« 2014年11月 | トップページ | 2015年1月 »

2014年12月30日 (火)

新ヨドバシビルに音楽ホール&高速バス停設置

以前、読売新聞の記事で市と交渉中との内容は出ていましたが、話がまとまったとのこと。

当初計画に出ていた、第二ビル側の高速バス乗降場に加え、音楽ホールを整備することで、都市計画上の容積率の緩和が認められ、当初計画通りの立駐を含め8階建ての建物が整備されることになります。

ヨドバシ新ビル、より広く にぎわい創出

 家電量販大手のヨドバシカメラ(東京)が、JR仙台駅東口に2016年ごろの開業を目指し建設する商業ビル「ヨドバシ仙台第1ビル」に関し、仙台市は「駅前のにぎわい創出につながる」として、容積率緩和を認める方針を決め、26日までに同社に通知した。市が地下鉄東西線の沿線開発を促すために8月に始めた都市計画提案募集制度に基づく措置で、初のケース。緩和により、同社が提案した音楽ホールの整備が可能になる。

 計画では、旧店舗の敷地1万5000平方メートルに地上8階のビルを整備する。敷地内はエリアによって建設が認められる容積率が異なり、面積案分による容積率は492%にとどまるため、計画通りの建設が困難だった。
 ヨドバシカメラは10月、ビル内に音楽ホールや、東口に不足している都市間バスの乗降場を設け、周辺施設を結ぶペデストリアンデッキも「社会貢献施設」として新設する構想を市に提案。容積率の緩和を求めた。
 市は「歩行者の回遊性や都市間交通の活性化につながる」などと構想を評価し、19日に緩和を認める考えを同社に示した。音楽ホールを災害時の帰宅困難者対策に活用できるよう協力も求めた。同社とは今後、都市計画の変更に向けた協議を進める。
 ヨドバシカメラの広報担当者は取材に「計画が固まった段階で説明したい」と話している(12/27河北)。

WARASCOと多少類似性はありますが、既定の都市計画規制によると当初の計画が実現できず市に交渉したケース。WARASCOは区画整理による用途地域の変更が認められず、ヨドバシは提案制度に基づき認められたという形に。

市の方針(中心部+軌道系沿線の重視)が現れています。特に、ヨドバシ再開発地は、JR仙台駅東口と東西線宮城野通駅に近接したまちづくり上の重要地域なので、この提案をあえて拒否する理由はない。

どんな音楽ホールに?

音楽ホールがどのようなものかまだ見えていませんので、何とも言えないですが、通常のコンサートホール形式の常設椅子が設置されるものではない(それだと3階分程度の階高が必要だし、割増される容積率のメリット以上に整備費用がかさむ、既存のホールとの競合は市としても望まない)だろうし、フラットフロアで500平米程度確保しライブやセミナーに活用できるような形態というのが追加整備費を考えても現実的か。ただ、ライブホールでも2階分程度の階高は必要だし、どのように建築計画に入れ込んでいくのかが興味深い。

(追記修正)読売新聞の本日付の記事では、3~6階に音楽ホールを設置とありました。4層分にまたがるということは、ライブハウス的なものではなく、通常の階段状のホール形式ということが予想されます。。小規模なホールでも結構整備費負担は大きいはずだし、一部とはいえ4層分のフロアがつぶれてしまうことについても、ずいぶん気合いが入っているなぁと思いました。

また、そもそも店舗は5階までの計画なので、駐車場部分に食い込む形なのか、これまた形態が謎です。

ただ、本設の施設の内部に設けられるホールなので、PITのような暫定施設を前提とした使用料と比べると、高めになるのではと。それもあり、うまくイベントが誘致できるかという面も含め、音楽ファンが思い描くようなものになるかは?

もともとは劇団四季の常設劇場をこのヨドバシビルにという動きが商工会議所にありましたが、これはヨドバシ側にメリットがなく、あえなくつぶれた計画でした。博多でさえ常設劇場はギリギリ運営している状況なので、仙台では厳しいのは当然とはいえ、このくらいのインパクトは欲しかった。

また、JR東口再開発でも多目的ホールの整備がうたわれていましたが、ヨドバシの整備するホールとの差別化がどうなるか。

そういえば、記事上は「8階建て(読売では9階建て)」とありますが、影の薄い第一ビルB棟(線路際)の14階建て部分の計画はどうなるのでしょうか?もともとビジネスホテルでしか使えないような細長狭小の計画だったので、容積率が足りないとなれば、真っ先にカットしても問題ない部分と思われる。そこも含め、環境アセスで公表されたプランからは大幅に変更されるとのことなのでしょうか。

(2/1追記)

仙台経済界の特集号によると、ホールはB棟にとのこと。当初は14階建だったB棟が8階建てとなり、既存の情報と照らし合わせると、その3~6階部分に整備される模様。

B棟部分ということであれば、それほど大きなホールにはならないかと。また、メインのヨドバシ本体や、大型テナントが可能なA棟の店舗配置にはそれほど影響しないとみられます。第一ビルのA棟、B棟、既存の第二ビル、すべて8階建てできれいに高さが揃う形に。

計画変更により、アセスにも影響するでしょうから、予想通りオープンは遅れることに。本来は今年の4月着工で1年後の2016年春オープンとのことでしたが、地下階もある延床10万平米級の建物が、1年でできるの?と思っていたので、計画変更の理由も含め、半年以上は遅れるのではないかと。

そうすると、来春から、東口エスパル3→パルコ2→ヨドバシ第一ビル→東口ホテルの順番でオープンすることになります。

ヨドバシは非上場企業であり、このような計画は積極的にプレスリリースしないため、基本的にマスコミのリークや、市の発表待ちになりますが、新しい計画が楽しみ。

高速バス停留所の設置

 高速バス停留所の拡充といっても、現時点では東口バスプールのバスパースは不足している訳ではない。

 ただ、現在進行中の東西駅前広場の再整備の一環で、宮城野橋の整備に合わせて遠距離高速バスを東口バスプールに集約するという流れからすると、現在の西口広瀬通の宮交バスターミナル(BT)からの路線延長があれば、ピーク時を考えると多少不足するかもしれない(バスプールの一部を送迎用駐車場に明け渡したため)。

逆に、宮交BTからの路線延長がなければ、東口バスプールを拡充する必要性はない。

この部分については、未だに市当局も明確に発表をしていませんが、東京建物のビル建設に合わせて設置した宮交ターミナルを継続利用することは表明しており、

〇遠距離向けを東口に集約し、わかりやすくするという目的

〇広瀬通宮交BT近辺でのバス待ちによる交通渋滞緩和

を考慮すると、

宮交BT発着分の遠距離便も東口に発着させ、

 東口⇔(新宮城野橋)⇔西口宮交BT⇔広瀬通一番町⇔(西道路)⇔(東北道)

と推測しています。これであれば、東口と西口のうちどちらか近いところで乗車が可能だし、どちらでも乗車可能となれば、不慣れな利用者が陥る混乱が解消されるので、歓迎すべき取組です。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2014年12月27日 (土)

藤崎の小型店 六丁の目に開設

仙台三越が、登米市や大崎市古川などに次々と小型店開設の動きを進めている中、地元百貨店の藤崎も新規出店を進めています。

藤崎6年ぶり小型店 仙台・六丁の目と山形に

 藤崎(仙台市青葉区)は25日、2015年5、6月、仙台市若林区六丁の目南町に「六丁の目店」(仮称)、山形市七日町に「山形店」(同)の小型店2店を出店すると発表した。六丁の目店は地下鉄東西線開通に向けた新たな顧客開拓、山形店は中心商店街活性化の一翼を担うのが目的。藤崎の小型店出店は09年の「ヴィーフジサキ ララガーデン長町店」(仙台市太白区)以来6年ぶりで、それぞれ12、13店目。

 六丁の目店は六丁の目南町に整備されるショッピングモール「フレスポ六丁の目南町」内に、鉄骨平屋の独立棟として出店する。店舗面積765平方メートルで、5月22日のオープンを予定している。
 ララガーデン長町店や泉中央店(泉区)の「ヴィーフジサキ」をイメージした店舗として衣料品、食料品(宮城県の名産品)、リビング用品などを販売し、ギフト受け付けや本店からの商品取り寄せなどにも応じる。
 新店舗は、15年12月6日開業の地下鉄東西線・荒井駅と六丁の目駅の中間に位置。人口増加が見込まれる地域で、年間売り上げ5億円を目指す。(以下略)(12/26河北)

藤崎の小型店は、北が泉中央の駅ビルswing内。南は長町南のLALAガーデン内と、駅近の商業施設内への出店でしたが、東への出店は、六丁の目といっても、新駅の目の前ではなく、荒井駅との中間点で産業道路沿い。本店のある青葉通一番町駅と結ばれる東西線沿いなので、駅隣接地への出店でなかったのはちょっと残念。

ただし、このエリアの特性・成り立ちを考えると、駅前中心の街づくりにはなり得ない。よって、交通量の多いところにと考えると、妥当な選択かと。出店の受け皿となる計画もあったようですし。

独立棟で、700平米超とのことであれば、長町などの既存店よりも大きい印象。それなりに力を入れてきています。自分も長町店はたまに使っていますが、ギフト品やお土産・スイーツ等を近くで買えるというのは便利。

山形へも出店とのことで、再開発ビルへの出店。中心地への出店ということには応援したい気持ち。

三越との対抗かなと思いながらも、今は同じ三越伊勢丹グループ内なので、ガチンコ勝負とは思えない。同じ一番町アーケード沿いとのことで、中心部の大型店同士での共闘もしているし。

なお、三越は、泉のタピオにも出しているし、北は古川と登米への出店なので、南はどう考えているのか。大河原にはあるけど、名取エアリでの大コケの印象は強いところですが。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年12月26日 (金)

来春の東北線(仙台~名取)ダイヤ改善

出張等で留守にしてたんで、しばらくぶりの更新です。

1週間ほど前ですが、恒例のJR春のダイヤ改正の発表があり、今回は素直に改正と言ってよい内容かと思いました。

全国的には、北陸新幹線の開業と当然予想された上越新幹線の大幅減便。並行在来線の廃止三セク化、東京では上野東京ラインの開業と、それなりに動きがあります。

仙台では、6月までに仙石線の全線復旧と東北線への乗り入れ(東北仙石ライン)という、大きな動きが控えていますが、今回は、ダイヤの穴というか、このブログでも散々文句を言ってきましたが、ランダムダイヤから生じる不便な時間帯の解消に主眼が置かれている感があり、ちょっとうれしい。

他、仙台近郊関連では、石巻線の女川までの全線再開と、北斗星の廃止があります。

【プレスリリース】

JR東日本仙台支社

仙台空港鉄道

1)各方面の終電が0時2分発に統一

これまでは、金曜日以外が

・東北線上下が23時56分発

・仙山線が23時58分発

・仙石線が23時59分発(あおば通駅は58分発)

と微妙にまちまちだったのが、仙台駅0時2分発に統一され、わかりやすくなりました。

現在の金曜日のように、0時ちょうどにしても良かったのと思いますが、少しでも遅い方が助かる面があり。また、仙石線のあおば通駅発を0時ちょうどにするためかも。

2)東北線上り(仙台~名取間)が便利に! 

過去記事でも散々書いてきた、あちらを立てればこちらが立たず的な、ダイヤ改正が続いてきましたが、前回、前々回に改悪された部分がある程度改善されています。

来週はJRダイヤ改正(H26/3/8)

3月16日JRダイヤ改正(悪?)(H25/3/4)

本線の終電が多少遅くなりましたが、地味に空港線と常磐線の終電も10分弱繰り下げとなっています。

空港線 22時52分→23時

常磐線 22時36分→22時41分

常磐線は2年前に戻ることになりましたが、ただでさえ震災前は23時半だった終電が意味なく繰り上げられたのが、改善されたのは良かったのではと思います

プレスリリースでもアピールしていますが、22時台で30分近く間隔が空いていた時間帯が改善され、

22時台は

現在   08(空港) 36(常磐) 41(白石) 52(空港) 58(大河原) 

改正後  00(松川) 08(空港) 30(白石) 41(常磐) 

23時台は

現在   20(白石) 56(白石)

改正後 00(空港) 20(白石) 40(岩沼) 0時2分(白石)

となり、22時58分の大河原行が23時40分岩沼行に振り替えになり、運転間隔が均等化されたので、空港線が使える仙台~名取間に限ると、22時台は約10~20分間隔、23時以降は20分間隔と、大分使いやすくなります。酔っ払いにも安心!

もちろん名取までのユーザーには朗報でも、館腰以南の利用者にとっては運転間隔がまちまちかつ槻木以南は50分空く時間帯があり、仙台により近いエリア重視の改正になった感があります。

昼間の時間帯も、16時台の空港線快速のために仙台駅発で30分空く時間帯で、快速(名取のみ停車)が各停化され、長町や南仙台利用者にとっては改善されます。(代わりに15時台の各停が快速化)

現在   15時台:【以前略】43(白石)

      16時台:02(福島快) 07(空港) 13(常磐) 30(空港快)43(白石)【以降略】

改正後 15時台:【以前略】43(白石)57(空港)

      16時台:02(福島快) 13(常磐) 23(空港) 43(白石) 【以降略】

と、少なくとも仙台~名取間の利用者にとっては、23~30分の空き時間が、最大20分になったというのは心理的に大きいかな。

この区間はすべての駅で利用者が増えており、特に長町・太子堂はあすと長町開発にて来春以降大規模マンションが相次いで完成し、新規の利用者が大量に移り住んできます。

空港線ができて、仙台-名取間は大幅に増発され利便性は高まりながらも、ランダムダイヤで間隔が空く時間帯があり、そこは利用していて不満でした。

もともと運賃面では優位性があるので、地下鉄の利便性に対抗するためには、特に夜間帯で時刻表要らずでストレスなく利用できるようになると既存の利用者にとってもうれしいところ。

3)仙山線は夜間帯増発

仙山線で、19時台に1本増発とのこと。こっちも愛子までの近郊区間は利用者増えているのに、30分以上間隔が空いているところに増発で、この時間帯は概ね20分毎になります。

4)その他

 今回は、東北線下り方面や仙石線については、終電時間の繰り下げ以外は特に記載はありませんが、6月までに開業する東北仙石ライン(仙石線の東北線乗り入れ)に伴うダイヤ改正が生じる予定で、この方面と仙石線については、別に改正があるのでしょう。

 ただ、抜本的な変更になるかというと、アクセス線の開業時のように、単に既存の東北線と常磐線の間にねじ込んできただけという例もあるので、なんともわかりません。

 とはいえ、仙台近郊⇔石巻近郊の通勤通学の利便性を、復旧にとどまら根本的に改善することになるので、こっちも期待したいところ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年12月14日 (日)

わたり温泉鳥の海へ

震災前には1,2回行ったことがありました、仙南の海沿いだと唯一の温泉でしたが、ご存じのとおり、大地震による津波の直撃を受け、1,2階の部分が浸水し存続が危ぶまれ、閉館していたこのわたり温泉鳥の海。

宿泊機能やレストラン、物産館機能はいまだ再開はされていませんが、5階の日帰り温泉の部分のみ10月に再開されました。先日のサンドのぼんやりーぬTV(再放送)にて紹介されていて、行ってみたいと思っていたところ。

Img_7907

当時、1階部分のガラス張りのロビーを津波が突き破り、廃墟のような状況だったことからすると、建物自体は全く震災を感じさせない位に改修されました。

とはいえ、建物の周りは、以前あった公園や陸上競技場などの場所がだだっ広く整地され、荒涼とした景色。また、西側にあった駐車場部分は舗装の荒れや、被災した小屋みたいなものがそのままになっていたり、荒浜海水浴場方面に植えられていたクロマツ林はなくなり新しい巨大な防波堤が見えていたり、一気に現実に戻されます。

Img_7901

Img_7910

復活した温泉を体験

とはいえ、5階の温泉は相変わらずでした。40分位入っていましたが、コチコチだったカラダも気持ちもだいぶほぐれて楽になりました。泉質はサイコ―。500円に値下げ。ただし以前は休憩して2回まで入れたのが、1回のみに。まぁ仕方ないです。

茶褐色というのが温泉っぽくて良いですね。多少加温していますが、正真正銘の温泉。10人くらいで入れる内風呂と、ジェットバスが4人分。そして、露天風呂(こっちは水道水使用で注釈あり)。まわりに高い建物がないので、270℃のパノラマは健在で、寒い中我慢して見入ってしまいました。

震災前を知らない人が入れば、景色の良い露天風呂と感じることもできますが、やはり震災前の風景を知っているだけに、海水浴場もなく、松林もなく、工事現場が広がる光景は切ないものでした。

確か、この施設は、津波の直撃を逃れた4階の宿泊機能は工事関係者向けに一括貸しをして、その収入を修繕費に充当するという話だったかと。

周りはまだまだ復興に向けての工事が真っ最中の現在、まだ工事関係者向けの宿舎として利用されているかはわかりませんが、また観光客の宿泊を呼び込むという段階にはまだ早いのでしょうし、震災直後はこの建物自体再利用できるのか?という雰囲気もあっただけに、構造にはダメージを受けることもなく、万が一津波がもう一度来た際にも津波避難ビルとしても活用できるし、5階の日帰り温泉だけでも復活できたのは、非常に喜ばしいこと。

確か、震災時点で3年位しか経っていない10億位かけた観光施設だったと思うので。

物産館機能は移転

1階は以前賑わっていた物産コーナーがありましたが、その場所は休憩所として椅子がぱらぱらとおかれていたり、自販機コーナーがある寂しい場所に。

Img_7902

今は鳥の海漁港近くのきずなぽーとわたりに移転し、依然と変わらず、荒浜産のカレイなどの魚、地元産の野菜、スイーツ、木工品が販売されているなど、機能・面積的には温泉に併設されていた時代とあまり変わらない感じでした。ここも温泉と同時に10月にオープンしたとか。

Img_7914

ただし、温泉からわざわざ別な場所に移転してきたのは疑問。車で2、3分程度の場所だし、ワンストップで温泉の休憩を兼ねて地元産品を物色できるのが良かっただけに、賑わいをわざわざ分散させるようなことをしなくても良かったのではと思います。

なお、近くにはアーケード(というか屋根つき広場付きの)商店街の工事が進んでいました。こことの連携を考えて、物産館機能は移したのかもしれません。

Img_8361

Img_8359

(2/7 アーケード型商店街の写真を追記)

なお、先週の12/6に常磐道の山元以南の区間が開通しましたが、亘理ー山元間のこの鳥の海の近くに鳥の海PAがオープンしました。ここに来年度スマートインターも設置されるとか。この鳥の海から5分程度の場所ですし、亘理の街中に行くのにも便利な場所に。

来春には、女川の駅前温泉ゆぽっぽが復活します。こっちもぜひ行ってみたい。あのカルシウム泉は肌にやさしく良かったので忘れられない。震災5か月前に女川に行ったら、定休日で行けなかったのが今となっても残念でした。

海沿い小旅行-2(2007/4/7)

荒浜地区の復興状況

亘理の荒浜地区は、市(市長?)がガチガチに縛ろうとして住民同士の対立など、泥沼にはまり込んだ感のある名取市の閖上地区と異なり、防波堤は作るから、「かさ上げなし」、、「区画整理なし」、「戻りたい人は戻って」と緩やかな再建方式で、好対照のやり方です。

そのせいで、余計な軋轢を生むことなく、早めに再建したい人、現地を離れたい人は内陸の亘理駅周辺や他都市に住居再建が進んでいるとか。また残った家を改修して住んでいるのも意外に多かったです。

それでも荒浜地区としての人口は半減するでしょうが、震災時に多くの住民の命を守った3階建ての荒浜小学校は改修して現地再開、ちょっと離れた2階建ての荒浜中学校は、1階ピロティにして3階建ての校舎として新築再建。

Img_8364

近くには3棟のうち1棟がまるまる空き状況としてニュースになっていましたが、100世帯規模の災害公営住宅が完成していました。

Img_8357

(2/7 写真を追記:荒浜中学校、災害公営住宅)

実際、数百年に1度と言われる大津波に対して、今後の対策をどう判断するかは難しいところですが、亘理の荒浜方式の方が防波堤で街を守り、万が一突破されても、3階建て以上の避難施設が点在し、逃げることができるようにしている点で、バランスが取れた再建計画と思います。

仙南は、ガチガチ方式が名取(閖上はかさ上げで現地再建、空港周辺は災害危険区域)、岩沼(災害危険区域に指定)、山元(災害危険区域+内陸に鉄道移設・新市街地造成)で、亘理が一番元の状況に近い復興イメージです。

復興まちづくり事業カルテ(宮城県HP)

名取市

岩沼市

亘理町

山元町(新山下新坂元

どのやり方が良いとは言い切れませんが、理想を高く掲げた名取と山元町が住民の反対等で、住民の再建先としての市街地形成・復旧が遅れている現状を見て、複雑な気持ちです。

復興と政治

今日は、衆議院総選挙があり、結果は見るまでもないですが、復興の遅れとか、現与党・全与党の両政党同士の責任のなすりつけ合いでなんかもやもや感がありました。

実際は、復興は遅れているかどうかというのは非常にナンセンスな問題。被災者にインタビューすれば、「もっとしっかりやってくれ」という意味で、『復興が遅い』というだろうし、決して十分とは言わないだろう。住民の立場でも、やってもらって当然という意識になっていること、それをマスコミがあおっているのを見るとやるせない。

この財政破たんしそうな日本で、25兆円もの金をぶち込んでもらったことは感謝しないといけない。現地を見る限りでは、限られたリソースで精いっぱいやっているとは思います。

問題なのは、あれだけの被害を受けて、何を最優先に復旧・復興を進めるかいう優先順位づけをあいまいにし、全方位的に何でも間でもどさくさに紛れて、復興事業にぶち込んだこと。これに関しては、国政、地方自治体ともに、政治の限界を感じます。

道路・防波堤などのハード整備を優先するのか?産業復興・雇用確保を優先するのか?被災者の住居確保優先するのか?

もちろん、それぞれ絡み合っていながらも、そこに優先順位を付けてある程度取捨選択できなければ、どっちつかずにならざるを得ない。

なんてことを、荒浜など沿岸部の被災地をと通った時に感じたこと、加えて選挙戦を通じて改めて感じた次第。

| | コメント (0)

2014年12月 6日 (土)

常磐道 来年3月1日全通へ

本日、常磐道の山元-相馬、南相馬-浪江 の区画が新規開通し、仙台から東部道路を経由して浪江までの区間が開通しました。

仙台と相双地方結ぶ 常磐道2区間が開通

20141206010je

常磐自動車道の浪江-南相馬インターチェンジ(IC)間(18.4キロ)と相馬-山元IC間(23.3キロ)の開通を祝う式典が6日午前、宮城県山元町の山元IC近くの常磐道本線上で行われた。午後には福島県浪江町の浪江ICなど2カ所でセレモニーを開催し、3時に一般車両が通行を開始。浪江町以北の相双地方と仙台圏が高速道路で結ばれた。
 山元ICの開通式典には、関係者約360人が出席。内堀雅雄福島県知事は「被災地がつながり、復興の力強い追い風になる。希望の道だ」と地域交流の活発化に期待を寄せた。村井嘉浩宮城県知事は「国土の骨格を形成する重要な道路。東北道と合わせ、二つの縦軸が構築される」と歓迎。東日本高速道路の広瀬博社長は「地域経済の活性化が図られ、地方創生に向けた原動力になる」と意義を強調した。
 仙台市-浪江町間の所要時間は約20分短縮され、1時間30分程度となる。開通に合わせ、相馬-山元IC間に新地ICが開設され、山元-亘理IC間に鳥の海パーキングエリア(PA、宮城県亘理町)ができた。2012年4月に開通し、これまで無料措置が取られていた南相馬-相馬IC間は有料区間となる。
 浪江-南相馬IC間は放射線量が高い帰還困難区域を走る。線量を測るモニタリングポストを3カ所に設置し、計6基の表示板で数値を示す。
 常磐道は、常磐富岡-浪江IC間(14.3キロ)が15年3月1日に開通する見通しで、三郷(埼玉県)-亘理IC間(約300キロ)の全線が開通する(12/6河北夕刊)。

20141206011jc

関連記事

常磐道 仙台―浪江まで12月開通(H26/9/23)

高速バスも、東北アクセスの南相馬-仙台が新道路経由の直行便をあすから片道4便設定するとのことで、動きも出始めました。福島交通の相馬-仙台 はこれまでどおりの山元以南は6号線経由で、様子見か。

残るは、浪江-常磐富岡の14kmは来年のGW前と言われていましたが、選挙対策なのか、わざわざこの時期に安倍首相が来年3月1日の開通を明言。

これで、常磐道 三郷―亘理の約300km全線がとうとう開通します。

喜ぶべきニュースながらも、原発事故の爪痕が深いこの地域での開通は複雑な気持ち。当初の仙台―東京のダブルルートの確保という目的は一応達成されながらも、実際には、常磐道経由には心理的に躊躇してしまうし、なによりも片側1車線の70km速度制限がかかっており、いわきや水戸付近に行くにはメリットあれども、東京付近が目的地であれば、東北道一択。将来の片側2車線化も、交通量が増える見込みも立たず難しいと思われます。

でも、雪で通行止めになった際やGW・お盆・年末年始などのラッシュ期間には、十分迂回路としての機能を果たします。

今後の動きで気になるのは、仙台東部道路・仙塩道路(三陸道)・北部道路が常磐道に編入されるかどうか。一応富谷JCTまでは常磐道の一部として建設された上述の3路線。

全てNEXCO東日本が管理しているので、全線開通を機に名称の変更ということも考えられましたが、当分の間は様子見かな。

料金体系は、現在の有料道路方式の方が安いので(東北道などは、初乗りに相当する基本料金が加算されている)、このままで行って欲しいところです。

前の記事でも書きましたが、おそらく全線開通で、仙台付近からいわき・水戸方面へは、高速料金が最短距離で計算されるので、(東北道を通っても)値下げになるのは大きなメリットです。

産業面

沿線のIC周辺に工場立地が相次いでおり、従来からの相馬のIHIを核とした工場集積に加え、製品の輸送道路として大いに活用されます。

製品については、放射線量云々というのはあまり気にする必要はないし、ことさら騒ぎ立てる人達はいるでしょうが、せっかく無理して全通させた道路。有効活用されて欲しいです。

| | コメント (1)

« 2014年11月 | トップページ | 2015年1月 »