2020年5月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
無料ブログはココログ

« 常磐道 来年3月1日全通へ | トップページ | 来春の東北線(仙台~名取)ダイヤ改善 »

2014年12月14日 (日)

わたり温泉鳥の海へ

震災前には1,2回行ったことがありました、仙南の海沿いだと唯一の温泉でしたが、ご存じのとおり、大地震による津波の直撃を受け、1,2階の部分が浸水し存続が危ぶまれ、閉館していたこのわたり温泉鳥の海。

宿泊機能やレストラン、物産館機能はいまだ再開はされていませんが、5階の日帰り温泉の部分のみ10月に再開されました。先日のサンドのぼんやりーぬTV(再放送)にて紹介されていて、行ってみたいと思っていたところ。

Img_7907

当時、1階部分のガラス張りのロビーを津波が突き破り、廃墟のような状況だったことからすると、建物自体は全く震災を感じさせない位に改修されました。

とはいえ、建物の周りは、以前あった公園や陸上競技場などの場所がだだっ広く整地され、荒涼とした景色。また、西側にあった駐車場部分は舗装の荒れや、被災した小屋みたいなものがそのままになっていたり、荒浜海水浴場方面に植えられていたクロマツ林はなくなり新しい巨大な防波堤が見えていたり、一気に現実に戻されます。

Img_7901

Img_7910

復活した温泉を体験

とはいえ、5階の温泉は相変わらずでした。40分位入っていましたが、コチコチだったカラダも気持ちもだいぶほぐれて楽になりました。泉質はサイコ―。500円に値下げ。ただし以前は休憩して2回まで入れたのが、1回のみに。まぁ仕方ないです。

茶褐色というのが温泉っぽくて良いですね。多少加温していますが、正真正銘の温泉。10人くらいで入れる内風呂と、ジェットバスが4人分。そして、露天風呂(こっちは水道水使用で注釈あり)。まわりに高い建物がないので、270℃のパノラマは健在で、寒い中我慢して見入ってしまいました。

震災前を知らない人が入れば、景色の良い露天風呂と感じることもできますが、やはり震災前の風景を知っているだけに、海水浴場もなく、松林もなく、工事現場が広がる光景は切ないものでした。

確か、この施設は、津波の直撃を逃れた4階の宿泊機能は工事関係者向けに一括貸しをして、その収入を修繕費に充当するという話だったかと。

周りはまだまだ復興に向けての工事が真っ最中の現在、まだ工事関係者向けの宿舎として利用されているかはわかりませんが、また観光客の宿泊を呼び込むという段階にはまだ早いのでしょうし、震災直後はこの建物自体再利用できるのか?という雰囲気もあっただけに、構造にはダメージを受けることもなく、万が一津波がもう一度来た際にも津波避難ビルとしても活用できるし、5階の日帰り温泉だけでも復活できたのは、非常に喜ばしいこと。

確か、震災時点で3年位しか経っていない10億位かけた観光施設だったと思うので。

物産館機能は移転

1階は以前賑わっていた物産コーナーがありましたが、その場所は休憩所として椅子がぱらぱらとおかれていたり、自販機コーナーがある寂しい場所に。

Img_7902

今は鳥の海漁港近くのきずなぽーとわたりに移転し、依然と変わらず、荒浜産のカレイなどの魚、地元産の野菜、スイーツ、木工品が販売されているなど、機能・面積的には温泉に併設されていた時代とあまり変わらない感じでした。ここも温泉と同時に10月にオープンしたとか。

Img_7914

ただし、温泉からわざわざ別な場所に移転してきたのは疑問。車で2、3分程度の場所だし、ワンストップで温泉の休憩を兼ねて地元産品を物色できるのが良かっただけに、賑わいをわざわざ分散させるようなことをしなくても良かったのではと思います。

なお、近くにはアーケード(というか屋根つき広場付きの)商店街の工事が進んでいました。こことの連携を考えて、物産館機能は移したのかもしれません。

Img_8361

Img_8359

(2/7 アーケード型商店街の写真を追記)

なお、先週の12/6に常磐道の山元以南の区間が開通しましたが、亘理ー山元間のこの鳥の海の近くに鳥の海PAがオープンしました。ここに来年度スマートインターも設置されるとか。この鳥の海から5分程度の場所ですし、亘理の街中に行くのにも便利な場所に。

来春には、女川の駅前温泉ゆぽっぽが復活します。こっちもぜひ行ってみたい。あのカルシウム泉は肌にやさしく良かったので忘れられない。震災5か月前に女川に行ったら、定休日で行けなかったのが今となっても残念でした。

海沿い小旅行-2(2007/4/7)

荒浜地区の復興状況

亘理の荒浜地区は、市(市長?)がガチガチに縛ろうとして住民同士の対立など、泥沼にはまり込んだ感のある名取市の閖上地区と異なり、防波堤は作るから、「かさ上げなし」、、「区画整理なし」、「戻りたい人は戻って」と緩やかな再建方式で、好対照のやり方です。

そのせいで、余計な軋轢を生むことなく、早めに再建したい人、現地を離れたい人は内陸の亘理駅周辺や他都市に住居再建が進んでいるとか。また残った家を改修して住んでいるのも意外に多かったです。

それでも荒浜地区としての人口は半減するでしょうが、震災時に多くの住民の命を守った3階建ての荒浜小学校は改修して現地再開、ちょっと離れた2階建ての荒浜中学校は、1階ピロティにして3階建ての校舎として新築再建。

Img_8364

近くには3棟のうち1棟がまるまる空き状況としてニュースになっていましたが、100世帯規模の災害公営住宅が完成していました。

Img_8357

(2/7 写真を追記:荒浜中学校、災害公営住宅)

実際、数百年に1度と言われる大津波に対して、今後の対策をどう判断するかは難しいところですが、亘理の荒浜方式の方が防波堤で街を守り、万が一突破されても、3階建て以上の避難施設が点在し、逃げることができるようにしている点で、バランスが取れた再建計画と思います。

仙南は、ガチガチ方式が名取(閖上はかさ上げで現地再建、空港周辺は災害危険区域)、岩沼(災害危険区域に指定)、山元(災害危険区域+内陸に鉄道移設・新市街地造成)で、亘理が一番元の状況に近い復興イメージです。

復興まちづくり事業カルテ(宮城県HP)

名取市

岩沼市

亘理町

山元町(新山下新坂元

どのやり方が良いとは言い切れませんが、理想を高く掲げた名取と山元町が住民の反対等で、住民の再建先としての市街地形成・復旧が遅れている現状を見て、複雑な気持ちです。

復興と政治

今日は、衆議院総選挙があり、結果は見るまでもないですが、復興の遅れとか、現与党・全与党の両政党同士の責任のなすりつけ合いでなんかもやもや感がありました。

実際は、復興は遅れているかどうかというのは非常にナンセンスな問題。被災者にインタビューすれば、「もっとしっかりやってくれ」という意味で、『復興が遅い』というだろうし、決して十分とは言わないだろう。住民の立場でも、やってもらって当然という意識になっていること、それをマスコミがあおっているのを見るとやるせない。

この財政破たんしそうな日本で、25兆円もの金をぶち込んでもらったことは感謝しないといけない。現地を見る限りでは、限られたリソースで精いっぱいやっているとは思います。

問題なのは、あれだけの被害を受けて、何を最優先に復旧・復興を進めるかいう優先順位づけをあいまいにし、全方位的に何でも間でもどさくさに紛れて、復興事業にぶち込んだこと。これに関しては、国政、地方自治体ともに、政治の限界を感じます。

道路・防波堤などのハード整備を優先するのか?産業復興・雇用確保を優先するのか?被災者の住居確保優先するのか?

もちろん、それぞれ絡み合っていながらも、そこに優先順位を付けてある程度取捨選択できなければ、どっちつかずにならざるを得ない。

なんてことを、荒浜など沿岸部の被災地をと通った時に感じたこと、加えて選挙戦を通じて改めて感じた次第。

« 常磐道 来年3月1日全通へ | トップページ | 来春の東北線(仙台~名取)ダイヤ改善 »

地域」カテゴリの記事

温泉」カテゴリの記事

震災」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 常磐道 来年3月1日全通へ | トップページ | 来春の東北線(仙台~名取)ダイヤ改善 »