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2015年3月19日 (木)

長町駅高架下に商業施設&ヤナセ東北本社移転

あすと長町の近況を3日前に記事にしたばかりでしたが、また新たなビッグニュースが2つも飛び込んできました。 ヤナセがヤマザワ元予定地を三井不動産とともに購入したということは、いろんな噂で出ていましたが、長町駅高架下の商業施設での活用については、このブログでも常に訴えていただけに、うれしい限り。 16日にオープンしたばかりのサカナの家に続いて、一気に整備されます。

長町駅高架下に商業施設 JR東中心に整備へ

JR長町駅(仙台市太白区)近くの高架下で、食料品店や飲食店など約20店舗が入る商業施設の建設計画が進んでいることが18日、分かった。JR東日本が中心となって整備するといい、年内の開業が見込まれている。大規模開発が進むあすと長町地区に近く、地下鉄駅も隣接しており、通勤・通学客らの利便性が高まりそうだ。

地元関係者によると、商業施設は長町駅の北側にある高架下に整備される。飲食店のほか、青果店や精肉店、鮮魚店、総菜店、菓子店など約20店舗がテナントで入る計画だ。既にJR東日本側から地元関係者への説明も行われている。

JR長町駅の1日の乗車人数は約7700人で、仙台市地下鉄南北線・長町駅が約6500人(2013年度)。今春には、駅周辺に整備される災害公営住宅への入居が始まるほか、民間マンションの建設も進んでおり、人口増が期待される。あすと長町地区では、大型のスーパーや専門店などの開業も相次いでいる。JR東日本は「計画を進めているのは確かだが、詳細は時期が来たらコメントする」としている(3/19読売)。

  読売新聞は、結構開発系の情報を先取りで記事にしてくれるのが多いですね。仙台駅東口のヨドバシ開発も、読売が記事としては先行してました。

JR長町駅の高架下は、新幹線と在来線が平行しているので、けっこうな幅があり、古川駅下のように、pivot形式で、スーパーを中心に食品系の専門店を集積させるには最適の立地と思っていました。

一気に20店舗も!

それにしても、20店舗とは結構思い切った規模で整備してきます。

記事中に列挙されているのは、飲食店の他、「青果店、鮮魚店、精肉店」の組み合わせは長町駅前の有名店「まるげん」に真っ向から勝負する感じになるかな。スーパー内での専門店部分になるのかどうかはわからない。

その他、惣菜店、菓子店と、食品系の店舗が列挙されていますが、菓子店というのは、ゼビアリやたびたび完成予定が延期(とうとう今冬に)になっていますがPITなどでのイベント来場者向けのお土産屋かな。

その他本屋など(BOOK EXPRESS)も入るといいなと思います。

高架下を全部利用すると、かなり横長で長さは150m×幅が25m前後なので、結構高架橋の柱部分が邪魔しているにしても、延べ床面積で3000平米以上は使える。ただそこまではいらないかな。全体を店舗として一気に使用するのではなく、南側部分が店舗で、北側部分の高架下を駐車場として利用とか。大店立地法案件になるのであれば駐車場の確保は必要と思われる。

JR長町駅利用者はもちろん、地下鉄長町駅の新出入口も西側に整備されており、両駅の利用者から便利になります。

あすと長町側の地下鉄利用者は必ず通る立地であるので、当然の好立地。

ヤマザワが取りやめになり、イオンタウンもまだ着工していないことから、今春入居のナイス、ワールドの復興住宅、大和のプレミストにとっても、駅降りてすぐに買い物ができる最寄りの生鮮品を買える場所になります(復興住宅側からは、道路を渡れないので近いようでヨークタウンは遠い)

何より、高架化が完成した2006年から10年近く殺風景な状況が続き、鳥にとっての楽園状態で放置されていた場所がきれいに整備され、賑わいが出てくるのは良かった。

また、地下鉄は頻繁に走っているけど、JRは結構待ち時間があるし(特に空港・仙南方面)、バスもそんなに頻度が高くないから、それらの待ち時間をつぶす場所としても有効活用されますね。

ヤナセ東北がヤマザワ売却地に本社移転

こっちも夜になって河北に上がってきた記事。2月に引き渡しを受けた側の土地はヤナセだった模様。となると、来年末引き渡し予定分は、駅側で三井不動産ということか。マンションは良いけど商業との複合施設にして、賑わいを生み出して欲しい。

ヤナセ東北、あすと長町へ本社移転へ

輸入車販売のヤナセ東北(仙台市青葉区)が、本社を太白区あすと長町1丁目に移転することが19日、分かった。社屋の老朽化に伴い数年前から移転を検討し、再開発が進むあすと長町の需要を見込んだ。移転は来年以降の予定。
 移転先はゼビオあすと長町店の南側で、あすと長町大通に面した約3300平方メートル。ヤマザワが所有していた土地を2月に購入した。本社社屋と整備工場、ショールームを新設する。
 4階の現社屋は1964年に完成。メルセデス・ベンツの正規ディーラーとして定着していた。西公園やことし12月に開業する市地下鉄東西線の大町西公園駅に近く、移転後はマンションを建設し、低層階をヤナセのショールームにする計画も浮上している。
 ヤナセ東北は「移転の具体的な話はまだ公表できない」と話した。(3/19河北)

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引き渡しを受けた土地は、

① 宮城県仙台市太白区あすと長町一丁目5番 9、11、12    土地 : 3,306.28 ㎡
② 宮城県仙台市太白区あすと長町一丁目5番 17、19、21    土地 : 2,000.31 ㎡
③ 宮城県仙台市太白区あすと長町一丁目5番 16、18、20    土地 : 6,616.07 ㎡

の①のみのようですが、

(3) 物 件 引 渡 期 日 ①及び② 平成 27年 2月 20日 ③   平成 28年 12月 28 日(予定)

とのことなので、ヤナセは①に対応。そうすると三井不動産部分が②と③で計8,600平米ということになりますが、三井不の一部で②の約2千平米もすでに引き渡しを受けているとのこと。三井部分でも一部先行活用するのかな。

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輸入車ディーラーとして、本社社屋、整備工場、ショールームという構成だと、せいぜい4階建て程度で、現在の大町の現社屋とそんなに変わらない規模なのでは。その分の余した容積率を三井側で使うとは思えない。そう考えるとちょっと残念。北側のゼビオ店舗位の高さかな。

大町の現社屋をマンション開発との記事情報もありますが、それだったら、ここも上層部をマンションにして、下層部を自社で活用というパターンでもいいのかと。

輸入車ディーラー銀座

情報は提供いただいていたので、心の準備はできていましたが、レクサス、VWとの宮城トヨタコンビに続き、ベンツのヤナセが交差点を挟んで集中して立地です。今春入居開始のプレミストとか、こんなに外車ディーラに囲まれると、購入希望が湧いてきそう。居住者同士でもけん制しあったりして。「○○ちゃんち、ベンツ買ったんだって!」とか。

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2015年3月16日 (月)

あすと長町の近況(H27.3)

恒例のあすと長町の変化についてレポートを。 復興公営住宅の完成 震災から4年の節目を過ぎ、今週は国連防災会議がこの仙台で開催されているなど、震災・防災一色のこの頃ですが、進められていた被災者向けの復興公営住宅の整備が、あすと長町の3棟について、間もなく完成を迎えます。

大仮設住宅群の自治会も、この春に退去者が相次ぐとのことで、解散を決めたというニュースもありましたが、順調に公営住宅への移転が進むようです。

ツタヤ北側の植木組が新幹線高架西側に整備していた復興公営住宅。戸数は100戸弱ながらも14階建てで一見すると分譲マンションに見えるくらいの立派さ。場所は地味ですが、長町駅からも太子堂駅からも近い交通至便な場所。ヨークタウンも線路をくぐってすぐの場所。

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なお、この北側に建築看板があったので見てみたら、同じ太白区の西多賀に本拠を置く地元では知る人ぞ知る技術力を持つ存在、工藤電気の研究開発センターが整備されるようです。

この交通アクセスの便利さで引き寄せられてきた感があり、、研究者の採用にあたっても強味になるでしょうね。副都心といえども居住人口に比べて就業人口がなかなか伸びないという状況でしたが、人数は少ないとはいえ、このような機能が集まってくるのはこの街にとっても朗報。

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先日このブログの記事でも取り上げましたが、目の前に野村不動産が参入してきた高層マンション計画がもちあがった、ワールドアイシティが整備した復興公営住宅も、真っ白な外観が現われ、廊下部分の照明も付き始めています。

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ここも、北側こそ非常階段が鉄骨造でコストダウンは図っていますが、南側から見ると立派なこと。14階建で150戸以上という大規模な公営住宅です。

ただ、計画があきらかになったワールドと野村不動産のJVによる24階建ての分譲マンションにより、すっぽりと南側を覆われ、2年半後には日当たり等は見込めない住宅となってしまうことが確実となってしまいました。

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まぁ、商業地域なんだし、そういうのも含めての利便性の高さでしょうから、文句は言えまい。ただ、土地を持っていたワールドアイシティの当初構想では、南側に商業施設、さらに南側に14階規模で70戸の分譲マンションだったのが、まさか24階345戸に規模拡大されるとは思っていなかったでしょうに、その点はお気の毒です。

北側にはツルハ&ドコモショップ

復興公営住宅北側の山一地所所有地には、またまたツルハとドコモショップ。ドコモ側は4月10日オープンです。お酒は取り扱うようですが、ここはヨークまで近くて遠い(大通りを直接歩行者が渡れない)ので、ウエルシアやカワチのように、野菜やチルド食品類などを扱うことになるのかな。

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分譲マンションラッシュ

先日の記事でも出していますが、この野村が参入してきた345戸の大規模高層マンションの隣には、ナイスの分譲マンションがようやく完成に近づいていました。

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完全に目の前の野村プラウドタワー?に覆われてしまう公営住宅とは違って、目の前に今春オープンする地区最大の公園が広がり、環境としては抜群。

その野村に邪魔される同規模24階414戸の住友のシティタワーは、着々と建築工事が進んでいます。

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自ら、抑えの意味で昨年11月に南側の保留地を抑えて、第2期計画も立てているようですが、さらに南側にライバルの野村不動産が参入してくるとは思っていなかったでしょう。

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住友2期の計画地ですが、ナイスと公営住宅の間の抜け部分に、野村・ワールド連合の24階分譲マンションが建ちます。ただよくわからないのは、住友2期の土地取にワールドも絡んでいるので、ワールドの裏切り?なのか、予定調和の話なのかはよく分からない。

なにはともあれ、この一角に3年後には1000戸規模、遅くとも10年後には1400戸規模の集合住宅群が出来上がるというのは、なんともやりすぎの観が。

首都圏であればちょっと郊外の外れた場所でも4~500戸、下手すると1000戸規模のプロジェクトが普通に成り立っており、需要の違いを感じますが、仙台では近年だと都心部以外では多くとも200戸のプロジェクトだっただけに、ちょっと前の中堅や地場デベしか参入していなかったのがこれだけ一気に供給が決まるというのは、、デベ大手に認められたということで、期待して良い話ではありますが。

これにはIKEAの誘因効果も大きいのではと思うのは、他都市ですが福岡近郊の新宮町にオープンしたIKEA福岡新宮店。JRの新駅設置に伴う区画整理地へIKEAの誘致に成功し、中心駅のJR博多駅から電車で約20分(仙台でいうと名取岩沼あたりの時間距離)なのにも関わらず、分譲されるマンションが軒並み完売で、IKEA進出以降500戸以上のマンション分譲が行われ、順調に売れているとか

JR沿線と言えども福岡では、上場が決まったJR九州が頑張っており、仙台ではやる気がないJR(東日本)沿線と異なり、JR沿線でも地下鉄や西鉄沿線と同列で住居選択がなされているということもありますが。

今日久々にIKEAに行ったのですが、2階のレストランは大盛況。ここからのあすと長町の眺めを体感して、この街に住みたいと思う方が増えているのかなと。

この福岡近郊でも起こったIKEA目の前の大マンションブーム。長町では都心への近さや地下鉄とJRが両方利用できるという利点もあることを考えると、この一見供給過多とも思える戸数も納得できる!?

PIT予定地は

看板だけでこの数か月何も動いていません。

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予定では1月頃に着工で夏オープンとのことでしたが。。。なおライブハウスで気になるのはプリプリが仙台に整備することを発表した1000人規模のライブハウスとのバッティング。

プリプリ側は場所を明らかにしていませんが、「zeppがなくなったのち、東北、仙台では1000人以上収容のライブハウスがない」ということを理由にしていながらも、ちょっと調べればこの現在進行形の1500人収容、PIT計画の存在も分かるはず。

なので、この両者の計画が一本化される可能性もあるのかなと思っていたり。

プリプリ側で集めた5億円で、土地を借りてホールを整備できるか?とも思うので。

オーヴォの準備中

4月23日より6月7日まで4年ぶりの仙台公演が行われるシルク・ドゥ・ソレイユのオーヴォ。2月25日より会場の準備が始まっていますが、ゼビオ北側の空地だけでなく、杜の広場部分も使ってテント(ビックトップ)が設置されるようです。北側と東側は高いフェンスで覆われていますが、西側はフェンスがなく中がのぞける状態です。

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昨日はゼビアリでライブがあったようですが、広場が半分以上オーヴォ準備で閉鎖されており、ちょっと窮屈感があります。

なお、広場に面する一角に昨年11月にオープンしたばかりのおしどり薬局が、何と早々に2か月(1月末)で閉店していたことが判明。調剤薬局競争は熾烈です。

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2015年3月14日 (土)

国連防災会議開幕&国際会議誘致について

今日14日からの5日間にわたり、国連防災会議が仙台で開催されます。

前日である13日は、仙台駅、特に新幹線コンコースやホームに参加者と思われる大きな荷物を持った外国人が大勢見られました。

文句なしで仙台始まって以来の大規模国際会議、また国内で開催される国際会議でも過去最大規模の国及び閣僚級が集まるという、重要な位置づけのようです。

天皇陛下の来県もあり、郊外や中心部を問わず交通規制なども行われ、市民・県民生活には影響は出ますが、個人的にはせっかくの機会なのでパブリックフォーラムどれかに参加してみたいと思っています。

国連防災会議、仙台で14日開幕 減災目標、初採択へ

 災害に強い世界の実現に向けた2015年以降の国際指針づくりをテーマに、第3回国連防災世界会議が14日に仙台市で開幕する。参加する国・地域は10年前に兵庫県で開いた前回会合の168を上回るとみられ、国内開催の国際会議としては過去最大規模となる。安倍晋三首相は初日の演説で、発展途上国に対するインフラ整備や人材育成の支援強化を表明する。指針は最終日の18日に採択され、災害による死亡率や経済損失などの削減目標が初めて盛り込まれる予定。
 会議は94年に横浜市、05年に兵庫県で開かれ、東日本大震災から4年を迎えた被災地で開催される今回は、首脳級に格上げされた(3/13河北)。

来年のサミット誘致を表明している仙台市としては、開催能力をアピールする良い機会と考えているようですが、この誘致の是非や、可能性はおいといて、今回の国連防災会議を開催する仙台国際センター及び今回に向けて整備した新展示棟、東北大学の川内萩ホールを連携させて、多くの国際会議の誘致に向けて積極的に動くようです。

確か90年代あたりの一時期は地方政令市の札仙広福の中でも国際会議数は上位にあったという記憶があります。現国際センターが開場したのが92年なので、その時期は割と強味があったのでしょう。

 現在は東京(ビッグサイト)、横浜(パシフィコ)は施設の規模が桁違いなのはしょうがないにしても、同じ地方政令市の福岡に3倍もの差をつけられているのは、ハードの整備が遅れたこともあり、不戦敗的なところもありました。

福岡は、都心からほど近いベイサイドエリアに、国際会議場、国際センター、サンパレス(ホール)を3つ並べて整備しており、地方都市では屈指の機能性。また福岡空港から都市高速で10分のIC近接という分かりやすい場所。アジアからの近さ、九大のサポート。これらを武器に国際会議の誘致では首都圏とも争うほどの成果を収めています。

今回整備したのは、床面積3000平米の展示ホールで、会議用にも使用できるもの。

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それほど大きくはないですが、20億円程度とのことで、比較的コスパは良いかと思います。1000人規模の大ホールを除いては、500人規模が収容できる比較的中規模の部屋が4か所という現国際センターを補完する意味では、大きなハコ。

また、川内萩ホールとの連携とのことで、地下鉄国際センター駅や国際センターからの移動動線となる遊歩道が今回に合わせて整備され、より一体化を図るとのこと。ハード面での格差をどの程度縮められるか。

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なお、展示場としては、県が整備した夢メッセとの機能分担も意識して整備されています。

まぁ、同じ市内でも立地条件が異なり、夢メッセは郊外ながらも車での交通の便利さは言うまでもない。今回市が整備した新展示棟の2.5倍の規模で展示ホールの規模からいうと勝負にはならないけど、都心部で仙台駅近くという立地条件がカバーしています。

仮に、県と市が協力して一か所に立派なコンベンション施設を作っていればという思いもあります。それは、新潟の朱鷺メッセが思い浮かんだからですが。あれだけの施設が都心に整備されたということは、都市規模にそぐわない施設とはいえ、新潟のセールスポイントではある。

(身の程知らずに)国連防災会議やサミット誘致に何度も手を挙げているのは、その施設の存在があるため。展示ホール、コンベンション施設、ホテルの3点セットが1か所にそろっている施設の中身だけでいうと仙台は勝ち目はない。もちろん都市としての総合力がコンベンション誘致には優先されますが。

また、福岡もそうですが、誘致にあたり分かりやすい「メッセージ」が必要。

福岡が、「空港からも新幹線駅からもほど近い、機能的な会場の集積」を売りにしていますが、仙台は、何といっても地下鉄東西線の駅として開設される国際センター駅の目の前、仙台駅から4分の所要時間ということ。また世界的な研究実績を持つ東北大キャンパスの隣接地であり、これは同じ福岡市内とはいえはるか西の方に九大を追いやった福岡市と比べて優位性をアピールできる点。

仙台空港からアクセス線と地下鉄で30分以内というのは、本数が少なすぎることを含めちょっと誇大広告だとは思いながら(一応乗り換え時間含まなければ嘘ではないですが)、東京駅から2時間もかからないというのは本当だし(乗換時間含まず最短1時間35分、含めても1時間45分)、今後は十分他都市に比べて勝負できるかとは思います。

取捨選択が必要

サミットは、リゾート地が警備の都合上選ばれやすいという話が出ており、厳しいかもしれませんが、なかなかないチャンスでもあり、手を挙げるのは反対ではない。都市としての格を上げるチャンスでもあるし、今回の国連防災会議と同様な位置づけ。

一方、有力と言われながら先日国内候補地からの落選が決まった、19年のラグビーワールドカップ。確かにユアスタという適度な規模の素晴らしい会場がすでにあり、選ばれて当然というムードもありましたが、仙台市としては終始慎重な姿勢を貫き、「熱意がない自治体があった」と半ば公然に批判されたりもしました。

とはいえ、個人的には同じ東北の釜石も選ばれたのだし、今回の落選は仕方ないことかと思っています。2002年のサッカーワールドカップで、開催10都市中最凶の負の遺産、宮スタを抱え込んだ前例もありますし、様々な費用負担を求められる状況からすると、震災復興にまい進している仙台市としては優先順位は高くはない。

市の姿勢を批判している人もいるし、九州が4か所中3か所選ばれたことから、東北で2か所中1か所というのは少ない気もしますが、それは選ばれた釜石に頑張ってもらい、仙台は後方支援に徹するというのが、東北地方のリーダーとしとしてのふさわしい立場かなと思います。

何でも「仙台」では、東北地方にライバル都市がいないからこその妬み、僻みもあるし、気配りやバランス感覚は必要だと思うだけに。

4年目の3.11で、復興が遅いといういつものマスコミの煽り、また集中復興期間の6年目以降への延長の議論をみても、個人的には例えば5%でも自治体負担があった方が、本当に必要な事業なのか?と考えて取捨選択できるので、自治体にとっても悪い話ではないと思う。

自治体の規模にそぐわない数百億規模の復興事業が競って行われており、その数%でも大きな負担になるというのは当然正論ですが、やってもらって当然という意識からの転換はそろそろ図らなくてはならない時期に来ているような気がします。巨大な防潮堤を一律に作ってしまえ!という地域特性を無視した乱暴な計画、唐桑の高台移転の見直し(1戸当たり1億→工法変更により数千万円への低減化)の話を聞くにつれ、原資は広く負担してもらっている国民の税金であるし、宮城県民が払う税金も当然少しは含まれている。

華やかな国際会議の前に、この時期はいろいろと考えさせられます。

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2015年3月 7日 (土)

仙台空港 2017年にピーチ拠点化へ!

朝起きたら飛び込んできたビッグニュース。ちょっと先の話ですが、待ちに待った朗報です。

ピーチ、仙台空港を拠点化 国際線も就航へ

   関西空港を拠点とする格安航空会社(LCC)ピーチ・アビエーションが、仙台空港を新たな拠点空港と位置付ける方向で調整を進めていることが6日、分かった。国内線の路線拡充や国際線の新規路線開設なども見込まれる。国は2016年3月の仙台空港民営化を目指しており、LCCの拠点化は追い風になりそうだ。
 関係者によると、ピーチは17年夏までに、仙台を関西、那覇、成田の各空港に次ぐ第4の拠点とする。仙台空港に夜間駐機し、国内線に加え、アジアと結ぶ国際線の複数路線を就航させる見通し。現在は関西線(1日3往復)のみの路線数を大きく増やす。
 仙台空港民営化も拠点化を後押したとみられる。民営化後は着陸料の引き下げなどが見込まれており、コストを重視する経営スタイルのLCCにとっては新規路線を開設しやすい環境が整う。
 国内の各空港は、アジアの盛んな訪日需要の取り込み競争が激化している。東北は他の地方に比べ取り組みが遅れていたが、割安なLCCの路線拡大で海外誘客にも弾みがつくと期待される。
 ピーチは現在、国内に10路線、海外に7路線を展開している。仙台空港には東北初のLCCとして、13年4月に関西線を就航させた。東日本大震災後に決まった仙台空港発着の新規路線第1号となった(河北3/7)。

他のLCCキャリアの路線開設の話はなんとなく耳に入っていましたが、ピーチの拠点化の話は初耳でした。

4か所目の拠点空港

最近、ピーチの4か所目の拠点空港の検討の記事が入った際に、願望としては仙台空港が選ばれることを祈っていました。

関空→那覇→成田 ときて、地域バランスからすると北の方にあってもいい。

しかし、そうすると新千歳が空港の規模からも需要からも可能性が高いのかなと、半ばあきらめていたところで、非常にうれしいニュース。

新千歳のネックは、やはり冬季の気候の不安定性かと。また国際線は需要が急激に拡大していてターミナルの能力をオーバーしているといううれしい悲鳴があり、LCCの受け入れの余裕がないことなのかな。

また、下手に従来からの旅客需要が大きいので、親会社のANAと競合する路線の多さ(関空と伊丹、成田と羽田 のように同都市圏内で棲み分けできるわけではないこと)も。

新千歳は、ピーチ、ジェットスター、バニラと、LCC各社路線は勢ぞろいしているし、関空、成田、中部への既存路線も頻繁に飛んでおり、新規需要の拡大という観点からすると、ピーチが自ら展開している関空線しかない仙台の方が伸びしろが大きいとみたか。

条件は運用時間の延長

それも、当然1年後から実施される、仙台空港の民営化での着陸料の引き下げ期待もあるし、その前に13年末に実施されたシンポジウムに招かれたピーチの社長に、村井知事直々の「拠点化」直訴という伏線もあり。

その際に、「空港の24時間化」が拠点化の必要条件とかわされましたが、村井知事も需要があれば、24時間化や運用時間の延長も検討すると応じていた記憶が。

空港の周辺は津波被害で居住人口が激減していますし、運用時間も24時間化は必要ないにしても、現状の7:30-21:30(14時間).からどの程度延長できるか。

第一弾の延長としては、6時~23時の17時間となれば、実際の運用時間が6時半~22時頃としても、遅れなどの場合にも対応しやすいし、空港自体の利便性も格段に高まります。

それに、どこに出かけるにしても、朝の7時前に出発であれば、目的地の空港に早い時間に到着でき、現地での有効活用できる時間も長くなり、うれしいところ。

その場合、鉄道の運行時間の拡大、または時間外はバスでの仙台駅からのアクセスの確保が求められます。それよりも鉄道の運行時間外であれば車で乗り付けることが仙台程度の都市圏では現実的なので、駐車場の拡充も必要になってくるでしょうね。

路線は(国内)?

拠点化は2年後の夏までに実施と、ちょっと先のことですが、路線は現在の関空に加え、何といっても第二拠点として路線拡充が進められている那覇空港と結ばれるのは確実。

これまでは、ANAの直行便が1日1往復飛んでいながらも、料金の高さもあり、LCCが就航すると、特に冬は寒い東北からの潜在的な旅行需要は最も大きい。

それに、何と言っても、第二拠点の那覇は、東南アジアとの乗り継ぎ拠点としての拡充が見込まれており、現在は台湾と香港(加えてソウル)ですが、バンコクやシンガポールなどとの路線が開設されれば、仙台から那覇経由での乗り継ぎも可能になるかも。

国内では、今回のスカイマークが飛んでいた路線は、有力だと思っています。神戸はともかく、福岡と新千歳は可能性が高い。

ピーチの第三拠点化が行われた成田は期待したいところですが、距離の短さもあり、実際はどうかな。ボンバル程度の小型機で十分な需要なので。

他は、ピーチが就航している空港とすると、穴場で四国の松山、鹿児島などが新規路線だと可能性わずかにある(1往復程度)。まぁ四国はともかく九州は福岡便が多頻度で飛んでくれれば十分。そのほかは厳しいかな。

なお、中部はビーチではなく、他社では可能性が高いかなというところか。

路線は?(国際線)

ソウルはあるでしょうが、次の場所が、運行時間4時間圏ということを考えると、予想が難しい。従来飛んでいて震災後に運休や便数減が続いている北京、上海、ギリギリ台湾と、意外に国際線の可能性が高い行先は少ない。香港は4時間圏ギリギリ。東南アジアは那覇乗り継ぎ。

まとめると、ピーチで可能性があるのは。

 関空(4~5往復)

 福岡(2~3往復)

 新千歳(2~3往復)

 

 (大穴)成田、松山鹿児島(1往復?)

 

 ソウル(週7往復)

 北京と上海(セットで、週7往復)

 (大穴)台北と香港(セットで、週7往復)

LCC他社の動向は

 仙台との関係だと、ピーチよりも楽天との関係が深いし、過去にCEOも知事を訪問している新生エアアジアの拠点化の可能性が高いと思っていました。路線は追って開設はされるでしょうが、ここも拠点化してくれれば。

その場合、現在でも夜間駐機の航空機で空港のエプロンは一杯なので、民営化会社にて簡素なLCCターミナルを別に作る必要がでてくるでしょう。

スカイマークの破たんによる路線減少を穴埋めするこの動き。捨てる神あれば拾う神ありにしても、タイミングが良すぎると感じるのは勘ぐりすぎか?

空港民営化に向けて、前向きなニュースで、本当にうれしい限りです。

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あすと長町 大型マンション計画が次々と!

あすと長町の中央部。ヨークタウンから大通りを挟んで東側となる2つの街区(17街区・26街区)に、次々と大規模マンション計画や構想が出てきています。



野村不動産仙台支店・ワールドアイシティ
   大型分譲マンション・あすと長町中央公園計画
     免震24F約4万㎡、345戸 創建設計で実施案

 野村不動産仙台支店(仙台市青葉区中央1の2の3 井本登啓支店長)とワールドアイシティ(仙台市青葉区一番町2の4の1 米川淳社長)は、共同事業で仙台市太白区に大型分譲マンション開発事業となる「あすと長町中央公園計画」(仮称)の建設を計画しており、創建設計で実施案の作成を進めている。
 建設場所は、あすと長町大通線沿いに位置し、南側はあすと長町中央公園に面する太白区あすと長町4の3の9地内で、敷地面積は5634.52㎡。
 建設する施設は、免震構造を採用したRC24F延べ3万9473.56㎡、総戸数345戸規模の大型分譲マンションとなる。
 着工は9月初め、完成は2017年12月中旬をそれぞれ予定している(建設新聞3/4)。

シティタワー長町新都心



マックと同じ街区の17街区では、モデルルームも1月に始まり、あすと長町の唯一の分譲予定マンションである、シティタワー長町新都心が。
24階414戸と、仙台圏での過去最大級の規模で、間もなく申込み開始です。



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住友が南側にも!(シティタワー第二弾?)



その道路を挟んで南側の26街区では、昨年11月に同じく住友不動産と、ワールドアイシティがJVで、シティタワーとほぼ同規模の保留地を単独入札で格安で取得しています。



ここは、シティタワーの完売後と予想されていますが、住友不動産主導で計画を策定しているとのことで、シティタワーと同規模のマンションが計画されています。



シティタワーも400戸規模で、価格も最低4000万程度と言われています。完売には4,5年かかってもおかしくないと思っていたところ、一気に状況が変わってきました。



南側の次期計画とのからみで、日当たりや眺望が悪くなることからなのか、また、モデルルーム来場者のアンケート結果からなのか、分譲価格の設定が若干弱気になってきたとのこと。
より早く完売して次に行くために、見直しをかけてきたと思っていました。



野村不動産が殴り込み!?



その26街区で住友とJVで保留地を激安で購入したワールドアイシティは、数年前から隣接地で復興公営住宅を建設中。かつ分譲マンションや商業施設を想定した広めの範囲で土地を購入していました。



もともと計画している分譲マンションは14階建て70戸と、会社の営業力からすると堅実な規模での計画でしたが、建築看板はしばらく前に立てていながらも、動いてなかったので、今春の復興公営住宅の完成待ちかと思っていました。



すると、そのワールド単独の土地が野村不動産との共同開発に大変身!。大通りを車で通った時に看板で気づきましたが、それも「24階建て免震345戸」と、住友の現在事業中のシティタワーに匹敵する規模。



敷地面積も拡大なので、もともと店舗用地で確保していた部分を含めてきたものと思われます。



土地面積は2.5倍ながらも、従来計画と比べて戸数は5倍。どんなマジックを使ったのか?



さすが商業地域で容積率が500とか600%だとしても。従来計画は余裕を持たせていたということでしょうが。



南側のあすと長町中央公園がこの春完成します。このあすと最大の公園は、永久に眺望や日照は保障されるでしょうから、いいところに、野村が食い込んできたというべきか。



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ちょっと前の写真ですが、左側が復興公営住宅、右側がナイスで、中央公園側から撮った写真です。



おそらくワールド単独では、この建築費高騰のご時世で、販売力も弱く厳しいところに、野村が何か持ちかけたて規模極大化を図ってきた。かつ、住友不動産に対する嫌がらせ的なけん制というところかと。



強気だったシティタワー側での分譲姿勢の変化の根っこがこれだったかと納得。



おかげで、購入希望者にとっては大分買いやすくなるのではと。眺望や日照に影響がでる反面、仕様は変わらないから、悪いことばかりではない。



最低価格が3000万円程度であれば、検討しようという気になってくる。それでも高いことは事実ですが。



復興住宅の日当たりが極端に悪くなるでしょうが、これは利便性を重視して場所を選んだのだから利便性と環境の両者を天秤にかけると文句は言えまい。とはいえ、ちょっと露骨なやり方。



また、野村&ワールドの方は、日照の確保できる公園目の前というメリットを生かして高く売ろうとするだろうけど、南西側目の前が夜中まで煌々とネオンを付けている某巨大パチンコ屋。分譲期がシティタワーとかぶる(完成時期は1年違い)なので、シティタワーと合わせて合計759戸というのはさすがに太白区のこれまでのマーケット(年間150~200戸)からしてもボリュームが大きすぎる。



集中しすぎ



今現在、仙台市内の分譲マンションが都心部、仙台駅東口、あすと長町(&長町南)にほぼ集約化されているので、南部方面の需要を吸収することはできるにしても、無事売り切れるかは、何とも読めない。



さらに、住友シティタワー(&ワールド)の第二期開発もあるし、駅前のヤマザワ跡地に三井不動産のマンションという噂もあります。

急激に人口が増えると、様々な店舗やサービス需要が増して商業機能の底上げにつながるので、順調に売れれば非常に良い話ではある。



2つの街区に、マンションと公営住宅の合計で1000戸(人口3000人程度)。さらに仮定とはいえ、シティタワーの2期ができると1400戸?(4200人?)と、計3~4ha程度の面積の場所に、あすと長町82haの計画人口12500人の約1/3が集まってしまうというのもものすごい話。



人口密度高すぎ!新環境都市とかキャッチフレーズがありますが、商業エリアは低層の平屋建てとか2~3階建ての施設ばっかりなのに、住居系の余裕のなさは両極端でもったいない。



デベからすると、商業地域なので容積率をめい一杯使用して、マンションとして売れれば当然利益極大化になりますが、商業地域でのマンション開発は、仙台駅東口などの場所でも様々なトラブルを招いているので、デベからすると売れれば後は知りませんとなるかもしれませんが、せっかく区画整理されたあすと長町の、良好なストックの形成という観点からすると、このアンバランスさはちょっと心配です。









学校への影響は



なお、学区はシティタワーが八本松小で、道路を挟んだナイスと野村&ワールドは東長町小です。八本松小は全校生徒300人規模の小規模校なのでシティタワーと今春完成のプレミストで計535戸が加わり、小学生が増加したとしても影響は100~200人程度で、十分吸収可能(過去には1000人規模まで増えたことがあるので、校舎には多少余裕がありそう)。他にそれほどマンション開発可能な広い敷地はなさげ。



一方、東長町小は、全校生徒600人強の規模で、26街区はナイスと野村計画を合わせて450戸規模。それに復興住宅は高齢者が多いでしょうからそれほど気にしなくてはいいとはいえ、仮にシティタワー第二期が事業化されると追加分は800戸規模に。そうするとマンション以外での太子堂駅勢圏でのミニ戸建やアパート開発が活発なことからの人口増(名取川までが学区で意外に広い)も含めると、全校生徒が1000人を超えてくる可能性も高いかと。



そうすると、学校新設を避けるためには、両小学校の間での学区変更が生じる可能性があります。



なおさら、両小学校の卒業生が進学する郡山中の規模も比較的大きく、既に600名以上の大規模校なので、中学校の収容能力の方がちょっと心配になってくる可能性も。このエリアは学区としてこれまでいろいろと言われてきましたが、あすと長町の新住民が大きな割合を占めてくることで、徐々に雰囲気は変わってくることになるでしょう。

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あすと長町の教育環境(小学校編) (H26.1.26)

大ぶりな街に



ここの開発が始まって20年。ここまで大型の分譲マンションが集中的に計画されてきたということは、IKEAや市立病院の立地を節目に、ようやくこのあすと長町の開発が軌道に乗ってきたということなのでしょう。



数百戸規模のマンションを売り切れる目算があるからこその、大手デベの相次ぐ進出なので、このあすと長町の人気が高まっている証拠ともいえます。



ただ、当初の計画からすると、マンションだけでなく賑わい軸を中心としたヒューマンスケールの街を目指していたことを考えると、中身は全然違う点がちょっと残念。
大ぶりな街づくりになってしまっているのは、一つ当たりの街区の大きさからやむを得ないけれど、郊外型のお店だけでなく、歩いて楽しい街づくり、小さくてもきらりと光るようなお店(たとえば、雑貨屋、カフェ、ベーカリー、趣味の店)が点在し、散策したくなるような街の機能が付加されるといいなぁと思います。



もちろん、その機能は長町商店街が補完しても良い。震災後は閉める店も多く空地も広がってきている反面、魅力的な飲食店が増えてきたり、こっちも期待したいところ。



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それも人口が増えてくれば、店も増えてくるはずですし、この10年後にはどのような街になっているか、楽しみです。









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2015年3月 2日 (月)

仙石東北ライン運行形態の発表

忙しくて更新のひまがなく月が代わってしまいましたが、先月末、JR仙台支社より、5月30日に全線復旧する仙石線及び同日新規開業する仙石東北ラインのダイヤ概要が発表されました【プレスリリース】。

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このブログでも、その数日前にダイヤ予想をしていましたが、実際の時刻表はなし。

ただし、停車駅のパターンなどの概要が明らかに。

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1)特別快速が52分で運行

噂されていた特別快速が運行されます。所要時間52分と、インパクトは絶大。

しかし、期待させといて、何と1日1往復。何のために?

それも、運行時間が、仙台発9時台、石巻発20時台と、石巻からの利用者にとっては、ほぼ使い物になりません。まぁ、仙台というか東京方面からの観光客を誘導するためのエサ的な役割を期待されているのでしょうが、それにしても、1日1本の最速列車でアピールするというやり方はまさしくJR東日本の悪しき伝統。

似たようなものでは、空港アクセス線の快速。40往復中たった2往復(開業当初は4往復)。それも、利用客が多い時間帯に走らせている訳でもなく、単に「空港まで17分」と言いたいがための快速で利用者不在です。これはJRだけでなく空港鉄道会社も関係していますが、主従関係がありますし。

また、以前は、上野通過はやてで仙台東京間確か95分(ただし1日1本)というのがありました(今は、はやぶさであれば92~94分とほぼ1時間半強で改善にはとなっています)が、何か話題性重視で小手先の戦略に感じます。

まぁ、石巻方面からの利用者の確保のためには、石巻⇔矢本間の利用客をこまめに拾う必要があることから、午前中石巻発の特別快速は設定できないということでしょうが。

2)快速停車駅(仙石線内)

快速も仙石線区間は停車駅は統一。ほぼ震災前の快速停車駅と同一かと思ったら、東矢本のみが通過でした。

確かに先日ダイヤ想定を作った際も、赤井で交換が必須になりながらも、その区間が結構厳しかったこと(東矢本通過であれば余裕になる)、たまたま矢本以北が全駅停車(区間快速みたい)になっていただけで、本来であれば快速停車駅ではなく、矢本駅も近いことからしょうがないかと思いますが、災害公営住宅などが駅周辺に整備中なので、居住予定者などはちょとショックでしょうね。

でも、来年は「石巻あゆみ野」駅が新設され、矢本以北に全駅止まっていると所要時間にも影響してくるので、思い切った判断をしてきたのかなとも。

3)快速停車駅(本線内)

塩釜停車のみが約半数の7.5往復(本線内全駅停車が6.5往復)と意外に遠近分離を図ってきました。

やはり、東仙台や岩切利用者で席が埋まるのは、高速バスとの対抗上避けたいというのはあり。

ただし、これをやるのは、朝夕の通勤ラッシュ時中心だとは思います。

本線内各駅停車は、昼間の従来の松島始発終着の列車の置き換えとなるので、各駅停車にしないとまずい。(途中駅は1時間3本→2本になってしまう)

逆に、朝夕ラッシュ時は、

・従来から本数が多くない中で(18時台は1時間2本)で小牛田発が中心なので、置き換える松島発着がもともと少ないこと

・その少ない松島発着を石巻からの系統に置き換えると運びきれない(最大4両編成しかない)

なので、石巻からの本数を純増にする代わりに、塩釜以外の途中駅は通過という形になる。この停車駅が少ないパターンでも片道58分。本線全駅に停まるタイプだと63分と、特別快速の所要時間52分に隠れていますが、何か震災前の仙台近郊駅を通過する仙石線快速とあまり変わらないような。それを隠すのが特別快速設定の狙いでしょうか。ちょっと交換行き違いなどで余裕を持たせすぎのような。遅れを吸収するためとはいえ。

なお、JRプレスリリース中に、「仙石東北ラインの運行開始に伴い、東北本線仙台~松島間の運行本数を見直します」とあるとおり、松島駅発着が激減し、その分が仙石東北ラインに置き換わる形になります。

夕方時間帯は、利府直通も毎時2本設定されているので、東仙台と岩切利用者はそれほど影響はないながらも、国府多賀城や陸前山王利用者にとっては、待ち時間が増えるなどの影響が生じることが予想されます。

当然、塩釜駅利用者には利便性UP。仙石線の本塩釜駅が急激に不便になるので(下馬と西塩釜は快速廃止で多少改善)、塩釜駅への利用者転移がさらに進みそうです。

4)運行時間帯

これは、最もがっかりしたところですが、良く考えると、震災前の快速の本数とほぼ同等。列車本数をほとんど増やさないJR東日本のやり方からすると、まぁ当然かなぁと。期待するだけムダということ。人口も減っているし、本数が減らなかっただけでも御の字(震災復興が名目なので、減らせなかったというのが正解か)。

ただ、運行時間帯はほぼ同じで、6時~20時までほぼ毎時1往復とのこと。

震災前とほぼ同等でありながら、仙台口はラッシュ時に快速を運行させる余裕がなかったので、8時台以前はほとんど各駅停車(80分以上)&一部区間通過の快速(70分強)でした。

従来は、例えば快速は石巻駅発6時台(ただし仙台近郊各停)の次は9時前発で、その間は全て各駅停車(1時間20分以上)。

朝ラッシュ時にはすべて各駅停車というのはつらいところ。

そうすると、少なくとも朝の7時台と8時台という利用価値が高いところに、60分前後で運行する快速が新たに双方向毎時1本ずつ運行されるということだけは、この仙石東北ライン運行のメリットと言えます。逆に昼間はあまり変わらないということ。

石巻からの通勤・通学者はもちろん、仙台から石巻方面への通勤者にも大きなメリットが生じます。まぁ、これも実際のダイヤ次第で、1時間に1本なので、始業や学校開始時間帯にうまく合えばいいですが。

また、夜の21時台以降は、全て仙石線経由の各駅停車(30もの全駅停車)しかありません。ここは従来と全く変わらない。

震災前の最終は22時50分頃で、石巻は日が変わって0時7分着。辛い。。。

それを考えると、仙石東北ラインは特別快速・快速のみで28往復!と分かりやすくしたことは一応評価できますが、21時以降の利便性を考えると、例えば、本線経由高城町以北各駅停車を「仙石東北ライン」として運行するという柔軟性もあって良いのでは。

そうすれば、石巻まで70分程度で運行でき、大分夜間帯も近く感じます。

というか、おそらくそんな声が高まってくるのかと思います。せっかく新型ハイブリッド車両を準備したのに、それを21時位までしか使わないというのはもったいない。

など、現時点の情報だけでも、いろいろと突っ込みどころを感じます。

もちろん、仙石線全線復旧だけでなく、この接続線を整備して「仙石東北ライン」を新規運行してくれたことにはJRに感謝しています。

ただ、昨夏の記事「仙石線全線 H27年6月に復旧」にも書いた通りですが、期待させといてがっかりというのが多いので、やっぱりなぁという感があり。以下再掲しますが。

・仙石線の地下化→朝の増発と引き換えに昼間の減便とランダムダイヤ化。

・楽天の試合後は臨時を出し5~10分ごとに運行します→臨時は減る一方で、10~15分ごとの運行で宮城野原駅大混乱

・アクセス鉄道の開業に伴う仙台名取間の増発で時刻表要らずに

  →相変わらずのランダムダイヤで、30分待ちの時間もあり時刻表必須は変わらず。

のようなことになりました。

せっかくハード整備するんであれば、ダイヤも利用者に寄り添った、利用促進になるものにすれば、win-winなのに、「あちらを立てればこちらが立たず」になってしまうのはちょっと残念。

疲れたので、補足は追って。。。

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