« あすと長町の近況(H29.10) | トップページ | 仙台市地下鉄&市バスの新しい動き(2)地下鉄南北線ダイヤ改正 »

2017年10月22日 (日)

仙台市地下鉄&市バスの新しい動き(1)100円パッ区等値上げ

立て続けに、仙台市交通局や地元マスコミより、興味深い発表や報道がありました。




順番に取り上げますが、




まずは、このニュース




 100円パッ区→120円に「市バスフリーパス」も値上げ 仙台市が方針



仙台市が市バスの均一料金制度「100円パッ区」の料金を120円に値上げする方向で検討していることが18日、分かった。学生向け定期券「学都仙台 市バスフリーパス」も値上げする。昨年度8億6000万円の純損失を計上した市バス事業の収支改善策の一環で、来年度中の実施を目指す。
 100円パッ区は中心部の1.5平方キロメートルが対象。2002年に買い物客やビジネスマンの利便性向上を目的に始まった。
 共同で実施する宮城交通などと早期の合意を目指す。均一料金制度は維持し、名称を再検討する。
 フリーパスは1カ月定期5140円を800円程度値上げする方針。3カ月と6カ月の各定期、地下鉄との「市バス・地下鉄フリーパス」も対象とする。100円パッ区とフリーパスはもともと割引率が高く、値上げで年6000万~7000万円の増収を見込む。
 また、市は12月3日、地下鉄南北線のダイヤを改正し、仙台駅での東西線との乗り換えをスムーズにする。午前9時~午後4時の全列車の出発時刻を1分30秒ずつ繰り下げる。乗り換え客から「目前で電車が行ってしまう」といった苦情があり、検討していた。
 平日午前8時台には南北線を1往復増便し、朝の混雑解消を図る。8時台の平均混雑率は現在の151%から142%に改善される見込み。(10/20河北)



(1)100円パッ区値上げについて


 確かに、仙台駅から一番町周辺、メディアテークに行くときに非常に重宝されていた100円区間ですが、ようやく、不公平な料金体系にメスが入ったと。

都心部の乗車率の低いバスの活用対策として始まった制度で、始まった時期は全国で武蔵野市のムーバスなどのコミュニティバスや福岡市の西鉄バスのような面的な値下げのものを含め、100円バスがちょっとしたブームとなっていた時期。


 




 


確かに、バスカードは当時からあったものの、現金だと100円玉一枚で乗れるというインパクトは大きいものでしたし、地下鉄の割高さや都心部相互の移動対策として、一定の効果はあったと思っています。ただし、どう見てもコストと比較して破格の料金であり、また地下鉄平行区間(勾当台公園~仙台)では、市交通局内部で自局競合してしまっていたし、それが東西線の開業でより顕著なものに。


 




 


地下鉄200円で3分、バス100円で10分というのはバランスが良い面もありながらも、バスが地下鉄の半額というのは、地下鉄の収支にも影響する。




さらに、東西線の開業で、都心部では、地下鉄200円区間が設定され、


 河原町⇔北四番丁、国際センター⇔薬師堂 


のかなり広い区間で均一料金で移動できるようになった現在、方角が仙台駅から北西方向に偏っている(なぜか五橋方面は対象外だった)100円バスはかえって不公平だし、残す必要性は薄れていました。



初乗り運賃を150円にする(これは実現するようですが)代わりに、100円パッ区を150円に統合するなどが、地下鉄200円とのバランスを考えても良いのかなと思いますが、120円に抑えたというのは、反発を恐れてなのか。いずれにしても、イクスカやスイカ、敬老パスで乗る方が増えてきたから、自販機の100円⇒110円⇒120円 のように抵抗が増えるということもないかなと。

(2)学都仙台フリーパスも

高校生を中心に自転車通学からの転換に効果がありましたが、JRに比べて高すぎる通学定期対策としてはインパクトが大きかった半面、 これもさすがに初乗り運賃以下というのは安すぎるし、100円バスや学生向けフリーパスで破格の料金設定した分は、その他の路線維持に四苦八苦している状況を見ると、見直しが不可欠だったんでしょうね。



(3)東西線3駅からの100円バスに対しての問題意識


 個人的には、八木山動物公園駅、薬師堂駅、荒井駅からの100円バスも見直すべきと。




100enn



特に八木山動物公園駅周辺のエリア設定の広さから、宮交バスへの多大な料金収入への影響が生じ、結果的に相次ぐ減便や10月の料金値上げにつながった感があります。


Sutekka







もちろん、東西線への乗り継ぎにあたっての、直通時代と比べての負担軽減策は講じる必要があるから、バス⇔地下鉄乗り継ぎ に対して100円運賃を適用するのは当然。






おかしいのは、乗り継ぎ以外の例えば、<八木山神社前⇔西ノ平>や<緑ヶ丘⇔日赤病院>などの区域内移動になんで適用されてんの?単なる地下鉄利用促進につながらないバラマキ的な値下げであり、分かりやすさを優先したといっても、市バス・宮交ともにダメージは大きいよ。


 


 東西線開業に伴う運賃制度改正で乗継券を廃止したので、乗り継ぎ割引はイクスカ利用に絞って、<60分以内の駅での乗り継ぎに100円運賃を適用>にしないと。それは八木山動物公園駅以外も同様。




 宮交などは、100円区間のダメージが大きい反面、八木山動物公園駅からの距離が西ノ平や西高前とそれほど変わらないひより台が100円区間に入らず、運賃のアップ率が高いなど、せっかくのひより台大橋ルートのバス路線新設の効果が限定的になっているなど、一部を優遇すると、しわ寄せが必ずどこかにきてしまう。




先行して宮交の減便や値上げが注目されてきましたが、市バスについても、経営改善計画で、路線再編や減便の方向性が示されてきました。




この件は追って取り上げますが、バス路線沿いでのサービス低下が進み、地下鉄を中心とした沿線を中心とした沿線への居住促進の追い風にはなりそうです。




 


 



|

« あすと長町の近況(H29.10) | トップページ | 仙台市地下鉄&市バスの新しい動き(2)地下鉄南北線ダイヤ改正 »

市政」カテゴリの記事

交通」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 仙台市地下鉄&市バスの新しい動き(1)100円パッ区等値上げ:

« あすと長町の近況(H29.10) | トップページ | 仙台市地下鉄&市バスの新しい動き(2)地下鉄南北線ダイヤ改正 »