エアアジア中部ー仙台便 試行錯誤の末減便へ
すったもんだしながら,今年のお盆前に就航したばかりのエアアジア仙台―中部便。
1日2往復ながらも,中部発の最終時間が早すぎて,滞在時間が極端に短くて使いづらいとの印象でした。
エアアジア・ジャパン 中部ー仙台便8/8就航 (7/9)
搭乗率も苦戦しているようで,エアアジア側もいろいろと試行錯誤しているのが分かります。
1 年末年始には3往復に増便
年末年始の11日間に限りますが,1日3往復に増便されます。特に増便分は,通常便2往復より遅い時間の1往復。
中部発の帰りが14時50分発→16時45分発 と2時間滞在時間を伸ばすことができます。
仙台発の帰りであれば,16時35分発→18時30分発と,こちらも2時間繰り下げ。
といっても,この時期は帰省需要などが多いので,単純に便選択の選択枝が多くなるだけかもしれません。
まぁ仙台らの需要喚起も必要ですが,宮城県及び東北に中部地方から観光客を呼び込むための交通手段としての期待も大きく,夜間駐機しているセントレアからの利用者の利便性が高いのは当然。
1日3往復のパターンであれば,名古屋から仮に日帰りでも最大9時間滞在(手続き時間や空港への移動時間を考慮すると最大7時間程度になりますが)できるので,1泊であればそれなりに回れるし余裕を持った使い方ができます。ピーチの関空便や新千歳便をみても,3往復が使いやすい最低ラインという印象なので,恒常的に3往復が実現されると良いなと思います。
2.4,380円からの特別運賃
搭乗率が厳しいからなのでしょうが, 最低価格をピーチ並みの5千円弱のセールを打ってきました。
同路線を対象に、座席数限定で特別運賃で販売するスペシャルセールを実施します。販売期間は11月21日(木)正午から12月1日(日)23:59まで、対象搭乗期間は11月21日(木)から1月31日(金)までです。期間中は、片道4,380円からと、通常よりもさらにお買い得な価格での販売を行いますので、冬の観光、レジャーにお気軽にご利用ください。
■エアアジア・ジャパン スペシャルセール
販売期間: 2019年11月21日(木)正午~12月1日(日)23:59
搭乗期間: 2019年11月21日(木)~1月31日(金)
セール価格: 名古屋(中部)―仙台 4,380円〜
第一弾は終了しましたが,第二弾は現在22日まで発売中です。
同路線を対象に、座席数限定で特別運賃で販売するスペシャルセールを実施します。販売期間は12月10日(火)正午から12月22日(日)23:59まで、対象搭乗期間は12月10日(火)から3月28日(土)までです。期間中は、片道4,380円からと、通常よりもさらにお買い得な価格での販売を行いますので、冬の観光、レジャーにお気軽にご利用ください。
■名古屋(中部)―仙台線 片道運賃 7,390円〜(BIGメンバー向け/各種手数料は含みません)
■エアアジア・ジャパン スペシャルセール
販売期間: 2019年12月10日(火)正午~12月22日(日)23:59
搭乗期間: 2019年12月10日(火)~2020年3月28日(土)
セール価格: 名古屋(中部)―仙台 4,380円〜
3.2~3月は一転減便へ
この年末年始の増便とセールによる販促の見通しが思わしくないのでしょうか?
2月22日から,一転年度末は何と1往復に減便となります。1往復化対象は月・木・土。
火・水・金・日は2往復のままですが,書き入れ時の週末土曜日が1往復というのは痛すぎる。それも仙台発が14時35分発と何とも行くのも帰るのも中途半端な時間。学生の卒業旅行や受験,異動など流動が激しくなるこの時期に減便というのは,他に優先的に機材を回す路線があるのか。
エアアジア・ジャパンの拠点であるセントレアにつながる路線が好調でないと,仙台からの第二の路線の誕生には繋がらないので(関空便が好調で,新千歳便に繋がったピーチのように。),需要喚起を図っていくしかないんでしょうが,まずはせめて夏ダイヤでは完全2往復に戻して欲しいところ。新幹線で3時間程度という鉄道が優位な距離帯でもあり,なかなか先行きは厳しそうです。
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コメント
2月22日から福岡便に就航との事なので機材関係では?
投稿: | 2019年12月22日 (日) 14時28分
コメントありがとうございます。
福岡便就航の話は、記事書いてから知りました。ただ、ジェットスターが1日3往復している路線に週3便でも食い込もうと新規就航すること自体、仙台便の状況を現しているのではと改めて感じていた次第です。新幹線で名古屋から最短3時間20分というのは両都市ともほぼ同じとはいえ、福岡空港の立地条件の良さが強みになっているなぁと。
投稿: SENDAI Watcher! | 2019年12月22日 (日) 22時12分
追記ですが,4月以降の夏ダイヤは完全に1日1往復になってしまうとか。念願の就航が実現してまだ4か月ちょっとなのに,活かさず殺さずという状態になってしまうのは悲しい。仙台空港は搭乗率が悪いと着陸料も割引率が高くなる仕組みなので,何とか持ちこたえて便数復活して欲しいところです。
投稿: S-Watcher! | 2019年12月30日 (月) 00時06分
夏ダイヤで完全2往復に戻して欲しいと思っていますが
もう叶わないのでしょうか…
投稿: | 2020年1月 7日 (火) 06時39分
コメントありがとうございます。
夏ダイヤで2往復に戻してほしいというのは同感です。
1日1往復では使い物になりません。というか3往復でないと話にならないので,まずは地道に実績を残し2往復化の後押しをするしかないと思います。幸いにも搭乗率が低いと着陸料も低減される民営化による施策が適用されるので,すぐに撤退はないと思うので,自分も今年中に使ってみようかなと。
投稿: SENDAI Watcher! | 2020年1月10日 (金) 23時40分