ジュンク堂仙台本店が閉店
本日、10月29日をもって、イービーンズ上層階を占めていた巨大書店、ジュンク堂仙台本店が閉店となりました。
今月末の予定が、諸事情で、2日間閉店が早まりました。
仙台の巨大書店の代名詞だったこのジュンク堂。震災にて一時閉店となり、その代替店としてヤマダLABI仙台の地下1階(旧モリヤ)の場所に、仙台店(現仙台TR店)という名称で再開したので、イービーンズには復活しないと思っていたところ、急転直下イービーンズに、複数階にまたがりながらも、震災前よりも広い面積で再出店を果たし、驚いたところでした。それも3階に丸善の文具店も併設で。
そもそも、ロフトの8階にもロフト店が約10年前に出店しており、仙台駅西口だけでジュンク堂が3店も!さらに丸善との経営統合で、アエルの丸善も含めて4店舗を展開し、仙台駅西口の書店は、ほぼ丸善ジュンク堂系で寡占状態でした。
それが、この夏に、ロフト8階の店舗が閉店となり、これも驚く反面、イービーンズの仙台本店への統合という意味合いかと思ったら、その仙台本店も閉店です。
これで、ジュンク堂としてはTRビル店と丸善のアエル店の2店体制となりました。
アエル丸善は、1階で入りやすいことと、ワンフロアで探しやすいことで、いつも賑わっています。ただTR店は図書館みたいで落ち着く雰囲気だし、地下鉄仙台駅のコンコースから直結しているので便利ながらも、お客さんはあまりいない。
閉店するんだったらTR店の方かと思うけど、仙台本店も、3階と5~7階と変則的な4フロアにまたがる構成で、雑誌中心の3階と、実用書と新書中心の5階はそれなりに人はいながらも、6,7階は閑散とした印象。上階には上がるのも面倒だしあまり行きませんでした。
震災前は6階あたり?にワンフロアに展開していたので、端から端まで見渡せない位のこれぞ巨大書店という感じで、お客さんも多かったのですが、駅周辺への多店舗展開、かつ仙台本店の変則的なフロアでの再出店が自らの首を絞めた形なのか?そもそも出版業界の構造的不況の影響なのか。
最終日
今夜、帰りに寄ってきました。買いたい本もあったので。31日閉店だとてっきり思っていたので、たまたま閉店が早まっており、奇しくも最終日を体験。
3階と5階に寄りましたが、3階のレジは長蛇の列。それも丸善の文具店部分で80%オフの売り尽くしセールをやっていたため。まともに本を買う人もとばっちり。本屋部分はそれほど混んでいるわけでもなく。
5階はガラガラ。というかいつもの感じ。棚もところどころ空きスペースが目立ち、他店への本の移動を示す張り紙が目立つなど、寂しい雰囲気でした。
今後はどうなる?
やはり、書店は多層階よりもワンフロアで展開していた方が、まわりやすくていいなぁと。
以前と現在の仙台店の比較、またアエル丸善、閉店したロフトジュンク堂、泉の蔦谷書店を考えても。
建設中のパルコ2にはシネコンが入るので、書店のイービーンズとあわせてカルチャー的な機能を持つ個性的な商業ビルが隣り合わせになるので、1年半後にパルコ2がオープンすると相乗効果で面白くなると思っていました。
しかし、せっかく震災後に4階以上の旧館部分を耐震性能確保のために撤去し、全館リニューアルしてから丸3年ちょうどでの閉店です。
これでイービーンズの上階はほぼ空きビルに。1階にはソフマップが17年ぶりに仙台に再出店しますが、上階のほうは後継テナントのあてがあるのでしょうか?
ロフト店の後継店は、文教堂JOY等とのことで、縮小された書店とアニメ関係の店になったとか。あんまり興味がないので行っていませんが。
エンド―チェーン時代からの建物自体は、古い部分は50年経過し、とっくに減価償却済とはいえ3年前のリニューアルでかかった費用もありますし、これはイービーンズとして痛いでしょう。
イービーンズ自体は、建物の古さに負けず、おそらく安めの賃料で様々な専門店を誘致してきたのでしょうし、4階のガーデンテラスは街中ながらも緑が豊かでオアシス的なゆるーい雰囲気は好きです。
ジュンク堂として、おそらく東口再開発でヨドバシ第一ビルあたりに再出店する可能性はあるのかなと、希望的観測で。このまま仙台駅前の書店マーケットをあきらめるとは思えない。
エンタツ一体再開発と言われたエリアは、パルコ2の着工で、再開発可能な面積は約半分に減ってしまいましたが、イービーンズとプレイビル、電力のビルと合わせてパルコの倍以上の敷地面積があり、残った部分での再開発でそれなりの規模は確保できるので、いっそのこと再開発に向けて舵を切るということはあるのか?
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