

 事前チラシによると,「家電」,「家具・インテリア」,「おもちゃ・ゲーム」,「生活雑貨」,「リフォーム」,そして,「自転車」の取り扱いがあるようです。

 現ヨドバシ仙台と比較すると,家具・インテリアと自転車(最近売り場から撤去)が強みか。来春オープンの新店舗の構成は分からないが。

大塚家具再出店!

 その目玉の家具・インテリア。県内のヤマダデンキの店舗では,泉本店でインテリアを取り扱っていますがそれ以上の位置づけで,子会社化した大塚家具とのコラボでインテリア売り場を構成するようです。

 大塚家具は,仙台駅前アエル北側の再開発ビルへの入居を前提に念願の仙台出店を果たした経緯がありましたが,親子ゲンカでブランド価値が棄損する中で経営再建のため,そのソララビルに入居した店舗を閉店させ,仙台からは店舗が消えていました。

 そうなると,家電売り場とのコラボとはいえ,形を変えての仙台再出店ということになります。

 なお,あすと長町店は,ヤマダデンキとしても,売り場面積や取り扱い商品を考えても,県内での基幹店的な存在になりそうです。LABI仙台があの体たらくぶりですからね。仙台駅前ではとてもヨドバシには勝てんよな。

 なお,太白区内の他の2店舗については,当面存続するのでしょうが,某店の店員談では仙台南店はつぶせない理由があるようで,どちらかといえば仙台太白店の方が厳しいようでした。確かに近隣のケーズデンキに規模も入りやすさも負けているしなぁ。まだ10年程度で新しいけれど。

最初だけは渋滞に注意

 まぁ,所詮ヤマダデンキの新店舗オープンなので,そんなに駐車場がいっぱいになるのはせいぜい初売りまでの2か月間の週末中心とは思っていますが,オープン記念で目玉商品をかなり揃えているでしょうから,11月3日から6日にかけては渋滞を覚悟した方が。

 特にあすと長町大通南行きからの自動車での来店は,やまや・中央公園の交差点を右折する形になるので,ただでさえ混みがちなこの交差点がパンクしそうで心配。

 なお,通常時はわざわざ電車で来るような店舗ではないと思いますが,通勤の方用なのか太子堂駅寄りの敷地南側に歩行者が通れそうな入り口が設置されており,わざわざあすと長町大通側に遠回りしなても良さそうです。

 まぁ,長町エリアとしては,久々の家電量販店復活となります。個人的にもあすと長町に不足している業態として望んでいた家電店が出来てくれたので,あとは書店の復活を祈るのみ。と言っても,もはやイオンタウンと駅前の歯科医院の土地位しか可能性がないけれど。

アオキあすと長町店跡地が着工!

 今春に閉店していた,あすと長町大通最北端のT字路角地にあったアオキあすと長町店。くら寿司に接し,仙台市立病院東側の土地です。

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 次も商業施設であれば,居抜きで建物を活用する方が効率的でしたが,建物が除去され整地されていたということは,土地売却により住居系か事務所系だろうなぁと予想していましたが,予想通り事務所系の活用でした。

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精密機械大手のDMG森精機の地方拠点のようで,ググってみたら,全国8か所にショールーム兼ユーザー向けスクールを入れた施設を順次開設するとのプレスがありました。その中で,浜松,金沢に続き3番目の開設で,工事は来春までで,夏前には稼働するようです。

 今年の5月時点の決算発表資料から引用しますが,資料中に完成イメージも出ており,アオキが閉店した1か月後のこの時期に既にこの場所への進出が決定していたことになります。イメージパースはこの敷地の南西側からのものなので。

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 規模は2階建にしては多少階高はありますが,高さ10m以下の建物で,以前のアオキと建築面積はほぼ変わらず,高さが多少ある感じです。

 東京と奈良,名古屋の拠点から新幹線でも,航空機でも訪問しやすい場所かつ,スクールへの車のアクセスや駐車場の確保も考えて,仙台の中であすと長町が選ばれたということなのか。もともとはベッドタウンではなく業務機能の集積という目的で事業着手がなされたあすと長町としては,小規模ながらもこのような機能が立地するのは好ましいことなのかと思います。

ワールドアイシティ&野村不動産マンション着工

以前も記事にしていました,ヨークタウンあすと長町南側の好立地に建設されるマンション。タワークレーンも設置され,工事が本格化してきました。

あすと長町 2つの分譲マンションプロジェクト(2/21)

 高さ63.3mで20階建ての高層マンション。立地条件は過去記事参照ですが,シティタワー2の分譲がなんとか終了し,ダイワハウス(ヤマダ西側)の物件も完売し新規の分譲が途絶えていることから,長町駅前のパークタワーや,大通を挟んで東側の高層マンション群の中古分譲も強気の価格設定のものも見受けられるところで,注目されているあすと長町への需要はコンスタントにあり,待ちに待った新規物件になります。

 とにかく,ヨークタウンとホームセンターコーナン隣接地であり,駅に行くのに大通を渡らなくても済むというのはポイントが高すぎる。タワーマンション群の方はそれぞれ戸数が400戸前後で,住人の考えが多様過ぎて,トラブルの発生も聞こえてくるようなので,その点190戸という戸数はまだ適度に感じます。

 学区は東長町小学校と郡山中学校。長町駅から徒歩5分と,大通東側のタワーマンション群が徒歩7~8分であることから,優位性がありますね。

 あすと長町の未利用地も上述の長町駅前の3区画以外はほぼ埋まってきました。あとはTSUTAYA長町店跡地の動向に注目していきます。

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2022年9月15日 (木)

仙台市地下鉄 来夏に減便へ

今朝の河北新報の朝刊一面に掲載されていたこのニュース。

恐れていたことがやってきたと。

2020年度は,コロナにより,前年度比2割以上の利用者減となりました。

仙台市地下鉄 昨年度の利用者が2割超の大幅減に(2021/9/18)

 2021年度もある程度戻った通勤通学時間帯の利用に対し,平日昼間や週末の利用の戻りが想定より進まずというのは,祭りなどのイベントなどが縮小開催の七夕以外引き続きほぼ中止となった上,プロスポーツも観客数限定で1万人以下での開催を強いられたり,ライブなどの開催の動きも鈍いなど,まだマインドが戻っていなかったことが挙げられます。

イクスカポイントの廃止

 先日,仙台市交通局より,イクスカの利用回数に応じたポイント付与の廃止が突然発表されました。

市交通局の地下鉄やバスでは,利用回数に応じて最低5%,最大25%の翌月以降のポイント付与があり,250円区間で毎月20日間往復利用すると,概ね千円弱のポイントが付与されていたので,1乗車あたり約20円分は戻ってきた計算。実質230円で乗車しているようなもので,高い地下鉄ながらも利用促進効果がありました。

 それが,乗り継ぎポイントは残るにせよ,通常の利用回数に応じたポイント廃止というのは,結構痛すぎる。

 先に,札幌市営地下鉄では,ICカードSAPICAのポイント付与率減少が発表され,一律10%から3%へ変更されるとのことでした。よって,仙台でも同様に付与率の減少を覚悟していながらも,まさかゼロになるとは,厳しい利用状況なのだなぁと再認識したものでした。

 これまで定期を買っていなかったのは,地下鉄とJRが利用できる長町エリア故。行きは地下鉄一択で,普通に職場から帰る時は勾当台公園から地下鉄ながらも,藤崎付近に用がある場合は東西線の青葉通一番町駅から仙台駅乗換,たまに仙台駅前で買い物して帰る時はJR,気まぐれでバスというように使い分けをしているので,定期だと縛られるのが嫌というのが理由でしたが,ポイント付与廃止となれば足が出てしまうので,勾当台公園からの地下鉄定期を買わざるを得なくなりそうです。

 定期を買わず,バス乗り継ぎをしない方にとっては,イクスカの存在意義が本当になくなり,スイカに一本化した方がわずらわしさもなくなるということに。

平日昼間と土日祝日が減便に

まずは,その河北新報の記事を

【独自】仙台市地下鉄、来年7月から運行本数削減 乗客数低迷受けコスト減図る

仙台市交通局が、市地下鉄南北線と東西線の運行本数を減らすダイヤ改正を2023年7月1日に実施することが14日、分かった。平日の日中や土曜休日の運行間隔を広げる。新型コロナウイルスの影響による乗客数の低迷、燃料費高騰を受けた電気料金の上昇などで厳しさを増す経営状況の改善を図るのが狙いとみられる。

平日10本減

 運行間隔が変わる時間帯は南北線、東西線共通で、平日の午前9時半~午後4時、土曜休日の午前7時半~午後10時。7分半の間隔は8~10分となる。平日朝夕の通勤通学時間帯と深夜の帰宅時間帯は現行の間隔が維持される。始発、終着時刻は変わらない。

 ダイヤ改正後、南北線は平日が10本減の157本、土曜休日が22本減の113本。東西線は平日が10本減の140本、土曜休日が23本減の112本となる。

 減便に合わせ、東西線は最短15秒の駅停車時間を20秒に延長し、高齢者や障害者らの利便性向上を図る。市は今後、地下鉄各駅のほか、市広報誌「仙台市政だより」や交通局ホームページで改正内容を周知する。

 市地下鉄の乗客数は22年度に入っても、コロナ前の19年度を下回る。特に日中は19年度比で8割に満たない時間帯もあり、市は運行間隔を広げても混雑の可能性は低いと判断し、減便を決めたとみられる。(2022/9/15河北新報朝刊より引用)

7分半間隔の時間帯⇒8~10分間隔に

 東西線開業の際に,南北線も従来の平日昼間&土休日が7分間隔から7分半間隔に減便されながらも,毎時の発車時刻が統一され使いやすくなっていました。

 しかし,今回の報道によると,8~10分間隔になるとのことです。

 昼間8分間隔は,以前に横浜市営地下鉄沿線に住んでいた際に経験していましたが,2時間で15本ワンサイクルとなり,やはり分かり辛さは否めませんでした。昼間10分間隔は,コロナ前に名古屋市営地下鉄の一部閑散路線で導入されたことが当時話題になっていましたが,仙台では利用客が少ない東西線だけでなく,代表路線の南北線でも10分間隔が導入されるというのは衝撃。

 ポジティブに考えると,10分間隔は,毎時の発車時刻が非常に覚えやすくなる点でプラス。

 とはいえ,例えば勾当台公園から仙台駅への利用など,乗車3分間程度という利用の際に10分待ちに遭遇する可能性があるのであれば,頻発する120円パックのバスに乗ってもそれほど所要時間が変わらないこともありえます。イメージ的にも待ち時間がかなり長くなる印象が。

 南北線自体の利用者数はコロナで減少したとはいえ,それでも震災前後のどん底の利用者数の15万人程度に戻っただけ。そうするとやはり東西線が足を引っ張っているという面が大きいのでしょうが,交通局としての経営状況から,東西線だけ減便という訳にはいかなかったのか。

 南北線も減便すれば,現在計画されている新造車両数も削減できるという読みがあるのかもしれません。

本数は平日10往復減,土日祝日22~23往復減

 減便の本数は,

平日は南北線・東西線とも10往復,

土日祝日は南北線は22往復,東西線は23往復

とのこと。また減便対象時間帯は,

平日は9時半~16時

土日祝日は7時半~22時

が,8~10分間隔になるとのことですが,そもそも,どの駅基準の時間帯なのか不明。

 仮に対象時間帯で全て10分間隔になると仮定すると,減便数が示された本数を越えてしまうので,大部分が10分間隔になりながらも移行時間帯に8~9分間隔になるという予想に行きつきました。

南北線での予想

 車両基地に近い富沢駅が減便時間帯の基準となると仮定し,時刻を予想してみました。

平日は9時半から16時発の時刻を計10本減便した場合です。

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土日祝日も,7時半以降の時間帯を8分間隔にし,10時以降を10分間隔にすると,22本減となりました。

なお,もともと21時台は10分間隔になっていました。

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 分かりやすい面もありますが,やはり乗車時間の短い地下鉄で10分間隔というのはちょっと残念な面があります。

 来年7月の実施に向けて,交通局HPや市政だよりで周知していくとのことなので,この方針は本決まりなのでしょうが,最近はwithコロナで各種のイベントも感染者数が高止まりの状況でも,七夕,ジャズフェスと実施され,おそらくページェントも決行するでしょう。プロスポーツも楽天は2万人前後,ベガルタも1万人前後と,観客数の制限があった時期に比べると倍程度の観客を集めており,ライブの開催回数も増えるなど,地下鉄などの交通機関の利用者数も戻りつつあるので,この減便について見直しがなされればという淡い期待を持っています。

朝夕ラッシュ時の本数は現状維持

 朝ラッシュについては,現状3~4分間隔での運行で,通勤通学の利用者もほぼ戻っており,この時間帯で減便するとさらなる密を招くことから,現状維持は妥当だと思います。

 一方,夕ラッシュ時は,南北線は5分半間隔,東西線は6分間隔となっており,相互の乗り継ぎのタイミングを合わせるのであれば,南北線も6分間隔にした方が,毎時の時刻も東西線のように統一され,待ち時間は体感的にもほぼ変わらず,交通局にとっても利便性を落とさずに毎時1本程度は減便できるのというメリットもあるのかと。

 また,酔い客が減少した深夜時間帯こそもうすこし見直しをしても良いのかと。

 ポイント廃止,減便の次は,運賃値上げの可能性も示され,仙台市地下鉄に暗いニュースが続いていますが,東西線の沿線開発が進んでいることや,来春追廻地区や西公園で開催される都市緑化フェアでの利用増が見込めるなど,期待できる要素もあります。

 とにかく,コロナの感染が終息し,日常の生活が戻ることを望むところ。

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2022年8月28日 (日)

8BOOKs SENDAIへ

 あすと長町の東側に位置する,太白区八本松の旧七十七銀行八本松支店跡に,近隣で住宅などのリノベーション事業を行っている「(株)アイ・クルール」が手掛ける有料図書館&ラウンジが,8月27日にオープンしました。

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概要

 場所は,長町モールやJR長町駅・IKEAの通り(八木山長町線)を東側に向かい,市立病院と鹿又交差点を結ぶ広瀬河畔通りとぶつかる突き当りT字路。

写真は建物の2階から八木山長町線のあすと長町方面を。場所は非常に分かりやすい。真正面に住友不動産のシティタワーの巨大な2棟のマンションが見えます。なお,中央分離帯手前の除草されているスペースは,河北新報の記事で紹介されていた草刈りロボット「エイト君28号」できれいになったのかな。

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 よって,最寄駅からのアクセスは長町駅から徒歩10分ちょい。宮交バスだと八本松二丁目バス停が最寄で,仙台駅から300円位。

 駐車場はないようで,基本的には近隣コミュニティを対象とした小商圏の施設かなと。

ホームページ:仙台市の図書施設|8BOOKs SENDAI(エイトブックス仙台)

住所:〒982-0001 仙台市太白区八本松1-15-25

営業時間:9:30-19:00(水曜日定休)

蔵書数:10,000冊

入場料:

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一万冊の本に込めた8つのコンセプト

  本を読むのが好きな人も,そうでない人も。

 みんなに楽しんでもらいたいから,私たちは選書にも一工夫。

 次の8つのコンセプトごとに本を選び,書籍のジャンルにとらわれず本棚に並べています。

 実際に本棚を眺めながら本を探してみると,ほんとの新たな出会いがあるかもしれません。

(パンフレットから引用)

①なりたい ②触れる ③気づく ④表現する ⑤つながる ⑥参加する ⑦続く ⑧このさきも仙台に

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見事なリノベーション 

 近年七十七銀行に限らず,金融機関の店舗再編が進んでおり,近隣店舗への統合を行いながらも,ブランチインブランチ方式といい,旧支店名と支店番号は残し,顧客への影響や銀行側のシステム改修費用を抑える方法で,八本松支店は長町支店へ統合されました。

 この七十七銀行の支店が改修された8BOOKs SENDAIが位置する一角は間口の狭い商店等が並んでいましたが,あすと長町開発と八木山長町線の開通により,東側の4号バイパス鹿又交差点と並び渋滞スポットになりつつありました。

 小学校近くながら歩道も狭く,交通量増加で環境が悪化したこと,店舗に駐車場がなかった(銀行駐車場は奥に多少ありながらも非常に出入りしづらかった)ことなどがあり,馬上かまぼこ,七十七銀行等が撤退し,荒れた空き店舗も並んでいます。一部保育所として再活用されている建物もありますが,何とかならないかと思っていたところでした。

 一方,通りの並びにあった梵天食堂も駐車場完備ながら,閉店しコインパーキングになっていますが,この一帯の駐車場不足を補っている面もあります。

 このリノベーションを手掛けたのが,近隣で事業を行っている地元企業というのは,地域貢献の意味合いも強く,嬉しい取り組みに感じました。

 おそらく50年以上前からこの地区唯一の銀行店舗として存在感を発揮していたのでしょうし,さすがに銀行店舗は作りがしっかりしているので,活用しやすかったのかな。自分も2~3度利用したことはありましたが,天井の高さなど面影はありますが,見事なリノベーションでこの建物を再生したなぁと思いました。その天井高を活用して,キャットウォーク方式で中2階レベルにも本棚を並べたというのは,解放感あふれる吹き抜けの設置と並び本当に見事で壮観です。

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基本的に躯体は活用した上で内装はほぼ全て新築同様ながらも,階段部分などは,改装前の雰囲気を残しているようでした。

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2階のキッズフロア

 8つのコンセプトのうち,⑦続く ⑧このさきも仙台に の2つのテーマの本が並んでいます。

⑦は子供向け,⑧は震災関係本が多かった印象でした。

写真のように,カーペット敷きが多くをしめ,様々な親しみやすい丸いクッション風の椅子が並び,思い思いに子供達が読書を楽しんでいました。

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道路側はガラス張りで,解放感があり,宙に浮いているような気分でした。

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未就学児は無料で,付き添いの大人料金も一般料金よりは割引になっているというのが,親も子供も気軽に来て楽しんで欲しいという思いを感じました。絵本の種類も充実しており,定番どころは網羅していました。

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なお,授乳室やおむつ替えシートの部屋も完備で安心です。

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様々な用途に使える1階

 ①なりたい ②触れる ③気づく ④表現する ⑤つながる ⑥参加する のコンセプトの本が並んでいます。

 目についたのは,ミーティングに使える円形テーブルとハイバックの椅子。フロアより一段高いところに浮いているように設置されていました。

単なる読書スペースとしてではなく,利用者同士の交流機能も持たせたいという思いが伝わってきました。 

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上空には,円形床に対応した円形の照明が。いろいろと凝っています。

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また,勉強にも使えるような籠り型のブースも2つ設置(写真左側)されている他,カフェモーツアルトのように,様々な座り心地の良い椅子が並んでおり,どこに座ろうかと楽しくなりました。

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この体育館のようなキャットウォークはワクワク感を感じました。ただ中2階は通路幅がちょっと狭いので,他の利用者が本を探していると,ちょっと通りにくい感があります。

 なお,キャットウォークがない東側の壁面棚上部の本は,どうやって取るのかと見たら,スライド式のハシゴで取ることができそう。滞在した時間では誰も使って居ませんでしたが。スタッフに頼むのか,自分で勝手にとって良いのかは確認せず。

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 また,1階奥にはウエディングサロンも併設されていました。

フードやドリンクサービスは

 フードの提供はないようですが,持ち込み可能で2階で飲食可能のようです。近くにローソンもあるので,軽食を持参して入れば午後まで長居することもできますね。

 なお,オープン当初の週末は,ソフトドリンクが1杯サービス提供でお得でした。

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1階の奥には,自販機も設置されています。

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2階にはコーヒーサーバーとウォーターサーバーもありましたが,特に掲示がなかったので,利用できるかは不明でした。

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10000冊の蔵書

 8つのコンセプトに沿って選書されていますが,当然ながらも公立図書館と比べて蔵書数は少ないまでも全体的に新しい本が多く,読みたい本が多すぎて,幸せな気持ちになりました。この週末の二日間は9月末まで利用できるお試しパスポートが1000円で販売されていたので,週末中心になりますが通ってみるつもり。

 kindleや楽天koboなどの電子書籍読み放題サービスは月々500~1000円程度からありますがこれらは雑誌中心ですし,新刊に近い様々なテーマの本に出合うことができる書籍がほぼ読み放題で,これらの本は新刊書店で1冊1000~1500円程度で購入することを考えると,通常料金であっても,サブスクサービスとしては”あり”の利用料かなと感じました。

 競合相手は,一般の公立図書館ではなく,大型書店(蔦屋書店やヤマトヤ書店)に併設されているスタバやタリーズかと。これらの店は,利用の都度ドリンク代で500円程度を支払っても,せいぜい滞在できるのは1~2時間程度でしょうから。

 また,高校生にとっても,勉強スペースとしてであれば,個人ブースが少ないにしても,テーブル席もあるし,使い勝手が良いのでは。

 この先進的な民営の有料図書館システムは,読書,勉強スペース,育児支援,市民交流など様々な要素が詰め込まれており,化学変化が起こる場になり得ると感じました。どのように活用されるかはこれからですが,長く続いてくれることを期待します。自分も可能な限り利用していければと思っています。

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2022年8月 2日 (火)

久々に新潟へ その(1)

 先日,久々に新潟市へ行ってきました。

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 コロナのためほぼ県外に気軽に行けず我慢を続けており,県内に閉じこもっているのは精神衛生上良くないので,落ち着いていたタイミングにて。コロナの第7波が急拡大する直前だったので,タイミング的には良かったですが,また行きづらくなるのかと残念な気持ち。

仙台市の置かれている条件

 仙台もちろん利便性の高い都市ではありますが,県内ではもちろん,東北に目を広げても,観光地としてはいろいろありながら,ダイナミックな動きがある魅力的に感じる都市が近くにないのは退屈に感じることも。

 東京は別格としても,一般的に人口規模から40~50万人というのが街中の賑わいを保つことができる境目かと。

 西日本,例えば広島市であれば,県内に福山市(47万人),隣県に政令市の岡山市(72万人)と倉敷市(48万),西側には新幹線で1時間程度で政令市の福岡市(163万人)や北九州市(93万人)があるなど,都市間競争が激しく安閑としてられない境遇ながらも,気軽に他の中都市以上に行ける環境にあります。

 また,瀬戸内海を渡れば松山市(50万人)も。

 九州内も,福岡市は別格としても,北九州市と熊本市という都心部が集客力を持つ政令市,人口60万人規模の鹿児島市,40万人規模の大分市,長崎市,宮崎市と,佐賀市以外は各県庁所在地にそれなりの存在感があり,都心部がそこそこ元気でバランスが良い配置となっています。

 その点,仙台は札幌と東京に挟まれているといっても,両都市へはかなりの距離。

 特に札幌は700㎞も離れて新幹線も建設中でほぼ飛行機でのアクセスのみ(名古屋―福岡に匹敵する距離)で気軽に行ける距離ではない。

 東北では別格過ぎて,2番手グループが30~35万人規模。他の東北の中都市の福島市,郡山市,青森市,秋田市,山形市など全てイオン等のと郊外型店に蹂躙され,街中に力は残っていない。

 人口は少なくとも街中に魅力を感じる都市は,個人的には盛岡市と八戸市位でしょうか。

 一方,南側の関東に目を向けても,250km圏でLRT開業に向けた駅前や市街地の再整備が進む宇都宮市(52万人),300㎞圏の政令市さいたま市(134万人)がありますが,さいたま市は実質東京と一体であり,直線距離的に一応最も近い政令市は新潟市(78万人)だったりします。

 その新潟市も,東北(仙台)からも北陸(金沢・富山)からも遠く,県内を縦断する距離は九州に匹敵するとか。

 体感的に近い大都市は新幹線で直結するさいたま市と東京というのは,感覚的に仙台と似ているのかもしれません。

近くて遠い新潟

 仙台から新潟へは,距離は一般道113号経由で220㎞(4~5時間),

 東北道から郡山JCT経由で磐越道だと遠回りの260㎞で,一応休憩なしだと3時間程度でアクセスできますが,三角形の2辺を経由するのが何か遠回りで悔しい。高速バスだと4時間以上。

 新幹線だと大宮経由で最速2時間半といいながらも,仙台から静岡に行くのと変わらない時間と運賃がかかるなど,同じ東北電力エリアとはいえ心理的に遠い都市で,なかなか行くことはないながらも,仙台にない個性を持つ興味深い都市でもあります。

 また,仙台空港と新潟空港を1時間で結ぶトキエアの新路線の報道もありましたが,成功するかどうか。

 さて,先日は新潟市近郊にキャンプで宿泊し,その合間で新潟の街中へ寄りました。

 新潟市には,ピンポイントでサッカーとか,仕事の視察とかで5年に1度位は訪れていたけれど,自由に街中を回るのは15年ぶりだったり。

前回も,他都市訪問ということで,記事にしていました。

仙台と新潟(道路編)(2006/12/13)

仙台と新潟(公共交通機関)(2006/12/16)

たしか,当時(商業編)を書いていたら,PCが固まり長文が消えてしまい続きを書くのをあきらめた覚えがあります。前回は中途半端になったので,その補足を兼ねて今回改めて記事にします。

 

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2022年4月20日 (水)

アクアイグニス仙台 4/21オープンを前に

現時点で明日となる4月21日オープンする,被災沿岸部である仙台市若林区藤塚に建設された,食・農・温泉の複合施設 「アクアイグニス仙台」。

 過去記事

先週末に,オープンを前にして,施設が完成した状況を見に行きました。

 アクアイグニス仙台公式ホームページ

全体の配置はこのような並び。

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北側(手前側)に温浴施設の本館,猿田彦珈琲,ベーカリー,マルシェ。

南側(奥側)に,スイーツ系とイタリアンレストラン。温室が。

間の区画道路を挟んで配置されています。

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雲一つない晴天の中で,温泉に入りたい気分でしたが,残念ながらオープン前。

4月21日の11:30分にグランドオープンです。18日と19日は近隣住民向けのプレオープンだったようです。

近隣住民が羨ましい!

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堂々とした温浴棟の本館です。以下の施設で構成されています。

●地下 1,000mの大深度から湧出する藤塚の湯」。

リラクゼーション ラクシス

笠庵

~宮城の食材を独自にアレンジした笠原将弘の和食を堪能頂けます~

ライブラリーカフェ

~コーヒー・ソフトドリンクの他、冷たいビールやハイボール、お子さまにもお召し上がりいただけるソフトアイスをご用意しております~

ライブラリー

アクアイグニス仙台の3シェフによる著書をはじめ、心やすらぐ風景写真集やお子様と一緒に楽しめる絵本など、17ジャンル520冊以上が並ぶライブラリーです~

ショップ

~3人のシェフがプロデュースする商品の数々を販売。それぞれのお菓子や調味料、アクアイグニスオリジナルの雑貨など、ほかでは手に入りにくい商品も取り揃えました。また、仙台・宮城にゆかりの品々も取り揃え、旅の思い出や大切な方へのプレゼントにも適したラインナップです~

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建物前の池も見事に整備されていました。

北側の敷地内には,本館の温浴棟の他,以下の施設が

猿田彦珈琲(右側)

マルシェリアン(真ん中)

野菜・果物・酒類・調味料・畜肉加工品・水産加工品・乾物・花類など。掲載商品のほかにも、地場産品を中心に数多くの新鮮な食材や加工食品などを取り揃えております~

マリアージュ ドゥ ファリーヌ(左側)

辻󠄀口博啓シェフの大人気ベーカリー。国産小麦を使用し、こだわりのパンが毎日つくり上げられます。イートインでお召し上がりいただけます~

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南側には,スイーツ関係やイタリアンレストランが。

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コンフィチュール アッシュ(向かって右側)

ル ショコラ ドゥ アッシュ(7月オープン予定)

~素材を選び抜き、独自の製法で作り上げた、味のみならず視覚や香りなど総合的に考えられたケーキ、焼き菓子、コンフィチュールなどを楽しめます~

グリーチネ(向かって左側)

日本イタリア料理業界の時代を築き、次世代を牽引する日髙良実シェフ四季が生み出す、旬の素材が持つ最上級の美味しさをご堪能いただけます ~

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 窓際にぶら下がって並んでいるフライパンが何とも言えない期待感を感じさせます。

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名取川の堤防から,アクアイグニス仙台を一望です。目の前には太陽光パネル。

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同じ場所から,名取川の対岸となる閖上方面を。災害公営住宅やかわまちテラス閖上が一望で,やはり近い距離ですね。歩いて15分ほどでしょうか。オープン当初の運行は発表されていませんが,いずれ,閖上の集客施設やフルーツパーク荒浜方面とのシャトルバスが計画される模様です。

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海側から,アクアイグニス仙台を。遠くに仙台の街並みと山並みが一望ですが,周辺に広がる荒れ地とのコントラストが何とも。

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荒井駅とのシャトルバスも発表

 21日は運行されるようですが,詳細は不明。22日からは,荒井駅発7時から21時まで基本1時間毎(13時、20時を除く) に運行されるようです。帰りも基本同じようなサイクルでしょう。1台のバスで回すのであれば,施設が基本毎時30分発と予想。当初は混雑が予想されますね。

オープンが楽しみ!

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 新型コロナウイルスの第6波はまだまだ落ち着いていませんが,ウイズコロナという経済と両立・共存させながらという世の中の雰囲気になっていますので,ゴールデンウイークを前のオープンは結果的に悪くないタイミングだったのではと思います。

 週末やGWはかなりの混雑が予想され,700台の駐車場もすぐに一杯になってしまうのでは。行くのであれば平日に休みを取って行ってみたいとは思っています。昨年の工事中の時期に訪れた時には,何ともこの地にリゾート的な施設がオープンするというイメージが湧きませんでしたが,完成した施設群とホームページを見る限りは,期待でいっぱいです。

 

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2022年4月17日 (日)

桜満開&宮沢根白石線工事状況

昨年より開花が遅く,やっと先週末に開花したと思ったら暖かさであっと言う間に満開になった今年の桜。

おそらく,仙台以南で楽しめるのは今週末までだろうと,天気も回復したのでちょっとうろうろしてみました。

広瀬橋の桜

 車で通った時に既に満開を迎えていたと思って居たので,ちょっと遅いかと思ったら以外にしぶとく咲いていました。

カメラのSDカードが入っていない失態のため,スマホで撮影したもので,多少画像が粗いです。

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少し西側の堤防沿いの桜は,多少散り始めで色が変わり始めています。

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新宮沢橋工事

 渇水期に行われていた橋脚基礎部分の工事が一段落となり,道路幅など,大分完成に向けてのイメージが湧くようになってきました。

これは北岸から南側(大年寺山方面)。

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北側の土台工事。

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この新宮沢橋が完成すると,5差路の交通制御がより複雑になり,渋滞も増えそう。

これまでは愛宕橋方面⇔286バイパス方面が優先動線で,広瀬橋方面がサブ動線,宮沢橋方面はおまけのように信号がすぐに赤に変わる状態だったのが新橋の完成で仙台駅東口方面への幹線道路となることから,愛宕橋方面⇔広瀬橋方面,286方面⇔新宮沢橋という形を基本とした通常の交差点のような運用にしないと,交通処理がパンクするのでは。あと南高校方面の扱いも難しい。本数はかなり減ったけれど一応バス通りなので。

石橋屋の桜

いつもながら見事なしだれ桜です。見ごろのピークは終わったかと思っていたけれど,まだまだ楽しめそうです。

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ふと,店の前を見たら,新宮沢橋からつながる宮沢根白石線の工事がだいぶ進んでいました。

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石橋屋前から北側(東北本線・新幹線跨線橋方面)

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石橋屋から南側で,新宮沢橋や旧4号との交差点方面。こちらは仮舗装も終わり完成に近い状態です。

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ちょっと北側に移動したところから,南側(旧4号方面)を。こっちは工事は進行中です。

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同じ場所から跨線橋につながる北側の部分。跨線橋部分はほぼ完成しており,あとはつながるこの部分がいつになるか。

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気になり,調べてみたところ,仙台市のHPによると本来は令和3年度中の開通(連坊小路⇔旧4号)を目指していたところ,令和2年に施工業者の倒産があり,工事が1年遅れ,令和4年度中の完成になったとのことです。

 新宮沢橋の完成は令和6年度(2024年度)末なので,旧4号から仙台駅東口方面へは遅れながらも一足早く開通するとのことで,新宮沢橋完成までは,交通量も限られ,走りやすい道になりそうです。

 仙台駅以南では,あすと長町開発に伴う街路整備,東西線開通に伴う八木山の都市計画道路の開通に続き,この宮沢根白石線,国道4号バイパス鹿又拡幅(立体交差化)が続きます。泉区にとっての七北田川のように,太白区にとっては広瀬川を渡る部分が隘路になっているので,その改良が順次おこなわれるのは本当に助かります。

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2022年4月10日 (日)

広瀬川河畔めぐり

年度末の毎日残業+休み返上の繁忙期が過ぎ,新年度になったら一転急に余裕のある日々に。

ブログも1か月以上空きましたが,久々に更新してみました。

あったかくなってきたので,自転車でどこに行こうと迷いながら,朝ラーが食べたいという思いで,なんとなく広瀬川沿いを上流に向けて進みました。

 宮沢橋付近は,新橋の工事でしばらく川沿いの遊歩道が通行止めでしたが,久々に通行が再開されており,スムーズに愛宕橋まで進むことができました。

 そこから,愛宕橋を北岸に渡り,学院大土樋キャンパスの横を通り,米ケ袋の落ち着いた住宅街を抜けて,広瀬川の河川敷へ。

ここは来た事がないかもと思いながら,都心から本当に近くなのに,人の気配もなく,堂々とした河岸段丘の崖。思わず佇んでしまいました。

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 ここは,よく聞く県工(宮城県工業高等学校)の裏ですが,本当に来た事がなかったなぁと。

初の瑞鳳殿!

 ここから,河川敷経由で霊屋橋に抜け,瑞鳳殿方面へ。

 この瑞鳳殿もそういえば,行ったことがなかったなぁと,開門時間前ではありましたが,初めて寄ってみました。

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開門時間前なので,瑞鳳殿の本体?には当然入れず,正面の階段を登り行けるところまで。

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これらの建物も入り口が閉まっており,入れませんでしたが遠巻きから眺めることはできました。

今度は,開館時間内に来てみたいと思います。

花壇の新マンション計画地

 花壇と言えば自動車学校位しか思い浮かばない,街中に近いながらもバスも通らず,行き止まりの土地のイメージでしたが,ここにあった旧公団花壇住宅跡地に,ワールドアイシティと三菱地所レジデンスJVでの新たなマンション計画(レジデンシャル青葉広瀬川)があると聞いており,思い出して寄ってみました。

評定河原橋から南側に折れ,東北大の陸上競技場の南側隣接地です。

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もっと広々とした場所かと思って居ましたが,周りを中層の住宅やマンションなどに囲まれ,思ったより住宅が密集したエリアに存在するエアポケット的な土地でした。これで1ha弱で,203戸のマンションが建設される予定とのこと。容積率が低く抑えられているため,この戸数になるのか。

目の前は広瀬川と河岸段丘の崖地であり,この土地に建設されるマンションは貴重かも。7階建てで中層で,この立地。リゾート感ありあり。

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最寄り駅は東西線の大町西公園駅で徒歩9分とのこと。遠そうで意外に近い印象。ただし,若干高低差があるので,地下鉄駅までわざわざ歩くよりは,電動自転車があれば,街中まで楽に通勤できそうです。この環境には魅力を感じました。

青葉山公園センター「仙臺緑彩館」

 建物はほぼ完成していました。大橋や仙台国際センターからすぐの場所で,仙台城エリアのエントランス機能を持つ施設です。

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 そもそも追廻地区の奥の方までは行ったことがなかったので,テニスコートの奥の方まで一周してみましたが,クマ出没注意との看板があったり,こんなに街中から近いのに異空間を感じました。

 公園整備も,現時点ではこのエントランス機能を持つ施設のみですが,都市緑化フェア開幕に併せて来年の2023年4月26日に全面オープンとのこと。

仙台で都市緑化フェア再び!?(2020/1/15)

だいぶ先と思っていたら,もう1年後なんですね。そのころにはコロナの影響も薄らぎ通常モードで開催できれば良いなぁと思います。

国際センター駅

 いつ来ても,魅力的な駅舎と空間です。

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 東西線の地上駅舎を持つ荒井駅もですが,南北線の地上駅舎を持つ八乙女駅と富沢駅がかなり老朽化していることを考えると,駅とは思えない洗練ぶりを感じます。

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林の間から突然地下鉄の車両が現れるというのも,不思議な光景。

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 なお,この国際センター駅北側には,市民会館の改築移転となる音楽ホールが建設されることになりました。

 某経済団体などは,未だにグチグチ言っていますが,そもそも定禅寺通り沿いに建てられる土地はないでしょう。県民会館でさえも土地が狭いことから現位置建て替えを断念しているのに。

 可能性があった西公園や錦町公園内の建設も,委員から異論が出て,断念に追い込まれましたが,広瀬川よりも街側の建設を望むのであれば,委員を説得するしかないでしょう。市や市長に対して異論を唱えるのはおかしい。委員の提言を無視することはできない。

 まぁ,個人的には,錦町公園も旧レジャーセンターの跡地だし,西公園も市民図書館や天文台やプールがかつて立地していたことを考えると,せめて西公園内の建設はありだったのではと思います。そもそも現市民会館も西公園隣接地ですし。

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ようやく念願の朝ラー

 最近仙台朝市内にオープンしたばかり。朝は伊藤商店,夜は梵天食堂という二毛作店舗として話題になりました。 

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 富沢店ですが,昼間の時間に40分待たされて(そんなに混んでいるように見えないのに),700円程度で食べた時には期待が高かっただけに正直肩透かし感を感じました(並ぶの嫌いなので)が,このワンコイン朝ラーはほとんど待つことがなかったのもありますが,スープも透き通る丁度良い濃度で,縮れ麺ともうまくからみ,リピーター確定です。

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 朝ラーといえば,太平楽もあり,行先により両方を使い分けできるのは嬉しい。

ヨドバシ仙台第一ビル建設中

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こちらも,都市緑化フェアと同様,ほぼ1年後の来春オープンに向けて,工事中です。オフィスビルや地下構造物を含めた10万平米規模のあれだけ巨大な建物をあと1年で完成させるのかと思うとただ驚きです。

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これで仙台でのヨドバシ一強の構図はより強化されるでしょうが,先行してあすと長町に基幹店をオープンさせるヤマダ,地元企業のデンコードーがFC展開でバランスよく出店し地元に根強い固定客を持つケーズデンキがどう迎え撃つかも楽しみです。

まとめ

 今回は広瀬川沿いであまり行ったことのない場所を巡ってみましたが,広瀬川沿いは芋煮会シーズン以外でも市民がより気軽に足を運ぶスポットとして活用されればという思いがより強くなりました。またこの辺りを開拓してみようと思っています。

 

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