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2015年9月21日 (月)

仙台空港民営化 東急グループに決定(3)

ちょっと空きましたが、この件で残っていた分を。

空港民営化に向けての運営権売却の優先交渉権者に東急Gが選定されましたが、様々な提案内容を確認してみます。

残りは、

2)LCCを中心とした新規就航の促進

3)ターミナルビルの商業面での拡充と、LCC用の施設整備

4)運行時間の拡大

についてですが、まず、

2)LCCを中心とした新規就航の促進について

以前から、何度も書いているので、詳しくはこちらの記事他参照。

仙台空港民営化 来年6月末に延期(7/18)

仙台空港 2017年にピーチ拠点化へ!(3/7)

仙台空港の明と暗(1/30)

国内便の見通し

基本、現在就航先+αが見込みづらい。

現在仙台空港でメイン就航先の関西方面、新千歳便を現在の計200万人から300万人程度に伸ばすことが第一。

既存の流れを太くすることが利用者増には近道。関西の人口・経済規模をあてにすることは必要。新千歳も、LCCの就航により夏場は需要喚起が見込める。札幌までの新幹線の開業は15年後なので、それまでは大丈夫。

加えて、それほど流れが太くない、中部、福岡、那覇便の強化。これもLCCが前提となる。

中部はエアアジアの就航が決まっているので、福岡と那覇はピーチ頼み。

(成田便は現在微妙な位置づけだけど、ここも潜在需要はそれなりにある)。

新規就航先は、厳しいながらも、可能性があるとすると、四国の松山あたりが第一、次に北海道内の旭川or帯広、次に九州の鹿児島。逆にその程度しか見込めないし、これらも厳しいなぁと思う。1日1往復路線であれば、利用者の上積みはそれほど見込めない。

ただ、着陸料の値下げと、低燃費の国産MRJの就航で、地方都市同士の路線の運航コストが下がるだろうから、これ頼みかなぁ。

逆に、北陸の小松便は風前の灯。新幹線に対し勝ち目は薄い。

ここまでやって、国内線450万人に届くかというところ。

国際線

 原発事故の影響がどの程度で終息するかというところですが、ピーチが国際線を含めて就航とのことなので、中国便がどの程度開設されるかですが、LCC頼みなのは変わらない。

ハワイ便は今月末までだし、バンコク便も復活は難しい。

まず現在の年間20万人以下の状態から、50万人を目指して路線誘致に取り組むのが第一ステップ。

そのためには、パンク状態にある新千歳空港を補完する意味で、来春に開業する函館までの北海道新幹線を活用してもらい、仙台IN、新千歳OUT というルートを構築することで、インバウンドの拡充を図ることが現実的。

これで年間500万人。600万人への道は遠い。

次に、

3)ターミナルビルの商業面での拡充と、LCC用の施設整備

下記の航空写真を見ると、現ターミナルビルの西側に多少の土地があるので、そこがターミナルビルの拡充用地になるのかな。それもLCCターミナルであれば簡素なプレハブ平屋というのが基本でしょうが、商業施設の拡充というのは、まず現ターミナルの有効活用から。

また、駐車場のキャパシティも不足していると言われています。大震災で貞山掘東側の民間駐車場が軒並み閉鎖に追い込まれ、現在の一部しか復活していないので、慢性的な駐車場不足。安定した収入を見込むためにも、駐車場の増設は必要になるでしょう。

本来ローコスト空港では、駐車場は平面で管理コストがかからないようにというのが基本ですが、仙台空港では現平面駐車場用地の立体化は避けて通れない。津波対策でも立体の方が安心。あとは、貞山掘東側の土地を確保して立駐を作りデッキで結ぶなどかな。

鉄道の利用者確保からすると、駐車場は増やさない方が良くても、直接の利用者以外幅広く開拓するためには、駐車場の増設は不可欠。

次の運行時間の拡大とも関連するけど、成田や羽田、関空のように、早朝深夜バスのアクセスが確保できないだろうから、自家用車頼みになるのはやむを得ない。

4)運行時間の拡大

 知事も前向きですし、せめて6時~23時に拡大すれば、十分。またLCC対策として、遅れたときには24時まで緊急着陸を認めるとか、柔軟な運用が必要。

 ただ、騒音問題については、比較的近年始まった山側の離着陸で騒音範囲が拡大している面があるので、早朝・夜間については、太平洋側からの離着陸に限定することが必要かな。

 早朝深夜の離発着便は少ないのでそれほど周辺への影響はないとは思いますが、この点はうまく進めないと、LCC就航のネックになってしまいます。

民営化まではあっという間

 来年6月末の民営化まで1年を切っており、先行となるターミナルビル運営は2月と半年後であっという間です。

 この仙台空港民営化は、関空とのLCC就航で多少見えてきましたが、東北の周辺県からの需要を仙台空港に引き寄せるという効果があります。

「仙台空港までの交通費を出しても、地元空港から行くより安い」という流れが強くなると、周辺県とのアクセスの向上を図り、好循環を生み出す必要があります。特にJRに仙山線⇔仙台空港への直通を袖にされた山形へはリムジンバスの再開を図ることが必要でしょうし、岩手や福島は新幹線中心でしょうが、九州における福岡、北海道における新千歳のように、域内の拠点空港としてうまく存在感を高めていければと思います。

 

 

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