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2019年2月25日 (月)

続 仙台市地下鉄 ようやく発車時刻表示開始へ(仙台駅全改札をチェック!)

 コメントで情報提供頂いていた,仙台駅の時刻表示機を実際確かめてきました。

 

 

仙台市地下鉄 ようやく発車時刻表示開始へ(H31/2/19)

 

 

 

 なお,地下鉄東西線が開業し,初見の方々には迷宮と化した地下鉄仙台駅(+JRあおば通駅)
渋谷駅ダンジョンには負けますが,地下鉄の改札も東と西改札が増えただけで,一見なかなかのものです。

 

 

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 東改札
 まず,JR仙台駅からのメインの乗換改札口となった,東改札ですが,南北線から東西線の1~4番線までが横にずらっと並び,JR仙台駅の正面改札のように,一目で全方向の発車時刻が確認でき,非常に見やすくなりそうです。

 

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 気になるのは,この東改札から南北縁の1・2番線ホームまでは,普通に歩いて2分弱かかるので,それを見越して次の列車の時刻に切り替えるかどうか。ギリギリまで表示させると,駆け込み乗車を招くので(例えば19:00発として,東改札時点で18:58分位に次の列車時刻19:05分発に切り替えるとか。)。

 

 JR仙台駅でもコンコース上よりも改札上の表示の方が先に次列車に切り替わるので,改札上の発車時刻表示が消えれば「もう間に合わない,次の列車にしよう」とあきらめがつきます。

 

 これは,各改札毎に,各線ホームへの到達時間が異なるので,微妙な調整が必要かも。特に,東西線ホームは深いので,どの改札からもそれなりに時間がかかります。

 

南改札

 

 ここも,東改札と同様に,南北線・東西線の両線の利用者がいる改札なので,東改札と同じような横に1~4番線まで並ぶ形式となっていました。

 

 

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北改札
 こちらで,おやっと思ったのが,南北線用の1・2番線用の発車表示しかありません。それも,改札前にでかでかと「東西線は西改札をご利用ください」と記載されている通り,この改札をうっかり通ってしまうと,東西線を利用するにはB1→B3→B2→B4とエスカレータを5層分上下しなければたどり着けないので,東西線利用者はこの改札を使わないように,案内されているためです。

 

 

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西改札
 その東西線利用者用に案内されている西改札。逆に南北線利用者がうっかりこの改札を通ってしまうと,大きく西側に迂回しないと南北線ホームにたどり着けないので,慣れている利用者であれば,東西線専用改札の位置付けではあります。しかし,こちらは北改札とはことなり,東・南改札と同様,両線の表示が横に並んでいます。

 

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 それも,北改札からの東西線とは異なり,一応エレベータを使えば,南北線・東西線の乗換コンコースのB2に降りることはできるので,南北線用の案内もこの改札に設置したんでしょうが,そのエレベータがなかなか来ない!東西線のB4と乗換コンコース階のB2,改札口のB1を結ぶもので,結構待ち時間が長く注意が必要です。

 

(おまけ)仙石線乗換改札
 さて,東西南北で終わりとみせかけて,最も影の薄い仙石線乗換改札口も確認してきました。北改札の前のエレベータで,仙石線改札と地下鉄改札に挟まれた不思議な乗換改札まで降りることができます。
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 仙石線改札には,以前からJR仙石線の案内表示が設置されていましたが,地下鉄側にはなく,まぁ改札から南北線ホームに直結するから,なくてもなんとかなる場所ではありますが,こちらにも,立派に設置されました。

 

 

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 意外にも,東西線用の時刻表示も設置されました。実際仙石線から東西線に乗り換えるには,南北線ホーム経由ではなく,一度B1のコンコース階に上がった方が分かりやすいと思いますが,一応表示しないわけには行かないか。東京の地下鉄相互の乗換に慣れている方にとっては日常茶飯事かもしれませんが,仙台基準だと,結構ハードルが高い。

 

 なお,南北線の連絡改札口と時刻表示機の位置関係はこんな感じ。

 

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 他の東西線駅では,改札近くのLCDディスプレーを使って時刻表示をするとの情報でしたが,仙台駅は南北線と並んで機器を設置する分かりやすい表示となるようで,良かったです。であれば,東西線のみの他12駅でも同様にすればいいと思うのですが,そこはコストダウンを考えると微妙なところでしょうか。
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 さて,これらが稼働するまであと1か月です。

2019年2月24日 (日)

仙台場外市場 杜の市場レポ

卸町の中央卸売市場の場外的な形で,震災後の2011年にオープンした杜の市場。

 

いつでも行けると思いながら,なかなか行く機会がありませんでしたが,昨年の夏に初めて行ってから,4~5回は行っています。卸売市場のすぐ近くということでのモノは間違いないし,バイパス沿いでついでに寄ることもしやすいし,また買い回りしやすいサイズがちょうどよい感じで,ファンになっています。

 

 

 

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いついっても,駐車場が混雑していて,賑わっているのが分かります。地元民にとっても,観光客にとっても使い勝手が良い商業施設です。

 

夏に行ったときは,バーベキュー用の海産物を買いに行きましたが,夏なのに牡蠣の品ぞろえも良く,また旬のホヤも大ぶりの新鮮なのがゴロゴロ並んでおり,見るだけでもウキウキする場所です。

 

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その時には,ウニのシーズンで,片倉商店のウニ丼に惹かれ,食しましたが,某浜の商店街で食べるよりも安くお得というのが不思議なもので。

 

 

 

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テナントも,片倉商店のほかにも,タマゴヤや利久,ラーメンの山神山人,北辰のどん辰などの飲食店が入っており,どこも外れがないです。テークアウトも,凍み天とか,空揚げとか手軽に食べれるのも充実しており,キーボードに向かいながらも,また行きたくなってきました。

 

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値段としては,野菜とかあまり安くないものもあるので,そこは注意。それを含めても,食のテーマパークとして十分楽しむことができます。

 

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仙台圏では,常設型の競合施設は今のところないし,10年位前に名取美田園にオープンしてあっという間に閉店しただてもん市場とコンセプトは似ているものの,なにより立地条件も中身も違うなぁと。

 

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(番外編)閖上の動き

 

なお,そのだてもん市場のあった場所から北にクルマで10分もかからない閖上には,休日限定でのゆりあげ朝市があり,コンセプトとしては,杜の市場を豪快にした感じで,こちらも好きな市場ですが,なかなか休日の朝に早起きできません。特にこの季節は。あのキムチ水餃子を食べたくなるんですが。

 

ゆりあげ港朝市へ リターンズ(2016/1/17)

 

ゆりあげ港朝市へ&復興に向けての雑感(2015/1/13)

 

閖上といえば,GW直前の4月25日に,名取川に面した商業施設「かわまちテラス」がオープンし,休日だけの朝市を補完する日常型の商店街が復活します。飲食も浜やが出店するようだし,ここも期待です。

 

 

2019年2月19日 (火)

仙台市地下鉄 ようやく発車時刻表示開始へ

昨年の11月頃から工事が始まり,3月末にようやく開始される地下鉄の発車時刻表示。

ホームの接近表示機更新によるLCD化・発車時刻表示に加え,改札口正面への発車時刻表示が実現します。


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 個人的には10年前に記事にした内容がようやく実現した感が。
 過去記事   仙台のなぜ?(2008/8/19)


 詳しくは過去記事参照ですが,これまで,ホームに設置されている表示機では,頑なに「前(々)の駅を出ました」「間もなく来ます」など,大まかな位置表示にとどまっており,10年前の表示機更新の際には,電車が駅間にいることも分かるようにはなったけど,何でJRでも,他都市の地下鉄でも普通に行われている時刻表示がないのか,本当に謎でした。

<開業~2008年まで>
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<2008~2018>
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 さらに,泉中央や富沢駅などの始発駅では,既にホームに電車が止まっていても,
いつ発車するかすぐにわからないので,あまり意味がない。

 両ホームを発着に活用している泉中央駅では,どちらが先発・次発かは分かりますが,
ベガルタの試合後に,先発の電車が大混雑で次発を待とうか判断するにも,
先発・次発の電車がそれぞれどの程度待たなければならないかわからないのが本当に不便。
ベガルタの試合終了後の運行間隔は7~8分間隔だから,次発で下手したら15分待つことになる。
平日朝ラッシュ時で3分おきに出ている時間帯だったら良いけど。

 ホームに小さく掲示されている時刻表を見るのも大変だし,スマホをいちいち見なければという状況から,
改善されるのは,本当に待ち遠しいところ。

 また,3年前の東西線の開業で,すくなくとも東西線は時刻表示があるのかなと思ってたけど,
南北線と格差が生じるのを避けたのか,肩透かしを食らったし,ようやくです。
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新しいホーム案内表示 
ホームの表示板は,現時点ではあまり表示内容は変わらず,東西線と同様に多言語化されただけです


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これが,3月末から発車時刻表示開始とのことです。




改札前の時刻表示
 
以前は,この何とも使えない,やる気のないアナログ時計。改札前にさりげなくぶら下がっています。


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 JRなど他線区のダイヤ乱れなどを案内するとの触れ込みで登場したのに,その目的で使用されたのを見たことがなく,地下鉄自身の遅れ案内にもあまり活用されていない始末。

 さすがに,先日あった電気系統のトラブルでの五橋駅以南での遅れの際には,表示自体はされていたものの,あのアナログ時計以外のスペースで,デカデカ文字のスクロールでトラブル表示をしていたので,一目で読みづらく,結局ホームに行ってことの顛末を知る始末。

それが,新たに導入されるのは,非常にオーソドックスな感じの,時刻表示器です。


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 通常は,先発・次発の2本の電車の時刻を案内し,非常時には下段でテロップ案内をという,当たり前の情報提供が始まります。

 これがあるだけで,改札通る際に電車が入ってくる音がして,焦って階段を駆け下りると,反対行きの電車でしたというオチがなくなるし,利用者にとっても余裕をもって利用できるから,安心になります。

 なお,東西線開業までは,昼間や休日は7分間隔だったため,毎時同じ時刻での発車にならなかったのが,
東西線開業時より,7分半間隔になったおかげで,毎時の発車時刻が統一され,時刻表示がなくとも,パターンを覚えていれば分かりやすくはなっていますが,

例)勾当台公園駅発富沢行 02 10 17 25 32 40 47 55


それでも,夕ラッシュ時などは5分半間隔で毎時微妙に時間がずれるので,特に助かります。

東西線の改札前では,従来のちっこい液晶モニターを活用して時刻表示する模様。小さくても,LCDモニターだから,一目で分かりやすいのではと思います。そもそも,これまでの活用方法って何?と苦笑してしまいますが。



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なお,南北線と東西線が交差する仙台駅の改札前の表示板は新設されるようだけど,両線の案内をどのように行うのかが気になります。なお,札幌の地下鉄3線6方面が通る大通駅の表示は,twitterから拾い物の写真ですが,こんな見やすいです。これでも6年以上前に導入された(それまでは,仙台のような不親切な表示だったよう)ようなので,地下鉄仙台駅の改札前でも南北線と東西線の4方面の発車時刻が一目で見やすい表示を望みます。また,下段の写真は同じく札幌市地下鉄の拾い物ですが,トラブル時の影響範囲が一目瞭然。東西線改札のようなモニター導入であれば,通常の時刻表示からトラブル時に切り替え可能なので,この方法が分かりやすいなぁと思います。

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 開始まであと1か月ですね。このように,仙台の謎めいた不便なところが解消されるのが地味に嬉しいです。


2019年2月16日 (土)

ダイハツ キュリオス 仙台ビックトップの準備工事

 4月19日から,再度あすと長町で開催される,シルク・ドゥ・ソレイユのダイハツキュリオス。前回のトーテムからちょうど2年が経ちますが,今回は杜の広場横のKHB予定地から,長町駅東口真正面のイオンタウン予定地1.5haで開催です。

 

Map

 

 今回のキュリオス開催地となることで,そのガレージ風の構造物も撤去され,リパーク部分も営業中止となり,先週位から準備工事が始まりました。
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 KHB新社屋は2021年の移転を目指して,今年の秋から工事着手の予定で,使おうとすれば使えないことはなかったのかもしれませんが,開催の都度杜の広場のタイルを2/3もはがして,植栽も一時撤去してという面倒なことになっていたし,ゼビオアリーナのイベントも開催しづらくなっていたので,どちらにしても具体的な計画が定まっていないイオンタウン予定地での開催の方が,良いのかもしれない。今年はGWにその杜の広場でラーメンフェスタが3度目の開催とのことで,ゼビアリのイベント開催にも影響を与えないしね。写真は前回開催のもの。
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  イオンタウン予定地も,2012年末に住友不動産と共同で保留地取得したものの,南側の住不部分0.6haはシティタワー長町新都心としてとっくに完成済で,そろそろ完売に近づいているという状況なのに,肝心のイオンタウンは取得後5年以内の建築という,URからの保留地取得時の条件をあいまいにし,自転車置き場のような駐車場ガレージを作ってお茶を濁している状況でした。

 

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 現地を見る限りでは,ビップトップが設置されるのは,南側のリパークがあった辺りで,北側は付属テントか。リパーク閉鎖であすと長町の駐車場不足に拍車がかかりそうなので,来場者駐車場を設けた方がいいだろうけど設置はしないようなので,いつものように,周辺商業施設駐車場にいろいろしわ寄せがありそう。
 まさか,キュリオス終わったら,ガレージ復活なのかなーと。良くも悪くもあすと長町の行く末を左右する商業施設プロジェクトなのに,そういう社会的な責任を感じる企業グループではないしなぁ。ある意味ドライ。仙台でのイオンスタイル卸町⇒イオンモール名取増床⇒イオンモール雨宮(仮)⇒イオンモール利府増床 と,大きな案件が続いているから,優先順位としてはその後なんだろうけどね。単に他社の出店を防ぐための陣取りなのかと思わざるを得ない状況。
 よくある都市開発地での暫定的なイベント開催においては,その街のアピールも目的ではありますが,今回のキュリオス予定地でも「商業施設予定地」のでかでかとした看板でアピールしているので,この暫定利用の後に,計画が動くことを望みます。

 

 というか,別に撤退してもいいけど,この道路条件に優れたあすと長町12街区が確保された経緯・重要性からすると,マンション用地として譲渡するのは問題外。しかし,同業他社にやすやすと転売するわけもなく,飼い殺し状態というのが非常に腹が立つ。あすと長町内では,仮設住宅跡地の38街区以外は,長町駅東口を除いて計画も含めて全て土地利用は固まっているだけに,デンタルクリニックの場所(14街区)と,イオンタウン予定地(12,17街区)の行く末にやきもきしている今日この頃です。

 

 なお,キュリオスには行けるかどうか。これまではドラリオン,トーテムには行ってたけど,チケット価格もシャレにならないので,検討中です。おそらくあすと長町で開催されるのは最後と思われるので,行きたいところですが。

 

 

2019年2月11日 (月)

あすと長町復興公営住宅をめぐる日照問題

   最近再燃した,あすと長町復興公営住宅の日照問題。 地上13階建て163戸の復興公営住宅に対し,南側の「ワールドアイシティ・野村不動産」連合の24階建て345戸のワンパークレジデンシャルの建設により,下層階では冬場だと日照1時間程度しか確保されないとの訴えがありましたが,さらに,東側にこちらも「住友不動産・ワールドレジデンシャル」連合のこれも24階建て391戸のシティタワーあすとレジデンシャルがほぼ立ち上がり,東側も完全にさえぎられてしまったために,日照が確保されない部屋だと1日15分程度という,酷い状況のようで,全国紙では朝日,テレビ局ではフジ系のワイドショーで取り上げられたようです。
 もちろん,住民の方々にとってはお気の毒なことであり,何とかしてあげたいところではあります。ただ,ここまで至る背景を考えると,難しいところがあります。

 被災して県内各地及び福島県からあすと長町の仮設住宅を仮の住まいとし,最初は「こんな不便なところ」「地元に戻りたかった」とか,非難囂々で,市内最大規模の仮設住宅がなかなか埋まらずない状況だったのが今では信じられない状況ですが,あすと長町のスーパー,IKEAを含む店舗等,集客施設の立地も進むにつれて,1戸あたり2200万円上限という買取価格の制約から,当初はあすと長町内の建設は想定されていなかったところ,住民団体が強く市に要望した結果,民間建設の買取型復興公営住宅として,3事業者があすと長町内への建設に名乗りを上げ,結果的に地下鉄南北線沿線南部の買取枠を独占する形で,ここと,TSUTAYA北側,太子堂生協南側の3か所が選定された経緯がありました。

 「安住の地」がタワマンの谷間 復興住宅、日照1時間も

 街の発展を誇示するかのようなタワーマンション群の谷間に、仙台市の復興住宅が建つ。昼間もほとんど日が差さない室内で、高齢の被災者は「安住の地のはずだったのに」と不満を募らせる。行政は「商業地で日照が確保できないのは仕方ない」の一点張りだ。震災復興の「光と影」を、太白区あすと長町に見た。

 JR長町駅から徒歩数分。大通りに面し、目の前にスーパーがある至便の地に、13階建ての「あすと長町復興公営住宅」(163戸)はある。  被災者の入居が始まったのは2015年4月。掲示板に貼られていた近隣工事の案内に、気付いた人はほとんどいなかった。南隣、24階建て345戸の分譲マンション計画だ。高さは倍の80メートル。工事はその秋に始まった。  翌16年12月、今度は東隣の(以下略)(朝日1/23)

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 今回の取り上げ方で,住民が仙台市を非難する構図が強調されているのが違和感を感じるところ。 一応職場で見た朝日新聞の記事では,デベロッパー側の信義則違反に言及していたけど,テレビの取り上げ方は,「何でそんなところに仙台市は被災者向けの住宅を建てたの?住民が可哀そう」という切り口で,取材不足なのか,反響を狙って市を悪者にする構図にしたのかは分かりません。
 ちなみに,完成当初の復興公営住宅の写真はこれ(仙台市HPより)。 
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自分でとった,中央公園からの写真はこれ。 
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それが,現在では,この密集具合(北側IKEAからの写真ですが,西側以外は完全に高層マンションに囲まれています。

 

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このような状況になった理由  

 

このブログでも,たびたび言及していますが,当初仙台市に買取を申請した際はワールドアイシティ単独の計画で,復興公営住宅の場所は変わらずとも,南側は低層の郊外型商業施設で,さらに南側の公園に面したところが14階建て70戸と,公営住宅と高さは同程度ながらも,戸数は半分以下と公営住宅に配慮した計画でした。

 

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ところが,災害公営住宅が完成し,仙台市が買い取り入居した後に,計画されていた商業施設敷地を含む形で野村不動産をパートナーに南側の分譲マンションが70戸⇒345戸と約5倍の規模に計画変更となった訳です。

 

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仙台市にとっても,住民にとっても寝耳に水という感じで,流石にこれだけの高層建築物が建つ際には近隣住民対象にポスティングで案内があり,説明会を開催するはずですが,実際に建物が建ってみないと実感できなかたというところなのでしょうか。

 

 しかし,今から考えると,分譲マンションが70戸から5倍の戸数に増やせるというのが,もともと商業施設部分は低層で容積率を食わない開発を想定していて,その分を一気にマンション用に供したためというのはわかるにしても,出来レースの確信犯的な匂いも感じます。手際が良すぎる。  それも地元デベと超大手デベが組んで,冷徹な被災者いじめを合法的に行えたのも,商業地域だったからこそ。仙台市とデベとの交渉の経緯は詳しく分かりませんが,仙台市側が所有者として被害者という側面がまず大きいというのは,住民は嫌だったら出ていけるけど,その不良債権的な公営住宅を今後30年にわたって管理していかなければいけないところ。それなのに,市が強く出れないところが,日照権が確保されない商業地域に計画された点。

 

 もちろん,市側の見通しが甘かったとか,「商業地域に建てさせる判断をしたのがそもそも間違い」とか,ナンボでも言えるけど,「あすと長町に住みたい」という仮設住宅住民の運動から,なるべく地区内で戸数を確保すべく,限られた予算で努力して採択した結果,日照を確保できる当初計画を裏切られたということで,仙台市としてはこれらのデベに対して,損害賠償を請求したくなる案件。

 

 個人的な思いとしては,多少戸数を増やすにしても,大通り向かいの洋服の青山の土地(ヨーク南側,仙台PIT東側)も同デベが所有していたので,そっちにも150戸規模の分譲マンションを建てて,復興住宅の前に予定通り低層型商業施設(青山含み)を立てた方が総戸数も確保でき,関係するマンション,公営住宅の日照もある程度確保できるwin-winだったのに。狙いは住友不動産のシティタワー1の日照を奪う嫌がらせというのもあったのかと邪推せざるを得ない。

 

 しかし,その嫌がらせをされたシティタワー分譲主の住友不動産とワールドアイシティがJVで復興住宅東側の「シティタワーあすとレジデンシャル」を事業化しているというのも本当にわからない。あすとレジデンシャルも,南側低層階の日当たりが極端に悪く,3000万を切る目玉価格で分譲しているなど,お互いに苦労してしまっている誰が得したんだろう?というこの構図(写真はナイスのマンションの陰に隠れるあすとレジデンシャル南側の工事中写真)。

 

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損していないのは公園前の最高の立地の分譲に食い込めた野村不動産だけか。野村の販売力がなければ,ワールドだけでは345戸の事業化はできなかったし。

 

 なお,同じく南側のナイスの西側は,ワンパークが南側に寄せて建てたおかげで,午後の2時位から日陰になってしまっています。ここも当初は南西角で日照が確保される前提で購入したんでしょうが,ワンパークの犠牲になっているのが本当に気の毒。

 

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今後,これらのデベと市との協働での開発案件というのは心情的に難しくなるのではと。自らの利益重視でこんなことをやらかしてしまっては,市は性悪説で動かざるを得ないでしょう。

 

今後期待する面は  

 

ただし,市が被害者という側面で上の記事は書きましたが,ただ,その根本的な原因は環境アセスや「杜の都」景観計画の悪い面がでているという,市として自業自得の面があります。  この地区は大通り沿いは45m制限ですが,奥側は本来であれば高さ制限はなく,ただし,アセスで100mを超えると面倒であることから,80~90mに抑え,その分壁ビル・デブビルの集積になってしまっていることから,高さを抑えても景観上・日照上相互に悪影響を与えるだけになっているという,最も悪しき見本みたいになっています。

 

 もちろん,事業者側としても,事業採算性から規制がなければこのあすと長町で40~50階建ての超高層マンションが建てられるわけではないにしても,デザインや日照の観点からもっと工夫する余地ができたかと。

 

 先日プラタモリで取り上げられていた武蔵小杉なんて,10棟前後の40階以上の超高層マンションが林立し,10年間で1.5万人(あすと長町の高層マンションの3倍の人口規模)の人口増とのことでしたが,結構密集している範囲に立ち並んでいるにも関わらず,それほど景観の圧迫感がないように感じたのは,高さとデザイン性もあります。   仙台駅前の再開発にも大きく影響する話ですが,環境アセスの条件を
「高さ100m以上or延べ床面積5万平米」
            ↓
高さ100m以上and延べ床面積5万平米」

 

 にするだけで,デザインの自由度も上がり,開発の誘導にもなるし,景観も改善されるので,市には考慮して欲しいと長年感じています。

 

 別に高層ビル万歳の人間ではないですが,純粋に街づくりに興味がある人間として,こんなアセスの負の面を集めたような,醜態だらけの集積をみせつけられると,本当に嫌気がさしてきます。負のストックを作るためにアセスや条例が存在するわけではないでしょうと。もったいなさすぎる!

 

住民の立場  

 

住民にとっては,あすと長町の3か所の公営住宅の中で,公園にも近く,ヨークベニマルや計画中のイオンタウンも長町駅も近い最も立派でシンボル的な場所に応募して当選したのにとの思いがあるんでしょう。

 

 仮に残り2つの方を選んでいれば,太子堂の積水の方は生協が北側で南側は戸建てで日照の心配はいらないし,太子堂駅も近い。

 

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 TSUTAYA北側も電車の騒音はあるけど日照の心配はないし,長町駅やヨークタウンから近いので,こちらも問題はない。

 

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 一人負けで運が悪いという感じだろうけど,本来であれば仙台市は10~15万の家賃で貸したい立地(周辺マンションの相場はそれくらい)に数万で安く住めるというメリットもあるから,日照や光熱費などの負担増は我慢するしかないのだろうなぁと。また,この状況が嫌であれば,他の日照条件が良い2か所の公営住宅に引っ越すという手もあるのでは。入居者が亡くなったり,様々な条件で空き家も出てきている状況なので,そういったケアは可能な限り行ってあげた方が良いかも。本当にもやもやする案件です。

 

 

2019年2月10日 (日)

都心再構築プロジェクト始動? その2

続きです。

 

都心部強化に向けての市の動きですが,

 

 

1.都市計画マスタープランと都市交通プランの改定

 

2.経済活性化と連動させた都心機能の更新

 

3.利便性の高い都心交通環境整備

 

が打ち出されているにしても,具体的にどのような内容になるかですが,都市間競争に勝ち抜くための,都心部の再開発の誘導が必要なのは明白な事実。特に都心部では,地下鉄網が東西南北に整備され,仙台駅東口方面の再開発が進みつつあるにしても,課題は山積しています。

 

〇西口正面のさくらの百貨店跡地,EDEN・旧GSビル跡地・E-Beans付近の再開発

 

〇不足しているオフィスビルの整備促進

 

〇仙台駅前に対し,旧来の繁華街一番町・定禅寺通近辺の活性化

 

などが,必須の施策として挙げられます。特に,一つ目の駅前一等地でありながら低利用地がこんなに3ブロックもあるという現実。それに仙台市当局がこれまで積極的に関わってこなかったという姿勢からの転換が問われるところで,このお宝的な場所について,民間任せというのは許されない。

 

 ただし,この3つのブロックの再開発が全て進んでしまうと,ホテルはともかく,商業・オフィス面では供給過剰を招いてしまう可能性もあるので,バランスをとることが必要ですが,特にEDEN,旧GSビルの街区については,地権者のオリックスを中心に,再開発ビルとして整備されながら既に築40年近くが経過しつつあるLOFTビルも結構建物の形状が入り組んでいることから,LOFTビルも加えて(理想としてはさらに,耐震化工事済ではありながらも老朽化は進んでいるヒューモスファイブビルも含めた街区一体の商業・オフィス・ホテルの複合再開発を目指すべきでしょうし,今後50年間を左右する仙台駅西口正面のお宝の土地を中途半端な形で活用すべきではない。

 

 ロフトも直営部分を減らし,テナントを増やす方向性から,この春ニトリの小型店舗が5階にオープンするし,あの建物の活用については,いろいろな策を考えていそうです。

 

 同じ西口お宝の土地であった,エンタツ・EBeansの土地はしびれを切らした日通がパルコに土地賃貸の上,バラバラ開発となってしまったので,その二の舞を踏んでは欲しくないです。

 

 これらの土地を含め,再開発の誘導のためには,福岡,札幌のような高さ制限や容積率の緩和が必須で,一体開発や地下鉄・通路への接続によるインセンティブを与えることが必要。そうなると,現在の無意味に厳しすぎる環境アセスに抵触することを避けるために,土地の共同化をしない方が延べ床面積を抑えられ有利,高さを80~99mに抑え,結果的に景観を害する壁ビルになっている現状を改善するために,環境アセスの条件を
「高さ100m以上or延べ床面積5万平米」
            ↓
高さ100m以上and延べ床面積5万平米」

 

にするだけでも,変わってくるし,当然「杜の都」景観計画による都心部原則80m制限の緩和も必要に。現在はオープンスペースの設置が条件だけど,札幌を参考に,高次オフィス機能や地下鉄・地下通路への接続など,緩和要件に含まれるメニューを増やすことで,大分事業者にとっても魅力的になってきます。
仙台市「杜の都」景観計画

 

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せんだい都市交通プラン

 

 現在のプランでは,
(方針1)「公共交通をさらに便利にします」
東西線開業を見据えた、鉄道に乗り継ぎができるようなバス路線網への再編
⇒東西線沿線3駅を中心とした,100円均一区間の導入とバス路線再編。

 

利用しやすい運賃設定とIC乗車券の導入など
⇒地下鉄200円均一区間とイクスカの導入,スイカ等との相互乗り入れ開始。

 

(方針2)「都心の交通環境をもっと快適にします」

 

「仙台駅大改造」(地下鉄東西線(仮称)仙台駅の新設、東西駅前広場の機能強化、東西自由通路の整備など)
⇒概ね概成し,残るは工事中の西口バスターミナルの拡張,東口高速バスターミナルの再編などを残すのみ。

 

バリアフリーの推進、コミュニティサイクルの実施など
⇒仙台駅大改造に伴う,上下移動エレベータの増設,DateBikeの導入とポート増設。

 

(方針3)「市民協働の取組で地域の足を確保します」

 

市民協働による路線バスの維持、路線バス以外の生活交通の確保など
⇒燕沢のコミュニティバスの導入

 

 など,概ね柱となる計画は達成している状況で,それ以上の取り組みというと難しい印象が。
東西線絡みの施策がバス路線再編も含み一段落した現在,次に打ち出すとなると仙山線の機能強化・東照宮~中江付近の高架化・新駅設置などJRが絡む施策が考えられるけど,JR及び地元の協力が見込めない状況だったりして,市として積極的にプランに上げることができるか。
 東西線が絡まないバス路線の再編では,郊外の対策ですが,「基幹バス+フィーダーバス」というバスーバス乗り継ぎの導入が考えられますが,これまで何度も浮上してはトーンダウンしているし,今の市長の政治スタンスでは,某市政与党に遠慮してその施策を打ち出すとは思えない。
 なお,地元紙の記事では,「利便性の高い都心交通環境の整備に取り組む」とありますが,地下鉄の整備が終了し,鉄軌道の新規整備はないので,期待したいのは,バス路線の改変による電力ビル偏重の路線を分散し,トラストタワー・上杉通・北目町通付近など,都心部内で空白地解消による利便性向上ですが,市バスの合理化により増発のみというのはありえないし,上杉通やトラストタワー付近は宮交が路線を縮小しているエリアでもあり,勝手に市の考えだけで物事は進められないことから,何とも予想がつかない状況です。
 実証実験で失敗したカーバス君が悔やまれるところですが,都心部で地下鉄を補完する分かりやすい循環バスなどは求められると思うので,仙台市の打ち出す施策を楽しみにしたいと思います。

 

 

2019年2月 8日 (金)

仙台市役所建て替え 1棟19階建ての方針

勾当台通を挟んで18階建ての県庁。築30年にしては,外観的には古さを感じさせないところは流石バブル期の建築でもあり,また,県庁の南側の勾当台公園に面している国の合同庁舎の増築棟も17階建てで,約3年前に完成しました。ともに高さ80~90mで,絶妙なバランスを保っているところで,建て替えが計画されている仙台市役所も19階建てになりそうです。それに1棟の案が採用されそうで,機能的には良かったと思います。




昨日,久々に市役所の中に入って,ついでに地下のローソンに寄ってみたけど,この建物で働く市職員の方々が気の毒に思えました。先日行った国合同庁舎の増築棟はほぼ新築だからともかく,県庁と比べても雑居ビル的な雰囲気が。ローソンも品ぞろえが悪く(県庁のローソンと比べるとイートインスペースもない),店員も手持無沙汰な雰囲気でした。震災で遅れながらも,ようやく建て替えとなり,周辺の分庁舎や民間ビルを間借りしたタコ足状態の解決になるし良かったと。




<仙台市役所建て替え>新庁舎1棟に 検討会が方針決定
 仙台市役所本庁舎の建て替えに向けた基本計画検討委員会の第3回会合が5日、市役所であり、新庁舎を1棟とする方針を決めた。2棟の案より建設費や維持管理費を抑えられ、早期整備が可能なことを踏まえた。新庁舎は現本庁舎南側に建てる計画で、詳しい配置を次の会合で議論する。
 市は1月の会合で、1棟と2棟の案を複数示した。委員からは「現庁舎は老朽化が進み、早期整備が望ましい。財政状況を踏まえ、コストを抑える必要もある」「屋外のスペースが広く確保できる方がいい」などの意見が出され、1棟整備の方向で一致した。
 新庁舎の配置に関しては、勾当台通側の東側に建てる場合、西側の屋外広場と勾当台公園市民広場が離れ、イベントなどの連携が難しいとの指摘があった。
 市は新たに庁舎の南側配置案を示し、今後は西側と中央の計3案を軸に、市民広場との関係性や低層階に入る市民協働機能、防災機能などの検討を進める。
 委員長の増田聡東北大大学院教授は会合後「市役所周辺とのつながりや市民広場との連携の在り方が決まると、庁舎の配置も決まるのではないか」と述べた。(2/5河北)


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高さとワンフロアの広さのバランスが重要
行政の庁舎で19階の高さというのは,県庁舎や国の合同庁舎を考えると,高さ的には限界かなと。ワンフロア当たりの広さを確保しないと,同じ部局が複数フロアにまたがるのはあまり効率的ではない。県庁でも1つの部局がおおむね1~2フロアに収まる状況のようで,国の合同庁舎の増築棟ではスリムなつくり故に東北経産局が3~4階。県庁であればワンフロアに収まりそうなボリューム。

 よって,行政のオフィスビルとしては,適正な高さとワンフロアの広さの確保になります。議会も含めても想定延べ床面積としては,県庁よりも多少狭いボリュームを想定しているので,19階はちょうどよいかと。12~14階建てだと,広場機能の確保に支障となるし,周辺との高さのバランスから,県庁とそろえた方が良い。

 茨城県庁や群馬県庁は,30階規模でそれぞれ県内で一番の高さとのこと。北関東の県庁が競ったかどうか分からないが,機能性は無視して超高層庁舎をそれも駅から離れた場所(特に茨城県はありえない超郊外に移転してまで)にというのが,車社会の北関東のセンスなんだろうけど,立地はともかく住民にとって行きやすさを考えると,行政の庁舎で超高層は同じ部局でフロアも分散するし,避けるべきではと思う。


 なお,検討委員会で,市の上杉分庁舎のつくり(細長14階建て)を引き合いに,高層は使いづらいとの意見があったとのことです。確かにあそこは教育委員会を中心に複数フロアにまたがっているから不評なのはわかりますが,ワンフロアが狭く縦長なのが問題なのであって,市の本庁舎の議論に引き合いに出すのは想像力不足で,ワンフロアの面積と高さの関係のバランスと機能性を考えるべきではと思いました。

市民広場との関係
 委員会でも意見が出ていますが,上記の3案の中では,真ん中か右側でしょう。市民広場との連続性の確保は必須。願わくば,勾当台通り沿いに広場が置かれる真ん中の案が良いなぁ。加えて南側配置の案もあるようですが,東側に広場を整備するのであれば,県庁市役所前バス停の再整備もしてほしいなぁ。今は北庁舎側にも中山方面行のバス停分散していて,非常に分かりづらいところが。市役所前発着バスもあるんだし,向かいの県庁側の仙台駅方面行のバス停とセットで待機場の整備とかするチャンスなんだけどな。

 ここに観光バス駐車場をとの案もあったようだけど,なんか発想がズレているなと思った。必要なのは七夕の時くらいじゃん。他の祭りはバスで来るようなものではないし,日常の市民の利便性向上に寄与する機能配置にして欲しいところ。あと,地下鉄勾当台公園駅との地下での接続も確保してくれるよね。

2019年2月 7日 (木)

地下鉄東西線利用者 順調に増加!

開業前も開業後もいろいろ話題の東西線。
 近年は,東北大生の居住地も東西線沿線に移行しつつあり,当然伸びしろが大きかった東部地区の宅地化や小規模な再開発の影響で,見直した需要予測値の8万人(乗換込み)に着々と近づいている東西線。すっかり市民生活にも定着しましたね。
 
  

<仙台東西線>19年度は需要予測に届きそう?1日8.2万人予測 東部の住宅開発追い風に

仙台市交通局が2019年度の高速鉄道事業会計当初予算案で、市地下鉄東西線の1日平均輸送人員を8万2000人に設定したことが6日、分かった。開業時の需要予測8万人を超える利用を見込むのは、15年12月の開業以来初めて。市東部の活発な住宅開発などを背景に輸送人員は堅調に伸びており、「大台」をクリアできると予想する。
 1日平均輸送人員の見込みと実績の年度別推移は表の通り。
 開業初年度は需要予測の8万人を当初予算で見込んだが、実績は遠く及ばず、16年度は5万7000人に下方修正した。17年度は5000人増を見通し、18年度は一気に1万5000人の伸びを見込んだ。
 若林区の荒井、六丁の目両駅周辺で住宅開発が進み、人口が急増しているほか、同区の卸町駅近くに昨年、大型商業施設「イオンスタイル仙台卸町」がオープンしており、19年度はさらに強気の予想を立てた。

 東西線の輸送人員は年々伸びている。決算ベースでは初年度の1日平均5万4000人が、17年度には7万1000人に到達。速報値でも初年度の4万6300人が、18年度(4~12月)は6万2900人に増加した。

 輸送人員の計算法は2種類あり、当初予算と決算は「輸送統計」と呼ばれる国が定めた手法で算出する。1カ月定期券の販売1件を60人分(30日、往復)とカウントする。
 速報値は、南北線との乗り換えを含め、東西線各駅の自動改札を通過した人数を集計する。実態に近いが、市交通局は決算ベースの輸送人員を重視している。
 市は03年の東西線事業許可申請で開業時の需要予測を11万9000人とし、12年に8万人へと下方修正した。だが、開業から3年が経過した現在も実績は決算、速報値ベースともに8万人には届いていない。

 市交通局の担当者は「沿線開発の状況や過去の実績を踏まえれば、19年度の8万人超は現実的な数字だと思うが、需要予測に届くよう利用促進にこれまで以上に取り組みたい」と話す(2/7河北
 
   予算,決算値,速報値と定義がいろいろありすぎて,解釈に迷うところはありますが,市と しては,新年度は見直し後の予測値を超える見込みを立てているとのこと。河北は以前も乗換の有無をごっちゃにして記事にしてきたのですが,今回もわかったようで良くわからない解説となっています。
 
  なお,仙台市統計情報の3か月毎に発表されている最新値では,昨年9月ですが,下記の通りで,東西線は1日あたり8万人を超えています(乗換込みなので,仙台市の目標値を既に超えていることに)
  総数  (人) 南北線  (人) 東西線  (人)
  一日あたり   一日あたり   一日あたり
平成30年5月 7,820,748 252,282 6,135,213 197,910 2,434,737 78,540
平成30年6月 7,696,387 256,546 6,049,585 201,653 2,392,798 79,760
平成30年7月 7,663,705 247,216 6,029,836 194,511 2,366,906 76,352
平成30年8月 7,642,594 246,535 5,997,916 193,481 2,357,166 76,038
平成30年9月 7,723,383 257,446 5,990,901 199,697 2,476,371 82,546
 高校生の夏休み明けというのもありますが,記事にもあるように,卸町のイオンスタイルの従業員,利用者による増もあったのかな(開業は月半ばの15日なのに)。また,大口利用者である東北大学生の夏休みは8・9月なので,10月はさらに伸びていると思われます。
 地味に,南北線も増加率は鈍化しながらも,6月には初の20万人越えとなり,東西線と相互に好影響を与えています。

 これまで様子見傾向だった分譲マンションも,卸町,荒井にそれぞれ1件ずつ分譲中だし(六丁の目のは完売),それ以上に,東西線を当てにした戸建てや賃貸での居住者の増加が寄与している印象です。
 なお,未だに東西線に対してグチグチと否定的なことを発信している一部勢力が残っていますが,そもそも,現在の東西線の実績は,地下鉄として整備され,南北線と運賃も一体で利用できる交通機関として評価されているのであって,仮にLRTとして独立の運賃体系で整備されていれば,利用者は半分以下だったでしょうね。もちろん,東西線の建設着手が震災前の安く発注できた時期で3~400億節減でき,30年のタイムラグがありながらも南北線とほぼ同じ金額で整備できたという幸運もあります。
 
  ただ,一人暮らし東北大生の東西線沿線シフト,八木山や若林区の古い住宅地の再整備(ミニ戸建供給),新築マンションの供給などの開業特需は徐々に収まってくる他,高校生など学生の減少も見込まれるので,ここから一日平均10万人まで伸ばすことはできても,それ以上への増加を図るのは積極的な沿線工業団地の再整備を図るなどの施策が必要だと感じています。
 それでも,全国の地方大都市の後発路線として従来型地下鉄としては需要不足とみなされ導入されたリニア地下鉄では,開業から15年目の福岡の七隈線でも8.7万人/日,18年経っている神戸の海岸線は5万人程度/日 であることから,開業4年目の東西線は健闘している方とも言えます(横浜のグリーンラインは首都圏であるが故の利用者激増による輸送力不足が言われていますが)。
 仙台ではJRが微妙な利便性であり,またバスも縮小傾向であることから,地下鉄の存在感はますます高まって行きそうです。ただ,最近南北線で続いている電力系のトラブル(車両故障,駅の停電など)は気になるところで,今後車両の入れ替えも含めて,更新のための対策を順調に進めてほしいところ。
過去記事
   地下鉄東西線 開業2周年(2017/12/10)

2019年2月 2日 (土)

都心再構築プロジェクト始動? その1

先日の河北新報で掲載されていましたが,仙台市の2月議会で郡市長から表明される新年度の政策方針で,これまで後ろ向きと思われていた都心部強化への取り組み方針を含め,経済活性化に向けての方針が示されました。
<市長施政方針>仙台市,都心機能強化へ快癒性と魅力の向上を図る
 郡和子仙台市長が市議会2月定例会で表明する新年度施政方針の骨子が22日、分かった。経済、観光の活性化の中心となる都心の機能強化を目指す「(仮称)都心再構築プロジェクト」が始動する。市役所本庁舎建て替えや定禅寺通活性化を進め、都心の回遊性向上と魅力ある都市空間の創出を図る。

 施政方針のテーマは「躍動する杜の都 新たなステージへ」。郡市長が重視する「人」と「まち」の施策のうち、新年度はまちの活力向上に特に注力する。
 策定を進める経済成長戦略などに基づく事業を始める。高成長が見込まれる中小企業を集中的に支援する。奨学金返還支援制度を開始するほか、転職や起業で東京から仙台に移住した場合の支援制度を導入する。
 都市空間形成の指針となる都市計画マスタープランと都市交通プランの改定を本格的に進める。経済活性化と連動させた都心機能の更新、利便性の高い都心交通環境の整備に取り組む。
 教育・福祉分野では、発達に不安を抱える未就学児や保護者への支援を強化し、啓発や相談などをモデル事業として実施する。
 宮城野区燕沢地区で昨年始まった乗り合い交通事業は、実証運行に引き上げる。他地域への拡大も図る。
 東日本大震災からの復興や防災の関連事業は、心のケアなど被災者支援に引き続き取り組むほか、小学生の校外学習で震災遺構・旧荒浜小(若林区)を活用する。沿岸部のかさ上げ道路の完成を目指す(1/22河北)。

 
とはいえ,内容は抽象的でこれまでも出ていた市役所建て替えや定禅寺通りの魅力UPなどがあげられており,新規としては具体的なプランが示されているわけではないですが,それでも列挙すると,
1.都市計画マスタープランと都市交通プランの改定
 
2.経済活性化と連動させた都心機能の更新
 
3.利便性の高い都心交通環境整備
 とのことです。他の地方中枢都市である,札仙広福と呼ばれる都市の中では,都心部再開発の動きに後れを取っていたことは否めない。それも政策的に抑え込んでいるような印象で,厳しい環境アセスや都市景観条例から,上限高さ80~100m程度,床面積5万平米未満の開発に抑えてしまうという傾向は,都心部でもだけど,特に敷地に余裕があるあすと長町のような場所での都市開発にマイナスの影響を及ぼしているのは,例の災害公営住宅周辺での壁&L字型高層マンションによる日照問題での報道が最近再燃していること然り。ただ,あれは某地元民間デベの責任だけど,これをきっかけに規制緩和の動きになってくれればと思いました。
 1は,都市マスと都市交通プランの改定とのことだけど,都市マスでは,アクセス30分構想を軸とする鉄道沿線への集積を進めるコンパクトシティ,及び都心部の重視(特に仙台駅の再整備)という方向性は既に打ち出されており,どんな具体的な施策が追加で盛り込まれるのかが気になるところです。

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 方向性が変わらないとすれば,必要なのは具体的な民間事業者への投資を呼び込むメッセージと具体的な規制緩和方針及び事業者との調整への市の強力な介入でしょう。

  他都市の例では,福岡では,国家戦略特区により,航空法に基づく高さ制限の緩和が図られ,従来博多駅・天神を中心とする都心部では認められなかった高層ビルの建設が可能となりました。特に天神地区は最大約76mだった高さ制限が,条件によっては115mまで緩和されることで,建て替え時期を迎えていたビルの共同での再開発による建て替えを促進する「天神ビックバン」が進められています。まだ平成になってから建設されたある意味天神の象徴的なファッションビルであるイムズも建て替え対象になったのにはびっくりしました(仙台では昭和39年築のイービーンズがまだ現役なのに!)

 また,札幌市では,高さ制限は厳しいながらも,逆に都心部の札幌駅・大通駅を中心とする一定の区域では土地の共同化や地下道やデッキとの接続,ハイグレードのオフィスや公共空間の確保などにより容積率の緩和を可能とすることで,再開発へのインセンティブとなっており,これも,札幌オリンピック前の開発ラッシュから50年近く経過し,機能更新を図る上で,積極的に市が介入し,調整を図っています。

 これも,魅力的な都心部づくりによる都市間競争からの生き残りを図るために,必死ということで,なぜ,仙台がここまで安閑としていたのかというのが,東京のオコボレと東北地方での圧倒的な存在から,汗をかかなくても何とかなってきたということと,地元有力者の政治力,杜の都というブランドからの呪縛なんでしょうが,福岡はともかく,北海道では圧倒的な存在の札幌も,急激な高齢化と人口減少がみこまれており,及び後背地の道内の将来はJR北海道の経営問題を見るにせよ厳しい状況。札幌市としては,都心部の魅力を上げていくことで,コンパクトシティ化の促進による賑わい維持と,インバウンド・コンベンションを含めた拠点性や集客を高めていくことに必死ということ。

 

 当然,震災復興や被災者の生活再建に向けての多くの事業,東西線建設というビックプロジェクトがあり,マンパワーに限界があった面もあるでしょうし,遅ればせながら,都心部強化に力を入れることができる状況になったのは喜ばしいことです。

 なかなか短くまとめられそうにないので,続きは次回に。 

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