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2018年1月22日 (月)

音楽ホールを巡る県・仙台市の連携なるか!?

宮城県民会館建て替えと音楽ホール構想 知事と仙台市長やりとりかみ合わず

 宮城県が建て替えを視野に入れる仙台市青葉区の東京エレクトロンホール宮城(県民会館)と仙台市が整備検討中の音楽ホールを巡り、村井嘉浩知事と郡和子市長のかみ合わないやりとりが続いている。単独整備の議論が先行する市に対し、県は財政負担を考慮しながら連携を図りたい考えだが、具体策を示せずにいる。検討状況の進度に差があり、両者の溝は埋まっていない。

<公約に盛り込む>
 二つの施設を巡っては、昨年7月の市長選と10月の知事選を契機に議論が加速した。音楽ホールについて、郡市長は「優先順位と手法を再検証して経費削減する」と掲げ、村井知事は「新たな県民会館の整備検討を本格的に進める」と公約に盛り込んだ。
 村井知事と郡市長の最近の発言は図の通り。県市連携を模索する村井知事に対し、郡市長は県との合同整備に否定的で、市単独で進める意向を市議会や定例記者会見で繰り返した。
 「本音で話し合う場を」と村井知事は協議の必要性を呼び掛けるが、郡市長は県の有識者会議が設置されていない状況などを踏まえ、「県の考えをまとめるのが先だ」とけん制する。
 市は2015年度、基礎調査に着手し、19年度にも基本構想の策定を目指す。今月開催した検討懇話会では、2000席程度の主ホールと300~500席程度の小ホールを中心とした施設構成の素案を示すなどし、動きは先行する。

<協議の予定なし>
 昨年12月11日の定例記者会見で、村井知事は「市内では大きなイベントが同時に開催されることもあり、2000席の施設が複数あっていいとの声もある」と話したが、具体的な計画づくりを進める市には「同じ物を二つ造ってどうするのか」(幹部)と戸惑いが広がった。
 村井知事は取材に「あらゆる可能性を排除していない。どういった施設が望ましいか考えたい」と述べ、大規模改修の選択肢を含めて検討を進める考えを示す。郡市長は「県がどのような構想を持っているかを見ないと、評価できない」とくぎを刺す。
 現段階では村井知事と郡市長が直接、協議に臨む予定はない。県と市の担当者は「事務レベルでの連絡調整は継続する。具体的な連携はトップ同士の政治的な話し合いになるだろう」と口をそろえる。


[県民会館]1964年開館で、1590人収容のホールを備える。老朽化が進み、東日本大震災後は施設の損傷で1年3カ月間休館。村井嘉浩知事は2016年の県議会11月定例会で、再整備を検討する有識者会議を17年度中に設置する方針を初めて示した。

[音楽ホール構想]仙台市内には2000席規模の専用施設がなく、建設を目指す動きは20年以上前からあった。1973年開館の市民会館は老朽化が進み、経済団体などが整備を要望。奥山恵美子前市長は初当選した2009年の市長選で建設を公約に掲げた。

 

前の奥山市長時代には、県と仙台市の重複施設を排し、効率化を図る動きがあったのは、奥山市長の無色透明的なスタンスから。民進党系の郡市長が誕生したからには、双方の協力は難しい気がします。

それ以前に、それぞれのホールに対してのビジョンが異なるし、仙台市は20年前から続く音楽堂構想の延長線上にある、本格的音楽ホールの整備という明確なビジョンがある。長町南(現ララガーデン敷地)、あすと長町(現市立病院敷地)を経て、都心部への文化施設の整備というこれまでの積み重ねを考えると、県からは現時点で明確なビジョンは見えないし、今から議論に加わっても仙台市主導にならざるを得ない。仙台市のビジョンを丸のみするわけないし、そうすると負担割合の調整も難しい。

 県民会館の代わりというと、ある機能に特化したホールにはし辛い反面、仙台市はサンプラザ、各区のホールなど、様々な多目的ホールを抱えているから、クラシックなどの音楽専用にもできる。

いずれにせよ、県民会館、市民会館それぞれ、現位置での建て替えは困難で、またせっかく建て替えするのであれば、座席数・規模も拡大する方向でとなるだろうが、県民会館の1590席、市民会館の1310席から多少大きな施設がそれぞれ競いあるようにできるのは、二重行政のそしりを受けることは間違いないし、このご時世でその覚悟を決めて進むことはできないでしょうね。

候補地は?

市民会館が2000席規模にするのであれば、県民会館もメンツから同規模を目指すだろうが、ともに候補地の選定が難しい。仙台市は、以前紹介した市役所とアリーナを合築した新潟のアオーレ長岡のようなことは難しそうだし、ホールを独立してとなると、もはや都心部だと錦町公園位しかないのではと。ただ、オクトーバーフェスなど勾当台公園や市民広場に続く”サブイベント広場”的な活用もなされているから、そうすると、西公園も可能性があるか?両方とも、旧レジャーセンター、および旧市民図書館、旧西公園プールが立地していたので、そのような公共施設が公園内に立地することはタブーではない。

一方、県民会館は、自前の土地がないことから、都心部への立地を図るにしても、土地代という莫大な追加経費が必要。また、県としては仙台市中心部にこだわる必要はない。そうすると、過去に繰り返された、仙台市と隣接自治体との境界部に立地という、誰得?の立地を繰り返すことなないでしょうが、あんまりいい予感がしません。県有地だと宮城野原や貨物ヤード跡地の防災拠点位しか大規模な土地はないですし、土地の性質からするとホールの適地ではないなー。


そいえば、ブログ始めたばっかりの時期に、そんな記事を書いた記憶があります(リンクは張りませんが)

〇利府駅徒歩40分の宮スタ(宮城野原から移転)と泉中央駅近のユアスタ

〇一応仙台の紫山だけど、大和町と境目の県図書館(榴ヶ岡から移転)と街中のメディアテーク

〇富沢駅近の市体育館と、グランディ21(川内のスポーツセンターから移転)

※他、宮城大学もね。

その県も、仙台圏に近年整備した施設は、多賀城の歴史博物館(新駅近く)、教育センター(美田園駅近く)など、以前と比べて駅近も増えているし、以前のような車でしか行けない場所にということはなくなってきたのは良いところ。

そうすると、あえて県は県民会館の後継施設を整備しなくともいいのではという気がしてきました。基礎自治体である仙台市が立派な施設を作ってくれるのだし、県が作る場合は街中が難しいとなると、無理に仙台市と張り合って作ろうとも立地条件的に勝ち目はないのでは。そういう意味でうまく仙台市と調整して欲しいと思います。

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コメント

計画が中断しているヨドバシカメラの第1ビルB棟にに音楽ホール設置する計画があったはずですが、あまり大きさが見込めないのでしょうね。
県と市がそれぞれ設置する無駄な二重行政は避けて、
連携して両者の予算で大規模なホールを(可能であれば)造って欲しいものです。

投稿: 唯野ニート | 2018年1月24日 (水) 07時46分

>>唯野ニート さん
 ヨドバシ第1ビル内に計画されているホールはせいぜい数百席規模と思われます。

本来であれば,県と市が協力して,予算を節減の上,立派なホールを作れればいいのですが。県民会館を指定管理している外郭団体の存在もネックになりそうな気がします。それは市も同様で。。。

投稿: S-Watcher! | 2018年1月27日 (土) 01時35分

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