東日本放送の移転先は?
2週連続の一本遅い金曜終電地下鉄。酔い客の中をしらふで乗るのは嫌だ!
南行きは、勾当台公園で席が埋まり、仙台からは立ち客も多く。年末年始ほどではないにしても、先週より混んでいるのは、やはり3月の送別会シーズンに突入しつつあるからか?自分も今の職場から送別されたい。
さて、最近仙台では、テレビ局の移転や建て替えがちらほらと。
仙台放送が先鞭をつけて、太白区の茂ケ崎というテレビ塔の下の不便な場所から、10年前に都心上杉に移転しましたが、現在NHKが錦町の老朽化した局舎をホテル仙台プラザ跡に移転整備中。期待されたホール機能などのプラスアルファはないにしても、都心部の中の移転だし、錦町公園の隣接地で環境もよく、イベントとのコラボもやりやすくなります。
それに続けての新たなニュース。
宮城県内で放送局建替の動きが活発化東日本放送が移転に向け用地選定へ宮城テレビ放送も本社社屋移転を検討《宮城県内の放送局で新社屋建設に向けた動きが活発化してきた。2015年に着工し17年5月の完成をめざす日本放送協会(NHK)の新仙台放送会館をはじめ、県内で民放放送局の1番目となった東北放送はことし4月に新社屋建設室を設置して具体化を検討する。また、東日本放送は移転に向け新たに建設用地を選定しているもようだ。》(途中省略)東日本放送(仙台市青葉区)は本社社屋の移転の方向を固め、建設用地の選定作業を進めている。同社は1975(昭和50)年に県内で4番目の民放テレビ局として仙台市青葉区上杉2丁目に開設。その後、業務の多様化に伴い91年に現在の青葉区双葉ヶ丘2丁目に移転している。現社屋の規模はSRC5F延べ5961.2㎡で、内部には大型スタジオのほか調整室、機械室、事務室などを設けている。移転計画は現社屋が築後25年を経過し老朽化が著しいほか、4Kテレビなどに対応した放送設備の更新にも対応するため新社屋の建設を決めた。用地については仙台市南部で選定作業を進めており、今後、スケジュールなどを具体化する見込みだ。宮城テレビ放送(仙台市宮城野区)でも本社社屋の移転を検討していると聞く。同社は1970(昭和45)年に県内3番目の民放放送局として開局。その後、2004年に地上波デジタル放送に対応するため社屋の増築を行っている。移転計画は建物の老朽化に加え、現在の用地が集中豪雨の際に度々冠水被害が発生するなど、業務に支障が出ていることから検討しているもの。着工時期等は未定だが、今後具体化に向け検討を進める考えだ。(以下省略) (3/1建設新聞)
東日本放送は、バブル期に開発が活発に進んでいた北部方面の双葉ケ丘に移転していましたが、ほとんど泉のような場所。仙台放送が都心部に移転し、ミヤギテレビも至近距離にJR小鶴新田駅が開設、さらに東北放送もちょっと遠いながらも地下鉄東西線の八木山動物公園駅ができたので、在仙のテレビ局では、最も不便な場所にある放送局に。
街中からの道路条件は仙台泉線があり悪くないにせよ、いろいろゲストを呼んだりするのに、ちょっと不便な場所でもあったりする。東北放送みたいにテレビ塔が敷地内にあるわけでもなく(東日本放送は大年寺山)、そこにある必然性は薄い。ユアスタに最も近い放送局だからという訳はないだろうが、加川さんをはじめ最もベガルタを大事にしてくれている放送局という面もありますが。
でもまだ25年で老朽化というのもどうなの?と思う反面、地デジ化の次は4K化で、放送の中身はともかく画質の向上に対応するためとのことで、仕方ないのかな。病院が30年で建て替え移転するのと同じようなものか。入院患者はいなくとも、放送を1日たりとも休むことはできないので、東北放送みたいに敷地に余裕がなければ現位置建て替えも難しい。
で、移転先は仙台市南部?
五橋あたりであれば、さすがに仙台市南部とは言わないし、若林区は東部だろうから、やはり太白区?というか、長町近辺の可能性が高い。
で、現在の建物規模が5階建て5千平米とのことで、駐車場も合わせると最低2千平米は必要。都心部の仙台放送と違って、太白区であればやはり通勤用の駐車場はある程度必要。
双葉ケ丘からわざわざ移転するということは、同じような郊外型の立地は選ぶ理由がなく、ある程度便利な場所と考えると、やっぱりあすと長町か、長町南近辺ではと。
あすと長町が土地に余裕がありそうだし、街頭中継もやりやすい場所、それに今市内で仙台駅東口及び東西線沿線と並んで最も注目されているエリアではあるけど、意外にもう土地が少ないので、あるとしたら、土地のサイズも含めて考えると仙台PITとヨークの隣接地(ワールドアイシティの所有地)が合いそう。
その土地以外だと、立地条件的にあり得るのは、杜の広場隣接地の昨年オーヴォをやった土地。杜の広場隣接かつゼビアリ近接なので、いろいろと放送局にとっては連携のメリットがありそうだけど、その土地自体が単独で利用するには大きすぎるし、それに土地所有者はこの貴重な土地を切り売りはしないだろうから、その前提だと難しい。もちろん複合的な商業施設の中に入るという面白い展開があれば良いけど。
あと、複合施設という展開だと、イオンタウン予定地のうち、住不のシティタワー長町新都心の北側17街区の方は、イオンとしても活用策に苦労しているので、あり得るかもしれない。その土地自体は6,000平米程度あるから、単独では大きすぎる。
あすと長町だと候補地はこんな位かな。
虎の子の土地だと、仮設住宅の移転後の土地があるけど、これも土地としては2ha弱あって大きすぎるし、複合SCの中というのも、仙台では考えづらい。
長町南駅周辺だと、マツキヨの横やモール北側の土地位?しかない。
富沢駅まで行けば便利なちょうどよい土地があるけど、そこまで南下するかというと?
土地のサイズはそれほど必要ないので、ピンポイントで意外な場所が出てきたりするでしょうが、やっぱあすと長町が本命か?
なお、ミヤギテレビも、移転を検討中とのことで、確かに45号線で小鶴新田駅近という場所は悪くなくとも低い土地で水害の心配が。昨年9月の大雨でも、小鶴新田駅の線路が水没したし、梅田川が近くというのも心配だろうなぁ。テレビ局が災害時も身動き取れなくなるのもまずいしね。
宮テレは、仙台駅東口エリアとかに移ってくれるといいなぁと。そうするとバランスが取れて各局とも放送局の場所でいい意味の差別化ができる。
両局とも、候補地が発表されるのを楽しみに待つとします。
| 固定リンク
「仙台いろいろ」カテゴリの記事
- 大型半導体工場が仙台近郊進出へ 場所はどこに?(2023.10.28)
- ヨドバシ第1ビル 飲食店街 7/14オープン(2023.07.13)
- 未来の杜せんだい2023閉幕&仙臺緑彩館(2023.06.18)
- tekuteせんだい 更なる増床へ(2023.06.16)
- ヨドバシ仙台第1ビル 6月2日オープン決定! その3(2023.05.18)
「あすと長町」カテゴリの記事
- あすと長町の近況(R5.9)~新店舗出店&マンション建設中~(2023.09.18)
- 宇都宮にLRT ライトライン開業 その2(開業の効果と課題)(2023.09.12)
- tekuteせんだい 更なる増床へ(2023.06.16)
- 札仙広福の人口密度比較 その3 北の200万都市!札幌編(2023.06.07)
- 激化するSC戦争その3 イオンモール名取へ(2023.05.07)
コメント
お疲れ様です
あのう大事な所忘れてませんか
えっ
旧仙台市立病院跡地
まぁ そこもあるでしょう
もっと大事な所
それは
現NHK仙台放送会館敷地
NHKの跡地に民放が移転する
結構面白いかもしれません
投稿: ルブラン | 2016年3月 5日 (土) 12時35分
連投ですみません
あと民放の場合は最近の全国的には
系列の新聞社と共同で建物を建てて
情報を共有するという傾向があるんです
そうすれば建設費用もそんなにかからないですし
宮城テレビなら読売 東日本放送なら朝日ですか
だからそれぞれの支局がテナントとして入居すると思います
投稿: ルブラン | 2016年3月 5日 (土) 12時59分
仙台放送が大年寺山から上杉に移転し、NHK仙台が上杉から本町に移転しますが、TBCは分室(事業部ほか)を勾当台公園隣りの仙台第一生命ビルに開設していて、KHBは営業センター をルナール仙台に、ミヤテレも営業局をタワービルに、仙台放送は「仙台縁日」をクリスロードに開設しています。
こういう現状をみると、民放の営業や物販は中心部にないといけないのでしょう。
もしKHBやミヤテレが移転するのなら、営業・物販を中心部に残しながらまた郊外のいずれかに移転となるのでしょうか?
岡山市の例ですが、中心部に2014年12月5日に開業したイオンモール岡山の内部に、フジテレビ系列で岡山県・香川県を放送圏域とする岡山放送が、ニュースや情報番組の番組制作機能の全てを移転(約70人が勤務)し、「OHKまちなかスタジオ ミルン」も設置しています。
イオンのカバン持ちに成り下がり、イオンが不正をした場合に中立的な報道が出来なくなったり、イオン系列と競合する商業施設のCM出稿が低下したりなど問題いろいろあるので、報道部門まで移転させたのはどうかと思いますが、集客力がありイベントスペースやホールまでも持ち合わせた商業施設内にサテライトスタジオより一歩踏み込んで一部移転した例として注目しています。
ただ、岡山放送の例のようにKHBやミヤテレがイオンモールに一部移転となると仙台では郊外になってしまうし、局機能全部が移転するとなるとまた郊外になってしまうと思うし。
局舎の老朽化とか嘘だと思うので、局の全面移転ではなく中心部に外部から見れるような形でスタジオを設置し、営業・物販部門を集約する程度でいいのではないかと思ってしまいます。
大内屋の跡地開発、さくら野やEDEN周辺の再開発などで、区分所有して一部移転とかダメですかね?
投稿: Tom | 2016年3月 5日 (土) 13時45分
昔のテレビ東京開局なんて話も思い出しますが…。
もうそういう時代でもないですかね。
投稿: | 2016年3月 5日 (土) 14時57分
≫ルブランさん
コメントありがとうございます。
一応ソース記事中に「仙台市南部」とあるので、
市立病院跡地やNHK跡地などの中心部は外しています。
若林区でも河原町周辺は南部扱いかなとは思いますが、
五橋になると、中心部扱いでしょうね。
また、在仙民放の中で最も後発のKHB。
この移転にどの程度資金を投入できるかという点で、
あまり中心部の地価が高い土地には手を出せないという予想です。
NHK跡地は、マンションデベも含め、注目の土地になりますので。
一方、系列新聞との併設の可能性ですか。朝日の支局は広瀬通駅前のビルに入居で、南部には行かないかな。全国的にそんな流れがあるんですね。勉強になりました。
投稿: S-Watcher! | 2016年3月 5日 (土) 21時48分
≫Tomさん
コメントありがとうございます。
ご紹介の岡山の例。面白い例ですが、報道の中立性という観点では問題ですね。
その企業は、何かあってもすぐ圧力をかけて報道させないようにというのは既にいろいろ起こっていますが。
仙台の場合、郊外の名取の話ではなく、あるとしたら雨宮でしょうね。でもNHKの立地がなくなって無理に民放と組むというのは、条件面から難しいのではと。
ご指摘の通り営業などは中心部でしょうが、局舎機能は受信料収入が潤沢にあるNHK以外は
都心部は普通無理でしょう。仙台放送もかなり局舎はコンパクト。仮にエデンやさくら野のような再開発にという場合でも、サテライトスタジオ機能程度でしょうか。確かに局舎を無理に移転する必要性については?ですね。
投稿: S-Watcher! | 2016年3月 5日 (土) 23時14分
≫無記名さん
テレビ東京系の進出構想も10年近く前にありましたね。楽天の進出後に。
でも、今はBSJAPANで全国カバーしているし、他の民放4局にテレ東の番組を販売し収入を得ている現状からすると、その関係を反故にして、CM獲得のライバル局として進出するリスクは取れない時代になってますね。
テレビの位置づけ低下で、かなり広告料も下がってきてますし、縮小市場に無理に飛び込まないと。
投稿: S-Watcher! | 2016年3月 5日 (土) 23時18分
先程調べたのですが、東日本放送(以下KHB)さんの会社概要によると、仙台市青葉区双葉ケ丘の本社は放送センターだけなんですよねえ。営業センターが同じ青葉区の本町にあるため、老朽化や4K対応の兼ね合いもそうですが、放送センターと営業センターの統合という事情もあるんだろうと思います。
実はKHBさんと同じテレビ朝日系列の北海道テレビ放送(以下HTB)さんも再来年を目途に札幌市中央区北1条西1丁目へ移転するのですが、HTBさん、放送センターが豊平区平岸に、営業センターが中央区北1条3丁目にあり、放送センター老朽化と営業センターとの統合の兼ね合いがあった模様です。
そのHTBさんの移転先、テナントビルなのですが、当初、やはり老朽化が進んでいたNHK札幌放送局さんが移転する予定でした。しかし、2012年3月に撤回、1年半後、中央区北1条西9丁目に移転先を変更しました。理由はよく分かりませんが、東京の本部から難色を示されたためなんだろうと思います。
結局NHKさんは札幌市からクレームをつけられてしまったそうですが、HTBさんは『水どう』こと『水曜どうでしょう』聖地が無くなるだけに、視聴者からクレームをつけられそうな感じです。とはいえ、放送センターと営業センターが別だと、両事務所間の行き来が大変なので、統合することはいいことだと思います。
投稿: 匿名希望 | 2016年10月18日 (火) 17時01分