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震災

2018年7月 8日 (日)

放射光施設の青葉山整備が決定

 ライバル都市も撤退し,仙台そして青葉山新キャンパスへの整備はほぼ決定していた案件ですが,無事に文科省の正式決定を迎えることができ,喜ばしい限りです。

<次世代型放射光施設>仙台に整備決定 物質解析で高性能な触媒や磁石、新薬など開発貢献に期待




 文部科学省は3日、国内初となる次世代型放射光施設を整備運営するパートナーとして、宮城県の産学官組織を選定したと発表した。施設は東北大青葉山新キャンパス(仙台市青葉区)に整備する。2019年度着工、23年度の運用開始を目指す。
 パートナーは産学連携組織の光科学イノベーションセンター(仙台市)。宮城県、仙台市、東北大、東北経済連合会が加わる。国側の運営主体となる量子科学技術研究開発機構(千葉市)と近く、施設設計や運営に関する協議を始める。
 文科省科学技術・学術審議会の小委員会が6月28日、仙台への整備案を妥当と判断したことを踏まえ正式決定した。同省は19年度政府予算の概算要求に関連経費を盛り込む。 施設は円形の加速器で円周が325~425メートル、直径は100~135メートル程度を想定。電子を高速で回し、方向を曲げた時に発する放射光を使ってナノレベルの物質解析をする。高性能の触媒や磁石、新薬などの開発が期待される。
 整備費用は約360億円で国は最大200億円を拠出する。イノベーションセンターと宮城県、仙台市などは加速器本体を収容する建屋、研究棟の建設などに最大170億円を負担。うち約72億円は企業出資で賄う方針。
 林芳正文科相は「わが国の科学技術の進展と国際競争力の強化に貢献する施設。知の拠点として、東日本大震災からの復興に役立つことを期待する」と述べた。

[放射光施設]リング型加速器で電子を光速で回し、方向を曲げた時に発する放射光を使い、ナノレベルの物質解析をする。巨大な顕微鏡とも言われ、国内に「スプリング8」(兵庫県)など9施設ある。次世代型施設は物質の機能を見る「軟エックス線」領域に強みがあり、スプリング8の100倍明るい光を使う。高性能の触媒や磁石、新薬などの開発が期待される。(河北新報 7/4)

 詳しい背景などは,河北新報で3回連載の特集記事で取り上げられていますが,震災後からの息の長い誘致活動がようやく実ったというところ。初期は県内で3町(丸森,大郷,松島)が候補地に名乗りを上げていましたが,結局復興財源を当てにできなくなったことでこの3町が撤退し,なぜか候補地には入っていなかった(面積から難しいと思われていた)青葉山が仙台市の財政的なバックアップもあり浮上したとの印象です。

 巨額の地元負担にこの3町が耐えられるわけがないにしても,お役御免的でちょっと気の毒な印象。東北地方という枠組みで国立大学法人の連合体にて誘致活動を進めてきて,東北大だけではないという大前提だったのが,誘致活動を考えると,最終的には東北大が前面に出ざるを得ない状況になってしまったと。

 もともとこの青葉山新キャンパス内の候補地は産学連携のサイエンスパークや運動場などが予定されていたエリアで,ユーザーとしても東北大と大手企業との共同研究体が中心になるんでしょうし,そうすると,使い勝手を考えると,この場所で良かったとは思います。利用を促進するにあたって,立地条件は分かりやすいに越したことはない。ただし,あまりに仙台駅,そして首都圏からの新幹線アクセスが良すぎて,日帰りが容易な立地条件なので,大手企業の出張による(宿泊を含めた)地元への経済効果は,候補地だった3町に比べるとそれほど期待できないかもしれませんね。

 もちろん,東西線の利用客の増には多少のプラスの効果が見込まれる他,東北大学としての大手企業との共同研究の増加,地元産業界の高度化など,多額の地元負担に見合う効果は見込まれると思います。放射光施設を利用する企業が拠点を置いてくれるかは不透明で(既存事例の兵庫県Spring8でも,直接的に関連する企業の進出はほぼないとのこと),東京駅からドアツードアでちょうど2時間であればちょっと厳しいかな。これは中長期的な課題になりそう。

 まぁ,稼働目標の2022年(国は2023年と言っていますが)に向けて,企業からの出資金集めや,建設費が予算内に収まるか,工期というような,多くの課題が山積していますが,東北の産業界においての朗報であるので,期待して待っていたいと思います。

 

2018年5月19日 (土)

わたり温泉鳥の海 リニューアルオープン

久々の更新です。4月以降の環境の変化についていけず,なかなか更新する気も起らない状況ですが,ストックネタから再開です。

震災による津波で,1階部分が大きな被害を受け,長期休業していたわたり温泉鳥の海。起債などで町が10億超をつぎ込みながらも,営業開始から数年のタイミングでひどいダメージをうけてしまい,無事だった3階の客室部分などを復興作業員向けの宿舎として使用し,収入を得ながら,4年半前のH26年10月に日帰り温泉部分のみ再開していました。

わたり温泉鳥の海へ(2014/12/14)

とはいえ,以前700円だった入浴料を500円として再開したものの,日帰りのみでは赤字続きだったようです。あの建物の立派さ故,5階以外の宴会・休憩所,客室,レストランが休業状態だったのを何とかしなければと,町は佐勘に指定管理委託を決め,約4か月間のリニューアル休業を経て,7年ぶりに全面再開しました。

わたり温泉鳥の海 ホームページ

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リニューアルオープンを祝う華やかなエントランス部分です。

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一階部分は,休憩所部分は居心地の良い空間に生まれ変わり,また一角は軽食を提供するフードコートに変身していました。

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また,復活した宿泊機能と連携する形で,宿泊者向けラウンジが設置されていたり,当然物産館機能はきずなぽーとわたりへ移転して復活はないものの,一階部分もそれなりに再整備されています。

あとは,5階の温泉について,単にリニューアルしただけかと思ったら,結構大幅に配置も変わっていました。

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入浴料金は4月中は500円でしたが,5月以降は700円(町民及び町民と同伴者は500円)です。やはり震災前の700円に完全に戻すことはできなかったのでしょう。

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ラウンジには,海側を眺めることができる休憩スペースが設置されています。

温泉部分は,基本的には配置は一緒ながら,寝湯のジェットバスが撤去され(これはちょっと残念),ヒノキ風呂になっていたのと,露天風呂部分が水道水から温泉水になっていました。

やはり露天風呂が温泉になっていたのは大きいし,周辺も堤防や公園の再整備が進み,殺風景さもだいぶ緩和し,ふつうに眺めが良い,仙南では唯一の眺めが良い海辺の温泉施設として,再スタートしたことは喜ばしいです。

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4階のレストランや3階の宿泊室部分には入っていないのでわかりませんが,北側に復活した鳥の海の運動公園と連携し,合宿の誘致とかも想定しているとのこと,佐勘の運営とのことで,小規模な宿泊施設で難しいところはありますが,期待しています。

2017年9月17日 (日)

東西線の終点 荒井駅前レポート

先日、ジャイアントという台湾の世界最大という自転車メーカーの店舗ができたというニュースがあった地下鉄東西線の終点荒井駅前。
区画整理が終っている南口については、着々とビルトアップが進み、小粒ながらも着実に前に進んでいる印象です。

ジャイアントストア仙台

たまたまオープン前に通りかかりました。

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ツール・ドゥ東北に合わせて、また沿岸部のサイクリングロードに近いという立地、震災復興支援の一環での出店とのこと。震災復興云々というのはこじつけに近いものが多く食傷気味に感じることも多いですが、この立地というのは、震災津波被害に逢った沿岸部に近く、それらの地域をサイクリングによって肌に感じることができる最前線の場所という意味合いもあるので、他の店舗進出のように違和感や嫌悪感は感じない。

自分もロードバイクなど初心者向けのに最近興味を持っているので、改めて覗いてみるかな。

仙台GIGS

5月のGWに華々しくオープンしましたが、オープン当初のゼビアリのように、目立った公演がHPを見る限りあまりないという活用状況でしたが、秋以降は徐々に公演の回数も増えてくるようですね。

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今日はT-BOLAN、10月にゲスの極み乙女、11月にF-BLOOD、12月にアジカンなど、知名度が高い出演者のライブがコンスタントに入ってきた他、月2~4ペースでの公演状況です。

仙台GIGSライブスケジュール

でも仙台PITは8~10月は7~8公演/月 でそれなりの活用状況なのに比べると厳しい状況。PITも出来た時には仙台駅東口にあった旧ZEPP仙台と比べてのアクセスの悪さが言われましたが、この荒井のGIGS(ここもいうほど悪くない)に比べると、ものすごくアクセスが良いように感じるのは、荒井は東西線の終点で、一旦仙台駅に出ないと各方面に乗り継げないのに対し、長町は東北本線の途中駅で地下鉄もあるというのは大きいかな。

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中が開いていたので、様子を。

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長町PITと比べて足りないのは、ライブ後の飲食施設。GIGSはライブハウス自らその受け皿を整備した心意気の反面、未だ出店には至っていないようです。一部内装工事をしている様子もあったので、出店は近いのかもしれません。

アクロスプラザ荒井東

GIGSの南側に立地しているダイワ系のこじんまりとした郊外型商業施設。核テナントはサンマリ系のサンマルシェ。同じ系列ではモリヤが六丁の目駅南側にありますが、こちらはディスカウント系でさらに営業時間が19時までというのは、最近のスーパーにしては特徴的。営業方針なのか夜間帯の売り上げが見込めないのかは分かりませんが。

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荒井地区はスーパー激戦区で、南側の「荒井南区画整理地区」にヤマザワが移転、昨年オリックス系のクロスモール荒井には生協も移転拡大オープン、フレスポ六丁の目南町にはヨークベニマル、前述のモリヤもあるし、その他カワチなどのドラッグストアも。クルマがあればなんでも揃うエリアであり、ターゲットは、近隣の災害公営住宅やマンション等の住民ながらも、安さを勝負に車でのまとめ買い層も集めている印象が。

その他

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塾もオープン準備中で、他に動物病院など、典型的な郊外区画整理地区という様相をしめしています。

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また、既に完成済みの老健の母体となる蒼会仙台東病院が建設中でした。

2棟目のマンション開発

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ナイスのノブレス荒井センターコート(48戸)が建設中です。先行した完成済みのアドグランデが完売していない状況で、仙台圏全体で起こっているマンションの価格高騰というのが最大の理由ながらも、東西線沿線のマンション開発が盛り上がらない状況で、連坊駅以東では3棟目のマンションです(六丁の目駅近で4棟目の開発も予定されているとか)。

まぁ、この価格で荒井であれば10分ちょい歩いて戸建ても十分選択肢に入ってくるので、マンションであればもう少し仙台駅に近いところを選びたくなるというのもあるかと。まぁ、仙台駅までの距離を考えると、富沢や八乙女と同様なので決して遠い訳ではないけどね。

住居表示変更

 最近のニュースでありましたが、荒井西を除く荒井地区の住居表示が、9月16日から荒井○丁目、荒井東○丁目に変更になりました。以前から進められていた荒井区画整理地区分は街も概成し、荒井東地区との同時変更は遅いようにも感じますが、古くからの珍しい町名が消えるのは区画割りも大幅に変更になったので、已むをえないのかな。

 

2016年12月30日 (金)

今年の振り返り&来年に向けて

今年もあと1日ちょっととなりました。

まだ年賀状も途中で、大掃除もする暇なくという体たらくぶりながらも、年末年始の帰省が急きょなくなり、しばらくぶりに自宅で年を越すことになりそうなので、ちょっとのんびりモード。

今年も公私ともに多忙な年で、更新頻度も週一が精いっぱい。そうすると取り上げるテーマも偏ってしまったというのが反省点。

振り返ってみると、

仙台駅東口再開発、北海道新幹線の開業、パルコ2のオープン東西線開業による沿線の変化、震災復興の進展(JR常磐線の再開、野蒜の新市街地整備の進展、石巻市立病院の移転、女川の順調な復興ぶり)、仙台空港民営化による新路線の開設泉中央の再開発多賀城のTSUTAYA図書館オープン仙台PITオープン富谷市誕生

など、今年も街中も郊外でもいろいろなことがありました。震災復興関連などは、あまり現地に出かけることも出来ず、記事も不十分なところが心残り。商店街やハマテラスなどがオープンした女川にはぜひ再訪したいところ。

今年は少なくとも年度末までは仕事で悲惨な状況が続きますが、県内では今年に比べると小粒ながらも楽しみなトピックはあるので、嫌気がささない限りは引き続きマイペースに更新していきます。

4月 東北大農学部青葉山新キャンパスへ移転

5月 荒井駅前に1500人収容ライブホールオープン

6月 ホテルメトロポリタンイースト開業

夏 仙台空港 ピーチの拠点化 (夜間駐機開始)

年内 宮城野橋全通(元寺小路福室線)

あすと長町も、当分の間はマンションの完成予定しかないのが残念ですが、4月には住友のシティタワー(414戸)が、年末にはワールドアイシティと野村のワンパーク(345戸)が入居開始となり、人の流れの変化や、新たな居住者を当て込んでの商業面での動きも期待できるかな。

2016年12月12日 (月)

常磐線 浜吉田―相馬 再開通レポ(その2 山下駅編)

さて、浜吉田駅を過ぎて、程なく移設された新線区間に入りました。路盤も含め明らかに違いが分かります。

途中までは地上区間で踏切もありますが、山下駅手前のいちご農園の手前で高架に上がります。

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山下駅の東側には、10月にオープンしたばかりのフレスコキクチと薬王堂、駅前広場や新興住宅地群が見えてきました。

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そして、ゆっくりと到着です。

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1番線が本線で、2番線は山下駅折り返しと行き違い用という使い分けで、両方向とも1・2番線を利用します。ちょっとわかりにくいですが、山下駅始終着の4本の電車が2番線をふさいでいる時間帯は、浜吉田駅などで上下列車の交換を行うようにして、旧駅の2面3線から1面2線に縮小したとはいえ、この設備で対応する工夫をしています。

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高架駅というところでは太子堂駅に似ていますが設備は簡素でエスカレータは設置されず。でもエレベータはあり。接近案内はありますが、電車発着時間の電光案内表示やホーム上での待合室はなし。椅子が設置されていますが、この時期は吹きっさらしで結構辛い。山下駅始発電車は良いけど。その分1階に密閉式のガラス張り待合室が設置されています。

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改札は簡易スイカのみ。みどりの窓口も再設置され有人駅とはいえ、窓口営業時間も断続的に休憩時間があり、オープンなつくり故に、地元の方々が見学がてらに自由に出入りしていました。

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運賃は、来春のダイヤ改正時に、内陸移設に伴う距離増を反映した新運賃になりますが、取り急ぎは震災前の旧ルート運賃で再開です。仙台駅まで580円。

時刻表を見ると、基本毎時1~2本ながらも、朝の通勤通学時間帯の7時台は4本!これも震災前と同じとはいえ、広域都市圏や旧来の高校学区制で仙台圏域に取り込まれていた亘理郡の仙台方面との結びつきの強さを表しています。

でも、この5年間で少子化により通学に利用する高校生の減少が進み、また山元町特有の状況で、この層が通学の不便さで家族ぐるみで亘理以北へ転居してしまっている現状もあり、再開後でどの程度の利用客が見込めるか。以前の半分で御の字の利用状況と思われ、そうなると自動改札が設置されなかったのも当然か。

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駅周辺の整備状況

東口方面に行くと、公共施設が建設中でした。集団移転や災害公営住宅といった住宅地はメインの西側のみ。

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西口には、立派な駅前広場が。町民バスも発着します。

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整然とした一戸建てが並ぶニュータウンです。これまで仙台近郊の常磐線沿線にはなかった光景。

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駅前型商業施設

駅前には、相馬に本店があるスーパーフレスコキクチと、ドラッグストア薬王堂が並んでオープンしています。昼過ぎの時間帯ながら、それなりの賑わいで、もともとスーパーが国道6号沿いに小規模スーパーのアイユー山元店があっただけの便利とは言えない町だったので、ワンストップ型で複数の郊外商業施設が集まったのは山元町で初めてであり、スタートは順調のようです。

おかげで、遅い昼食を購入することができました。常磐線に限らず、駅前でまともに買い物できる駅はなかなかなく、コンビニがあればいい方なので、小学校や子育ての公共施設も集まり、1周遅れのトップランナーとして、山元町の「コンパクトシティ」の取り組みが成功して欲しいものです。

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再び乗車

 約30分後の13時55分発原ノ町行きに乗車。今度は4両編成で一安心。余裕で座ることができました。

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天気が下り坂で霰も降ってきて寒々しくなってきました。電車から、山元町役場に繋がるひばりの杜のメインストリートを。月曜日から本格的に通勤通学での利用が始まりますが、多くの方に利用してもらいたいと思いながら、新地駅に向かいました。

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2016年12月11日 (日)

常磐線 浜吉田―相馬 再開通レポ(その1)

震災から5年9か月。待ちに待った常磐線の不通区間、浜吉田駅(亘理町)⇔相馬駅 間が12月10日に再開通しました。うち、浜吉田駅~駒ヶ嶺駅間の内陸移設区間は実質新規開業なので、ぜひ乗りたいと思っていました。

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震災後は、大きな津波被害で山元町の山下駅、坂元駅周辺の集落の再興は難しいと感じただけに、鉄路の内陸移設には賛成の立場でしたが、来春の目標が3か月ほど早まったとはいえ、6年弱の歳月をかけての内陸移設と新市街地の造成。長かったですね。
このブログでも、これまで下記の通り散々取り上げてきたたけに、喜びもひとしお。
家の用事が片付き、何とか出かけられそうだったので、昼過ぎに急遽決行!仙石線の再開の際は開業2か月後になりましたが、今回は何とか翌日に行くことができました。
目的地は新地駅で行われているイベント、その前に新市街地が概成した山下駅前もみたいなぁと思い、長町駅12時42分発の山下駅行きに乗車。
2両編成。。。
嫌な予感がしたら、電光掲示板には「2両」という表示。。。まぁ山下行きだから、2両でも大丈夫でしょうけど、しかし12時台仙台駅発が6本もありますが(空港線、本線、常磐線各2本ずつ)、そのうち空港線と常磐線の4本が2両というのは、仙台―名取 のフリクエンシー確保の観点では、望ましいのかもしれませんが、やっぱりこの区間での2両編成は特に空港線で積み残しが起こっているように、どうなのかなとも思ってしまいます。
なお、常磐線での仙台駅発で2両編成は、始発の5時台1本、11時台1本、12時台2本の計4本なので、大部分は4両以上が確保されています。
(この時刻表は太子堂駅のもの。写りが悪くてすみません。長町駅と太子堂駅の時刻表には両数まで掲載され助かります。)

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11時と12時台の原ノ町行きであれば、開業記念乗車で2両では厳しかったんでしょうが、幸いにも途中駅の山下駅行きだったので、長町駅乗車時点で701系のロングシート車で席が半分強埋まる程度。岩沼を過ぎたら15人/両、亘理を過ぎたら10人/両程度に減り、2両でも十分な乗客数。それでも浜吉田行だった時には、亘理駅で9割が降りていたので、亘理駅の利用客数も大分減るんでしょうね。

亘理駅も浜吉田駅も、2番線での発着というのは久しぶり。

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浜吉田駅も、思いもよらぬ終着駅となって4年弱。元通りの地味な途中駅に戻ります。




2016年11月 6日 (日)

相馬まで温泉小旅行

昨日から、来月再開する常磐線不通区間で試運転が開始されました。

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あと1か月で鉄道が再開しますが、現在運航している鉄道代替バスと、相馬までの高速バスは鉄道再開と同時に廃止となります。

なので、最後の記念として小旅行を兼ねて乗ってきました。

単に往復するだけではつまらないので、温泉を探したら相馬駅徒歩圏にあったので、休養もかねて。

福島交通高速バス(仙台―相馬)

仙台駅西口高速バスターミナル(宮交ターミナル)を8時50分に発車。地下鉄からの乗り換え時間が5分しかなく、必死に走って間に合ったので、飲み物も買えず。7~8人くらいの乗車人数でした。

愛宕上杉通り―愛宕大橋経由で発車から10分程度で長町一丁目に。家を出てから30分位で戻ってきたような感じ。新幹線乗る時も感じるけど、なんか悔しい。以前の空港リムジンバスは長町一丁目駅前に停留所があったけど、地下鉄乗り継ぎを考えると、常磐道経由のバスも長町一丁目駅バス停設置があっても良いかな。

出発から15分程度で長町ICを通過し、南部道路―東部道路―常磐道で、山元ICで6号線に。

新地ICあたりまで行くと思っていたので、山元IC以南の常磐道を初めて通れるかなと思ったら残念。高速料金の節約か。それほど時間短縮にはならないからか。相馬直行ではなく新地の途中需要を拾わないと厳しい状況。でも山元町内にはバス停はなしというのが、停留所を山元町役場に設置している東北アクセスの南相馬線との兼ね合いなのか。

移設後の常磐線の高架がちらちら見ながら、新坂元駅横を通過。ローソンはあるけど、スーパーなどの商業施設の誘致には苦しんでおり、道の駅候補地にもなっているけど、この場所というのは微妙。でも6号線を挟んで災害公営住宅などを含め、整然とした住宅地が西側に形成されていました。

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新地町役場前と、6号線沿いの駒ヶ嶺バス停を乗降客なしで通過し、1時間15分で相馬営業所に到着。こじんまりとしたバスターミナルながらも、新しく立派。仙台行と福島行、市内バスが発着ですが、最も利用者が多い仙台行がもうすぐ廃止になるので、ちょっともったいない。

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相馬駅から徒歩数分の場所で、ここから徒歩10分程度の相馬天宝の湯に向かいました。10時からオープンなので、ちょうどよい。

相馬天宝の湯

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オープンから1年経ったばかりの新しい施設。週末料金は830円とスーパー銭湯風にしては高めかなとは思いながらも、温泉だし及第点。

弱アルカリ性ナトリウム塩化物温泉とのこと。お湯にそれほどくせはなし。

中は、内湯と露天、サウナ。ジェットバスはないけど、露天風呂に大型モニターがあり、テレビを見ながらゆっくりできます。

相馬天宝の湯HP

ロビーと温泉の間に、マッサージ機が。当然使おうと思ったら嬉しいことになんと無料!それなりに最新式だし、嬉しい限り。

ただ、次を待っているおばちゃんに気を使ってゆっくりできなかったので、あとですいている時間にリベンジ!ぼろぼろの体が復活!

ロビーには、ゆったりとしたソファーと本棚一面にずらっと並ぶマンガ本。思わず数年前にはまったドラマ原作のマンガがあったので、読み始めてしまったら止まらなくなり、次のバスにすることに。

奥には畳敷きの休憩室もあるし、食堂でもおすすめの天宝定食(から揚げ?)が680円でおいしそう。麺類や生ビール・おつまみも充実し、一日過ごせる施設。再入場も可だし。

しかし、昼食は歩いてくる途中に見つけた「復興支援 500円とんかつ定食」の店が気になっていたので、調べたら評判よさげなので、そっちに寄ってみることに。

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甘めのソースがどばっと薄目のとんかつに最初からかかっています。あとは付け合わせのマカロニサラダ風パスタ、キャベツ、だしが出ている味噌汁とごはんで、500円にしては十分なボリュームでした。ほかにお客さんも狭い店内に7~8人くらいおり、おばちゃんたちが切り盛りしている地元に根付いた店のようでした。

高速バスの状況

その前に通過した福島交通の営業所では、13時過ぎの仙台行きの高速バスに10人程度の待ち客が。鉄道が寸断されていてこの時間で10人というのは微妙な数字。ラッシュ時に仙台市内でみかけるバスもパラパラとしか乗っていない状況なので、確かに鉄道が再開したら勝ち目はないし、廃止は順当でしょうね。

一方、南相馬始発の東北アクセスの高速バスは続くようですが、もはや新地や山元町に停車する意味はないし、常磐道で直行しても鉄道の「仙台まで80分・1日20往復以上」に勝ち目は薄く、厳しい戦いになるでしょうね。震災後のこの地域から仙台への足を確保してくれたことは本当にありがたい限りでした。

相馬駅から代行バス

帰りは予定通り、相馬駅からJR代行バスに。昼過ぎの時間は1時間に1本程度です。

12時半の次は13時20分。相馬駅には13時頃に到着し、駅周辺をぶらぶらしました。

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亘理駅に一見似た感じの外観です。

発車時刻案内は、モニターを活用したパソコン制御のよう。あまり見ないタイプです。

仙台行き代行バスの時間も表示されています。ちょうど小高行の電車が発車するところでしたが、利用者は当然まばら。

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代行バスも切符は駅の券売機で購入可能。

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仙台まで970円。代行バス乗継では1時間40~50分程度かかっているのが、鉄道が再開すると約1時間で行けるようになります。

駅周辺では、隣に立派なビルが。中には市立図書館が入っている公共的なビルのよう。これも外観は異なりながらも亘理の悠里館みたい。

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飲食店の多さは、さすがこの地方の中心駅という感じ。

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バスに乗車の際、駅の簡易スイカ改札にタッチしてからの乗車が可能とのことだったので、スイカにしました。しかし、スイカを提示するだけでタッチしたかどうかの確認をしないので、仙台方面に乗り継ぐ際に悪用されるんじゃない?

バスには自分以外に高校生2人のみ。仙台直行の利用客は同時間帯の高速バスに乗ったのでしょうが、合わせても13人程度というのは、鉄道復活して、どの程度戻ってくるか心配になる数字。当然地方の鉄道利用は平日の通勤通学がメインというのは分かっていても。
次の駒ヶ嶺駅は、高速バスは6号線沿いですが、代行バスは駅まで入りました。この駅も震災後5年半電車の発着がないながらも、待合室も整備され、ここから2名乗ってきました。

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新地駅は、高速バスと同じく役場前発着で1名乗車。坂元駅は6号線沿いバス停で乗降なし、山下駅は山元町役場内で、待合室も整備され、南相馬からの東北アクセスと、山元町内のコミュニティバス(浜吉田駅アクセスのバスも)と一か所にバス停が並んでいました。駐車場も豊富なので、パークアンドバスライドの拠点としても活用されてきたようです。ここからは1名乗車。

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浜吉田駅は、鉄道駅とは別に6号線沿いに代行バス停留所が。ここは便宜上設置されているバス停なので当然乗降なし。町営バスの停留所も同じ場所に。乗り継ぎはありえなささそうですが。

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相馬駅からちょうど1時間で亘理駅着。電車だったら30分の距離ですが、それほど退屈せず。

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この写真はバスがいなくなってから撮ったもの。駅前広場のバス停には2台しか停車できないところ、発車待ちのバスが2台(快速便と各停便)とまっており、手前側の路上での降車となりました。2台も必要なの?という乗車率ですが、乗り切れないというのを避けるために余裕をもって設定しているのでしょうか。

震災後から現在までの5年半代行バスの発着でにぎわってきた亘理駅前広場も、あと1か月で静かになりますね。もともと荒浜と内陸のサニータウンに向かう路線バス用に2台分準備されたバス停が、宮交バスの撤退と町民バスへの移行で、利用者も少なく宝の持ち腐れみたいな状況でしたが、何が起こるか分からない。

次の電車は14時39分発で約20分待ち。代行バスからの乗り継ぎ者は自分を含め7名。

ここからはあっという間で長町まで25分で到着。隣県に行ったのに、気仙沼BRT旅行よりはよっぽど楽な旅でした。

 

2016年10月 8日 (土)

富谷市誕生!その陰で。。。

10月10日の月曜日、3連休の最終日に、県内で合併によるものを除くと、昭和46年の泉市、多賀城市、岩沼市誕生以来45年ぶりとなる、単独市制での新市となる「富谷市」が誕生します。





人口5万2千人と、町制施行時の5000人から10倍まで増えたのも、仙台市の発展による住宅地の郊外化が要因であり、昭和40年代に鷹乃杜、ひより台、あけの平、小規模ながらも富が丘(泉が丘とセット)、東向陽台(向陽台とセット)などの仙台市隣接の一体開発、さらにバブル時以降は、大規模開発として明石台と新富谷ガーデンシティ及びその西側4号線との間に位置する大清水などのエリアに移行し、現在に至ります。








現在は新富谷ガーデンシティや、明石台2期などが分譲中ですが、おおむね新規開発は落ち着きつつあります。

ただ、震災前は仙台市内の地価の下落もあり、鉄道のない富谷の人口増はそろそろ頭打ちをみせるだろうとの予測に反し、増加が続いた一因としては、セントラル自動車の本社工場移転成功により、従業員の移転住居の需要が一気に生じたこと、また震災による県の沿岸北部(石巻、気仙沼など)からの移転需要をそれなりに引き受けたことが挙げられます。

仙台からみると、不便な土地になりますが、トヨタ関係者はクルマ通勤だし、奥さんの買い物を考えてイオン富谷付近に住居を選べばそれほど問題ない。震災後でも、県北の後背地からすると、富谷は仙台に近くて土地も安いということになるし、クルマ中心の生活を送ってきた方々からすると、鉄道がないことはマイナス要因にならないという特殊要因が積み重なりました。

ひとまず市制施行はおめでたいことです。

市になっての変化

当然町時代に比べてハクがつくということが。住居表示上で”市”となることが、住民にとって最も大きなメリットでしょうね(変更の手続きが面倒というのはあるけど)。

それに、行政としても、企業誘致にあたって、市というのは有形無形の効果があります。

旧セントラルでは、60万都市相模原市から、大衡”村”に移るということで、社員やその家族にとっての衝撃は大きかったようです。仙台に近いということで、何とか大部分の社員が移ってきたそうですが。

行政面では、福祉事務所の設置での権限移譲、消防署の設置、また建て替えが打ち出された大和署の移転先となることを狙っているとか。ただ、大和署は吉岡で良いとは思いますが。大衡村や大郷町もエリアに入っていることからすると、幹線道路が集まっている現在地付近はベストの立地。富谷移転としても、あまりメリットはないような。

明るい未来?




この10年に県内で合併して誕生した新市は、中心市による吸収合併、過疎化が進んでいる自治体同市の連合という形態だったため、合併時がほぼピークで、人口はおおむね減少しています。特に栗原市は最たるものですが、石巻や気仙沼も震災で減少傾向に拍車がかかり、東松島がなんとか石巻からの移転需要で微減状態を保っている位。


そこで、この5万2千人で誕生する富谷市。今日の河北折り込み特集では、2060年まで人口増が続くというおめでたい予測を持っているようですが、それはこれまでの転入が続くことを想定したもので、20~30年後には遅れての高齢化が進行し、大変なことになります。開発余地も限られていること、仙台市への回帰により、6万人に届かず、人口も多くて5万5千人程度で減少に転じることになると予測しています。

それでも、人口減が続く塩竈市並みの規模を持つ自治体とのことで、利府と並び高速道路網の要衝に位置する立地条件は、県内全体をにらむと物流や商業立地としての優位性は持っており、現在高屋敷のコストコがオープンした工業団地に続き、今後新富谷ガーデンシティ2期の工業団地計画もあり、産業面での重要性は増していきそうです。

課題の公共交通は


 現在の町長が当選時に、「仙台市地下鉄のLRTでの延長」という不思議な公約をぶち上げ、現在では、仙台市に冷淡な反応をされたり、導入空間、ルートの難しさ。宮交との調整の難しさで、トーンダウンしている印象です。「泉中央駅までの公共交通アクセス改善」といった現実的な表現になっています。まー、しょうがない。

 それでも現実的なところから始めており、イクスカを使用した高齢者パスの導入、町民バスと宮交バスとの接続、新市役所への宮交バスの乗り入れ(平日1日4往復)を実施するほか、コンサルに委託しての調査研究は続けているようですね。




その富谷市が誕生する10日の翌日、11日に新市誕生記念の宮交バス減便が行われるというのは、何たる皮肉というか。

昨年の12月の東西線開業時に、地下鉄南北線の終電に泉中央駅から接続する最終バスを全て廃止し、24時20分頃発→23時半頃発に繰り上げを行ったのもつかの間、何と、23時台のバスが全廃され、終バスが遅くとも22時58分になってしまいます。




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宮城交通 泉中央発深夜バス廃止の影響(H27/11/21)

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これは、別に富谷いじめという訳ではなく、泉区内でも泉パークタウン方面、向陽台方面も同様に終バス繰り上げで23時台は全廃なので、宮城交通の事情なのでしょうが、それにしてもこの1年間で立て続けにこのような動きになるのは、住民にとってもショックでしょうね。

この地下鉄終電に接続する深夜バスがあるからこそ、地下鉄沿線に準じたライフスタイルを送れるとのことで、住居を構えた方も多いでしょうから。


宮城交通は、市バスの営業所の受託も進めていたり、震災で不通となっているJR路線の代替バス・気仙沼線BRTの受託、平行して走る高速バスの増便(石巻)、新設(相馬)など、運転手需要が高まっているのに対し、採用や養成が難しいという状況のようです。



それでも、少なくとも代替バスは昨年仙石線がなくなり、高速バス石巻線も減便傾向、今年の12月には常磐線の再開により、代替バスを請け負っていたかはわかりませんが、高速バス相馬線は廃止となるので、多少は運転手のやりくりに余裕が出てくるのではとは思いますが、それを前にした10月にこの終バスの一律繰り上げを行ってきたというのは、よほど余裕がないのか、それとも戦略があるのか。


というのは、あえて23時台以降をすべて廃止したのち、24時ちょうど泉中央発などを深夜バス(運賃倍額)として新設するとか。それも利用状況と運転手の確保次第でしょうが、ここまで計画的?に終バスを繰り上げている理由を勘ぐってしまいました。



個人的には、これまでが通常運賃で24時以降に終バスを設定してきたことが、大盤振る舞い過ぎた(他都市の状況と比較すると)、と思っていましたので、応益負担ということで深夜バス化という落としどころになってほしいです。

23時前に泉中央終バスだと、仙台駅22時37分、勾当台公園22時40分発に乗らないと間に合わない。残業でも、飲みでも、これはちょっとひどい。利府並みの終電の早さになってしまいます。常磐線も復旧して山下までは仙台駅23時半終電になるのに。

ということで、市内に電車バスで通勤通学している新市民にとっては、のっけからショックのスタートでしょうが、もしかしたら新市が、亘理町が岩沼駅からの500円ワンコイン深夜バスを実施しているように、町民バス車両を活用した策があったりして。



せっかくの市制施行に向けた公共交通改善の方向性がなかなかうまくいっていませんが、新市と宮交バスがよく話し合って、役割分担及び落としどころを見つけて、市民の利便性が極端に低下しないよう、調整して欲しいですね。






2016年9月30日 (金)

12月の常磐線再開ダイヤ発表

いろいろあって、全く更新する暇がありませんでしたが、9月も終わるしということで、久々に。




震災から5年半が経過しましたが、不通となっていた県内の鉄道路線の中で、復旧前提で工事が行われていた路線では最後となる、常磐線(浜吉田―相馬間)の再開。





12月10日に再開と発表され、ダイヤはどうなるのかなと思っていました。




大きな津波被害にあった旧路線から、内陸に約1キロ移設され、山下、坂元、新地の3駅が新たに生まれ変わります。

設備的に、2面3線あった山下と新地が1面2線と折り返し用のホームが簡素化され、坂元も1面2線から1面1線の棒線駅となり、震災前のような、山下や新地での折り返しができるのか?と思っていたところ、昨日JR東日本からダイヤが発表となりました。






仙石線再開の際は、約1か月前とギリギリの発表で、なぜそんなにもったいぶる?と思わせるものだっただけに、常磐線の2か月以上前の発表はいい意味で予想を裏切りました。



プレスリリースはこちら






1)普通列車の本数は震災前と同じ

 仙台~山下間は上り28本、下り30本という本数が震災前と全く同じ!


仙石線の時も、石巻線(女川再開)の時も、震災前と同じ本数で再開し、それがJR東日本としての精いっぱいの復興に向けてのアピールをしてくれていましたが、今回の常磐線の場合、上述のとおり折り返し設備の簡素化があったため、どうなるのかなと心配していました。





1面2線をフル活用して折り返しと単線での交換をさばいている仙石線の高城町を考えれば何とか処理できるという望みがありながら、山下、新地折り返しとも震災前とほぼ同じ時間帯、本数で再開というのは正直ビックリ。












2)時間帯もほぼ変わらず

 それに時間時間帯も、震災前とほぼ同じ。




震災後からの亘理・浜吉田までの盲腸線状態で減便されていた現状から、デジャブ感を感じさせるような、ほとんど震災前と同じダイヤというのは、創造的復興を体現した仙石線(仙石東北ライン)とはまた違った形で、震災前と同じライフスタイルに戻れるというメッセージを感じるところ。

減便されていた、朝の山下発仙台行きをはじめ、山下・新地発がほぼ時間帯も同じく復活しています。





唯一微調整をしてきたのが、18時26分発(原ノ町行→新地行)と18時43分発(新地行→原ノ町行)を交換してきたところ。

それ以外は、新地行きも山下行きも、震災前と同じ時間帯で復活です。

車両を止めておくホームがないので、列車によっては一旦引き上げてという無理な運用もありそう(16時27分山下終着、18時07分山下始発仙台行きなど)。そこまでして震災前の時間帯と本数を再現するというのが、JRのこだわりを感じました。



おかげで、仙台21時過ぎの原ノ町行きも復活し、さらに、最終山下行きも復活。


震災前とほぼ同じ23時31分発で、利府並みに不便になっていた終電時間が元に戻るというのは、山下・亘理方面の定住促進にも寄与するかと。

気になるのは、前回改正で23時40分発の岩沼行が、22時台の大河原行の振替で生まれ、23時台は00分発(空港)、20分発(白石)、40分発(岩沼)と20分間隔だったところ、この31分発(山下)が、岩沼行きの振替でなければ良いなぁというところ。

また、せっかくだから、30分発にすれば、22時台と同様に、


00分、20分、30分、40分発




という不規則ながらもパターンダイヤになっただけに、パターンに縛られるのを嫌う仙台支社のDNAを感じるところ。

一部時刻表しか出さない仙台支社と異なり、水戸支社は親切に全列車の時刻表を公表しています。


◆下り方面(仙台→原ノ町→小高)

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◆上り方面(小高→原ノ町→仙台)





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常磐線沿線の方の喜びはもちろん、仙台~岩沼間にもメリットが。特に空港線が使えず、常磐線の減便で昼間は毎時2本とかの時間帯もあった館腰や岩沼駅の利用者には朗報ですね。







3)特急の代替快速はなし

 ここは期待してはいませんでしたが、普通列車が震災前と同じ本数で再開されただけでも感謝しなければならないのでしょうね。

亘理町は微減ながらも、山元町は4千人程度の人口減だし、相馬は原発周辺からの移転需要でそれほど減ってはいないといっても、原ノ町を抱える南相馬市は万単位の大幅な人口減となっているし、そもそも震災から5年経過し、仙台方面への通勤通学が必要な方々は宮城県内に引っ越している現状で、バスでも十分な需要であったところから、震災前の通勤通学の利用までは見込めない。

少子高齢化が進んでいるのはどこも同じながらも、震災で10年以上時が進んだこの沿線。特に山元町の移設された山下と坂元駅周辺にどれだけ住民が張り付き、利用促進につながるか。

宮城・福島の常磐線沿線では珍しい、駅前にスーパーやドラッグストアが立ち並ぶ、いわゆるコンパクトシティを目指したニュータウン型の街並み。

まもなく、フレスコキクチと薬王堂がオープンしますが、せっかく5年以上もかけて内陸移設と新市街地形成にこぎつけたところなんだから、成功して欲しいと思います。















再開まであと2か月ちょっと。一応石巻線と本線で仙台と鉄道でつながっていた石巻よりも、この再開を待ち望む気持ちは強いと思う、この常磐線沿線。本当に待ち遠しいです。





2016年7月17日 (日)

名取市長選に思う

 先週の参院選と同時に行われた名取市長選。

 現職の佐々木氏と新人の山田氏の一騎打ちとなったこの選挙。

 傍目には、現職厳しいだろうなぁとは思っていましたが、予想通り大差で新人の山田氏が初当選しました。参院選と同日選になり、投票率が上がったという特殊要因はありながらも、単独選挙でも結果は同じだったでしょうね。

 <名取市長選>山田氏初当選 復興で対話訴え
 任期満了に伴う名取市長選は10日、投票が行われ、即日開票の結果、無所属新人で元名取市議の山田司郎氏(53)が無所属現職の佐々木一十郎氏(66)を破り、初当選を果たした。
 名取市手倉田に構えた山田氏の事務所に当選確実の一報が伝えられると、集まった支持者約200人から大歓声が湧き起こった。山田氏は「置き去りにされた地域課題にスピードとエネルギーを持って取り組み、市内の均衡ある発展を目指す」と語った。
 佐々木氏が推進する閖上地区の現地再建方針に異を唱え、2月から選挙準備を進めてきた。選挙戦でも「復興がここまで遅れたのは市民の声と懸け離れた市政運営の結果だ」と強調。対話重視の姿勢を鮮明にして有権者の心をつかんだ。
 佐々木氏は「現地再建方針は市民の声を取り入れて決めた。今、計画を見直したら復興が何年も遅れる」と説明したが、市民の理解は得られなかった。佐々木氏は10日夜、同市増田の事務所で支持者約100人を前に「復興の道半ばでバトンを渡すことになり誠に残念だ」と述べた。
 当日の有権者は6万1630人。投票率は58.31%で前回を18.31ポイント上回った。
◇名取市長選開票結果
(選管最終)
当20,677山田 司郎 無新
 14,635佐々木一十郎 無現
<同日の別記事より>
支持者と万歳し、祝福の花束を受け取って、ようやく硬さが取れてきた山田さん。学校給食費の段階的無料化や名取スポーツパークの再開、仙台市地下鉄の南進といった復興以外の公約も念頭に、「皆さんの思いを現実にできるよう頑張る」と意気込んだ。(7/11河北)

閖上への固執が仇に
 閖上出身ということで、確かに名取市が合併で誕生した当時は閖上は一番の市街地で唯一の”町”(追記:増田町もでした)だったという自負心からなのか、閖上をなくしてはいけないと、あれだけ現地再建にこだわった結果に、市民がそっぽを向けたとのことなのだから自業自得の面はあります。

 閖上以外の市民にとっては、「閖上ばっかり」という反感はあったでしょうし、なによりも被災した閖上住民を真っ二つに分断させた、大きなしこりをのこし、さらに復興も周辺市町と比べて2回りも遅れてしまっているのは事実。

 そこを突くのであれば、今回初当選した山田氏でなくとも当選は容易だったという印象です。全く驚きはなかった。
 
 これだけ力を入れて、かたち上の対話を重ねて、全域のかさ上げなど莫大な事業費を費やして、小中学校も移設新築して、結局閖上に戻る人は半分って、どんだけ住民の気持ちからかけ離れたことをやっていたのかということ。
同じような港町を抱える亘理の荒浜は、堤防は作るけどかさ上げなし、戻りたい人は戻って、小学校は再利用、中学校はピロティ式で現地新築。5階建てのわたり温泉鳥の海を含めて、避難ビルを点在させて、無理のない自然体の復旧を図った結果、人口こそ閖上と同様半減はしたけれど、軋轢はそれほど生んでいない印象。
ただ、荒浜に整備した災害公営住宅は3棟のうち1棟がまるまる空き棟になっているというのは、住民が選択した結果。数を把握するのは難しいけど、将来的なことを考えると、医療機関や買い物の便を考え、亘理駅周辺や岩沼以北に移った人も多いでしょう。
思いが強すぎ、客観的な判断ができないということは恐ろしい。


あの独特の髪型や風貌は好きだったんですけどね。震災後、仙台駅でふつうに夕方の本線に乗っていて、周りの人に手を振り笑顔を振りまいていたのが印象的でした。
内陸への移転先

 北釜とか、名取市でも閖上以外の沿岸部集落は内陸移転対象になって、美田園駅北地区などに移転しているし、閖上出身者でも、この場所を拡大して移転地として準備をすれば、閖上から近い場所ではあるし、アクセス鉄道沿線として、利用者拡大も見込めるし、災害公営住宅にしても、将来的にゴーストタウンにはならない。


 そういう選択肢もあっただろうけど、今回の選挙結果で、新市長はどう見直すのか。


 前職の失政をあげつらうことは誰でも容易い。公約も掲げるのは自由。


 現地再建の見直しといったって、ようやく閖上の災害公営住宅第1号が完成し入居を開始したり、海に近い産業エリアへの入居企業の操業が始まったり、遅ればせながらも歯車が回り始めたこの時期に、まさか区画整理事業計画を見直すことになったら、さらに大混乱に。


 内陸移転先を増やすというのが現実的な判断でしょうが、それでも閖上の余った土地をどうするのか。かさ上げ範囲の縮小といったって、その分の土地を市で買い上げてという負担は生じるので、なかなか大変。


仙台市営地下鉄の○進?
 
 なんか聞いたことがあるような話が。

 仙台の北隣の富谷町(10月10日から富谷市へ移行)で、初当選した若生裕俊氏がぶち上げた、市営地下鉄の富谷町への延長。それもLRTでの延長など、非現実的な構想を掲げながらも、町民はそのおとぎ話に賭けて、彼が初当選したのは1年半前の話


 過去記事 

富谷町長選に思う(H27/2/11)

 何やら、調査をやったり、イクスカを使った仙台市に準じた高齢者向けの運賃割引サービスを開始したり、一応やっているぞ感を出していますが、その間に、平日深夜の宮交の深夜バスが廃止になり、利便性が低下したりという(それは宮交の事情ですが)、一進一退の状況。

 さて、この名取市で、仙台市地下鉄の南進と記事にありましたが、新市長のHP等を見る限りではそういった話は出てこないので?です。75歳以上高齢者のバス運賃無料は見つけられましたが。

仮に、地下鉄南進といっても、名取駅を目指すのか、高舘3団地方面を目指すのかで異なる話。

 そもそも東北本線の名取駅が県内のJR線屈指の高頻度運行路線(アクセス線のおかげで)で、120往復/日 以上の本数が利用可能である点(地下鉄南北線は160往復以上)、運賃も名取駅から仙台駅まで240円で安価であり、仮に名取駅を目指すにしても、仙台―富沢が300円であることから、確実に市交通局運営の運賃でも360円にはなるし、利用するのは途中駅の方のみ。それだったら途中の名取西ヨークや東京インテリア付近?に駅を造ったとしても中途半端。そもそも、仙台市が同じ市内の柳生方面に伸ばす気が全くない(南仙台駅の利便性に全く勝ち目がない)ということもある。


 だったら、高舘3団地(ゆりが丘、那智が丘、みどり台)を目指すかといっても山の上の団地まで伸ばせるわけもなく、山のふもとまでいっても意味がない。

  それに、富谷の時と同様、名取市への部分は仙台市交通局ではなく、三セクなり別の事業主体を立ち上げる必要があるけど、それでなければ名取市を仙台市に合併してもらうアメとして作ってもらうしかない。

 仮に(名取駅まで)できるとしたら、アクセス線が東北本線内のトラブルで止まった際に代替交通機関になり得ること位。それでも地下鉄とアクセス線が相互乗り入れするわけでもないから、空港~名取駅をピストン輸送して接続という可能性があるかもという位。

 誰も求めてないし、この話は富谷と異なり忘れられるでしょうけれど、公約(マニフェスト)って軽いなぁと思うことが最近ありますね。7年前に政権交代した党のせいか?そもそもその前の第一党の長期政権時代からどうかと思うことはあったけど。



 

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