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2020年12月27日 (日)

JR仙台支社ダイヤ改正発表 その3~その他線区の状況~

コロナによる影響の中,あまり期待をしていなかった来春のJR東日本仙台支社のダイヤ改正は,仙台駅以南のパターンダイヤ化により,意外にも前向きな改正になりました。

JR仙台支社ダイヤ改正発表 その1~まさかのパターンダイヤ導入~

JR仙台支社ダイヤ改正発表 その2~空港アクセス線ダイヤも大変身!~

本数は極力維持する一方,快速の廃止,末端部分や土休日などの減便も組み合わせて,仙台近郊ではダメージが大きくない形に仕上げてきました。

とはいっても,影響を受ける方はおり,特に18キッパーからは旧シティラビット廃止や東北本線昼間の白石分断に非難囂々だったりします。

1.東北本線 昼間の白石分断と快速(仙台シティラビット)廃止

 以前試行的に実施しながらも,評判が悪かったのか本格導入には至っていなかった,仙台駅から福島駅以遠直行便の白石駅乗換でしたが,現在の2往復から下りは7往復,上りは6往復に大幅増になりました。

 完全に高速バスとの競争をあきらめたという感と,新幹線誘導を感じるところですが,このコロナ禍の状況であり,やむを得ないと感じます。

 以前だったら,特に新幹線誘導については怒りを感じる部分でしたが,実際のところ昼間の仙台への買い物等での流動はかなり落ちているし,高速バス自体も減便傾向で苦しいところ。

 それに,古川もですが,仙台との行き来は新幹線の利用が当たり前になりつつあり,在来線での行き来はハードルが高く,だったら高速バスの方が安くて便利という状況になっていました。

 この白石分断のメリットは,ひっ迫している仙台支社の車両運用に余裕を与える効果があり。白石以遠が福島方面がガラガラな状態で4両~6両編成で走らせるよりは,白石ー福島を2両,白石ー仙台を4~6両で運用した方が,車両増備に相当する効果が生じるという面も。

 ただ,乗り継ぎ時間は5分以内にして欲しいところ,特に下りは5分以上の乗り継ぎが多いですが,遅れの影響を最小化するという目的もあるのでしょうし,これは今後の課題。

 Shiroishi 

 また,衝撃として受け止められたのが,一日3往復運行されていた快速仙台シティラビットの各停化です。

以前は土日臨時を含めて5往復まで増えましたが,仙南は大河原,船岡,槻木と主要駅が多いうえ,岩沼以北では利用客の多い長町・南仙台にも停車するようになり,快速と普通列車の時間差が10分もないことから,いっそのこと各停化してくれた方が,太子堂・館腰の30分以上電車がこない時間帯を解消する意味でも,望んでいたことでした。

 これは,パターンダイヤ化を断行するためには必要な決断だったのでしょうが,コロナ禍での厳しい状況でようやく断行したという印象です。

 快速が廃止となっても9時頃の仙台行と夕方の1往復は各駅停車の直行便として残ったので,それほど影響はないのではと思います。

2.東北本線仙台以北の動き

 本来であれば,名前のとおり一大幹線のはずなのですが,仙石線との競合,泉区,大崎市古川,栗原市築館,登米市佐沼という県北の拠点性のある都市をことごとくスルーしている東北本線の仙台以遠。

 かつては,これらの都市からのバス・鉄道連絡での仙台方面への需要が見込めていましたが,下記のように,すっかりこれらの需要が消えてしまいました。

 古川からは陸羽東線経由小牛田乗換 ⇒新幹線・高速バスへ

 気仙沼線方面から石巻線経由小牛田乗換⇒高速バスへ(涌谷からは鹿島台へパークアンドライドも主流に)

 築館・佐沼からバスで瀬峰経由⇒新幹線・高速バス

 くりでんから石越乗換⇒新幹線・高速バスへ(金成・若柳)

 90年代までは,鉄道沿線への住宅取得需要もあり,小牛田以南はそれなりに乗客も多かったところですが,少子高齢化による通勤通学需要も激減し,同じ東北本線でも軸が1本に集約されている仙台以南とは異次元の世界で,毎時1~2本化された昼間に続いての減便は必至の状態でした。

 うちの職場でも,栗原市・登米市在住者は新幹線一択状態。定期代が出れば遅くて本数が少なく混んでいる本線を使う訳がないか。

 Kogota

 今回は,朝の石越始発が3本から1本に大幅減となり,昼間と同様に小牛田乗換を強いられることになる他,鹿島台・小牛田駅も地味に減便になっています。とはいえ,松島以南の朝ラッシュの混雑対策は必要で,7時20分発松島始発便は増車となりましたが,一方,利府からの8時台の1本が減便になり,岩切以南の本数が減る形になります。

Rifu

 利府線は,イオンモール新利府のオープンは全く考慮されていないようです。まぁ,期待はしていなかった,ですが,逆に昼間は毎時1本と減便となったようです。まぁ,新利府駅の活用による渋滞対策を本気で考えなかった利府町とイオンモールのせい。

 富谷市は鉄道がないので,あれだけ一生懸命に地下鉄延伸?やLRT,幹線バスなどを検討しているのに,利府町は中途半端に支線が存在すること,一方近隣に岩切駅という利便性の高い駅があり,利府町民はクルマで岩切でP&Rも多いので,行政の姿勢としては必死さを感じないのはしょうがないのか。

 一方,要望していた終電の延長が,このタイミングで実現するのはビックリしました。朝の減便とのバーターだからこそ実現したのでしょうが,流石に22時半仙台駅発は近郊のベッドタウンとしては早すぎる(原ノ町や石越行と同じ位)なので,良かったのでは。東仙台と岩切利用者にとっても朗報。

3.仙石線土休日朝減便

 これは,もっと前からやって良かったと思っています。土日朝は平日朝と同様に運行する意味はないのではと。

 Senseki

利用者にとってはガラガラで助かるけど,仙台市地下鉄でも休日ダイヤは当たり前のように導入されているので,JRも本数が多い仙石線や本線岩沼ー仙台間はかつて導入されいた休日ダイヤを再導入しても良いのではと思います。

 ただ,休日運休だと運転間隔が広がってしまう時間帯もあるので,その部分の調整は必要でしょうね。

4.ダイヤ改正以降の動き

 今回のダイヤ改正は,この程度で収まったという印象があり,ホッとしていますが,コロナのワクチンの接種が進んでも,元の世界には簡単には戻らず,そうなると,令和4年春改正までは安心できません。今回は1往復のみにとどめた東北新幹線の減便及びローカル線をドラスティックに減便するなどの可能性はあります。今回のダイヤ改正は思わず喜んだ要素もありましたが,今後の動向については冷静に見守っていきたいと思います。

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コメント

こんばんわです。
コメントを書こう書こうと思い続けて、ずるずる今に至ってしまいました…。

東北本線絡みのパターン+乗換多数のダイヤは、やはり静岡地区みたいに都市間移動は新幹線を使って欲しいということの表れなんでしょうねえ。
JR東海も新幹線による収入が大きく、仙台支社も同じ傾向だと聞きましたので。

利府線について、ダイヤ改正のプレスには載りませんでしたが、春臨のプレスを見る限り土休日を中心に臨時便を走らせるようです。
駅改築も出来ず、新利府駅通過で臨時便を走らせる羽目になったところに、JRと自治体、イオンの連携のなさが現れているなとやはり感じてしまいます。
これから新利府駅を改築するにしても年単位の話になるでしょうから、その間にどれだけ利府市内の道路交通がまずくなるか、利用客からのクレームがあるのか戦々恐々とするばかりです。

投稿: デリン | 2021年2月11日 (木) 23時20分

>デリンさん

いつも来訪ありがとうございます。地震で返信のタイミングを逃してしまいましたが,
濃い内容のコメントなので,返信に気合が必要でさらに遅れてしまいました(;^_^A

これまでは,自分も細切れ分断ダイヤへの移行はどうなのかとの意識でいましたが,
このようなローカル線を通しで利用する需要は漸減していく一方で,
片や新幹線という早くて快適な交通手段への移行が進んでいるので,
車両不足を解消するための効率化という意味からも,
小牛田分断に続いて,白石分断はやむを得ないのかなとも
今回のコロナに起因する問題の顕在化から,考えを改めました。
首都圏のように,遠距離直通の運行体系にすれば乗客が掘り起こされるわけではないですし。
JR北海道のような途中駅の利用者が1桁が当たり前で,
駅廃止が進められているような衝撃的な状況にはなっていなくとも,
JR東日本でも将来的に途中駅の小駅からの利用客が占める割合は低下する一方で,
ローカル線輸送の効率化・運賃制度の見直しは避けられないのではと感じています。
ただし,乗り継ぎの時間は極力短くしてもらえればとの条件付きですが。

さて,新利府駅(笑)。まぁ旧ダイヤモンドシティに直結した杜せきのした駅のように,
行政が仲立ちしないと,積極的な投資には繋がらないのでしょうね。
首都圏のレイクタウン駅や幕張新駅のように万単位の利用客が見込める訳でもなく,
名取の杜せきのした駅でも数千人ですから。
新利府を改良してもせいぜい乗降で千人程度の利用客でしょうけれど,
それでも,車を持たない層へのアクセス改善のアピール効果は大きいし,
それに,従業員を鉄道利用に誘導することによる駐車場削減できる効果もあるので,
これを機に新利府駅の活用を模索することは,
利府町・イオンモール・JRの三方両得になるのにという,忸怩たる思いです。
また,臨時列車がわざわざ新利府駅を通過するというのも,あきれてしまいますが,JRのせいではないし,
このように交通対策をおろそかにすると,「渋滞するから行かない」「利府街道は通りたくない」
という負のイメージとなり,利府町にもイオンモールにも跳ね返ってくる話かと思います。
まぁ,自分は一回行く程度だと思うので(名取さえも年1回程度),もはや突き放して考えています。


>デリンさん
>
>こんばんわです。
>コメントを書こう書こうと思い続けて、ずるずる今に至ってしまいました…。
>
>東北本線絡みのパターン+乗換多数のダイヤは、やはり静岡地区みたいに都市間移動は新幹線を使って欲しいということの表れなんでしょうねえ。
>JR東海も新幹線による収入が大きく、仙台支社も同じ傾向だと聞きましたので。
>
>利府線について、ダイヤ改正のプレスには載りませんでしたが、春臨のプレスを見る限り土休日を中心に臨時便を走らせるようです。
>駅改築も出来ず、新利府駅通過で臨時便を走らせる羽目になったところに、JRと自治体、イオンの連携のなさが現れているなとやはり感じてしまいます。
>これから新利府駅を改築するにしても年単位の話になるでしょうから、その間にどれだけ利府市内の道路交通がまずくなるか、利用客からのクレームがあるのか戦々恐々とするばかりです。

投稿: SENDAI Watcher! | 2021年2月21日 (日) 22時27分

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