« 仙石線5月30日に全線再開!(2) | トップページ | 仙石線5月30日に全線再開!(3) »

2015年1月30日 (金)

仙台空港の明と暗

昨年の利用者数が320万人と、震災後順調に増えている仙台空港。

来年度の民営化に向けて、審査が進んでいますが、12月4日に締め切った応募で4グループが1次審査に臨みました。

  1. 三菱商事・楽天
  2. 三菱地所・ANAHD・大成建設・仙台放送
  3. 東急(電鉄・不動産)・豊田通商・前田建設工業
  4. イオンモール・熊谷組

今年の8月に事業者が決定し、来年3月に民営化とのスケジュールですが、先日第1次審査の結果が発表され、当初の報道では「1.の三菱商事・楽天」が落とされ、2~4の3グループが2次審査に進むと発表されながらも、最終的には三菱商事・楽天グループも1次審査をクリアしました。

三菱商事・楽天グループ復活!

楽天が1次で落とされたニュースはちょっと衝撃でした。

まぁ空港運営についてのノウハウはないにしても、楽天トラベルを通じた旅行業のノウハウはあり、また、エアアジアとタッグを組んで、日本への再進出を進めており、その点で、仙台空港へのLCCの拠点(ハブ)化をもくろむ関係上、ここは頑張ってほしいと思っていました。当然、イーグルスの本拠地を構えていることから、仙台へ投資するという名目はあるだけに。

実際の空港運営については、三菱商事がミャンマーの空港運営の実績があり、応募の4グループの中で劣っているとは思えなかっただけに。

結果的に、復活できたにせよ、何らかの条件が劣っていたことが予想され、2次審査に向けて、厳しい状況は続きそう。

同じ三菱グループでも。。。

三菱地所とANAグループ。ANAは当然日本一の航空会社で、仙台空港の便の半分以上を占めており、仙台空港への貢献度は大きいながらも、従来のキャリアでは、これ以上の便数、路線の拡大はあまり見込めない。

ただし、系列グループに、LCCのピーチとバニラエアがあるので、バニラはリゾート便中心で難しいながらも、既に就航便があるピーチの路線拡充につながらないかな。。。と若干の期待が。

また、三菱地所は、仙台の都市開発に、泉パークタウンを含め大いに寄与しているところです。

地所と商事が同グループながらも戦う構図はわかりにくいですね。

東急グループはタッグを組む

別々に運営権獲得を目指す三菱グループに対し、東急グループは不動産と電鉄がタッグを組んで参入を目指しています。

豊田通商は、以外にも、1999年からラオスの空港運営に携わっているなど、ノウハウを持っているようです。東急グループは、特に電鉄には、アクセス鉄道の運営(認められれば)にノウハウを生かしてほしいところ。

ここだけは。。。

何らかの形で空港運営等に関わっている上記3グループに比べ、マジでわからないんですが、このイオングループがが何をやろうとしているのかということ。

臨空都市開発で、アクセス鉄道沿線の杜せきの駅前に、巨大モールのイオンモール名取がありますが、当初の「ダイヤモンドシティエアリ」「としてオープンした時には、三越との2核1モールの仙台近郊にはない形態で、黒船と言われ他の商業者に衝撃を与えたものですが、三越が撤退し、その後DCがイオンモールと統合され名前が「イオンモール名取エアリ」になり、挙句の果てに「イオンモール名取」と平凡な名前になってしまいました。

名前だけでなく、テナントの入れ替えが激しく、魅力はかなり落ちており、集客力は保っているようですが、わざわざ行こうと思えないモールになってしまっています。

イオングループ自体の業績悪化が報道されたところで、ダイエーがたどった道をイオンもたどらないとは限らない。なるべく店舗不動産をリート化したり、損をしない仕組みをとっているとも言われていますが、この基本30年、最長55年の運営権の期間、企業が存続しているかというと、疑問符をつけてしまいます。

そもそも、その巨大モールが近くになければ、空港のイオンモール化という切り口で多少は期待できたかもしれませんが、2駅先に7.5万平米の巨大モールを運営している以上、空港での商業機能強化に取り組むとは思えない。イオンモール名取にどれだけ空港利用客を送り込むかという視点でしか考えられないだろうし。

8月に向けて

運営権落札企業の決定まで、あと半年。あっという間です。

長期的に運営する以上、空港の魅力アップと、路線、便数の拡大で空港ビルの利用者数の底上げが必須となるので、いろいろ期待したいところ。

スカイマークの破たん

そういう、仙台空港に期待が集まっている状況の中で、とうとうというか、スカイマークが自主再建を断念したニュースが。

仙台空港では、新千歳、神戸、福岡の3路線を運航していましたが、既に低搭乗率で撤退を表明していた新千歳便に続いて、最も存在価値があった福岡便も3月末をもって撤退と発表されました。

神戸便は、スカイマークの拠点である空港とを結ぶ便であり、残るようですが、一気に1路線になり、かなりショックです。福岡便は低運賃で大手に対抗し、需要の拡大に寄与し、LCCでなくとも、仙台空港が目指している理念を体現していただけに。

新千歳便は、その分というか、ANAグループのAIR DOが3往復を増便するようですが、ANAの減便のバーターという面もあり、全体では便数が減ります。

スカイマークは、結局ワンマン経営がたたった面もありますが、一度破綻したJALの業績回復のあおりを受けた感も。

第3極の雄として、唯一独立経営を保っていただけに、残念ですが、何とか再生して欲しいものです。

関連記事

仙台空港国内線 H26年の利用好調(1) (H27/1/8)

仙台空港国内線 H26年の利用好調(2)  (H27/1/9)

仙台空港国内線 H26年の利用好調(3)  (H27/1/12)

|

« 仙石線5月30日に全線再開!(2) | トップページ | 仙石線5月30日に全線再開!(3) »

県政」カテゴリの記事

旅行」カテゴリの記事

交通」カテゴリの記事

震災」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 仙台空港の明と暗:

« 仙石線5月30日に全線再開!(2) | トップページ | 仙石線5月30日に全線再開!(3) »