仙石線快速廃止&ダイヤ予想
金曜日の朝日新聞で、5月30日の仙石線の東北線乗り入れ(仙石東北ラインの開通)に合わせて、仙石線の高城町~あおば通間での快速が廃止されるとの記事が載っていました。
この接続線整備の発表時には、JR側から、既存の仙石線区間(高城町以南)にも快速を残すというアナウンスがありましたが、この記事、ソースは関係者情報ということなので、信ぴょう性はあるということでしょうか。
個人的には仙台駅発で地上ホーム(仙石東北ライン)と、地下ホーム(仙石線)で、両方に快速が残ると、非常にわかりにくい。
観光客はもちろん、地元の人にも
「どっちのホームに行けば良いのか」
「仙石線はあおば通駅始発で、仙台からだと座れないかもしれない」
ということから混乱を招くので、石巻への快速系統は地上ホームに統一し、既存区間(高城町~あおば通)は各停に統一して、わかりやすさを重視した方が良いと思っていました。
その場合、高城町駅の2面しかないホームで、仙石東北ラインの快速と、高城町発着のあおば通駅行各停をうまく接続させないと、本塩釜や多賀城駅利用者の不満を招いてしまう。
そう考えると5分以内に接続というのが求められるかな。
もちろん、あおば通~石巻への全線各駅停車も毎時1本残るので、乗り換えなしで行くことはできます。
仙台近郊区間では朗報
このブログでもしょっちゅう言及していますが、特に午前中の10~12時台については、
快速が中途半端に残っているため、一応下りはあおば通駅発で概ね15分毎のパターンダイヤ
06(快速高城町)、20(普通)、35(普通)、50(普通)
となっており、一見分かりやすく見えますが、快速通過駅の榴岡~中野栄までの利用者は30分待ちが生じてしまうことが非常にもったいないところでした。時刻表を気にせずに利用することができない。
快速廃止で、各駅停車に変更されるだけで、最悪でも15分待ちということになり、利用客としてもなんとなく安心感が生まれます。
快速がない13時以降については、もともと10~15分おきのダイヤで利便性が高いので、午前中も同様になってくれると非常にありがたいです。
本塩釜や多賀城、松島海岸の利用者にとっては、改悪となれども、もはや快速は1日5往復しか残っておらず、石巻へのメイン系統が東北本線乗り入れになってしまう以上、完全に各駅停車に統一してわかりやすさを重視した方が良いと思います。
ダイヤ想定案
そうすると、現在の仙石線のあおば通~高城町の昼間の時刻表を参考に、石巻までの全通時のダイヤのパターンを予想してみました。時刻の太字部分は現在の時刻表からそのまま反映。下線は単線区間の交換駅。
だいたいこんな感じになるのかなと、遊びで作ってみました。
下り(仙台方面→石巻) | ||||||||||
経由・行先 | あおば通→ | 仙台→ | 塩釜→ | 本塩釜→ | 松島海岸→ | 高城町→ | 野蒜→ | 矢本→ | 赤井→ | 石巻 |
仙石線 (各停) |
50発 | 51発 | 20 | 32 | 35 | |||||
↓(乗換) | ||||||||||
東北線 (快速) |
15発 | 31 | 38 | 47 | 54 | 59 | 12着 | |||
仙石線 (各停) |
20発 | 21発 | 50 | 02 | 05 | 17 | 30 | 35 | 44着 | |
上り(石巻→仙台方面) | ||||||||||
経由・行先 | あおば通 | ←仙台 | ←塩釜 | ←本塩釜 | ←松島海岸 | ←高城町 | ←野蒜 | ←矢本 | ←赤井 | ←石巻 |
仙石線 (各停) |
11着 | 09着 | 42 | 32 | 29 | 17 | 04 | 59 | 50発 | |
東北線 (快速) |
20着 | 03 | 54 | 47 | 40 | 35 | 25発 | |||
↓(乗換) | ||||||||||
仙石線 (各停) |
41着 | 39着 | 12 | 02 | 59 |
作成にあたって考慮した点は、
・仙石線(高城町以南)は全て各駅停車。石巻行と、高城町行が毎時1本ずつで、ちょうど30分毎に。・東北線経由(仙石東北ライン)快速は毎時1本
・高城町駅で、石巻方面快速と、高城町発着の仙石線各駅停車を5分以内に接続し、快速廃止の影響を最小限に。そのため、快速は野蒜駅で交換。
・野蒜付近の距離短縮による所要時間短縮を1~2分反映。
・石巻~矢本駅は快速も全駅停車で、上下とも概ね30分間隔を維持
・快速の東北本線部分(仙台~塩釜)は全駅停車
この前提で、仙石東北ライン経由の快速は辛うじて1時間を切る位に。野蒜までは30分強、矢本まで40分で、震災前を考えるとかなりの短縮。余裕で仙台通勤圏です。
快速がなくなる本塩釜から石巻までは50分前後になります(震災前と比べて5分程度増)
従来と異なり、東北線経由快速がハイブリッドの新型車両、仙石線経由各停が従来の山手線から転用改造した205系なので、ダイヤが乱れた時など、お互いに融通が利かないことは、結構ネックになりそう。
実際作ってみての感想ですが、高城町での快速⇔高城町発着各停への乗り継ぎを考えると、ほぼ終日パターンダイヤにしないと無理でないかなと。
高城町駅の前後が3方向ともすべて単線で、高城町駅発着の各駅停車を残すと、事実上高城町駅で上下線の交換が出来なくなるので、非常に制約条件が大きいと思いました。
特別快速の運行?
なお、朝夕ラッシュ時などの仙石東北ラインは、もうちょっと停車駅を絞った特別快速の運行可能性もあるとか。おそらく東北本線側で塩釜のみ停車で50分位の所要時間のものはありえるかな。野蒜以北がほぼ各駅停車でもこの位までは時間短縮が可能というのは接続線整備の大きなメリット(以前あった仙台⇔石巻の特別快速は途中駅ノンストップで50分程度)。
朝夕に岩切とか各駅に止めてしまうと、仙台近郊の利用者が利用してしまうので、昼間はともかく、朝夕は塩釜のみ停めれば(通過駅との間は)各駅停車に乗り換えすれば良いし。
間もなく発表される3月の一足早いダイヤ改正が、5月末の仙石東北ラインの開業を見据えての時刻表になっているかは分かりませんが、実際のダイヤ発表が楽しみです。
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