仙台市が2016年サミットへ立候補
ちょっと遅くなりましたが、びっくりしたこのニュース。国連防災会議に続いて、仙台市はノリノリです。新設コンベンション施設を武器に攻めに出ていますね。
仙台市、16年サミット誘致きょうにも申請
仙台市が、2016年に日本で開かれる主要国首脳会議(サミット)の誘致を目指すことが25日、分かった。26日にも外務省に申請する。東日本大震災からの復興計画の完了を15年度に控え、新たな目標が必要と判断した。仙台、東北の復興の現状を世界に発信し震災の風化を防ぐとともに、被災地への誘客や投資の促進につなげたい考えだ。
市などによると、外務省は今月末を期限に誘致自治体の応募を受け付けており、新潟、神戸、広島3市と長野県軽井沢町などが名乗りを挙げている。開催地は、現地調査を含めた国の審査を経て、来春にも安倍晋三首相が判断する見通し。
仙台市は、15年3月に開かれる国連防災世界会議に続き、注目度では世界最大級の国際会議を開くことで、コンベンション都市としての国際的な評価向上を目指す。
他市町と競合する審査では、震災復興を発信する意義や、主要国が共通課題とする防災・減災に関する知見の集積、国際会議開催の実績やノウハウの充実ぶりなどをアピールする。震災後に世界各国から受けた支援への謝意も表明する。
会議場としては仙台国際センターなどの活用を想定している。
東京以外で開催されたサミットとしては、2000年の九州・沖縄、08年の北海道洞爺湖の例がある。北海道洞爺湖では外交団約2500人、報道関係者約3300人が来場。北海道経済連合会などが直接、間接の経済・PR効果を推計したところ、約1640億円に上った。(8/26河北)
実際、都市の格を上げるため、PRのために各都市立候補をしていますが、政府としては、東京以外だと警備の都合から、リゾート地の方が都合が良かったり。
洞爺湖サミットの際も、リゾート地で一度倒産して復活したウインザー洞爺という超高級ホテルが一本道の先の山の上にあって、警備上も好都合だったというのがある。沖縄も同様にリゾート地。他国からの来賓も、リゾート地での会議を好むとのこと。
東京以外だと、慣れない大都市で政府等がやりたがらないということがあるから、実際にはこの立候補都市の中だと、軽井沢が東京からのアクセスも含め有力なのかなとも思ったり。
経済効果とか騒ぐけど、実際には市民や企業の経済活動にとっては日常生活上の制約が大きいので、どうなんだろうと思います。
軽井沢以外で、他の大都市だと神戸と広島が立候補しているとのことなので、これらの先輩都市に勝てるか。なぜか、新潟が勘違いしてまた国連防災会議に引き続き立候補しています。前回も横浜と組んでサミット立候補していましたが、いくら万代島の朱鷺メッセという立派なハコものがあるとはいえ、何だかという感じも。
まぁ、神戸や広島の立場からすると、「仙台ごときが立候補して」と思われているかもしれません。
震災復興の名目をつければなんでも許される雰囲気があるこのご時世にチャレンジするということは、考えられないことでもありませんが、施設としては、他都市と比較して貧弱(新コンベンション施設を含めても)。国際センター周辺だけを考えれば一応広瀬川で街とさえぎられているから警備はある程度やりやすいながらも、ホテルは街中のウェスティン他に頼らざるを得ないので、やはり仙台という都市の機能がマヒすることを覚悟しなければならないもの。
2016年だと地下鉄東西線は開業していながらも、サミットに地下鉄は関係ないし、かえって様々な人が近づく可能性があるから、警備の都合上マイナスか。
まぁ、うまく開催が決まったら喜びますけど。世界に対しての大きなシティセールスになりますし。
さて、どうなるか。
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