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2017年9月24日 (日)

「蔦屋書店」が富沢へ出店!(アクロスプラザ富沢西 年内オープン)

今度は、地下鉄南北線の南の終点である富沢駅周辺レポ。
地下鉄富沢駅から西に徒歩20分(1.5km圏)のエリアで、大規模な区画整理が進んでいます。

 元々、富沢駅近辺から、ヨークタウン鈎取やイオンスーパーセンター、新仙台郵便局付近までの幹線道路が整備されていましたが、道路の両側は田んぼが広がっていた、いわゆる「富田」と言われていた農村地帯に開発の波が及んできました。

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富沢駅周辺の開発の流れ

 富沢駅近辺の開発は段階的に進んでおり、地下鉄開業前に、まず富沢長町区画整理(長町南駅と旧笊川の間で、住居表示としては、長町南3~4丁目付近、泉崎、富沢付近)から始まり、地下鉄開業に向けて「富沢大野田」(水道局付近で住居表示としては南大野田)の区画整理が行われましたこのエリアはバブル期に中規模分譲マンション開発が積極的に行われたエリアです。
 その後、2000年前後に富沢南区画整理にて、西口駅前広場が整備され、上述の鈎取エリアまでの幹線道路が整備。みやぎ生協やダルマ薬局、七十七銀行などが立地。その後現在は富沢駅東側で、仙台館腰線との間の「富沢駅周辺土地区画整理事業」が竣工(現在精算期間中)し、イオンタウン富沢が出店した他、がカフェエリアとして「コメダ珈琲」「スタバ」「星乃珈琲」「シベールの杜」などが競争を繰り広げているホットなエリアとして注目されています。
         
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 開業当時の30年前は、現在の荒井駅に遠く及ばない何もない駅前でしたが、駅周辺に関しては都市計画道路や宅地等インフラの整備が終わり、幹線道路が通っていることで、ロードサイド型の郊外店や飲食店も多く、特に仙台でも初出店が多いことが特徴ですね。地下鉄終点ということ、賃貸物件の豊富さもあり、結構自分の周りでも新婚さんが新居として選ぶ人気エリアとなっています。
 駅周辺の開発が終了し、満を持してというか、西側の「富沢西」区画整理の工事が進められていますが、結構規模は大きく、72haとあすと長町の80haにほぼ匹敵。

予定されているのは、
○アクロスプラザ富沢西
○広南病院(長町南から移転)
○老人保健施設

など、住居系の他に、大規模施設も計画されています。写真はアクロスプラザ南側の広南病院の移転予定地です。

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アクロスプラザ富沢南
 年内オープンを目標に、現在外溝や内装工事の最終段階のようです。

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テナントは、どこかで見たことがあるような。。。というか、王道のスーパーとドラッグストアの組み合わせ。本当に最近の郊外型開発が金太郎飴のように均一化している状況を実感するところですが、「ヨークベニマル」「マツキヨ」「TSUTAYA」「やまや」「Libre Marche」、回転
すしの「魚べい」など。区画道路を挟んでA・B地区に分かれているのは、荒井のクロスモールと共通する理由なんでしょう。下の写真はメインのA地区(東側)で、ヨークとTSUTAYAが中心。

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下の写真はB地区(西側)で、マツキヨや、やまやなどの予定。

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ヨークベニマルの出店戦略

 ヨークベニマルは、クルマで西に5分もかからない同一市道沿いに「山田鈎取店」があるのに、震災後はドミナント化の名のもとにイオングループもビックリの積極出店に舵を切っていますね。東側の太子堂店とは商圏は被らず、富沢南の生協、富沢駅東のイオンとの競合対策でしょうけど、同じ太白区では北側に芦の口店を昨年出店し、茂庭にも出店準備中であるなど、勝算はあるからなんでしょうが、以前の出店イメージとは変わってきている印象です。自分もヨークは”某グループ”と異なり品揃えが安心できる店舗なので愛用していますが、何か違和感は感じます。同グループのセブンイレブンの出店戦略のよう。ちょっとえげつない。
参考記事
蔦屋書店 仙台2店目
 トップカルチャー(本社:新潟)が運営する「蔦屋書店」としては県内(仙台市内)2店目。これが超巨大書店としてオープンした仙台泉店に続いて出店するといわれていた2号店になります。規模は仙台泉店の半分以下とはいえ、通常のTSUTAYAに比べると倍程度の規模に。

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 なお、多賀城の蔦屋書店は、イエローハットをFCで展開する「ホットマン」運営です。昨年オープンのクロスモール仙台荒井のTSUTAYAもここがFCで運営しています。
また、上述のヨークタウン山田鈎取内にある現TSUTAYAは閉店で、FCは異なるとはいえ富沢西に移転という形になるのでしょう。
 TSUTAYAのCD、DVDレンタル事業は非常に厳しい状態におかれているのは、動画・音楽配信の普及・競争による客単価の下落によりレンタル事業の売り上げ落ち込みが大きく、トップカルチャーでも5年前の4割に落ちているとか。仙台での蔦屋書店2号店の出店がここまで遅れたのは、その事業環境の変化を見極めて、再構築を図ろうとしていたというのもあるのでしょう。

 現にトップカルチャーが運営する約半数の店舗にて、CD・DVDレンタルスペースを約半分に縮小・圧縮という報道もあり、今回の富沢への出店は、仙台泉店2階で展開しているような生活雑貨を強化するという方向性かと。
 
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