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2022年1月30日 (日)

あすと長町の近況(R4.1)

 恒例のあすと長町の近況について。

 大きな動きはありませんが,あすと長町のまちびらきから15年の月日が経過し,一部機能更新の動きが出ています。

なお,記事中の写真は,1月中~下旬のもので,最新でないものもあります(あしからず)。

ヤマダ電機あすと長町店 立体駐車場の姿が!

 4階建て店舗と5階建て立体駐車場の2棟構成の配置が気になっていましたが,先行して形が見えていた北側の建物は店舗部分のみのようで,立体駐車場は別棟ということが分かりました。

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その店舗の南西側に立体駐車場の鉄骨組が始まっていました。

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 立体駐車場も,かなり存在感がありますね。残りのあすと長町大通沿い敷地は平面駐車場に。

 

(2月20日:追記)

 立体駐車場はだいぶ組みあがりが進み,店舗南側の部分を大部分覆っています。平面駐車場は大通側の限られたスペースのみのようです。

※ 南西角からの立体駐車場の写真です。

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※ 東側(大通り沿い)からの立体駐車場(左)と店舗(右)の写真です。

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※ 北東角(やまや交差点付近)からの店舗写真です。

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 店舗北側(パチンコ屋側)と,東側にも多少のスペースが確保されているので,南側立駐方面への通路と平面駐車場が多少確保されるのかもしれません。そうすると,一応北側区画道路から駐車場に入れることになります。早いもので,あと半年ちょっとで建物は完成です。

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 なお,最近ヤマダ電機が連結子会社の大塚家具を5月1日付で吸収合併し,大塚家具の法人格が消滅することが発表されました。

 ヤマダのあすと長町店はこれだけの規模の建物であり,閉店に追い込まれた仙台駅西口の大塚家具店舗の代わりとはいかずとも,インテリアのフロアには期待しています。IKEAとの相乗効果も発揮できるかと。

 

 あすと長町大通線は信号がある交差点間隔が長く,車にとっても自転車屋歩行者にとっても優しくない道路計画なのは何とかならないのか?

 

 また,立体駐車場の西側には,例のダイワ系の3階建て賃貸アパートが林立していますが,朝方の日照は完全に遮られそう。

 まぁ,この立体駐車場がなくとも南北の隣棟間隔が激狭で,もともと日照は期待できない物件ではあります。

 ヤマダ電機店舗部分の西側並びの「プレミストあすとテラス」との間隔も物凄いものがあり。

 近隣の災害公営住宅とは異なり,同じグループの分譲マンションと賃貸アパートなのになぁ。

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TSUTAYA長町店取り壊し

 震災後に戻ってきてから10年のタイミングで閉店となったTSUTAYA長町店の建物取り壊し工事が行われています。

 ここは,古くはアイエ書店長町南店時代から約30年の歴史がありました。かつては書店の北側にゲーセン,さらに北側にヨークベニマル長町店がありましたが,借地のため昔から地権者は変わっていないはずです。

 店舗駐車場と更に北側のコインパーキング敷地とともにフェンスで囲まれており,一体の敷地として再利用がなされるものと思われます。

 改めて土地賃借で店舗になるのか,それとも売却でマンションなどの敷地となるのか,それなりに広い敷地なので,再開発の行方が気になります。

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(2月20日追記)

 今日通りかかったら,完全に建物が解体され,アスファルト部分もはがされ,かなり大きな一帯の敷地が生まれていました。

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本当に条件の良い土地であり,近隣型商業施設(南北に店舗を配置し,中央部に駐車場)として活用できそうです。マンション敷地ではもったいない。マンションは近隣に新しい案件が2件も始まり,これは別記事にします。

 

アイフル展示場跡に葬祭会館

 こちらは,レクサス太白とライオンズ長町副都心レジデンスとの間で,アイフルホームの戸建て展示場として10年位使われてきた土地が更地化され,一時期月極駐車場になっていましたが,建設工事が始まったので,看板を見てみたら,なんと「葬祭会館」。。。あすと長町では,太子堂駅近くにつづき,2か所目です。

「(仮称)家族葬の仙和 あすと長町店」とのこと。家族葬用なので,近隣のマンション住民を対象としたものか。敷地は狭いけれど,駐車場もそれほど必要としないと思われます。

 しかし,ライオンズの低層階住民からすると,これまでは2階建てのモデルハウスが数棟建っていたのが平屋になるので,圧迫感は軽減されるにしても,ちょっと避けて欲しい用途だったかもしれません。今年の夏にオープン予定とのこと。

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(2/20:写真追加)

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アオキあすと長町店も閉店

 あすと長町開発で約15年前に先鞭を切って出店した,紳士服のアオキあすと長町店は,昨秋からずっと閉店セールを実施しており,今春に完全閉店となります。地区内に洋服の青山も出店した上に,コロナ禍で紳士服需要が急減したためか。

 宮城の萩大通店などが統合先とのこと。建物はまだ新しいので,そのまま居抜きとして活用されるものと思われます。ただ駐車場が狭いため,適した業種は限られるかな。

今後の機能更新の行方

 定期借地権で出店している郊外型店舗は概ね10~15年契約のところが多いと思われます。

 平成21年にオープンした「ヨークタウンあすと長町」は震災後に太子堂店オープンに合わせて撤退の噂がありながらも,安定した集客を保っており継続利用となるでしょうが,今後可能性が高いのは,平屋で屋上駐車場も設けていない暫定商業施設であるコーナンか。

 借地なのは間違いなく,長町駅より南側では貴重なまとまった土地となるためです。震災後に出店した関西企業であり,業者向けのコーナンPROは東IC店はまだ残っていますが,名取店を昨年5月末に閉店済です。地権者の意向次第にしても,いずれ閉店となり,敷地を高度利用する方向性となるでしょう。

 あすと長町で残るまとまった土地は

 長町駅東口のイオンタウン所有地(12街区・17街区)と歯科医院所有地(14街区)

のみ。仮設住宅跡地にヤマダ電機の建設が始まり,進出を希望する企業の受け皿は限られてきています。新しい街ではありながらも,もう15年が経過し,成熟に向けて生まれ変わる時期にあります。この状況を楽しみにしていきたいと思います。

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2022年1月12日 (水)

「青葉通広場化」今秋にも歩道拡張実験

 約2年前に記事にしていた,仙台駅前「青葉通」の広場化構想。

過去記事

仙台駅西口 青葉通の広場化なるか?(2020/1/19)

 期待と課題について,詳しくは前回の記事参照ですが,「さくら野跡のドン・キホーテグループ再開発計画地」と,「オリックス不動産が保有するEDENや旧GSビル敷地」という,仙台駅前に位置する2大再開発候補地に挟まれる青葉通を広場化するという野心的な構想であります。

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 ただし,仙台駅西口広場に直結するメイン動線であり,特に仙台駅西口エスパル前に整備した路線バス降車場への動線をぶった切る形になるため,完全にクルマを排除する場合大きな障害となります。

 よって,過去記事では,真ん中にバスなどに限り通すトランジットモールを解決策として取り上げていましたが,今秋実施される社会実験では,やはりこの方向で検討しているようです。

仙台駅前「青葉通広場化」構想 歩道拡張、秋にも実験

 仙台市はJR仙台駅西口(青葉区)の青葉通を一部広場化する構想の実現に向け、秋にも実際に歩道を拡張する社会実験を実施する。広場化すれば「東北の玄関口」に広大な憩いの空間が誕生するが、仙台駅に直結する道路をふさぐことになり、交通への影響が懸念される。社会実験を通じて課題を洗い出し、将来の具体的な姿を描く

「南北両側の歩道拡張」か「南側3車線広場化」

 広場化の対象は駅前通交差点-愛宕上杉通交差点間の約150メートル区間で、市が検討中の社会実験パターンはイラストの通り。

 片側4車線のうち ①南北2車線ずつ歩道化する「両側歩道拡張パターン」 南側3車線と北側2車線(一部は1車線)を歩道化する「南側3車線広場化パターン」の2案が浮上する。いずれも車両の通行はバスやタクシーに限り、一般車は通れないようにする。

 両側歩道拡張パターンは現在ある高速バス乗り場、タクシー乗り場を前方に移動させるだけで、利用者の混乱が少ないことがメリット。南側広場化パターンは南側の高速バス、タクシー乗り場を北側に集約するため、運行ルートの変更が必要になるものの、南側の歩道を広く利活用できる。

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 市の2017年調査によると、広場化の対象区間を平日午前7時~午後7時の12時間に通過する自動車は約1万3000台だった。

 21年度の交通量シミュレーションによると、いずれの社会実験パターンの場合も、同区間が最も混雑する午前8時ごろに愛宕上杉通交差点以西の青葉通、アエル前の駅前通で100台以上が減少する一方、定禅寺通や広瀬通の一部、ロフト前の駅前通で50~200台程度増加するとみられる。

 市は今後、対象区間の沿道地権者や交通事業者らとつくる「青葉通駅前エリアのあり方検討協議会」で、2パターンの一方を試行するか、両方を試行するか検討。拡張した歩道の利活用策も含めて社会実験の概要を固め、秋の実施を目指す。

 市都心まちづくり課の馬場泰通(ひろみち)課長は「広場化の在り方や交通への影響を考えるきっかけにしたい。市民の理解と協力を得て、進められればいい」と話した。(河北新報1/6朝刊より引用)

 

 検討協議会では秋の実施を目指し,試行方法は2つの案から今後検討するとのことですが,バスとタクシーをただし交通への影響を考慮し,合計4車線程度は車道として残すようです。

 そうすると中央分離帯を除き,車道として約20m程度の幅で残り,社会実験なのでやむを得ないにしても,南北に分割される広場としての一体感は大分薄れます。

ペデストリアンデッキの拡張ではダメ?

 地表レベルでの広場化構想では,バスやタクシーなどの交通に支障が出ることが必然です。

 それを解決するためのトランジットモール化にしても,両側で4車線をふさいでしまっては,広場化といっても中途半端になりそう。

 そもそも,仙台駅西口は,駅舎も周辺の商業施設も2階レベルでのペデストリアンデッキが張り巡らされており,この青葉通広場化構想地の駅側1/3~半分だけでも2階レベルのデッキで広場化し,両側の再開発ビルと一体化するというのはどうか。

 また,かつトランジットモールを導入し一部広場化した地表部分と2階部分を幅の広い階段で結ぶという選択肢もあるのではと。

 完全に2階部分を広場化するにはデッキの建設費も膨大になり,また1階部分が暗くなってしまうのは適切ではない。

再開発の続報が待ち遠しい

 さくら野跡地はドン・キホーテを中心とするのPPIHグループが再開発を手掛けることとなっており,その向かい側もオリックス不動産が再開発を計画していながらも,コロナ禍ということもあるのか,最近新たな情報はありません。

 さくら野跡地の開発情報が出たのが令和2年の3月で,もう2年程度は経過しつつあります。

 仙台市の都心再構築プロジェクトの話が出たのが令和元年夏ですが,このプロジェクトのもとに具体的な計画が策定され,着工にこぎつけたのは,NTT東日本の仙台中央ビルのみ。

 建て替え促進は約5年間の時限的な政策であり,もうすでに約半分の期間が経過しつつありながら,この状況はまずいのでは。コロナを言い訳にするにしても,同種のプロジェクトで先行する福岡は競うようにプロジェクトが進んでいるのに。

 まぁ,オフィスについてはテレワークの進展での需要減退,ホテルもインバウンド・旅行需要や出張需要が不透明になっている現在ですが,そろそろポストコロナに向けた計画が発表されるものと期待しています。

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