市政

2021年11月14日 (日)

仙台工業団地跡地再開発 大規模SC進出か

 地下鉄東西線の卸町駅から東側は,卸商団地,仙台工業団地,印刷団地などの中小企業の事務所や工場が集積した一帯を通るルートであり,地下鉄の建設中から,この一帯の再整備,再開発の計画が進んでいましたが,最も計画が具体的に進んでいた仙台工業団地の移転再開発記事が河北にありました。

仙台工業団地、仙台東IC付近に移転 23年秋まで 跡地に商業施設

 仙台工業団地(仙台市若林区)が2023年秋ごろまでに、仙台東部道路の仙台東インターチェンジ(IC)付近に移転することが決まり、移転先で造成工事が進んでいる。市地下鉄東西線六丁の目駅に近い跡地には、大型商業施設やマンションの建設が計画されており、再開発による市街地の活性化に期待がかかる。

 仙台工業団地協同組合によると、移転先は若林区六丁目南の農地。現在地から東に約2・5キロ先にある。敷地面積は9・7ヘクタール。昨年8月に始まった造成工事は7割ほどが終わり、来年3月までに完了するという。

 移転の総事業費は約118億円。協同組合に加盟する機械器具や金属製品などの製造業者19社のうち、16社が来年7月から順次移転する。新たな企業も複数進出する予定となっている。

 現在の工業団地は移転完了後に跡地の造成工事に着手する。六丁の目駅の南西に広がる6・9ヘクタールの敷地に、26年3月までに商業施設やマンションが相次ぎ完成する見通し。駅周辺の街並みは大きく姿を変える。

 仙台工業団地は1963年に造成された。市内に点在する中小企業が協同組合を設立し、64年に操業を開始した。半世紀が経過し、工場や設備が老朽化したほか、2015年の東西線開業で周辺開発が進むとみられたため、協同組合が02年に移転の検討を始めた。

 08年に移転準備委員会が発足。複数の移転先が挙がり、現在地に近く東部道路に隣接し、交通アクセスに優れた農地が有力候補になった。だが、リーマン・ショックや東日本大震災が発生し、一時中断となった。

 震災後、農地は国の大規模圃場整備の対象に含まれた。市は除外するよう国に働き掛け、18年5月に市街化区域に編入した。協同組合は18年6月に農地を買い取り、市は20年5月に移転計画を正式に認可した。

 協同組合の梶原功理事長(77)は「老朽化が課題だったため、移転先が決まってよかった。新工業団地では環境に配慮した取り組みを進めたい。跡地は地域に喜んでもらえるような場所になればいい」と話した。(11/14河北)

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移転先は,仙台東インターの東側

 だいぶ前から移転に向けた動きを知っていましたが,来年春にようやく造成が終わり,夏ころから移転が始まります。

震災でのスケジュールの遅れも大きく,農地エリアを苦労して市街化区域に変更したとのことで,これで六丁の目駅付近の再整備が進行します。

六丁の目駅近くの好立地

 跡地は6.9ha。近隣だと,南側のなないろの里のクロスモール仙台荒井の合計敷地面積(3区画で約5ha)よりは広く,仙台港のカインズやケーズデンキが出店している区画より多少狭い位ですが,既存市街地での再開発地としては貴重。

クロスモール仙台荒井と周辺の商業開発(2016/1/12)

 郊外型の低層商業施設であれば,それだけで終わってしまいますが,地下鉄六丁の目駅近くで比較的高度利用が見込まれる土地なので,期待できます。

 ちなみに,4号バイパスを挟み東側にほど近い卸町イオンの敷地面積(約1.9ha)と比較すると,約3.5倍の面積で,2026年3月までに商業施設とマンションが完成するとのこと。

 地図上では,六丁の目駅至近に見えますが,歩いて5~10分圏で,卸町イオンのように駅前という感じではありません。

 現在は工業専用地域で容積率200%ですが,六丁の目駅周辺と同じく近隣商業地域(容積率300%)に都市計画変更されることが想定されます。

商業施設のイメージ

 商業施設について,進出する具体のデベロッパー名は聞こえてきています。イオンの寡占化が進むこの仙台エリアに風穴を開けることができるデべが進出するようで,ホッとしています。イオンモール富谷ーイオンタウン南大沢のように1kmの距離で同一グループが出店するようなことがあるとがっかりなので。

 敷地面積は商業施設で約4~5ha,マンション約1~1.5ha,他区画道路や広場というところか。

 商業施設部分は,長町モール(ララガーデン除く)より一回り小さい敷地面積なので,店舗面積で4万平米程度が想定されます。

 仙台市内の郊外型商業施設としては大きい方で,近隣の卸町イオンの2倍程度の規模にはなりますが,イオンモール新利府や名取と比較すると,やはりこじんまりという印象に。

 南北を既存大規模SCで抑えられているので遠くからの集客は見込みづらく,商圏は若林区と宮城野区南部で,せいぜい15万人程度かと。

 近隣の卸町イオンは飲食店や専門店の厳しい状況が聞こえてきますが,この小さな商圏を西の卸町イオン,そして南のクロスモール荒井と奪い合うことになりそうで,東西線沿線を中心とする周辺の人口増に期待することに。

 交通アクセスは,メインの入り口は産業道路側の現「白山工業団地交差点」から。4号バイパス上り線からも入れるようにする場合は,現在ある側道を活用して,バイパスの流れに影響しないようにするはず。地下鉄を使って来る割合は低いにせよ,地下鉄沿線の大規模SCは,人口増を誘発するので大歓迎。

マンションのイメージ

 マンションも商業施設と同じデべが手掛けるかどうかは決まっていないにせよ,そのノウハウを持っているところなので,その可能性が高いと読んでいます。

 上杉や長町のようにイオンのSCが計画を遅らせたために,住友等のマンションが先行して建設・分譲されたという風にはならず,うまく調整してくるでしょう。

 敷地の北西側に商業施設,南側にマンションとなると,駅から徒歩10分近くになるので,タワー型ではなく,15階程度のL字型2~3棟で,多くとも5~600戸程度と読んでいます。杜せきのした駅や長町モール近隣のように,駅と大規模SCに近いマンションは人気が出るに違いない。

 現敷地の立地企業の移転後の建物撤去・敷地再整備もあるので,順調に行っても5年後でスケジュールは遅れるかもしれず,気長に待つことになりそうですが,コロナで乗客数が激減した東西線沿線の魅力アップのためには必要なプロジェクトなので,期待しています。

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2021年11月 7日 (日)

ミヤテレ 泉中央へ移転か?

 近年,在仙のテレビ局の局舎移転・新築が相次いでいましたが,現在地である宮城野区日の出町からの移転が取りだたされていた最後の候補,ミヤテレこと「宮城テレビ放送」が,泉中央駅前に残る最後の虎の子の土地を取得したとのニュースが。


宮城テレビ放送/有効活用の検討へ/仙台市泉中央に用地取得/仙台市地下鉄泉中央駅東側の約6100㎡


宮城テレビ放送(仙台市宮城野区日の出町1の5の33 大沼裕之代表取締役社長)は、仙台市泉区泉中央1丁目の用地約6100平方㍍を取得した。今後、取得した用地の有効活用を検討する。

今回同社が取得した用地は、仙台市泉区泉中央1の3の1ほか地内で仙台市営地下鉄南北線泉中央駅の東側近隣地。宮城県警泉警察署の北側に位置し、泉中央通り線と泉ヶ岳通り線に隣接した、現在は有料駐車場として使用しているところ。以前は大手商社が所有していた。

同用地周辺は、1980年に仙台市に隣接する当時の泉市が副都心形成に向けた土地区画整理事業を施行したエリアで、区画整理内には仙台市泉区役所(当時の泉市役所)をはじめセルバやアリオ仙台泉などの商業施設があり、仙台市内北部の中心地区を形成。

宮城テレビ放送は、70年にTBS系列の東北放送、フジテレビ系列の仙台放送に続く宮城県内で3番目の民放局として開局。日本テレビ系の東北ブロックの基幹局で2020年10月には開局50周年を迎えた。既存の放送局は老朽化が著しく、施設のある宮城野区日の出町地内は近年のゲリラ豪雨による浸水で隣接する国道45号が冠水するなど、報道取材にも影響が出ていた。

宮城県内の放送局では、近年、老朽化した施設の整備が相次いで進められており、仙台放送が04年に仙台市青葉区上杉5丁目に新社屋を建設したほか、日本放送協会が18年に仙台市青葉区錦町1丁目から青葉区本町2丁目に移転、20年に東北放送が仙台市太白区八木山香澄町で社屋を建て替え、仙台市青葉区双葉ケ丘2丁目にあった東日本放送は今年、仙台市太白区あすと長町1丁目で業務を開始している。(2021-11-05みやぎ建設新聞より)

相次いでいた在仙放送局の移転・新築

 9月20日に,KHB東日本放送が,市北部の双葉ケ丘からあすと長町に移転したのは記憶に新しいですが,3年半前の2018年にはNHK仙台放送局が愛宕上杉通沿いから,錦町公園横の旧ホテル仙台プラザの跡地に移転しています。

 八木山の東北放送は,テレビ塔が敷地内にあるメリット,及び敷地に余裕があるためか,現敷地内での建替えを選定しましたが,これは地下鉄東西線の開業で八木山動物公園駅から徒歩圏になったことも現在地に残った理由としてあるのかと思います。

 20年近く前には,仙台放送が,大年寺山テレビ塔の至近にあった太白区茂ケ崎から現在の上杉へ移転するなど,札幌が大通付近の都心部に集中しているのに対し,在仙の5放送局は都心と郊外でバランスよく位置しています。

 その中で,唯一移転がまだで可能性が残っていたミヤテレですが,2004年にJR仙石線小鶴新田駅が開業し鉄道駅からの交通の便は改善されたにせよ,記事の通り近隣は冠水被害に度々遭うなど,災害時への対応を考えると適地ではなくなってきたという背景も。とはいえ,候補地は宮城野区から離れることなく東口近辺かなと思っていただけに,泉中央に土地を取得したのは意外な印象を持ちました。

南北の副都心にバランス良く

 仮に,今回の取得地が放送局の移転地としたら,双葉ケ丘にあったKHBのあすと長町移転で空白地になった仙台市北部をテリトリーにすることができるというメリットが生じます。

 また,KHBはあすと長町の杜の広場隣接地という,イベント開催や中継にあたり好条件の立地ですが,今回のミヤテレ取得地は泉中央駅のペデストリアンデッキに面する場所で,区民祭りなどのイベントも行われているところであり,さらに普段の人通りは駅前だけに杜の広場よりも格段に多いので,KHBに対抗した訳ではないにせよ,最高の場所を抑えた形です。

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 メディアの多様化で広告料収入の減少など,生き残りに必死な地元民間放送局として,地域密着の方針がカギになるのではと。もともと,東北放送はもともと八木山の放送局とのイメージが強かったですが,仙台放送もKHBもミヤテレも移転前では放送局が立地している場所に根付いているとは言い難い感がありました。都心部に移転した仙台放送はともかく,他の民放3局は,仙台市内の郊外部で地域色を出していく方向になりそうです。KHBは長町商店街や89ersとのコラボを進めており,ミヤテレは泉中央とベガルタ?ただしもうJ2降格は避けられず,もはやテレビ中継の増は難しい状況になってしまったので,送り込んだ前社長が残した負の遺産解消をしてもらわないと。

余裕のある敷地面積をどう活用する?

 6100平米となると,あすと長町に移転したKHB(6600平米)と同程度の面積です。

 KHBの放送局部分は,うち4600平米に地上5階建てで建設され,残る2000平米は活用を模索しながら現在はコインパーキングとなっていますので,ミヤテレの6100平米も仮に放送局の移転地としては十分。

 容積率は,KHB所有地と同様に商業地域で400%あるので,放送局以外との複合施設として,土地代の負担を和らげる活用を模索するはず。

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 可能性が高いのは,1階部分の一部はバスプールの拡張用地として市の負担で整備し,2階以上を放送局機能という形であれば,長年の狭隘な泉中央バスプールの課題が解消されることにもなります。残りは必要なミヤテレの職員や機材車用駐車場を確保するなど。

泉中央駅前の最後の好立地

 さらに,このミヤテレが取得した街区は,セルバ南側でかつては商業活用を模索しながらも,区画整理終了後約30年にわたって平面駐車場として寝かされていた街区です。写真では,セルバと奥の泉警察署の間の街区です。

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 もともと,泉新都心という第三セクターが中心となってまちづくりを進めていた泉中央地区。この第三セクターが解散し区画整理の中心的な役割を果たしていた住友商事が市の所有株を引き受けました。この街区の所有権を持っていた住友商事はアリオ・セルバの大家として,泉中央副都心のまちづくりに多大な協力をしていた企業なので,この残された虎の子の街区を単に高く買ってくれるところに売却するようなことはしませんでした。

 副都心整備の経緯から,長町駅前と比較しても厳しめの地区計画が策定され,該当する駅前B地区は業務・商業・公益施設を整備する街区とされ,少なくとも1階又は1~2階は共同住宅としての活用を禁止されています。

 とはいえ,長町駅前のヤマザワ所有地は三井不動産他に売却され,パークタワーあすと長町が建設されましたが,1~2階は住宅が禁止だったので,3階以上が分譲住宅となりました。駅前の通りに面する部分は住宅が不可であり,敢えて現在フィットネス等が入る商業棟部分を敷地分割したり抜け道はあり,地区計画にも限界があります。

 このようなことをしなかったというのが,泉中央駅前のまちづくりに責任を持つ企業が土地を保有していたということ。単なる民間企業であれば,とっくの昔にタワーマンションが建ってしまっていたでしょう。

 泉中央とあすと長町のまちづくりの比較については過去記事に。

セルバテラスと泉中央の変化(2017/8/20)

 よって,正式発表前なので,あえて”仮に”と表現しましたが,この土地にふさわしい活用をする企業に売却したということから,,放送局の移転地として確定とみています。

 このような,泉中央駅前のラストピースが埋まり,副都心にふさわしい施設が整備されることになれば,本当に喜ばしいです。

 KHBも発表から移転まで5年以上かかったので,2026~27年度移転完了位のスパンの計画になるでしょう。さくらの跡地の再開発完成前位でしょうか。具体の移転発表と,詳細計画を待ちたいと思います。

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2021年9月25日 (土)

アクアイグニス仙台 順調に進む建設工事

来年の2022年4月に,仙台市若林区藤塚にオープン予定の『アクアイグニス仙台』

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 藤塚と言ってもピンとこない方が多いでしょうが,『朝市』や『かわまちテラス』で有名な名取市閖上から,名取川河口を挟んで北側の対岸のエリアです。太平洋に向かって,左側が藤塚の避難の丘です。周りには何も遮るものはなく,閖上側や仙台市街,太平洋を一望できます。今回は先客がいたのでスルー。

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 仙台市若林区の名取川河口から宮城野区の七北田川河口に挟まれたエリアも,ご承知のとおり,東日本大震災の大津波で甚大な被害を受け,災害危険区域として住居系の住宅再建が基本的に認められず,地下鉄東西線の東の終点駅荒井を中心とした内陸移転を余儀なくされました。

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 その移転跡地の活用プロジェクト「仙台市集団移転跡地利活用事業」 を仙台市が進めており,このエリアの最南端において公募で選ばれたのが,この『アクアイグニス仙台』のプロジェクト。

 地元建設業の深松組が中心となり,三重県他でアクアイグニス事業を進めている『アクアイグニス』社,株式会社岡田商会による3者の合弁企業『仙台reborn株式会社 』がこのプロジェクトのために設立されました。運営会社の想いを引用します。

かつては特徴的な「居久根/いぐね」のある集落として日本の原風景ともいえる美しい景色を見せていた仙台市若林区藤塚。その美しい場所に「治する/食する/育む」をコンセプトに誕生するのが、「アクアイグニス仙台」です。藤塚の新たな営みやこれまでの文化が再び風景として紡がれる場。アクアイグニス仙台は、そんな場所となることを目指しています。

順調に工事進行中

 この地に建設されることや,比較的規模の大きい温泉施設であることは承知していましたが,初夏に通った時にはまだそれほど工事が進んでおらず,規模感が中々つかみづらかったのですが,先週末に近くを通ったら結構工事が進んでおり,南側の堤防から見たところ,本館の建物のサイズに驚きました。

 敷き詰められている太陽光パネルとの対比で,サイズ感が麻痺してしまいます。
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 近づいてみると,地上2階地下1階の施設とは思えず,高さも16m強と意外にあります。

 このメインの建物は温浴棟とのこと。地下1,000mの深さから温泉をくみ上げるようです。

 雄大な太平洋や仙台市街地方面を眺めながら,露天風呂を楽しめそうですね。この写真のような快晴の日であればなおさら。ただし,この太陽光パネルがどうしても目に入ってしまいます。

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 あと1か月ほどの10月末に建物が完成する予定ですが,この感じだと多少遅れそう。

 温泉の他,物販,飲食店など,大きめの温浴施設に必要な要素が盛り込まれています。

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本館の他に,平屋建ての建物が並んでいますが,こっちは温泉以外の機能が盛り込まれています。

こちらは,本館目の前の産直マルシェ(肉・魚・野菜・果物)

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こちらは,本館敷地から道路を挟んで南側の敷地で,パティスリー(スイーツ)などが入るようです。

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計画概要

 立派なウエブサイトで,計画概要を紹介しています。

アクアイグニス仙台 

このサイトの中でにYouTubeでの紹介動画があり,イメージが伝わってきました。

施設概要は下記の通り。サイトから引用しました。

〇温泉施設 藤塚の湯

〇産直マルシェ

・フィッシュ&ミート
・産直フレッシュ(野菜&果物)

〇パティスリー

・コンフィチュール アッシュ
・ショコラ ドゥ アッシュ

〇ベーカリー

・マリアージュ ドゥ ファリーヌ

〇イタリアンレストラン

・(店舗名称検討中)

〇和食

・笠庵 賛否両論

〇農園

 温泉施設や産直マルシェはともかく,それ以外は横文字が多く高級感をアピールという感じでしょうか。

 基本的に,三重県での先例をモデルに施設を導入するようです。

高級路線の行く末が心配

 高級感のある日帰り温泉複合リゾートで,ここに来たら一日楽しめそうです。

 ただし,料金次第ですが,レストランなどはウエスティン併設並みに入るのに覚悟が要りそう。ランチ3千円でディナー1万円位だと厳しい。この高級感故,当初は良いですが,話題づくりの工夫を継続し,コンスタントに広範囲から集客を図る必要がありますね。

 というのも,複合リゾートとしては近隣での競合は少ないですが,高級路線について行けるマーケットの小ささがあるため。

 先例の三重県は,京阪神と名古屋に挟まれた立地条件から,商圏人口は2000万人を優に超え,またコロナが落ち着けば関空やセントレアからのインバウンドでの誘客も見込める立地に対し,広域仙台都市圏の人口は,周辺県を含めてもせいぜい300万人程度。インバウンドも誤差の範囲でそれほど見込めない。

競合よりは連携での集客を

 海を身近に感じることができる複合施設としては,七ヶ浜町のシチノリゾート(カフェ・レストラン・ホテル・うみの駅七のや)があります。

 なお,日帰り温泉については,南側の閖上サイクルスポーツセンター内に,ホテル佐勘グループが運営受託している「りんりんの宿」が,沿岸部で範囲を広げると,さらに南側にはりんりんの宿と同じく佐勘グループ運営受託の『わたり温泉鳥の海』,北側には松島の温泉ホテル群があります。

 また,産直市場でいうと,南側の閖上に言わずと知れた『ゆりあげ港朝市』が日祝限定ながらあり,安さや賑わいという点では追随を許さない存在。

 震災前は,仙台湾沿岸南部エリアは海を身近に楽しめる施設は海水浴場を除くと名取市閖上と亘理町鳥の海だけで,近くて遠い印象がありました。

 このエリアは,震災で甚大な被害を受けた反面,跡地利用や震災復興を旗印に様々な集客施設ができつつあり,住民の目も向いてきています。

 よって,近隣の施設をライバルとしてお客を取り合うよりも,この『名取川河口エリア』として,さらに,北側のJR関連会社のフルーツ農園などの震災復興に向けたプロジェクトと連携し,回遊性を向上させて,ここに来れば何か楽しめるという方向性を打ち立てていければ。

 実際,ゆりあげ港朝市とかわまちテラスは運営者が実質同じということもあり,朝市からかわまちテラスという流れを作り出し,いつも賑わっています。

 複数市町村にまたがるエリアになると,縦割りになりがちなので,この場合県の仙台圏域の出先機関が調整役を果たすなどの方向性を打ち立てることができればと感じました。

まとめ

 大きなプロジェクト故に心配になってしまいましたが,このエリアに賑わいが生まれるのは歓迎すべきもの。

 来年4月まで約半年。その時までにコロナとの共存が図られ,GWには賑わいを感じることができればと期待しています。

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2021年9月18日 (土)

仙台市地下鉄 昨年度の利用者が2割超の大幅減に

仙台市交通局から,令和2年度の地下鉄利用者数が発表されていました。

JR東日本は7月頃発表に対し,仙台市地下鉄分の発表はいつも遅く,この時期です。

平成30年度までは,仙台圏の鉄道利用者数の伸びは鈍化しながらも,増加基調でしたが,令和元年度末からコロナの影響は続き,令和2年度は通年でモロにコロナの影響を受け続けたため,南北線は令和元年度比77.1%の約15万人,東西線はさらに大学生のオンライン授業の影響か73.9%の6万人弱まで激減してしまいました。

 南北線は,震災直後の平成23年度並み,東西線は開業直後並みと,これまで地道に増やしてきた利用者分が吹き飛んでしまった格好です。

それでも,テレワークが進んでいる首都圏が軒並み3割減であるのと比較すると,約2割減にとどまっているのは地域性もあるのか。

南北線の利用動向

 何といっても,ターミナル駅の仙台駅の乗車数が前年度比71.1%と南北線ワーストとなっています。

 東京や他都市からの玄関口である分,乗換の利用者が減少したというのと,飲み会やイベントなどの移動需要が軒並み消えてしまった影響は大きい。

 イベント需要の激減という面では,ユアスタ最寄の泉中央駅も仙台駅並みの72.7%で影響は大きい。一方,ゼビオアリーナや仙台PIT最寄の長町駅も78.7%と影響はありながらも,マンション開発による定住人口の増が減少幅を和らげる役割を果たしたか。それでも2割以上の減というのはがっかりです。

 また,仙台駅もですが,買い物需要が大きい長町南駅,広瀬通駅,勾当台公園駅,泉中央駅の各駅も比較的減少幅が大きい傾向があります。

 また,仙台駅を挟んで南北に分けて,前年度比80%を基準として傾向を見ると,北部は80%超えが9駅中4駅に留まるのに対し,南部は7駅中5駅が8割超えと,近年の傾向のとおり北部駅の利用者数の頭打ちを感じます。

以下,仙台市交通局のHPから近年の乗車人員推移を引用します。

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よりダメージが大きい東西線

 せっかく元年度は当初の需要予測の8万人に届きそうなところまで増やしたのに,一気に開業当初の数字まで激減というのは悲しい。

特に,健闘している東側が6駅全てが前年度比80%超えなのに対し,通学需要それも一番の大口利用者の東北大がリモート講義になり激減だった西側は全7駅が前年度比8割どころかほぼ3/4以下。ワーストは文系学部が集まる川内駅の53.7%と,何と半減の実績。理系学部の青葉山駅も約6割,の国際センターでのイベント中止の影響か,国際センター駅も川内駅に近いほぼ半減の数字です。

 東北大などは,今年の前半は昨年度よりは対面授業が増えていて多少は回復しているでしょうが,第5波が水を差す結果に。

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 そうはいっても,全体的にワクチン接種が進んでおり,この秋から社会生活の正常化(ウイズコロナ)に向けての動きが進むようです。冬の再流行の可能性もあり,楽観視はできませんが。2~3年かけて,普通に地下鉄で買い物,飲み会,スポーツ観戦などに出かけられるような従来の生活を取り戻すことができれば良いですね。

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2021年9月 3日 (金)

長町駅東口駅前ロータリー リニューアル工事

ブログはかなり,久しぶりです。

しばらく体調不良が続いていたのもですが,コロナが猛威を振い,気が滅入るようなニュースばかりで,PCに向かう気力が湧かなかったというのが理由ですが,しばらく前に知っていながら寝かせていたトピックで再開します。

 某太白区選出市議の春ごろ?の市政報告書で知った情報でしたが,長町駅東口のロータリーが,使用開始から10数年経ち,ようやく改善されます。

 なお,最近このロータリーの周辺では新たな動きがあり,春のテクテ2オープンに続いて,2軒のラーメン屋がロータリーを挟んでオープンしました。

一時駐車場が拡大されます! 

 それも,駅舎側から最も遠い反対側の切り欠きスペースに申し訳程度にありながら,5~6台程度しか止められず,結構満車状態の一時駐車場。送迎の際も,歩いてロータリーをぐるっと迂回しないと駅に入れず,天気の悪い日は特に使い勝手が悪い駐車場でした。

 使用開始当初は,ロータリーの内部が一時駐車場に利用されていた時期もありましたが,タクシー待機場に明け渡し,一時駐車場は端っこに追いやられていました。

 それも,西口のタクシー乗り場が廃止され,その分東口にタクシーを集中させる計画だったようですが,そもそも東口側から行く目的地が限られるため,東口からの利用客は少なく,空車タクシーも集まってこないため,一等地のタクシー待機場は常にガラガラ状態。

 利用客の見込める西口側に迷惑待機するタクシーが増えた状況に合わせて,後追い的に地下鉄長町駅上の路上(長町駅前プラザ付近)にタクシー乗り場を設置したため,さらに東口のタクシーが減ったことから,このスペースの有効活用を図り,乗降スペース兼一般車駐車場をロータリーどまんなかに設置するとのこと。

 なお,仙台駅の東西でも20~30分の無料時間を確保した有料駐車場が設置されており,同じようにできないかと長年思っておりましたが,ようやく実現することになりそうです。

Shin

10月工事開始!?

 このチラシによると,工事は10月から一年間の予定のようです。

 駐車台数は図面から28台で,現在の4倍以上に拡大されます。

 新設される待機場兼一時駐車場から,駅舎方面に渡る横断歩道も設置されます。

 現在の一時駐車場は不足しているバス待機場として活用されるなど,玉突き的に全体的に作り変える形になります。

 高速バス及び路線バスの乗降パース(4か所)は変更なしの模様。

 タクシープールは4台分のみに縮小されますが,あふれた待機タクシーは自家用車向けの一時駐車場も利用することができるので,効率的に活用される駅前広場になります。

 なお,一時駐車場は30分まで無料の計画なので,テクテ・テクテ2や周辺の短時間の買い物,最近できたラーメン屋2軒の駐車場としても使われそう。。。

 3月に完成したテクテ2の着工前にあったリパークは30分まで無料だったので,場所を変えて復活する形に。そうすると,本来の送迎車用としての台数が確保できるか心配のところがあります。

 現在の利用を確保しながら,玉突き的に機能を移していかなければならないので,比較的長い工期になっていますが,駅前広場の使い勝手が改善されるのが楽しみです。

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2021年4月15日 (木)

ヨドバシ仙台第1ビル アセス変更後の計画が明らかに

仙台駅東口に長年計画されながら,度重なる着工延期により,多くの仙台市民をやきもきさせてきた,このヨドバシ仙台第1ビル。

1月下旬に,ヨドバシホールディングスから,とうとう着工に向けた計画概要が明らかになっていました。

とうとう決定! ヨドバシ仙台第1ビル開発計画始動(1/26)

 今春の着工とされながらも,未だ着工にはいたっておらず,気になっていました。それに,3月末に予定されていたこの計画が審査される仙台市環境影響評価審査会も延期となりながら,ようやく4月13日火曜日に開催され,新たな詳細計画が明らかになりました。

仙台市環境影響評価審査会HP

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 着工は8月に延びますが,完成は約2年後となる令和5年3月で変更はありません。

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音楽ホールが入る予定だったB棟が見送りになること,A棟が12階まで上に伸び,上層部にオフィスを入れることは既報どおりですが,メインのヨドバシカメラ店舗の入るフロアが2~5階の4層になること,1階は全面が店舗ではなく,半分以上が自社の物流センターで多少テナントも入ることは新情報。ヨドバシ・ドット・コムとの拡充・拡大を想定し,ペデストリアンデッキ下に隠れるとはいえ,バスターミナルに面する一等地に物流センター機能を入れるとは戦略的。

 ヨドバシ・ドット・コムで注文してすぐに受け取りに行くということも増えそう。現在は,すぐに店舗受け取りを希望しても仙台店では在庫が少なく,後日受け取り・配送になるケースが多いので。

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 ヨドバシカメラの店舗フロアが4層に拡大されるのかと思いましたが,実際B棟の計画(変更前アセス)ではA棟に隣接するフロアに店舗を想定したがありましたが,そのB棟部分が見送りになっているので,実質的には想定されるヨドバシの店舗面積はそれほど変わらないのかと。それでも現店舗の2倍近くの面積にはなりそうです。

 飲食店は6階の半分弱で,残り半分強は駐車場。コロナの影響が読めない中,慎重な計画に落ち着いたということなのでしょう。広大な専門店はA棟にはほとんど入らず,B棟の1~3階(現 ヨドバシ仮店舗)に入れることになりそうです。(今回明らかになった内容には,ヨドバシ第2ビルの活用方法についての情報は含まれていませんので,あくまでも予想)。

 なお,1階の東七番丁通側に計画されていたバスターミナルはそのまま。以前から何度も書いていますが,東口高速バスターミナル拡充の受け皿として利用されるのでしょう。そうすると,ヨドバシにとっても東北各地からの集客力UPにつながり,高速バスターミナルの集約をもくろむ仙台市とWin-Winの関係に。

魅力的な東口に

 2000年 仙石線地下化&ZEPP仙台オープン

   2011年   アンパンマンミュージアムオープン

 2012年 ヨドバシ第2ビルオープン

 2015年 地下鉄東西線宮城野通駅の開業

 2016年 東西自由通路開通&エスパル東館オープン

 2017年 ホテルメトロポリタンイーストオープン

  同年   宮城野橋全通

 2021年 JR仙台イーストゲートビル(オフィス)オープン

と,20年以上かけて,徐々に成長してきたこの仙台駅東口エリア。2005年からは宮城球場に楽天イーグルスが本拠地を構えるなど,集客施設にも恵まれ,仙台駅東口第二土地区画整理事業の進展で,国道45号線までの広いエリアが整然と区画整理され,マンションが林立するなど,都心居住の受け皿としても順調に開発が進められてきました。

 その集大成ともいえる,このヨドバシ仙台第1ビルの着工と完成。

 仙台都心再構築プロジェクトによる規制緩和を起爆剤として,仙台駅の東西が切磋琢磨しながら,発展していくことを期待します。

 メインの西口でも,さくら野跡地やエデン後の再開発など,期待されるエリアは多いので,コロナの影響が続き不安なご時世が続きますが,コロナ後を見据えて,堅実に都心部の機能更新は進めていって欲しいもの。

 

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2021年1月26日 (火)

とうとう決定! ヨドバシ仙台第1ビル開発計画始動

 新年初の記事は,待ちに待ったヨドバシカメラ仙台第1ビルの開発計画始動のニュース。

Main

ヨドバシ.com - ヨドバシ仙台第1ビル開発計画 事業計画が決定いたしました (yodobashi.com)

これまで,10年近くの間待ち望み,垂れ流してきた記事達です(笑)。

ヨドバシ複合施設「リンクス仙台」3年以内にオープンへ(2019.11.15)

とうとうヨドバシ再開発着工&ZEPP仙台再出店か!(2019.8.24)

仙台ヨドバシ第一ビル開発に動き ZEPP仙台再出店も? (2018/2/10)

ヨドバシ第二ビルにアフラックのコールセンター進出(2018/1/27)

仙台ヨドバシ再開発 H30年10月オープンに(2016/4/17)

新ヨドバシビルに音楽ホール&高速バス停設置(2014/12/30)

仙台ヨドバシ新ビルも16年春オープン!(2014/6/19)

ヨドバシ仙台店仮移転オープン(2012/4/26)

ヨドバシカメラ再開発(2012/2/10)

計画の概要

 これまでの計画のうち,実質的にA棟と呼ばれていたメイン棟のみが先行し,8階程度⇒12階 と規模が拡大した形になりました。

Overview

一見,一時期数字として出ていたプロジェクトの延床面積12.8万平米から大分縮小したような印象を受けましたが,

  ・以前の計画で,付け足し的に記載されていた線路側のB棟は,今回の計画では見送られたこと

  ・既存の南側立体駐車場もこの面積に含まれていたこと

が理由で,A棟としてはオフィスを上に積み重ね規模拡大(8階⇒12階)となっています。「仙台都心再構築プロジェクト」に基づく高機能オフィス設置による容積率拡大を活用したと思われます。

 B棟は,オフィスになったり,ホテルになったり,ホールの入居がささやかれZEPP仙台復活か?との期待も持たせてくれた計画内容でした。

 高さも環境アセスでは60m(15~20階建て)部分がなくなりましたが,理由としては,

  ・着工にあたっては工事ヤードや現場事務所も必要で,敷地周辺で活用できる場所が限られること

  ・コロナの影響で,計画していたホテル(東急ホテルズ?)も急いで進める必要がなくなった
とのことかと。既存の南側立体駐車場とA棟を連結する役割として,B棟の重要性は高いので,経済状況を見据えながら,第二期計画として進めるものと思っています。せっかく勝ち取った容積率を余らせる訳はない。

Map

 入居する施設内容は,ヨドバシカメラ仙台店が第二ビルから移ってくることは当然として,専門店部分がどの程度確保されるか?

店舗部分は,1~5階程度(ヨドバシカメラ部分は3層,専門店・飲食店は2層),駐車場は6~8階,オフィス9~12階と予想しました。

用途が百貨店となっていますが,「Links仙台」と称するSC自体のことのようで,いわゆる本物の百貨店が入居することはなさそうです。

東西自由通路と第二ビルを結ぶペデストリアンデッキ

 この計画の肝である,仙台駅東西自由通路と第二ビルを同レベルで結ぶ歩行者通路が予定通り整備されます。

これまで第二ビルの現ヨドバシ店舗に行くには,

『東西自由通路(2F)⇒エスカレータを下る⇒エスカレータを上る⇒ヨドバシカメラ仙台(3階)』

と,本当にまどろっこしかったし,旧農協会館時代からあった地下通路も使いづらかった。

 この第二ビルまでのスムーズな歩行者動線が整備されることで,第一ビルと第二ビルがほぼ一体として活用され,特に第二ビルの現ヨドバシカメラ(1~3階)へのテナント誘致に寄与する計画です。

 東西自由通路は2階レベルですが,2階にしては階高が結構あるため,ヨドバシ第一・第二ビルでは3階に接続することになります。

目の前が既存の東口ペデストリアンデッキの広場部分なので,エスパル東館と合わせて東口を象徴する賑わいを生み出してくれそうです。

Stationside

高速バスターミナルも

 これも地域貢献として,これまでも話に出ていましたが,東七番丁通沿いに高速バス向けのバスベイが設置されます。

ただし,これまでも東口バスプールでは,JR系を中心とした高速バスが発着しており,何故?と思いましたが,

これまでも記事にしていた予想としては,この拡張部分に,仙台駅西口の宮交バスターミナルを発着する「宮交と共同運行先の高速バス」の始終着を延長するのではと。現在の宮交バスターミナルはバスの折り返しや滞留ができないので,周辺道路をぐるぐる回ったり,仙台駅前通りで路駐していたり,周辺の渋滞を招いている状況なので,正式には発表されていないながらも,そのような用途が想定されると思っています。

 そうすると,ほぼすべての高速バスが仙台駅東口始発着となり,分かりやすさが各段に向上するためです。

新ヨドバシビルに音楽ホール&高速バス停設置(2014/12/30)

東西自由通路その4(バスプールの再編) (2012.01.29)

完成が待ち遠しい!

 本当に待ちました。

 一応,2019年秋の大阪のLinks梅田開業時に取締役の方からのコメント「3年以内に仙台にオープン」という目標時期からは多少遅れながらも,2023年春の竣工とのことで,まぁ想定の範囲内。店舗としてのオープンは初夏位の時期でしょうしあと2年半後ですが,最近歳を重ね年月が過ぎるのが本当に早く,KHBのあすと長町移転もまだ先と思って居たらあと半年後だし,気長に待つこととします。

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2020年12月13日 (日)

あすと長町の近況(R2.12)~tekuteながまち2とヤマダ電機新情報~

 忙しかったのと,気力不足からいろいろと気になるトピックはありながらも2か月も空いてしまいました。

年末に向けて,ひとまず定番トピックのあすと長町情報から。

tekuteながまち2のテナント発表

 先月末に,JR東日本や関連会社2社から,長町駅東口開発について,商業施設と賃貸住宅についてのプレスリリースがありました。

両施設とも2021年3月に,予定通りオープン&入居開始します。

過去記事

JR長町駅東口開発計画正式発表(R1/9/27)

 

 建物の写真は,IKEAからでちょっと前ですが,現tekuteながまちと統一感のあるデザインが一部見え始めていましたが,商業施設部分の名称はやはりtekuteながまち2とのことで,あくまでも現tekuteを補完するテナントが中心ですね。

Img_2668 Image1

店舗は下記の通りで,飲食3店舗,ドラッグストア1店舗,塾1店舗,美容室1店舗,歯科1店舗,保険代理店1店舗です。

Tekute2

 目玉としては,仙台での有名カフェであるフラットホワイトが出店です。既存のタリーズと被るにしても,ターゲットは多少ずらしているので,ありかな。あと,最近厳しい夜のみ需要中心の串カツ田中というところ。高架下の飲食店ではちょーすけが同系列のみやぎ鮮魚店に模様替えしたばかり。周辺飲食店も厳しい状況なので,競合しない有名店の出店ということで,工夫をしてきたという印象。

 あとは,ドラッグストアは現tekuteの生鮮3品+ジュピターの補完で,一か所で買い物が済むようにとのよくある組み合わせ。周辺ドラッグストア(マツキヨ,サンドラッグ,ウエルシア,ツルハ)と比較するとそれほど店舗面積は取れないので,あくまでも駅内商業施設仕様での小型店でしょうね。アインズ&トルペは仙台駅西口のラビヤマダ電機のTRビル1F,パルコ2の3Fに出店していますが,仙台の中心部以外では初。

 塾や歯科,美容室,保険代理店は,最近のSCによく入っているサービス業態なので,特にコメントはなし。

 まぁ,既存テクテと合わせて商業床面積で2500平米強の商業施設となり,中心部以外のJR駅隣接商業施設としては,頑張っているほうなのかなとも。

Image2

 商業施設部分は2階までなので,できれば2階にカフェを持ってきてくれれば,新幹線や電車を眺めながらという特徴を売りにできたのでは。タリーズとの差別化の意味でも。

 賃貸住宅は1Kで6万円強からとさすがの駅前立地で強気の設定です。

 気になるのは駐車場。賃貸住宅向けとしてはある程度確保していますが,商業施設向けの確保はされていないようです。

 それは駐輪場も同じなのですが,高架下の現tekute駐車場と共用ということなのでしょうか。まぁtekute2部分はあまり車利用客を想定したテナント構成ではないにしても,だからこそ駐輪場は設けて欲しかった。駅利用者が気軽に止めてしまうことを避けるために,わざと不便な場所に置いているのかもしれませんが。

 あと,現tekuteながまちとの雨の日の行き来のために歩行者通路上空に一部屋根があると良かったけれど,市道上空なので難しかったと推測します。

Image3

KHB新社屋続報

 ほぼ外観が完成しつつあり,らせん状のアンテナ部分も順調に上に伸びており,デザインに配慮したアンテナであることを実感します。

 また,杜の広場側のガラス張りの階段も現れています(写真は少し前もの)。

Img_2690

 こちらは,完成は年明けながらも,内部の設備導入のため半年かかり,双葉ケ丘からの移転完了は来年10月とまだ先です。

 でも,最近月日が流れるのがとみに早く,あっという間に来秋を迎えるのかもしれない。

 

ヤマダデンキあすと長町店 建物規模が明らかに

過去記事

 ヤマダ電機 あすと長町進出へ (2019.07.13)

 twitterにて情報を頂いたので,現地で確認してきました。
Img_2722

 おなじみの建築計画看板からは

敷地面積 16,297.31平米

建築面積    8282.92平米

延床面積 34,325.70平米

高さ   24.23m(地上5階)

 以前から聞いていたスケール感から変わっていなかったのでほっとしました。着工は令和3年5月で,オープン予定は令和4年夏。

 延べ床面積は35,000平米弱で5階建てなので,かなりの規模になります。

 容積率300%の土地のうち200%強で多少余裕を持たせています。建築面積と平面駐車場の比率はほぼ1:1で, 将来的に追加的な駐車場部分の活用もできる計画に感じます。

 なお,近隣のIKEA仙台は敷地面積が約18,000平米で,高さ約28m,延べ床面積が5万平米弱(ただし立体駐車場含む)と比較すると一回り小さいイメージ。ただし,IKEAの店舗仕様は独特なので,あくまでも参考程度で。

施設内容の予想

 この敷地面積と規模を考えると,ヤマダの都市型店舗の中でも一番の規模の高崎本店(LABI1 LIFE SELECT高崎)がある程度参考になるのではと。高崎本店は,高崎駅東口に直結する地下1階地上12階のビルに入居していますが,店舗部分は地下1階から5階までの6層。上階は6~9階が立体駐車場で,10~12階はオフィスでヤマダ電機の本社機能が入っています。建築面積は約8000平米であすと長町店とほぼ同じ。

 仙台の場合,駐車場は平面部分で8000平米取れるので,250台分は確保可能。仮に1階部分の半分をヤマダの店舗でよくあるような駐車場にすると,平面のみで350~400台分位は確保可能に。そうなると,立体駐車場は不要なので,4.5~5層は丸々店舗とバックヤードに使えることに。

 なお,高崎本店の店舗面積は6層で約2万平米なので(うちレストラン街を除くと5層),あすと長町店の店舗面積としては,1.5~1.8万平米は期待でき(IKEA仙台の店舗面積とほぼ同じ規模),現在仙台駅東口で計画が進められているヨドバシカメラ新仙台店の店舗面積に匹敵する規模になります。

参考までに,高崎本店のフロアガイドは下記の通り。

 Labitakasaki

 大塚家具やエス・バイ・エルを傘下に収めたヤマダ電機としては,家を核としたサービス提供に力を入れたコラボレーション店舗を出店するとみるのが自然でしょう。高崎本店でも1階は丸々家具・インテリア・雑貨,そして不動産で占めており,個人的には,それらの機能だけでも楽しみ。

 なお,新幹線駅直結の高崎店は5階ワンフロアをレストラン街にしていますが,郊外で駅前でもないあすと長町店ではこのような大規模な活用は難しいでしょう。とはいえ,あすと長町に不足する飲食機能も多少でもいいから低層階に設けてくれると嬉しい。

店舗の統廃合は?

 このような大規模店を太白区に出店するからには,現在区内東西に2店舗(仙台南店,仙台太白店)がありますが,より近くの仙台南店は閉店の可能性はありますね。南側は小型店の岩沼店で一応抑えているし,4号バイパス沿いで上り線からしか入れない中途半端な仙台南店を残すのは考えづらい。太白店は比較的新しいしK’sデンキとの対抗上閉店はありえない。

 そして,仙台駅西口のLABI仙台の行く末も気になります。あくまでも東急レクリエーションが所有するビルへのテナント入居。現在の2階から5階までの店舗を持て余しているし,建物も老朽化が進んでいることから,建替え動向を睨んでとはなりますが,移転という位置づけもあり得るかも。仙台駅前にあるからこそのヨドバシ対抗価格で頑張っているためか,個人的には掘り出し物が多く冷蔵庫やエアコンなどの大物は近年結構ここで買っているので,ここに残って欲しい気持ちは大きいですが。

イオンタウン計画の動向

 長町駅東口に計画されているイオンタウンの行く末が不透明になっていると様々なうわさも飛び交っており,あすと長町を代表する商業施設がIKEAのみになって可能性が出てきたところ,同じく専門店ながらもヤマダ電機の出店規模が中途半端なものではないことが分かり安堵しています。

 なお,イオンタウンについては,完全撤退は流石にないだろうと読んでいます。モール&ララガーデンには勝てないにせよ,この立地をみすみす手放すわけはない(希望的観測)。

 それに,杜の広場周辺と並ぶあすと長町の中心的な街区として,開発前からあった農協ビルを立ち退かせて確保した虎の子の12街区保留地。ここがマンションになるというのは南の副都心としてURと組んで整備を進めてきた仙台市としては許しがたいでしょう。また,URの保留地処分条件にも抵触してしまうような。

 あるとしたら住友不動産シティタワー長町新都心側の17街区約6000平米の土地の転売かと。仮にマンション用地となると,まさしくシティタワーと同規模のタワーマンションを建てることができますが,そのシティタワーは南側にシティタワーあすとレジデンシャル,北側にこの土地のマンションから南北に挟まれて,居住環境に大きな影響が生じます。ただ住友不動産としては,シティタワーは既に完売しているので,障害にはならない。あすとレジデンシャル完売後の受け皿という点で規模はちょうど良く,その時期に縮小したイオンタウン計画が動き始めればマンション分譲にもプラスになるというようなストーリーは考えられるかと。

 あくまでも想定ですが,一番買われてはいけない企業にこの土地が買われてしまったことを呪うしかありません。入札なのでやむを得ないにせよ,入札が行われた2012年末から早8年ですよ!

参考記事

 あすと長町にイオンタウン進出 2012.12.25

 

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2020年9月 6日 (日)

仙台市 バス・地下鉄「運賃値上げ」か?

 震災前は,南北線だけで1日16万人台をピークに利用客が頭打ちとなり微減傾向で14万人台まで落ち込んだ仙台市地下鉄。

 震災後は1か月以上の台原駅以北の運休もあり,さらに落ち込みながら,その後,被災沿岸部からの被災者が沿線のみなし仮設等へ転入するなど,仙台への人口集中が起こったこともあり,利用客数が反転し増加に転じました。

 2015年末の東西線開通後は,さらに東西南北を移動できる2路線目を得たことによる利便性向上により需要が喚起されました。東西線沿線への住民の張り付きが続き,昨年度までは南北線及び東西線とも順調に増え続けてきたのは嬉しい誤算でした。

仙台市地下鉄 踊り場に差し掛かる利用者数(R1.10.26)

 南北線は乗換客含みながらも1日20万人程度の利用客を確保することとなり,東西線も当初はガラガラと叩かれながらもハイペースで増加し,合わせて25万人超(乗換客の重複除く)の利用者確保するところまで伸びてきたところ,一転コロナによる大幅な利用客減に見舞われました。

 その利用客も概ね戻りつつある昨今ですが,こんなショッキングがニュースが流れました。

仙台市 バス・地下鉄「運賃改定」検討 赤字が続く 経営方針一本化

20200904-224928

仙台市交通局は赤字が続く市バスと地下鉄の経営方針を一本化します。それに伴い策定される「経営計画」について、運賃改定などを盛り込むことが確認されました。

これは仙台市交通局に設置された「中期経営計画検討委員会」が作成した計画の素案の中で示されたものです。

それによりますと、バス事業は年間30億円に上る一般会計補助金を繰り入れることで採算が合わない路線を維持し、運賃の値上げを回避してきたことなどから、喫緊の課題として運賃水準の検討を必要としています。

一方、地下鉄南北線については1987年の開業から30年以上が経過し車両更新などの大規模投資が控えていることから、経営の引き締めを図るとともに運賃改定の検討が必要だとしています。

検討委員会は、素案を基本に12月には中間案を作成し、来年2月に最終案を取りまとめる方針です(9/3仙台放送)。

 経営方針の一本化と値上げがいまいち結び付かないですが,いずれにせよ,昨年10月に消費税UPで10円アップが行われ,初乗り210円をはじめとして割高感をより感じるようになった昨今,さらなる値上げが検討されているというのはショックです。

日本一高い地下鉄?

 まぁ,開業時は初乗り大人160円だったことはうっすらと覚えていますが,定期的に値上げされ,気づいた時には全国の公営地下鉄(都営地下鉄を除く)標準の初乗り200円になりながら,それ以降は消費税のUPに伴う値上げ以外は行われずに踏みとどまっていたというのが現実でした。

 なので,頑張っていたという面が大きいですが,それでも,運賃の上がり幅は他都市の公営地下鉄と比べても大きく,「日本一高い地下鉄」という不名誉な称号を与えられて久しいこの仙台市地下鉄。

1区 2区 3区 4区 5区
~3㎞ 3~6㎞ 6~9km 9~12km 12km~
210円 250円 310円 340円 370円

 個人的には,

〇初乗り料金は消費税UPに先んじて京都市地下鉄が210円(現在は220円)と日本一高い

〇運賃の上がり幅も埼玉高速鉄道のように全線20分乗ったら480円を超える料金よりは安い(仙台では20分で340円)

と,心の中では反論を続けてきましたが,消費税10 %になった昨年10月の値上げで初乗り210円,最も利用客の多い仙台―泉中央間が310円と区切りの良い料金ではなくなってしまったことで,正直高いなぁと思うようになりました。基本ICカード利用なので,その都度料金を払う訳ではないことで,負担感は小さくなっていますが。

 初乗りについては,全国の地方大都市の地下鉄でほぼ横並び的に210円にはなっているので仕方ないと思うしかないですが,仙台市地下鉄の運賃の上がり幅の特徴として,3km毎にきれいに上がること。

 初乗りが6kmまでの東京メトロは別格としても,他都市は初乗りは3kmまでのところが多いが,次の上がり幅が4km刻みだったりして,比較的遠距離逓減となる運賃体系になっています。

 それでも,震災後及び東西線開業後の主に南北線の利用客激増で経営的に一息つき,そんなに古びていないように見える南北線の車両更新の話がでるなど,当分は大丈夫かと思っていましたが,その車両更新を原因とする「運賃値上げ」が今回謳われているのであれば,車両更新のペースをゆっくりにするなど,無理ないペースでやれば良いのではと。そもそも施設の老朽化を踏まえた減価償却費を計上していなかったのかという疑問も。

市バスの経営悪化

 一方,地下鉄よりも市バスの方が将来性は悲観的で,一般会計からの繰り入れ金の額も東西線開業後に激増し,年間30億とのこと。

 いつの間にかに減便改正を繰り返し,ターミナル駅発22時以降の便が消滅した宮城交通。利用者はあきらめムードにある他,スポンサーであるためか地元マスコミもほとんど取り上げない(5月に河北がちょっと取り上げた位)のに対し,市営バスのダイヤ改正には市民への事前の説明が必須なのを良いことに,市政与党を標ぼうするK党が目を光らせており,また沿線住民も東西線開業時のバス再編や減便に反対一色となり地元マスコミが格好の餌食として取り上げていました。

 それで減便率がわずかに留まり効率化が進まず,(わずか1割負担の高齢乗車証利用者を中心とした)向山など一部沿線住民が望むようにした結果,運賃の値上げを強いられるというのは腑に落ちない。

 とはいえ,下記過去記事で述べたような非効率な運用も多かったりするので,見直しは避けられない状況です。

仙台市地下鉄&市バスの新しい動き(4)苦悩が続く市バスと経営改善に向けた取組(H29.11.19)

 値上げについては,まずは都心部120円パックを通常の初乗り150円にすることで,同じ事業体の地下鉄との無駄な競合を避けること(それでも地下鉄より60円安いので妥当な料金),東西線3駅の100円均一区間の見直し,荒井駅近辺などほとんど乗っていないバス路線の減便など,メスを入れるべきところに手を入れるのが先では。

 八ツ森のようなデマンド交通化なども含めて,やれるところから徐々に進めている印象ですが,終点近くまで乗ると500円を超えるような郊外長大路線の扱いなど,大手術は必要な状況。まあ,コロナの感染拡大防止で3密を避けるなどの要請があり,乗客増が見込めない状況であれば,値上げに走るのが手っ取り早い収支改善方法なのでしょうが,市バスに関してはちょっと安易では。まだやるべきことはある印象。

 従来であれば,宮交への一部路線移管も検討されたのでしょうが,このコロナでその宮交が大ダメージを受けているし,自前路線もボロボロの状況なので,市バスからの移管を受けられる状況ではない。そもそも,過去に宮交に移管したパークタウンなどの泉区内路線が軒並み今回の減便の影響を受けていることから,沿線住民は仮にそういう話があれば移管に大反対するでしょう。

公共交通の位置付け

 そもそも,日本の公共交通機関は,独立採算制を強いられ,コロナ以前から地方の路線を中心に減便や廃止,値上げを繰り返す形で縮小が続いています。

 今回のコロナ禍により,JR東日本や東海などのこれまで年間数千億円レベルの黒字を上げていた恵まれていた大手でさえも莫大な赤字に見舞われました。長距離需要が吹き飛んだことは全く予想つかないことですが,東京圏のJRなどの通期電車の乗客が2~3割減っただけで経営が成り立たないというのは,根本的にスキームがおかしいのではと思います。

 まぁJRは国鉄民営化の命題として,本州3社は消費税UP以外の値上げは極力タブー視されていました。従来本州3社については長距離旅客需要の増,合理化の進展もあり収益を上げ続けられたことから,値上げをせずに済んできたという経緯もあり,極端に安い概ね15㎞以内の近距離運賃や,高すぎる定期割引率(仙台長町間では,JR定期は市営地下鉄の半分未満の料金)が温存されていたことで,大都市圏では私鉄と比較しての競争優位が起こってきました。

 なので,JRに対してはある程度の収益改善を図るため,その歪んだダンピング的な近距離運賃と定期運賃の見直しを認めるべきかと思っていますが,それ以外の私鉄・公営地下鉄については,もともと運賃も安くはなく,定期も20日以上乗らないと元が取れず,週休2日制があたりまえの昨今では休日に乗らない人にはあまりお得感がないような設定のところが多いので,これ以上の運賃値上げによりカバーすることは非現実的。やむを得ず値上げを進めることになれば,「利用者減→自家用車への転移→経営状態の更なる悪化・道路混雑の悪化」と社会としても便益が悪化することが見えています。

 公共交通機関は,社会的インフラであり,自家用車との適切な役割分担を図る意味でも,公共交通機関を使いやすく維持するのは行政の責任でもあり,独立採算制に縛られ過ぎなのはどうなのかとは思います。人口減少に向かう世の中なのに,特定財源の存在から,新たな道路建設が聖域視されており,次から次へと改良された新しいバイパス道路が作られている一方,既存の道路インフラの維持管理費が厳しい状況になっているアンバランス。また道路部門と公共交通機関部門とのアンバランスも。

 仮に,道路予算の1%でも公共交通機関へ向けられることができれば,このコロナの状況での各経営体の存続危機状態を緩和させ,持続的な経営に向けて立て直すことができるのに。

 なお,仙台市バスの年間30億の一般会計繰り入れというのは額としては大きな金額であり,ある程度の効率化は必要ですが,道路予算とのバランスを考えると高すぎる訳ではない。市民の自由な移動を促進する意味では,必要経費ではあります。

経営計画の一本化?

 経営計画の一本化というのが,同じ企業体ながらも運営は別個である地下鉄部門とバス部門をより連携させるという方向であれば,内容はよくわかりませんが歓迎すべき話。現時点では地下鉄―バスでのicscaでの乗り継ぎポイント付与はありますが,予算も決算も運行計画も別個というのはどうなのかと思うので。

 地下鉄とバスの重複路線の解消とバスの乗り継ぎフィーダー化などは,バス側からすると運賃収入が激減しますが,地下鉄側としてはその分の運賃収入が見込めるという面はあります。会計の一本化は無理でしょうが,経営計画だけでもトータルで見れるようになれば良いと思います。
 

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2020年9月 1日 (火)

「NTT仙台中央ビル」都市再生特別地区に指定

 青葉山サイエンスパークへの放射光施設の整備が進む中,この放射光施設と連携した研究開発拠点として整備が進められるNTT仙台中央ビル。

 市内中心部のNTTの老朽化しているビルは,五橋と青葉通と並んでこの東二番丁通沿いの3か所がありましたが,最も活用されていなかったこのビルが真っ先に建替えとなり,さらに産学連携の拠点としての役割を与えられることとなっていましたが,都市再生特別地区指定により,容積率の大幅緩和による規模拡大が実現します。

「NTT仙台中央ビル」都市再生特別地区の指定了承

仙台市都市計画審議会は31日、市の都心再構築プロジェクト第1号に決定し、NTT東日本グループが再開発を進める「NTT仙台中央ビル(仮称)」(青葉区中央4丁目)一帯を都市再生特別地区に指定することを了承した。

 市は10月に指定を正式決定する見通し。新ビルの容積率が現行の2倍の1180%に緩和され、NTT東グループは当初の16階建て程度を19階建て(延べ床面積4万500平方メートル)に規模変更することができる。
 議案書によると、(1)起業家育成拠点(2)東北大青葉山キャンパス(青葉区)の次世代型放射光施設と連携した研究開発拠点(3)歩行空間やオープンスペース(4)災害時に帰宅困難者300人を受け入れる一時滞在場所-などを新ビルに整備する。
 市はこうした再開発計画を都市貢献と評価し、審議会も特別地区の指定が妥当と判断した。新ビルは2021年7月に着工し、23年9月の完成を予定する。
 特別地区の指定は市内で3例目。「東京建物仙台ビル」(青葉区中央1丁目)の計画を審議会が07年8月に了承し、市が10月に決定して以来、13年ぶり(9/1河北朝刊より引用)。

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NTTグループと東北大の関わり

 NTTグループは,旧電電公社の流れを汲むだけあって,無線や光通信などの分野で基礎的な研究に力を入れているため,全方位的に各地方の旧帝大とは産学連携に力を入れていた中で,歴史のある電気通信研究所を持つ東北大との共同研究でのつながりはもともと強かったところ。

 さらに大学キャンパス内に最先端の放射光施設が整備されることで,東京駅から最短2時間でアクセスできるようになり,NTTグループとしても,この仙台の産学連携拠点となるビルプロジェクトは力が入ったものになりつつあります。

 仙台市も,老朽化したビルの建て替えによる,最先端オフィスの導入促進のため,昨年7月に「せんだい都心再構築プロジェクト」第一弾が打ち出され,発表前から計画されていたこのNTT仙台中央ビルの建替えも着工前で対象になったことから,ビルの容積率が約2倍にまで緩和されるとのこと。

 もともと16階建ての予定から19階にということで,南側のトラストタワーやSS30と比べると存在感は大きくはないものの,それでも前回この特例的な都市再生特別地区の指定を受けた宮交バスターミナル跡地の東京建物仙台ビルの20階建てと同じ位の高さで,延べ床面積は1.5倍弱とかなり存在感のある高層オフィスになりそうです。

仙台都心再構築プロジェクトの行く末

 元々計画が進んでいただけあり「仙台都心再構築プロジェクト」第一弾での第1号プロジェクトとして,順調に進んでいますが,コロナの影響を受けている昨今でも比較的影響が小さいNTTグループが単独で所有するオフィスビルだからこそという面もあります。

 次の候補としては,さくら野跡地や藤崎周辺の再開発の話が出てきていますが,ともに地権者が複雑なエリア。さくら野跡地こそPPIHが一括買収することになっているけれど,藤崎周辺は多くの地権者が権利を保有したままでの市街地再開発事業。それに商業・オフィス・ホテル等の複合開発になると,当然ながら,コロナで影響を受ける商業・ホテル各機能の需要の見極めが難しく,そうは簡単に進みそうもありません。

 とはいえ,先に進められれば,追って実施されるであろう建替えられるビルからの玉突き的な移転需要の受け皿となり,特にオフィス部分は先行者利益を得ることができるので,約5年間のプロジェクトの期限を踏まえて,お互いのライバルの動きを見据えながら進んで行くと信じたいところ。

 

参考記事

せんだい都心再構築プロジェクト(第1期) 施策発表!(その3)容積率が最大2倍に緩和(R1/8/25)

さくら野跡地 ツインタワー超高層再開発か!?(3/20)

藤崎本館建替と大規模再開発始動!(7/8)

 

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