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2021年10月24日 (日)

常磐線ひたちで仙台へ (その2 水戸駅周辺レポ)

 特急ひたちの乗車記その2ですが,乗車予定のひたち13号が約1時間遅れで到着する見込みだったため,久々に水戸駅の外に降り立ちました。

南口は異次元空間!

 正直南口には降りたことはありませんでしたが,かつての仙台駅東口のように,自由通路の先に閑散とした空間が広がっている場所という認識でした。ここは貨物ヤード跡地で,UR(都市再生機構)により,区画整理が実施されたという記憶はうっすらとありました。

 ちょっと調べてみたら,貨物ヤード跡地を中心とした「水戸駅南口地区土地区画整理事業(11.2ha)」が,平成11年度から19年度にかけて施行されたようです。URが施行した貨物ヤード跡地の再開発は,仙台のあすと長町やさいたま新都心も同様ですが,水戸駅南口の事業は小規模ながら中心駅に隣接しているという好立地条件のものでした。

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 南口に降り立つと,広がりのあるペデストリアンデッキが!仙台駅西口よりは当然小さいけれど,泉中央駅程度の広がりはあり,仙台駅東口よりは立派。

 ペデストリアンデッキを取り囲むように,ビックカメラが核店舗として入居する駅ビル「excel南」,イオングループのファッションビルOPA,シネコン,ホテルなどが立地しています。ケーズデンキの本社も。正直裏口にこのような空間が広がっているとは認識しておらず,本当に驚きました。

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 水戸を含む茨城県は,超クルマ社会で,近年に駅周辺に商業施設が新規立地しているとは意外でしたが,駐車場も確保し,駅利用者とクルマ利用者を両方ターゲットにしています。

 水戸駅は乗降客数がコロナ前で約6万人程度(コロナの影響を受けたR2年度は▲25%)を数え,新幹線がないのにも関わらず,健闘していました。都心までひたちやときわが30分に1本,1時間強で結び高速バスと比較し時間的な強みがあることと,水戸市の人口は20万人台とはいえ,周辺に日立市,ひたちなか市,などの10万人台の都市が複数存在し,茨城県の県庁所在地として,学生の通学はもちろん,日立製作所を中心とする通勤・出張需要も大きいようです。

 とはいえ,水戸駅から南に2駅の内原駅付近には,巨大なイオンモール水戸内原(総賃貸面積8万平米,駐車場4500台)が立地し,電車利用の中高生も吸引している様子で,ロードサイド店も御多分にもれず発達し,水戸駅付近の商業施設は総じて苦戦気味のようです。

OPAは旧ヤマダLABI

 そういえば,かつてヤマダ電機がK’sデンキのおひざ元に喧嘩を売るかのように都市型店舗LABIを水戸駅南口に出店したという話を思い出しました。とうに撤退したとも聞いていましたが,ビックカメラが駅ビルに入っていたり,その関係性が良く分かっていませんでした。

 すると,駅南にそびえる曲線状の巨大な建物のOPAが旧ヤマダLABIだったことが判明。仙台のLABIは旧十字屋の居抜き出店でビルはボロボロですが,水戸のLABIは2008年に当時の新築商業ビルにテナント入居と,かなり力が入っていたことが伺えます。

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 結果的に,当初から地元茨城で圧倒的なケーズデンキに対し苦戦し,さらに隣接の駅ビルにビックカメラが出店し,とどめを刺され2015年に撤退した模様。その後イオン系のOPAが出店しており,中に入ってみましたが,びっくりしたのが建物の奥行きの無さ。地上12階で駅前広場から見るとかなりの威容を誇っていますが,ハリボテのようなビルで,やたらと多層階の作り。ターゲットはやはり若者で,ファッション,雑貨,飲食などで構成されていながらも,ゲーセン,ガチャガチャショップなどでスペースを埋めているフロアもあり,正直厳しいなぁと。

 LABI時代は,3~7階を売り場にしていたとのことですが,ワンフロアが狭くやたら上下移動が多いのはやっぱり使いづらかったのでしょう。

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充実した駅ビル「excel」「excel南」

 一方,JR系の両駅ビル,北口と南口にそれぞれ分かれていますが,こちらは駅南北自由通路直結ということもあり,総じてテナントの質も保っており,コロナ禍でも比較的賑わっていました。自由通路自体も幅が狭いながらも,多くの歩行者が行きかっていました。

 こちらは,改札口目の前の本館。ファッション,書店,飲食など,バランス良く配置されていました。何といっても雰囲気が良い。

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こちらは,後から出来た南館

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3階から6階が商業フロアで,ビックカメラは4~5階。ワンフロアあたりの面積が比較的広く,買い物しやすい印象でした。それなりにお客さんはいた印象です。まぁ,駅前のヤマダLABIにはわざわざ行かないけど,ビックカメラには行くというのは,仙台駅東のヨドバシの強さに通じるものがあるかも。やっぱり駅前型のノウハウがあるカメラ系の家電専門店は強い。

 なお,1~2階は駐車場というのが,車社会を表していますね。

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自由通路に面する3階はお土産や食品などの王道フロア。4階にはラーメン店が集まる一角も。

寂しい北口

 北口にも当然行ってみました。

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 こちらもペデストリアンデッキが整備され風格があるメイン口ではありますが,駅前の再開発ビルのマイムに入居していた丸井が2018年に撤退し,まだ比較的新しいのに,コワーキングスペースの垂れ幕が最も目立ち,今もがら明き状態だったのが切ない。

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 北口には,駅ビルのexcelの他には目立った商業施設はありません。ホテルはJR系のメッツを含め点在していますが。

 今回は行けませんでしたが,駅からちょっと離れた国道51号沿いには,茨城県唯一のデパート京成百貨店があり,そちらは再開発ビルに入居し売り場面積34,000平米と地方都市にしては十分な売り場面積。仙台の藤崎や三越と同規模。。茨城県自体は首都圏に位置しているため1~3次産業がバランスよく発展しており裕福な県で購買力自体は高いということから,地元唯一のデパートが吸い上げる需要も残っているのでしょう。

感想

 水戸駅周辺を1時間弱でまわってみましたが,やはり県庁を郊外に移転させることを平気でやるような超クルマ社会の茨城県。基本的に郊外型店舗に押され水戸駅前は苦戦していながらも,南口は新都心としてクルマ客も行きやすい作りにして,何とか生き残っている印象でした。一方北口は車社会対応ではなく厳しいですね。

 水戸駅のコロナ前乗降客6万人というのは,仮に東北地方にあれば仙台駅に次いで2番目となり(福島駅や郡山駅よりも多い),泉中央駅がコロナ前で乗降客が5万人超ということを考えると,それなりの拠点性を持っていることが分かります。

 さて,アクシデントはありましたが,ようやく念願のひたちに乗車です。次回に続きます。

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コメント

はじめまして。
学生時代を仙台で、新社会人時代を水戸で過ごした者です。
今回の記事、大変懐かしく読みました。

水戸駅北口は、20年前には県庁舎が近くに位置していたりして
なかなか栄えていたそうですが、今では見る影もないですね。

南口のOPAもオープン当初は威勢が良かったのですが、
あっという間にテナントがいくつか撤退して、ガチャガチャの
コーナーになってしまったりしました。

記事にも書かれていますが、茨城は超自動車社会です。
確か茨城県の道路面積は全都道府県の中で、北海道についで2位だったと記憶しています。

郊外型の店舗が充実していますので、地元民は駅に買い物や食事に行こうという発想になりません。駅前が寂れるのは自然の流れかと思います。

思い出したことをだらだらと書いてしまいました。
私も落ち着いたら、全線復旧した常磐線で仙台に
行ってみたいと考えています。(震災直後の学生時代はいわきから
高速バスで仙台に通っていました)

長文失礼しました。次回の記事も楽しみにしています。

投稿: gen | 2021年10月25日 (月) 17時10分

>genさん
コメントありがとうございます。
仙台と水戸に縁があるとは!ぜひひたちで仙台に来てくださいね。

OPAのオープン当時の件,教えて頂きありがとうございます。
北関東は総じて車社会なので,駅や都心部の商業環境は厳しいながらも,
水戸は思ったより踏ん張っているかなと感じました。
人口規模は宮城県よりも多いですし,確か可住地面積も北海道に続いて2位でしたね。
県南や水戸周辺は鉄道がまだ重要な役割を果たしており,東京にも出やすく住みやすいところだと思います。
ひたちの記事はまだ続きますので,よろしくお願いします。

投稿: SENDAI Watcher! | 2021年10月28日 (木) 21時57分

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