仙台駅2階暫定コンコース供用開始&多賀城駅新駅舎
先日、塩釜・多賀城方面に仙石線を使って行ってきたのですが、JR仙台駅の2階暫定コンコースが供用開始になっていて、びっくりしました。見ると、土曜日から利用開始したばかりとのことで、当然知られていないためか、あまり通る人も多くなく、不思議な空間でした。
以前から、仮設の階段を設置準備しているのは知っていながらも、利用開始は当分先だと思っていたので。
以前のサンエトワール(山崎のベーカリー)があった場所付近につながり、3~8番線用のコンコースです。
発車時刻を表示する電光掲示板も完備です。
2階からホームに降りる階段です。けっこう狭いので、工事切り替え時にこっちだけ利用になると、エスカレータもないから混乱することが予想されます。だからこそ、地下コンコースに向かう階段を復活させたりして、分散を図っているわけですが。
多賀城駅へ
県の事業として行われていた多賀城駅付近の連続立体交差事業による駅高架化が完成してから、初めて降り立ってみました。といっても改札は出ずに、人と待ち合わせして塩釜方面に向かったので、ホームと改札内しか見ていませんが。
島式の1、2番線の両側が仙台・あおば通方面、3番線が本塩釜方面と、わかりやすくなっています。2番線が多賀城始発・終着の折り返し専用ホームのようです。
長町駅をグレードアップさせたような感じで、駅内の商業施設も比較的充実しています。
改札外には、正面に中華屋食堂系の飲食店があり、NEWDAYSも改札の内外にそれぞれあります。内装は、天井が木目調で多少落ち着いたデザインに。
駅の周辺は
駅の北口の区画整理中の空地には、ツタヤを展開するCCCが市立図書館の指定管理者として決定しましたが、その図書館と、ツタヤが運営する書店が併設された一大文化エリアが来年誕生します。
といっても、まだ開発途上で、空地が広がっており、イメージは浮かびません。
図書館を駅直結及び近隣にというのは、駅周辺が商業ポテンシャルを失い、再開発の目玉施設として、行政が整備する図書館というのがキラーコンテンツとなっているためという、最近の流れの一つではあります。
ほぼ駅直結といえば、仙台市だと太白区、宮城野区の図書館。亘理町とあり、駅近くでも岩沼市、泉区、塩釜市で整備されています。名取市でも駅前再開発の核施設として整備が予定されています。それを考えると、やはり宮城県図書館の立地はは重ね重ね残念でなりません。時代遅れ甚だしい。
津波で被害を受けた多賀城市は狭い市域内に駅が4つあり、駅勢圏が広くコンパクトな街づくりが可能(ちなみに塩釜市も駅4つ)。
最近両市は利府”町”にストローされ、津波被害をうけたこともあり”市”ながらも苦しい行政運営となっていますが、インフラが整っており、人口密度が東北1,2を誇るこの両市には頑張ってほしいもの。
仙石線は、朝はもちろん、午後~夜間だとほぼ10分おきで、それほどストレスを感じずに利用することができます(10~12時頃の本数の少なさは厳しいですが)。仙石線は仙台市内の利用者は震災による人口増もあり、ふえていますが、多賀城市、塩釜市内の駅利用者は引き続き減少傾向(仙台までの所要時間が短い東北本線駅に取られている面もあり)なので、多賀城駅の周辺整備により、駅付近の拠点性が高まり、利用者の増にもつながってくれれば。また東北本線との短絡線(仙石東北ライン)の整備による影響が、電車自体の利便性の向上として、いい方向に出てくれればと思います。
ツタヤの書店はかなり魅力的なものになることが間違いないので。泉の蔦谷書店はトップカルチャー(新潟)のFCで、それなりに魅力的なのですが、それ以上に、本部が直接手掛ける代官山の蔦谷書店並みの話題性が生まれるでしょう。
図書館と本屋、カフェの併設というと、本屋部分の収益はどうなるのかな?特に雑誌は買わずに図書館で済ませる人も多いのでは?と思ってしまいますが、総利用者が増えることで、相乗効果が発揮できるのかな?
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コメント
多賀城駅は伊勢崎駅みたいに中線をホームではさむ構造にしてほしかったです。
投稿: Piichan | 2014年9月 3日 (水) 19時46分
>>Piichanさん
伊勢崎駅の構造がわかりませんが、
快速と各停が乗り換えしやすい構造なのでしょうか。
JR東日本は高架化で基本的にホームの構造は変えません。
自己負担になるとはいえ、改良できる良いチャンスなのですが。
投稿: S-Watcher! | 2014年9月 7日 (日) 20時38分