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2021年12月29日 (水)

22年春JRダイヤ改正発表 その3〜乗客数から仙石線の適正本数を考察

 来春,2022年春のJR改正で,昼間を中心に,仙石線仙台口の本数が減り,多賀城以西では毎時4本⇒毎時3~4本と多少の減便,下馬~松島海岸駅では毎時2~3⇒3本へ増便となり,松島海岸までは実質20分間隔となります。

22年春JRダイヤ改正発表 その2〜仙石線昼間20分間隔へ(12/27)

 20分間隔自体は,郊外型路線での最低限の本数とも言え,多賀城までの区間便も2時間に1本あることから,当初はまぁやむを得ないかなとも思いました。

仙石線は都市高速鉄道

 とはいえ,仙石線の位置づけを考えると,あおば通から陸前原ノ町駅東側までの約3.5kmを地下化による立体交差工事を行った区間で,旧東西線計画への直通目的は消えましたが,踏切除去と地下鉄仙台駅への接続が果たされました。

 仙台市都市高速鉄道として都市計画決定されているなど,仙台市としては地下鉄南北線,東西線と同等の位置づけ,利便性を期待している路線と言えます。

Citytransitmap

 また,毎時3本ということを考えると,近郊では仙山線愛子駅以東と東北本線(館腰~岩沼駅),仙台空港アクセス線と同等の本数というのはどうなの?

 特に仙山線は単線で交換駅に制約があることから毎時3~4本が限界であるのに対し,仙石線は東塩釜まで複線化されており,上述の仙台駅付近は地下化,多賀城駅と本塩釜駅付近は高架化され,都市鉄道としてふさわしい規格で運行しています(4両編成が最長であることや快速が追い抜きできない課題はあれど)。

 また,過去には,国電区間として昼間の本数が〇~〇分おきと時刻表に記載されるにふさわしい本数がありました。

 平成初期には快速含め昼間が毎時6本(石巻発着快速・快速各1本,陸前原ノ町発着1本,多賀城発着1本,東塩釜発着2本)であり,陸前原ノ町までは毎時5本,中野栄までと本塩釜は毎時4本,多賀城駅は毎時5本,下馬・西塩釜・東塩釜は毎時3本でしたが,快速を除いてもこの時の本数が実態に合っていたのではと感じます。

 それも,宮城電鉄を戦時中に買収した元私鉄路線だけに,仙台近郊では異色の駅間の狭さ故,地下鉄のようにこまめに需要を拾っています(実際に地下区間は見た目が地下鉄同然)。仙山線も80年代以降に新駅を続々と開設しましたが,仙石線には及ばない。

 その最盛期の運行本数や,都市高速鉄道としての位置付けを考えると,小鶴新田駅の設置と周辺開発をはじめ確実に沿線人口は増えていることから,多賀城以西は最低でも毎時4本,理想としては毎時5~6本が望ましい本数であると思います。

東北本線(仙台以南)の利用者数・本数との比較

 一方,かつて東北地方のJR線において最も便利だった”最北の国電”仙石線を,利便性で超えた東北本線の仙台~名取の区間。

 それも2007年の仙台空港アクセス鉄道の開業で40往復が純増(R4春からは44往復)となった故の躍進で,東北本線・常磐線を併せて3路線が利用できます。

 加えて令和3年春改正で,まさかのパターン化まで実施され,昼間は毎時6本,夕ラッシュ時は毎時8本という,地下鉄に迫る利便性を誇ります。



 とはいえ,コロナ直前の2019年度乗車人員で仙石線(東塩釜以西)と東北本線(岩沼以北)と,利用者数が多い区間を比較したのが下記の表ですが,仙石線の方が利用状況で上回る要素もあります。両線とも,概ね17~18kmと同程度の区間距離で比較が容易。

 なお,西塩釜は無人駅で非公表のため過去の推移から妥当と思われる概数を入れました。

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〇乗客数から分かること

①.駅数は仙石線が東北本線の倍あり,駅間が短いのに4~6千人の乗客を集める駅が多い。

②.沿線駅の乗客数合計について,仙石線の東塩釜が,東北本線より2割弱多い

③.6㎞刻みで3区分すると,6㎞までは仙石線が,12㎞までは本線が,18㎞までは仙石線が圧倒している。

④.12㎞までは,仙石線・本線ともほぼ同数の乗車人員。ただし,12㎞超の多賀城駅を含めると,仙石線の方が1.2倍に。

 

 ただし,仙石線は東塩釜以遠の利用者がほぼ松島海岸・高城町のみであり,石巻方面は仙石東北ライン経由で上乗せは限定的なのに対し,東北本線(槻木以南)及び常磐線が乗り入れており,乗客数2~3000人程度の駅が,槻木・船岡・大河原・白石・亘理の5駅あることから,路線としての通過人員数は双方同程度と思われます。

〇本数との関係(仙石線多賀城以西と本線名取以北)

①.朝の本数は東北本線の方が多いが,夕方の本数は同程度。

②.仙石線の昼間の本数の少なさ(本線は毎時6本,仙石線は毎時3~4本)

③.東北本線は毎時6本ある他,仙台―長町間で並行している地下鉄南北線が別に毎時8本(昼間は毎時計14本!)。 

  

 特に,6㎞までで比較すると,仙石線(小鶴新田駅以西)の方が東北本線(太子堂以北)と比べても1.7倍弱の利用者があるのに関わらず,毎時3~4本は少なすぎる。

 榴ヶ岡~小鶴新田までの乗客数計は,地下鉄南北線五橋~長町までと距離もほぼ同じで利用者もほぼ匹敵しているのに。

 12㎞まででは各駅の乗客数合計は同程度ですが,輸送量の段差が生じる東北本線名取駅以北及び仙石線多賀城駅以西で比較すると,仙石線に多賀城駅の約7千人が加わる分,仙石線の方が東北本線と比較し1.2倍の利用者となります。

 毎時6本の東北本線よりも利用者が多く,また運賃水準の違いはあれど,同じ都市高速鉄道として位置づけられる市営地下鉄南北線(南方面)と同程度の乗客数であることから,少なくとも小鶴新田以西は10分間隔であっても不思議ではない乗客数です。

〇本数との関係(仙石線多賀城以東と名取以南)

 仙石線と東北本線の乗客数はほぼ同じで,ラッシュ時も含め本数の傾向も似ています。利用者数を比較しても妥当な本数が設定されていると思います。

 アクセス線は両線の6割程度の利用者ですが,昼間が毎時3本と同じ。空港利用者向けの利便性確保のため増発に向けた努力が続けられてきた結果で,これは政策的なもの。朝夕よりも昼間の方が本数が多いのは,朝夕の増発が厳しいことと,保有車両数の制約から,現時点ではやむを得ない状況。朝夕も毎時3本が理想ですが。

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〇仙石線昼間増発の課題

①.駅利用者数と昼間利用者数は必ずしも比例しないこと

②.新型車両を導入する場合,車両数を増やさないため車両不足が懸念される

 

 ①ですが,今回昼間毎時3本化されたのは,松島海岸駅まで及び仙台空港駅まで。双方とも利用者数の絶対数は少ないにしても,観光客や用務客を含む定期外利用者の割合が高いという共通点があり,その需要を掘り起こすための毎時3本(20分間隔)での分かりやすさのアピールと言えます。

 その点,仙石線の仙台市内区間は通勤通学定期利用者割合が高く,昼間の利用者割合が低いこと,かつ仙台駅方面まで200円以下の低単価利用者が多く,JRにとっても毎時3本をそれ以上の本数にする理由が弱いのかと。毎時3本にしても運びきれないことはなく,使ってもらえると。

 仮に,昼間の増発を図る場合,松島海岸方面の20分おきは崩せないので,その間に区間電車を3本入れて毎時6本にすることが考えられます。

 ②ですが,4両編成で毎時6本の運行だと時間あたり24両の輸送力になるが,東北本線の名取駅以北は,空港線の2両編成もあり時間当たり概ね20~22両の輸送力なので,同程度にするとなると,新型車両の導入に合わせて昼間のあおば通~多賀城駅区間列車を新型車両置き換え後2両でシャトル運行すれば,輸送力として時間当たり18両(4両×3+2両×3)となり,車両数が減ってもある程度対応できます。

 ただし,本線の名取~長町で,コロナ前はアクセス線の2両編成の混雑が問題になっていたことから,徐々に昼間の4両化が図られれていたことが引っ掛かります。

 仙石線も多賀城からあおば通り駅までの10駅以上あるので,各駅から10~20人ずつ乗っても2両編成だとあっという間にラッシュ時並みの混雑になってしまいそう。小鶴新田以西限定であれば輸送力とのバランスからあり得るので,机上の想定としては2両編成の区間便への導入は良さげなのですが。乗客は来た電車に乗るので,4両編成と2両編成を使い分けられないケースもあります。

 特に下りの仙台駅で4両編成と2両編成で乗車場所が異なり,輸送力の違いもあり混乱する可能性が高い(特に,プロ野球開催時休日昼間の試合開始前)こと,ダイヤ乱れ時に4両と2両が混在することでの復旧が遅くなってしまうこと,2両編成×2で活用する場合東北本線や仙山線のように運転席やトイレ部がデッドスペースとなり,ラッシュ時などの輸送力が落ちることから,石巻口はともかくあおば通口に2両編成はちょっと使い勝手が悪いのではと。

 松島海岸までの20分間隔を崩して毎時5本(松島海岸まで3本,多賀城まで2本)で12分毎が仙台口を考えると適正ですが,その場合,松島海岸行が24分おきと12分おきが混在し,バランスが悪くなってしまうことから,松島海岸までの20分間隔を前提条件とすると,多賀城まで4両編成区間便を毎時1~2本運行することで,多賀城までは10分or20分間隔(毎時4~5本)という形が現実的な落としどころではと思いました。

まとめ

 JRとしてもコロナで厳しい状況の中,苦心しながらメリハリを付けた改正となったことが感じられますが,東北本線よりも駅数の多さから区間内の乗客数が多く,また都市計画上都市高速鉄道として位置づけられた仙石線が,あおば通口で昼間毎時3~4本というのは宝の持ち腐れでしかありません。

 いずれにせよ,新型車両E131系の導入待ちとはなりますが,何らかの形で仙石線多賀城以西の増発が図られることを信じたいと思います。最近の仙台支社は仙台駅以南のパターン化,アクセス線の増発,松島海岸までの増発パターン化など,想定以上のダイヤ改正となるケースが続いているので期待したいところ。




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2021年12月27日 (月)

22年春JRダイヤ改正発表 その2〜仙石線昼間20分間隔へ

 先週の続きです。来春のJR東日本仙台支社のダイヤ改正において、最も驚きを以って伝えられたのがこの仙石線の白紙改正。

 東北新幹線の一部臨時列車化はある程度事前に予測されていましたが、仙石線の改正内容には驚きました。

 ただし、この内容を見る限りでは、今般の利用者減に合わせての効率化を図りながらも、非常にメリハリを意識した改正内容であり、今後の改善に向けた課題はあれども、やむを得ないと感じました。

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昼間は松島海岸まで20分間隔化

 今回の改正は減便はあれども、増発は考えられない雰囲気の中、何と松島海岸駅まで昼間20分間隔化が図られます。

 仙台駅発は09分、29分、49分発で非常にわかりやすく、観光客にとっては利用しやすいダイヤになります。

 今秋に新駅舎が完成し、観光客誘致に力をいれるタイミングでのこの増発。仙石東北ライン開業後は、仙台駅からの松島海岸経由快速がなくなったため、所要時間が約30分から約40分となり、不便になった印象があったところでしたが、仙台駅から向かう場合も、仙台駅に戻る場合も20分待てば乗れるという安心感があれば、乗る前の買い物や食事も焦らずに済ませることができ、特に松島海岸駅周辺の飲食店などにも好影響が。

 コロナ禍で集客に苦しんだ松島観光業界ですが、ようやくコロナ前の7割程度にまで戻ってきた状況であり、反転攻勢をかけるにあたり、強力な援軍となります。

多賀城以西も昼間減便へ

 ただし、運転上の区切りである東塩釜駅止まりの1本が松島海岸に延長される一方、多賀城止まりが多少減便され、昼間は毎時3本の時間帯が誕生します(11・13時台)。

 その他の時間帯(10・12・14時台),は、多賀城始発着便を加え多賀城以西従来どおり毎時4本になりますが、基本は20分間隔で、不等間隔にはなれど10or20分間隔なので,以前の15分間隔とそれほど変わらない。

 それに,15分間隔だったのは下りのみで,上りはもともと10~20分間隔だったのが,来春の改正で,上り下りともほぼ約10or20分間隔になります。

 よって,体感的にはそれほど変わらず,きれいに20分間隔で覚えやすいというメリットもあるので、分かりやすさを重視して、近距離を犠牲にしながら、その分を松島観光客の利便性を高め、松島海岸駅まで基本20分間隔での運行ということは理解できます。

 とはいえ、1時間に1本でも十分な利府町の陸前浜田駅と、仙台駅近くの駅間の短いバス代わりに使われている10〜12分間隔が望ましいような榴ヶ岡〜小鶴新田が、同じ20分間隔が基本ということについては違和感が。

 故障が頻発している現在の205系の運用数を減らし、省力化を図る一時的な措置の可能性もあり、この形が最終形ではないのではと。昼間の仙台近郊区間の混雑具合を観察し、噂されている新型電車E131系への置き換えに併せ、今後の展開を検討していくのかと思っています。

石巻への各駅停車が昼間2時間おきへ

 仙石東北ライン開業後、石巻方面への快速が東北本線経由に移り、全線仙石線経由での石巻行は所要時間が増え、各駅停車で90分かかる列車も現れました。とはいえ、従来からの沿線としての繋がりが大きく、毎時1本の石巻発着全線各駅停車は減らせなかったところ、とうとうメスを入れてきた感が。

 仙石東北ライン開業時にも予想していた内容でしたが、多賀城や本塩釜から石巻方面は高城町駅で仙石東北ライン快速に接続すれば良いし、手樽や陸前富山などの一日の乗客数が2桁の駅をはじめ、聖域にはできない状況に。

 震災後に復旧した仙石線、常磐線、石巻線いずれも、全線復旧時には、震災前の普通列車の本数は確保しましたが、令和3年春のダイヤ改正で、常磐線は昼間の本数を毎時1本化し、2〜3往復程度の減便を図りました。それに続き、仙石線でも昼間の各駅停車から減便を図ることに。

 この区間も、色々と課題は残り、住宅地の高台移転に併せて復旧させた東名駅、同様に周辺に集団移転地や災害公営住宅が立地する東矢本駅、石巻あゆみ野駅など、利便性を確保しなければならない快速通過駅に影響が大きいため、この形が最終形ではなく、「仙石東北ラインの矢本以遠各駅停車化」「新型電車E131系導入に併せ、石巻方は2両編成での運行」など、極端に利便性を落とさない形での折衷案を探っていくものと。

 そう考えると、野蒜付近の移設に併せて、野蒜駅と東名駅の前向きな駅統合に踏み切れなかったことが悔やまれます。移設により距離が短縮になったことから、移転地の中央部に地区を代表する駅を設置するべきだったかと。

 集団移転住宅地のうち、駅勢圏の狭い野蒜駅が快速停車駅となり、駅勢圏の広い東名が各駅停車のみという矛盾もあり、東名駅の利便性は簡単に落とせない。せめて、野蒜駅の駅勢圏のほうが広ければ良かったのですが。実際は、東名駅が近くとも、野蒜駅に車送迎で快速利用というケースも多いでしょうし。

土休日ダイヤの導入

 前回改正から,朝のみ土休日運休列車を導入していましたが,朝夕を中心に根本的に土休日ダイヤを導入してきました。

 一部列車が土休日運休だと,運休列車の前後が多少間隔が空くため,ほぼ等間隔で使いやすくなります。

 朝は7時台は仙台駅時点上りで平日比▲2本/時 ,8時台は平日比▲1本/時,9時台は何と平日比▲3本/時です。

 夕方の下りは,平日比で▲1本/時 程度 の減便となります。

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 気になるのは,宮城野原駅でのプロ野球観客輸送ですが,ナイター時間帯は試合開始前で多少土休日の減便の影響はありますが,試合終了後の21時台は時間4本で平日も土休日も変わりがありません。まぁ,コロナの影響が過ぎて人数制限が解除されても,もとのように満員の観客で試合できるようになるかは不透明なところ。

JR東日本の狙い

 今回の改正内容としては、多賀城以西の昼間の利便性低下は、今後リカバリーがされると思っていますが,JR東日本として,20分間隔というのは郊外輸送区間での最適解と思っているのではと。

 今回の改正で,首都圏でも常磐線取手駅以北の中電区間が特別快速▲1本減便で昼間毎時3本になります。川越線,相模線は従来から昼間毎時3本,新潟近郊でも信越本線,白新線,越後線は長年昼間毎時3本(約20分間隔)を守っています。

 仙台近郊でも,東北本線の北方面の毎時3本が崩れたのは残念ですが,仙山線は単線での線路容量限界があれども昼間はほぼ毎時3本で,今回アクセス線が完全に昼間毎時3本化(20分毎)されるなど,30分間隔だと気軽に乗れないローカル線になってしまうところ,都市郊外の利用では毎時3本(20分間隔)はギリギリのところなのかと。

 次回は, 東北本線(仙台以南)との比較を含めて,もうちょっと分析してみようかと思います。

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2021年12月19日 (日)

KHB新社屋でのプロジェクションマッピング「アストノヒカリ」

 今日は,あすと長町近辺で夜に予定が入り,たまたまKHB前の杜の広場を通りかかったところ,噂に聞いていたプロジェクションマッピングが行われていました。行きは時間がなくさっと見ただけでしたが,帰りは酔い覚ましを兼ねてゆっくり鑑賞しました。

公式HP

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 12月1日から年明けの2月27日までの約3か月間,比較的長期間実施しているんですね。

アストノヒカリとは(KHB公式HPより)


イベントの舞台となる“あすと長町”の名前には「あすと」部分に、「明日(あす)」と「US(アス・英語で“私たち”の意)」をかけ、それに「と(都)・街」をつけ「未来の私たちの街」という意味が込められています。

アストノヒカリは「未来の私たちの街」の中に「新たなヒカリ」を照らすことで、この街と訪れる人との“つながりの空間”を創出します。

あすと長町杜の広場公園へつながる街路樹にはイルミネーションが華やかに彩られ、歩道に映し出されるヒカリの道が次の空間へと導きます。khbの社屋壁面にはプロジェクターにより投影されたダイナミックなヒカリとオトが調和し、心躍る空間を生み出します。夜空に輝く鉄塔はフルカラーのLED照明により躍動感のあるヒカリを放ち、訪れた人の心を引き寄せます。

開催期間中には東日本放送1階ぐりりホールや杜の広場公園でのイベントも予定しています。

 

 イルミネーションは,近隣の長町駅西口広場,定禅寺通りの光のページェントをはじめ,市内の至るところで実施されていますが,プロジェクションマッピングを併せて実施するところは珍しい。長町駅方面からの入り口部分には,このような案内投影が。

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 KHB本社建物の南側と西側の2面を投影面として,プロジェクションマッピングが行われています。

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 あすと長町でのプロジェクションマッピングは,三井のパークタワー建設地で実施されて以来かと。

 時間も長く,見ごたえがあるので,防寒対策の上,あすと長町に来た際は,是非見に来て下さい。

 

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22年春JRダイヤ改正発表 その1~アクセス線 まさかの増発で昼間20分間隔化~

 新型コロナウイルスが発生してから間もなく丸2年。

 秋になりデルタ株による第5波がようやく落ち着き,空港や新幹線を利用した旅行需要も回復基調にありながら,オミクロン株の流入により,感染再拡大に向けて予断を許さない状況。

 JR東日本では,首都圏の通勤通学需要がコロナ前比較で2割減,新幹線利用4割減という状況で,22年3月期決算は1600億円の赤字予想では,運行本数にも大ナタを振るわざるを得ず,今回の22年春のダイヤ改正発表を戦々恐々と待っていました。

 特に,今年の3月ダイヤ改正により画期的なパターンダイヤが導入され,非常に分かりやすくなった仙台駅以南の東北本線・常磐線・仙台空港アクセス線を含む区間のダイヤがどうなるかというのが個人的には最も心配でした。早速減便により昼間と夜間帯の10分間隔,夕ラッシュ時の5~10分間隔が崩れてしまうのではと。

 過去記事



 

仙台駅以南はほぼ現状維持

 発表内容を見ると,東北新幹線の大減便と臨時列車化は想定通りながらも,インパクトは大きいものでした。
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 他,驚きの内容としては,仙石線の白紙改正で,昼間毎時3本化と引き換えに改築された松島海岸駅アクセスの改善がありましたが,個人的には最寄り駅を通る仙台駅以南が気になっていたところ。

何と,仙台空港アクセス線が1往復増

 仙台駅発上り方面は,ほぼ現状維持とのことでホッとしました。減便は朝ラッシュ時の岩沼⇔仙台区間便3本が土休日運休になることが最も大きい位。

 一方,仙台空港アクセス線は,まさかの1往復増便と,まさに改正となりました。

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 仙台駅上り方面の昼間のダイヤは,今年3月に概ね10分おきときれいなパターンダイヤに大変身しており,

  東北本線  毎時2本:00分 20分

  アクセス線 毎時3本:10分 30分 50分

  常磐線   毎時1本:40分

と,非常に分かりやすくなっていましたが,唯一14時台のみアクセス線が毎時2本の20分と50分発で,その穴を岩沼行が埋める形になっていました。

 それが,14時台にアクセス線が1往復増発となり,11時~16時台は完全に毎時3本かつ20分おきと,ラストピースが埋まった感じです。その分その穴を埋めていた岩沼行が減便になりましたが,影響は小さいかと。

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昼間毎時3往復化の完成!

 このブログでも長年訴えていた,仙台空港アクセス線の昼間毎時3本のパターンダイヤ化が,開業から15年を経てようやく実現することになり,感無量の気持ちです。

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 仙台駅発は,10時30分~16時台までの時間は,完全に20分間隔(10分,30分,50分発)の分かりやすいダイヤとなります。

あとは,30分間隔の時間から移行する9時台とひたちの発車時間と被る10時台に,20分間隔のパターンが崩れる部分がありますが,これは及第点かと。なお,同様にひたちの発車時間と被っていた16時台はひたちの発車時刻が11分から6分発に前倒しされ,アクセス線が10分発でパターン化されました。

 空港発も,9時台から16時台まで同様に,8分,28分,48分というほぼ20分おきの分かりやすいダイヤとなりますが,1日1往復の快速のために12時台の発車時刻が16分発にずれることと,9時台と10時台が29分発になっていますが,まぁ空港発は飛行機で到着する時間がずれる可能性も高いので,20分待てば乗れるという安心感があるだけでも大きいです。

 それにしても,開業時の40往復から4往復しか増えてないのに,これだけ分かりやすいダイヤにできるというのは,今まで何だったのかという思いもありますが,乗客数の増加への対応,空港民営化による空港運営会社サイドからの要望,JR東日本側の歩み寄りといろいろあったのだろうなと。

 空港での飲食・お土産などの物販機能が弱いだけに,仙台駅発が20分おきであれば,仙台駅で搭乗前の用を済ませて空港に向かうにも分かりやすいし,ほぼ各駅停車で25分なので,チェックイン30分前に到着するための時間も計算しやすいというメリットもあります。

仙台駅朝発,空港発夜間帯が課題

 昼間が20分おきの完成されたダイヤになった反面,仙台駅発の夜間帯はほぼ30分おきのパターンダイヤ化されているので,ラッシュ時でこれ以上の増発が難しい時間帯であり,これはやむを得ないと思っていますが,空港発では概ね30分おきながらも,不等間隔が残り40分以上空く時間帯があったりします。

 仙台駅発は夕ラッシュに被る時間帯で増発は難しいけれど,空港発は極力20分おきにできないものかと。それは,朝の仙台駅発も同様。

 朝夕ラッシュ時は4両編成での運行が必須の時間帯であり,せめて朝の仙台駅発7~8時台,夕方の空港駅発17~20時台も毎時3本にできれば利便性は上がりますが,ラッシュ方面の増発は無理なことと,車両確保が課題で,そのためだけに2両―2両に解結・4両に増結を繰り返すのは,手間を考えると現実的ではないし,その時間帯のカバーのために,毎時1往復,空港駅ー名取駅間の区間列車を設定する位しか思い浮かばない。

 まぁ,コロナ禍の乗客減の中で,ここまで改善されたのは喜ばしいこと。コロナウイルスもなかなかしぶとく,国内線は復調傾向ながらも,国際線の復活にはまだ時間が必要でしょうが,将来的に利用客数が回復する中で,完全20分間隔化を模索してもらえればと期待します。

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2021年12月18日 (土)

ミヤテレの泉移転続報~移転は10年後?

 先日,久しぶりに泉中央へ。

 ミヤテレ 泉中央へ移転か?(11/7)

 先月明らかになった,ミヤテレが取得したという土地も見に行きました。

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 土地の2辺をペデストリアンデッキに,もう2辺を泉中央通と泉ヶ岳通に接し,両幹線道路の交差点に位置するという立地条件。アピール度は満点です。

 現地で改めて思ったのは,広いなぁということと,セルバ提携の平面駐車場として使われていると同程度の立体駐車場の確保が必要ということ。

 その立体駐車場,バスターミナルの拡張用地を盛り込むとしたら,設計や費用負担などで複雑なスキームになりそう。ただ,別途収入を見込めるという点では,事業採算性を考える上で多少有利になるのかな。

移転は10年後?

 なお,仙台経済界の年末恒例特集「仙台商圏」でのインタビューでは,土地は取得したが,すぐに移転するというニューアンスではなく,10年スパンで検討していくような内容でした。よって,この平面駐車場はしばらくは存続することになり,セルバ駐車場確保の面からの心配は要らないにしても,泉中央駅バスターミナルの拡張時期がかなり先になりそう。

泉中央駅バスターミナルの拡張は

 そもそも,少子高齢化とコロナで,一気にバス利用者が減少している昨今。

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 泉中央駅発着のバスも御多分にもれず,宮交バスの減便で自家用車でのP&Rにシフトした方も多く,新規開発としては泉パークタウンの最終工区の「朝日地区」での分譲が来年にも始まる状況とはいえ,地下鉄泉中央駅からバスで30分という住吉台並みの立地条件から,大人は自家用車前提で,バス利用者の増加は限定的かと。

 また,実現は不可能とは思いますが,富谷市が(勝手に)調査を進めている地下鉄延伸構想の行く末も不透明なので,バスターミナルの拡張はそれほど急がなくとも良いのかも。今のままでも十分処理できる可能性もあります。

 具体の移転はかなり先と判明したのは残念ながらも,泉中央駅前のラストピースが埋まる重要な開発になるので,楽しみに待つこととします。

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