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2014年8月31日 (日)

仙台市が2016年サミットへ立候補

ちょっと遅くなりましたが、びっくりしたこのニュース。国連防災会議に続いて、仙台市はノリノリです。新設コンベンション施設を武器に攻めに出ていますね。

仙台市、16年サミット誘致きょうにも申請

仙台市が、2016年に日本で開かれる主要国首脳会議(サミット)の誘致を目指すことが25日、分かった。26日にも外務省に申請する。東日本大震災からの復興計画の完了を15年度に控え、新たな目標が必要と判断した。仙台、東北の復興の現状を世界に発信し震災の風化を防ぐとともに、被災地への誘客や投資の促進につなげたい考えだ。
 市などによると、外務省は今月末を期限に誘致自治体の応募を受け付けており、新潟、神戸、広島3市と長野県軽井沢町などが名乗りを挙げている。開催地は、現地調査を含めた国の審査を経て、来春にも安倍晋三首相が判断する見通し。
 仙台市は、15年3月に開かれる国連防災世界会議に続き、注目度では世界最大級の国際会議を開くことで、コンベンション都市としての国際的な評価向上を目指す。
 他市町と競合する審査では、震災復興を発信する意義や、主要国が共通課題とする防災・減災に関する知見の集積、国際会議開催の実績やノウハウの充実ぶりなどをアピールする。震災後に世界各国から受けた支援への謝意も表明する。
 会議場としては仙台国際センターなどの活用を想定している。
 東京以外で開催されたサミットとしては、2000年の九州・沖縄、08年の北海道洞爺湖の例がある。北海道洞爺湖では外交団約2500人、報道関係者約3300人が来場。北海道経済連合会などが直接、間接の経済・PR効果を推計したところ、約1640億円に上った。(8/26河北)

実際、都市の格を上げるため、PRのために各都市立候補をしていますが、政府としては、東京以外だと警備の都合から、リゾート地の方が都合が良かったり。

洞爺湖サミットの際も、リゾート地で一度倒産して復活したウインザー洞爺という超高級ホテルが一本道の先の山の上にあって、警備上も好都合だったというのがある。沖縄も同様にリゾート地。他国からの来賓も、リゾート地での会議を好むとのこと。

東京以外だと、慣れない大都市で政府等がやりたがらないということがあるから、実際にはこの立候補都市の中だと、軽井沢が東京からのアクセスも含め有力なのかなとも思ったり。

経済効果とか騒ぐけど、実際には市民や企業の経済活動にとっては日常生活上の制約が大きいので、どうなんだろうと思います。

軽井沢以外で、他の大都市だと神戸と広島が立候補しているとのことなので、これらの先輩都市に勝てるか。なぜか、新潟が勘違いしてまた国連防災会議に引き続き立候補しています。前回も横浜と組んでサミット立候補していましたが、いくら万代島の朱鷺メッセという立派なハコものがあるとはいえ、何だかという感じも。

まぁ、神戸や広島の立場からすると、「仙台ごときが立候補して」と思われているかもしれません。

震災復興の名目をつければなんでも許される雰囲気があるこのご時世にチャレンジするということは、考えられないことでもありませんが、施設としては、他都市と比較して貧弱(新コンベンション施設を含めても)。国際センター周辺だけを考えれば一応広瀬川で街とさえぎられているから警備はある程度やりやすいながらも、ホテルは街中のウェスティン他に頼らざるを得ないので、やはり仙台という都市の機能がマヒすることを覚悟しなければならないもの。

2016年だと地下鉄東西線は開業していながらも、サミットに地下鉄は関係ないし、かえって様々な人が近づく可能性があるから、警備の都合上マイナスか。

まぁ、うまく開催が決まったら喜びますけど。世界に対しての大きなシティセールスになりますし。

さて、どうなるか。

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2014年8月30日 (土)

あすと長町 建設中のマンション等の状況(H26.8)

IKEAがオープンして早1か月。コンスタントに集客しており店内及び店舗周辺の賑わいは相変わらず続いています。

とはいえ、恐れていた大渋滞はそれほどでもなく、やはり1日1000円(お盆・週末のみ)の駐車料金は大きかったか。その特別料金も8月末をもって終了で、9月からは3時間無条件無料+それ以上は買い物すれば無料となり、これまで1000円の駐車場料金を避けて来店を控えていた層が、押し寄せてくるのではと。

今日も、twitterの公式情報では、午後はほぼ駐車場は埋まっていたようですし、臨時駐車場もそれなりの混み具合。あすと長町に新たな風を運んでくれました。

マンション等の建設状況

IKEAがオープンし、次は建物が完成済の市立病院が11月にオープンするまでは、大きな動きはありません。小さなところでは9月にはIKEA目の前の歯科医院の建物が完成する予定。

一方、来年をめがけて、複数のマンションや復興公営住宅が一斉に工事中です。

ヨークタウン向かいの、ワールドアイシティが建設中の復興公営住宅は、6階くらいまで積みあがってきました。非常階段の作り等はやはり分譲マンションとは違うなぁとは思いながらも、存在感があります。

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その目の前に建設予定の分譲マンションは、建築看板は立っていながらも、まだ着工していません。工事業者も同じところを使用するのであれば、工期がかぶるのは得策ではないし、同社が販売代理で売っている某マンションが間もなく完売という状況なので、無理はしないのかな。工事の相場も高止まりしているし、復興にはネックとなる状況が続いています。予定では、15階建てで、南面は中央公園でナイスと同様日当たりは抜群です。

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その、東隣のナイスの建設中のマンション。こちらもとうに完売しましたが、いろいろあり、多少完成は遅れるとのこと。現在の建設職人不足もあり、他の物件でも実は様々なところでしわ寄せが起きているのでないかと。

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ナイスのマンション建設地の北側には、仮設住宅のグループホームがありましたが、撤去が行われており、間もなくURが保留地分譲を行います。北は住不、南はナイス、西はワールドアイシティなどのマンション群に囲まれることになるこの土地。しかしほぼ最後の保留地であり、そこそこの規模があるので、どこが購入することになるのか。マンションが周辺の供給状況から、建築費高騰も含め厳しいので、業務用の拠点や、低層商業施設もありそう。最期のお宝ながらも、裏通りでもありあまり期待はできなさそうな場所です。(なお、本当の最後の分譲地は、大仮設住宅群の敷地)

その北側の住不マンション(シティタワー)予定地には、とうに建築予定看板も立っています。長町一丁目のサニーランド跡地に、現在モデルルーム建設中で、そろそろ分譲準備が始まります。

イオンタウン予定地も、そろそろIKEA臨時駐車場としての利用も終わるし、計画が出てきてもいい頃。

住不は、従来の中規模マンション中心から、現在はタワー物件等の大規模物件に絞った形で地道に供給しています。現在南町通り近くに建設中のタワーに注力していますが、次はあすと長町の414戸の巨大物件。その次が勝山跡地か。そこはイオンモール待ちでしょうから。あすと長町を売り切るためには、少なくとも自社競合は極力避ける方針かと。

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北に行って、現在長町南の野村プラウド物件と激しい競争を繰り広げている、大和のプレミスト。ここも第3期分譲までいっており販売は順調のよう。入ってきた広告を見る限るでは、70平米強の3LDKで3,200万からと、業者にとっては強気、検討者にとっては手が出せるギリギリの価格設定。でも今後の物件が下がる保障はないし、購入検討者はとすると悩ましいところですね。

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ここも来春完成予定で、知らない間にここまで立ち上がっていました。

今回は動きのあるマンション・復興住宅中心のレポでした。なお、電車から見る限りでは太子堂の生協も順調に工事が行われています。また動きがあったらレポします。

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2014年8月28日 (木)

仙台駅2階暫定コンコース供用開始&多賀城駅新駅舎

先日、塩釜・多賀城方面に仙石線を使って行ってきたのですが、JR仙台駅の2階暫定コンコースが供用開始になっていて、びっくりしました。見ると、土曜日から利用開始したばかりとのことで、当然知られていないためか、あまり通る人も多くなく、不思議な空間でした。

以前から、仮設の階段を設置準備しているのは知っていながらも、利用開始は当分先だと思っていたので。

以前のサンエトワール(山崎のベーカリー)があった場所付近につながり、3~8番線用のコンコースです。

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発車時刻を表示する電光掲示板も完備です。

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2階からホームに降りる階段です。けっこう狭いので、工事切り替え時にこっちだけ利用になると、エスカレータもないから混乱することが予想されます。だからこそ、地下コンコースに向かう階段を復活させたりして、分散を図っているわけですが。

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多賀城駅へ

県の事業として行われていた多賀城駅付近の連続立体交差事業による駅高架化が完成してから、初めて降り立ってみました。といっても改札は出ずに、人と待ち合わせして塩釜方面に向かったので、ホームと改札内しか見ていませんが。

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島式の1、2番線の両側が仙台・あおば通方面、3番線が本塩釜方面と、わかりやすくなっています。2番線が多賀城始発・終着の折り返し専用ホームのようです。

長町駅をグレードアップさせたような感じで、駅内の商業施設も比較的充実しています。

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改札外には、正面に中華屋食堂系の飲食店があり、NEWDAYSも改札の内外にそれぞれあります。内装は、天井が木目調で多少落ち着いたデザインに。

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駅の周辺は

駅の北口の区画整理中の空地には、ツタヤを展開するCCCが市立図書館の指定管理者として決定しましたが、その図書館と、ツタヤが運営する書店が併設された一大文化エリアが来年誕生します。

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といっても、まだ開発途上で、空地が広がっており、イメージは浮かびません。

図書館を駅直結及び近隣にというのは、駅周辺が商業ポテンシャルを失い、再開発の目玉施設として、行政が整備する図書館というのがキラーコンテンツとなっているためという、最近の流れの一つではあります。

 ほぼ駅直結といえば、仙台市だと太白区、宮城野区の図書館。亘理町とあり、駅近くでも岩沼市、泉区、塩釜市で整備されています。名取市でも駅前再開発の核施設として整備が予定されています。それを考えると、やはり宮城県図書館の立地はは重ね重ね残念でなりません。時代遅れ甚だしい。

津波で被害を受けた多賀城市は狭い市域内に駅が4つあり、駅勢圏が広くコンパクトな街づくりが可能(ちなみに塩釜市も駅4つ)。

最近両市は利府”町”にストローされ、津波被害をうけたこともあり”市”ながらも苦しい行政運営となっていますが、インフラが整っており、人口密度が東北1,2を誇るこの両市には頑張ってほしいもの。

仙石線は、朝はもちろん、午後~夜間だとほぼ10分おきで、それほどストレスを感じずに利用することができます(10~12時頃の本数の少なさは厳しいですが)。仙石線は仙台市内の利用者は震災による人口増もあり、ふえていますが、多賀城市、塩釜市内の駅利用者は引き続き減少傾向(仙台までの所要時間が短い東北本線駅に取られている面もあり)なので、多賀城駅の周辺整備により、駅付近の拠点性が高まり、利用者の増にもつながってくれれば。また東北本線との短絡線(仙石東北ライン)の整備による影響が、電車自体の利便性の向上として、いい方向に出てくれればと思います。

ツタヤの書店はかなり魅力的なものになることが間違いないので。泉の蔦谷書店はトップカルチャー(新潟)のFCで、それなりに魅力的なのですが、それ以上に、本部が直接手掛ける代官山の蔦谷書店並みの話題性が生まれるでしょう。

図書館と本屋、カフェの併設というと、本屋部分の収益はどうなるのかな?特に雑誌は買わずに図書館で済ませる人も多いのでは?と思ってしまいますが、総利用者が増えることで、相乗効果が発揮できるのかな?

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2014年8月27日 (水)

医学部新設は東北医科薬科大に決定

県立宮城大学、私立の東北薬科大の宮城勢2校と、福島(郡山市)の南東北病院を中心とする1校の計3校が立候補していた、東北への医学部新設についてですが、今晩のニュースにて、東北薬科大学を改称する「東北医科薬科大」が選定の見込みと報道されました。

県が肩入れしていた栗原市にキャンパスを置く計画の宮城大を抑え、仙台市内に2校目の医学部が誕生することになります。

福島県には気の毒ですが、結果的に東北の中心である宮城県、さらに仙台市に立地とのことで、村井知事及び栗原市としては残念でしょうが、奥山市長はほくそ笑んでいるかと。県民の率直な感想としては、落ち着くべきところに落ち着いたと言うべきかと。

これで、県も無駄にキャンパスの整備費用を出さなくてもよくなるし、そもそも宮城大だったらたった1学年60名定員だったところを、薬科大だと1学年100名以上の定員になるから、東北への医師供給の面でもよっぽどプラス。県も奨学金という側面支援に徹することができ、何の問題もない。

県内の開業医のご子息も、これまでは国公立の医学部に入れないと、私立の岩手医科大に行く方が多かったから、仙台にてそういった受け皿になるので、最も影響を受けるのはその大学かな。東北大には全く影響を及ぼさないでしょうし。

薬科大には、再来年春の開学に向けて、着々と準備を進めてもらいたいです。

キャンパス計画

現在の薬学部がある小松島キャンパスを、当初は教養課程で薬学部と共用で利用するのでしょうが、将来的に専門課程が始まる3~4年後までには医学部の教育課程用のキャンパスを、現在の薬科大病院の近接地に整備するとのこと。

大きな地図で見る

病院自体も現在の450床から、他病院の病床の権利を譲り受けることから600床に近い規模にまで拡充する計画でしたので、仙台市東部(宮城野区)には、現在建て替え計画が進められている国立仙台医療センターと並んで、600床規模の病院が2つ位置することになり、医療環境はさらに拡充されます。

青葉区は言うまでもなく1000床以上の東北大病院がある他、厚生病院、労災病院、中小の医療機関が集中しており、太白区も11月に市立病院が500床規模で移転開院。400床の日赤病院もあるし、比較的恵まれた区域。若林区は市立病院が移転してなくなるので、残る大きな病院はNTT病院位ながらも、国立病院や医科薬科大病院も比較的近くなので、それほど問題はないかと。

 

一方、泉区は徳洲会病院が最も大きな病院で300床規模。今度仙台社会保険病院が青葉区から紫山に移転しますが、人口の割には相対的に公的な大きな病院が少ない地域です。

陸前高砂や福室のエリアは、来春に仙台水族館が開業するほか、この医学部新設により高収入の医師が教員として集まってくるし(病院近くに住むとは限らないながらも、仙台駅以東のエリアに多く住むことが想定されます)、比較的裕福な学生が居住することになるから、アパート・マンションの需要としても、波及効果はあるでしょう。

当然、商業面での好影響もあるし、注目のエリアになるかな。

過去記事

宮城大医学部構想の方針転換(7/12)

混迷の医学部設置騒動(5/30)

栗原市に医学部新設? (3/2)

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2014年8月20日 (水)

パルコ2にTOHOシネマズ仙台の出店決定

仙台駅前から映画館が消えてから早9年。ようやくシネコン計画が具体的に出てきました。

駅前の日通駐車場に建設予定のパルコ2(新館)の上層部に設置という話は出ていましたが、かつて仙台駅前に4,5スクリーンを展開していた東宝がTOHOシネマズとして再出店です。2016年4月にオープン予定とのことですが、東宝、東宝2が閉館したのが2006年2月。ほぼ10年の時を経て復活となります。

TOHOシネマズ株式会社は、仙台駅西口で株式会社パルコが開発・運営する新たな商業施設の6階から9階に「TOHOシネマズ仙台(仮称)」を出店致します。
仙台市内は、かつて東宝の系列である「仙台東宝劇場」、「日乃出劇場」他で数々の名作を上映してきました歴史ある場所となります。
時は流れ2016年春、最新鋭のシネマコンプレックスとしてTOHOシネマズが誕生致します。そして映画文化の新しい歴史を始めて参ります。
「TOHOシネマズ仙台(仮称)」は、これまでのシネマコンプレックスの運営で得たノウハウを取り入れることで、規模・設備に留まらず顧客満足度の高い、ハード・ソフトの両面で最高品質のシネマコンプレックスを目指します。
上映ラインナップはハリウッドの大作や人気の日本映画に加え、単館系と言われるアート作品や日本の誇るアニメ作品などバラエティに富んだ上質の作品を提供し、さらにデジタルプロジェクターの特性を生かしたコンサートや演劇、スポーツなどのライブビューイング(生中継上映)などにも積極的に取り組んで参ります。
今後とも、より一層のご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

■施設概要■
※ 所 在 地    / 宮城県仙台市青葉区中央3丁目7番
※ オープン予定    /  2016年 春 (予定)
     (東宝プレスリリースより)

もとも都心部へのシネコン設置需要はあるとは思っていながらも、考えられたエンタツ再開発及び仙台駅東口再開発で設置されず、もう無理かとおもっていたら、エンタツ再開発が空中分解した個別開発地で実現するとは。うれしい限り。

やはり地元企業がらみでのシネコン復活でないのは予想通り。”日通”所有地を賃貸する”パルコ”が誘致したという構図で、中央企業からすると、この規模の都市でこの規模の駅前にシネコンがないのであれば、ビジネスチャンスと感じるのは当然でしょう。また、パルコとしても、新館をオープンさせるにしても、これまで仙台(都心部)にない、集客を見込める機能といったら、シネコンと東急ハンズしかなく、パルコ2が縦に長い構造になることから、上層階の有効活用からすると、ぴったりの機能です。

6階から9階とのことで、4層の全フロアを使うとは思えませんが、最低6スクリーン以上は期待できる。なお、最上階の10階は、現仙台パルコと同様にレストラン街になるのかな。

映画の後(前)に食事というのは、定番だし、モール2のMOVIX下にも飲食店が集められています。

地下2階から地上10階までの12層の縦に長い建物。現在の仙台パルコを見ると、最初の苦戦状態からさまざまな見直しやテナント入れ替えを経て、非常に魅力的な商業施設になっているので、その新館とのことで、中身は大いに期待できます。

他の駅前の映画館

 シネコン以外では、実質的にチネラビータが東口VIVIにあるのみで、これも3スクリーン構成でまぁまぁながらも、アニメ系はあるけど、大手系でないのでメジャーな映画はあまり上映されず、単館系映画館の延長のような感じなので、シネコンができるとはいえ、棲み分けは可能。ここは仙台フォーラムと並んで引き続き頑張って欲しいです。旧セントラル劇場の桜井薬局セントラルホールは最近は行っていませんが、独自の路線で存在感を放っています。

仙台(駅前)にないといわれる店舗は続々と出店が図られています。期待される東急ハンズの出店発表も近い将来あるでしょうから、それも楽しみ。

過去記事

街から映画館が消える。。。(H17/03/16)

東宝までも閉館(H17/09/04)

仙台フォーラム初体験(H18/09/27)

仙台駅前にパルコ新館計画(H26/03/13)

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2014年8月12日 (火)

ゴッホのひまわり展

宮城県美術館で、東日本大震災復興支援の特別公開「ゴッホのひまわり展」が8月末までの1か月半の会期で開催中です。

せっかくなので、行ってきました。

といっても、実は最初は仙台市博物館の「奈良・国宝 宝生寺の仏たち」もいいなぁと思い大橋から向かったところ、国際センター前から駐車場へ車が長蛇の列で、あっさりあきらめて美術館に浮気したところ、駐車場はほぼ満車ながらも、スムーズに入れたので、ゴッホにしました。

我ながら、この適当さ。。。

なお宝生寺展もゴッホ展と同様に復興にからめたの特別展として開催されています。

両方とも、なかなか仙台では普段見ることができないものです。何でも明らかに関係ないものを復興に絡めてというのは食傷気味ながらも、こういうおこぼれにはせっかくだから与りたい。

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普段は、外部に出すことがほとんどない展示物とのことなので、ありがたいことです。

ゴッホのひまわりは有名でも、詳しくは知りませんでしたが、ゴッホが描いたひまわりは複数あるんですね。今回県美術館で展示された作品は、1888年に描かれた、東京の損保ジャパン東郷青児博物館で普段展示されているもの。日本にはこの1つのみ。

この作品は、ロンドンのナショナル・ギャラリーに展示されている作品をもとに描かれたものとのこと。一連のひまわりの作品には、青い背景と黄色い背景のものがあり、今回展示されたものは「黄色い背景」のもの。

花の数についても作品によって微妙に異なっていたりするようです。

ゴッホが亡くなる2年前に描かれた一連のひまわり。晩年は精神病に苦しみ、最終的には小銃で自殺したという悲しい最期ながらも、そのような時期に必至に描かれたということを想像すると、また別のイメージも湧いてきます。

ゴッホのひまわりのほかは、県美術館に所蔵されている作品を中心とした「花」を描いた作品がセレクトされていました。パウルクレーの抽象的な不思議なモチーフの作品他20点ほど。

観覧料も700円と安いと思ったら、スペースはそれほど広いわけではなく、30分ちょっとで十分見終わる感じでした。そのほか、常設展も同じチケットで見ることができたので、そこもちょっと覗きました。

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宮城県美術館は、本当に環境が良いというか、街中から近いのに緑に囲まれた素晴らしい空間。県の施設も最近はひどい場所にしか新設されていませんが、30数年前に整備されたこの美術館。中庭の雰囲気も素晴らしいし、春や秋などもっと気候が良い時期は、ゆっくり周辺を散歩したりするのもおすすめです。アリスの庭とかも。

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中庭に面して、仙台の有名カフェ、カフェモーツアルトの支店「フィガロ」があります。片平の「アトリエ」と同じように、さまざまな椅子や家具に囲まれてゆっくりとした時間を過ごすことができます。さすがにゴッホ展が行われている週末だったので、2時過ぎでもほぼ満員で悩みながらも今回はパス。

でも、こういう空間いいなぁ。ランチで1000円強ですが、幸せな時間を買うことができます。

「アトリエ」は駐車場台数が少なくなかなか行きづらいので、「フィガロ」目的だけで来るのもありかなと思いました。駐車場も豊富だし。

先日七夕花火が行われたこの一帯。1年ちょっと先に開業予定の地下鉄東西線の整備で大きく変わるこの文教エリア。美術館からは川内駅や国際センター駅まで徒歩5分程度の距離となり、現在は車やバスでのアクセスですが、仙台駅や一番町駅からも10分余で来ることができ、大きくアクセスが改善されます。

このあたりは東北大や二高、尚絅学院など、学生を中心とした文教エリアですが、街中に近く、かつ緑豊かな空間が広がり、この辺を生活エリアにできる人は羨ましいです。

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長町一丁目駅の新出入口 レポ

8月11日に、地下鉄南北線長町一丁目駅の新市立病院方面への新出入口(南2出入口)が供用開始されました。

早速見てきたのでレポートです。。

改札口方面から、南側に向かい、券売機やトイレの先に、新出入口が見えてきました。

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上から隠されているのが新市立病院への案内と思われます。

一応、商店街や、あすと長町1丁目(メディカルプラザ・ゼビアリ方面)、八本松1・2丁目(アオキ・くら寿司・八本松マンション方面)方面への出入り口にもなります。

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左に入ると、先には多少折れ曲がった通路となり、その先にエスカレーターとエレベータが見えてきます。

新しさと雰囲気は、長町駅のJR乗り換え口に似ています。

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エレベータは、ストレッチャー対応で大型のものです。

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北側に上下エスカレータ、南側に階段があります。

結構長い。エスカレータはそれぞれ狭い1人用の幅です。追い越したくなりますが、この幅では当然無理ですし、そもそもエスカレータは歩行は禁止が”たてまえ”だからしょうがない。

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中間には踊り場があり、その先には同じように長いエスカレータが続いています。

これは階段で登ろうとすると結構厳しい距離に感じます。

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地上に出ましたが、立派な出入口です。

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なお、新市立病院開院までは、エスカレータの電気代とか維持費に見合う利用者がいるのかなと思っていましたが、少なくともエスカレータはセンサー式で多少は省エネ仕様でした。

とはいえ、この出入口の先の歩行者通路は閉鎖中で、、新市立病院敷地内の八本松方面へのショートカットはまだできないようです。

この通路が本格的に利用されるのは、2か月半後の11月からです。病院への患者・お見舞いの方のほか、医師・看護師等の病院スタッフでこの長町一丁目駅・長町駅周辺も含め大分様相が変わるかと思われます。患者とスタッフ合わせて2000人規模の新たな人の動きが出てくるので、IKEAに続いての長町の大きな変化が楽しみです。

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2014年8月 6日 (水)

長町一丁目駅の新出入口 8/11使用開始

7月下旬に河北新報記事にて、8月中旬使用開始とありましたが、仙台市交通局のサイトによると、8月11日正午に使用開始とのことです。

地下鉄南北線長町一丁目駅の新しい出入口の利用を開始します

7月15日に建物が完成し、先日マスコミ向け内覧会が行われた新市立病院につながる、歩行者専用道路「リップルロード」上に建設されました。

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1か月前の地上の状況は、この記事にありますが、駅構内からの入口はこのような状態。工事は終わって、案内標識と入口のフェンス・シートをよければ完成状態です。

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ここから、一直線に上下のエスカレータと階段が新市立病院方向に延びています。

おそらく入って右側には、エレベータが。13人乗りの大きなもので、ストレッチャー対応とのこと。

五橋駅の現市立病院口は、エレベータはあれどもエスカレータが上下完備ではなかったので、新病院は駅直結ではないにしても、利用者にとっては改善されているといえます。

その先は。。。

さて、その出入り口が、病院完成の2か月半前に供用されました。良かったね。。。となるかどうかは、出入り口の先が通れるようになるかどうかにかかっています。

メインユーザーとなる市立病院は、11月1日開院。外来診療は11月4日開始なので、そこまでの2か月半は、市立病院の勤務者と来院者は見込めない。

新出入口(エスカレータ・階段)は商店街に面しているわけではないので、駅南側に行く方にとっても多少遠回り。エレベータを使えばほぼパチンコタイガー入口付近に行けますが、下手したら、移転開院まで利用者がほとんどおらず、エスカレータの電気代垂れ流しになってしまう恐れが。

となると、早期供用開始が意義あるものになるかどうかは、広瀬河畔通(八本松やあすと長町)方面からの利用者向けに、市立病院敷地内(研修医宿舎前)の通路を供用開始するかどうかにかかっています。

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<駅方面から、市立病院に抜けるガード下>

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<広瀬河畔通側に接する地点から、長町一丁目新出入口方面を>

せっかく新出入口を供用開始するのだから、併せてこの歩行者通路も通れるようにすれば良いと思いますが、どうなるか。

 

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2014年8月 5日 (火)

七夕前夜祭花火

あまりの暑さに、さっさと帰ってきて家でくつろいでいました。花火の音だけは聞こえてきたので、気分だけは味わったという感じで。

ここ数年は行ってないのですが、混雑具合がちょっと。。。

子どもがいると、なかなかねぇ。

今年から、打ち上げ場所が中の瀬橋付近の河川敷から、東北大学川内南キャンパスの川内萩ホール敷地内に変更になり、打ち上げ場所が20m高くなることから、市内のより広範囲で見られるようになったとのことです。

しかし、長町方面からは、大年寺山が邪魔をしてほとんど見えません。残念。広瀬川まで出れば見れたかな。

来年度までは、混雑の中勾当台公園や仙台駅方面まで戻って、各交通機関で帰宅の途に就くことになりますが、おそらく再来年からは、花火鑑賞の環境が大分変わります。

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打ち上げ場所の川内萩ホールのごく近くに、国際センター駅と、川内駅の2駅ができ、直接地下鉄でごく近くまで行くことができます。

東西線はミニ地下鉄で、南北線よりも収容人数は2/3程度ではありますが、一度に4~500名が一電車で運べるので、これまでのように、付近のバスも完全運休で、仙台駅方面まで徒歩で移動という必要はなく、穴場探しとか作戦次第のところはありながらも、大分観覧スポットが広がるかな。

まぁ、花火の終了時は乗り込むのが大変かもしれませんが、これまでよりはスムーズになるはず。

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もしかしたら、高台である青葉山駅付近や八木山動物公園駅付近から、ベストアングルで見える場所があるかも。青葉山の東北大付近だと、建物に上がらないと厳しそうなので、楽しめるのは大学関係者のみかもしれませんが、八木山動物公園駅の方からはベニーランドや東北放送付近などの穴場スポットに行きやすくなります。

年間でこの日だけながらも、東西線の整備の意義はあるかなと思ってみたり。

長町民・河原町民にとっては、20日の灯篭流し花火大会も楽しみです。

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2014年8月 2日 (土)

仙石線全線 H27年6月に復旧

思ったより早い全線復旧の目途が発表されました。東北線へ乗り入れる接続線も同時開業とのこと。

で、「仙石東北ライン。。。」何とも。。。なネーミング。JR東日本らしいというか、何だかねぇ。

仙石線、来年6月までに全通 東北線乗り入れも

JR東日本仙台支社は30日、東日本大震災で被災した仙石線の全線運転を2015年6月までに再開すると発表した。仙石線が東北線に乗り入れる接続線を利用する列車は、再開に合わせ運行を開始する。

 不通区間の高城町-陸前小野駅間(10.4キロ)のうち、陸前大塚-陸前小野駅間の線路を約500メートル内陸の高台に移設する工事が本格化するなど再開時期にめどが立った。今後、レールの敷設や信号機設備の設置、内陸部に移設する東松島市の東名、野蒜2駅の整備を進める。
 仙石線の東北線乗り入れは、仙石線松島海岸-高城町駅間と東北線塩釜-松島駅間で両線が近接する区間に設ける約300メートルの接続線を活用する。接続線を通る列車は「仙石東北ライン」として仙台-石巻駅を約1時間で結ぶ想定。震災前に比べ、10分程度短縮できる。
 仙台支社によると、全線再開後の本数は、震災前に仙台-石巻駅間で運行した1時間に上下各2本程度を検討している。東北線乗り入れの本数は未定。
 松木茂支社長は定例記者会見で「しっかり仕上げ、安全な仙石線に復旧する。(全線開通が)被災地の復興の後押しになると期待している」と述べた。
 石巻市の亀山紘市長は「仙石線の全面再開と仙石東北ラインの開通は鉄路の利便性が向上し、石巻の復興に経済、観光面で大きな役割を果たしてくれる。市の魅力を発信し、発展につなげたい」と話した。(河北/7/31)

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石巻からの仙台へのメイン交通機関が、現在は30分に1本は走っている高速バスになっていますが、いかんせん仙台側で一般道を走るため定時性には不安があり、大量輸送機関である鉄道の復旧が待ち望まれていました。JRも来年6月までには野蒜付近の内陸移設が完了するとのことで、震災から4年3か月ほどでの仙石線全線復旧となり、鉄道で両駅間を1時間ほどで結ばれます。

って、前倒しで開通するのであればうれしいニュースと思いながらも、あれっと思いました。

2年前に大々的に接続線計画を発表した際には、仙台石巻間を大幅短縮とのことで、約50分で結ぶという報道他でアドバルーンを打ち上げ、沿線住民を期待させながらも、結局は10分短縮で約1時間ってどういうこと?仙石線で直通していた震災前と、何ら変わらないのでは?

以前は、仙石線のみでも仙台―石巻間で1時間切っていたのを、停車駅を増やしたりして1時間10分近くもかかるようにしたのはJRの都合。約1時間で運行するためだけに接続線をわざわざ作る必要はない。

現在で、本線の仙台―松島間は各駅で約25分。仙石線の高城町-石巻駅間は快速で約30分で結ばれていました。単純に考えても合わせて55分程度。一部駅を通過すれば50分程度も十分可能なはず。

矢本―石巻間は、震災後に内陸移住が進み途中駅の人口が増加していることから、全駅停車が前提になりそうだし、さらに蛇田新駅の開業を見越して、所要時間も増えるのでしょうが、何だか、最初の意気込みはなんだったの?

・石巻行が本線の地上ホームと仙石線の地下ホームに分かれて複雑になる

・多賀城駅や本塩釜駅等、現仙石線沿線からの石巻への利便性が格段に低下する。

・石巻行の本数が増えるわけではない。

というような、デメリットも多い。

もちろん、メリットは

・岩切や塩釜駅付近から石巻方面へ直通が可能に

・小牛田・鹿島台方面から、塩釜駅経由で東松島(野蒜、矢本)への乗り換えが可能に。

・仙石線の快速が減ることで、その分仙台近郊区間の各駅停車の増発があるかも?

・新型車両(ハイブリッドトレイン)の導入

など、副次的な効果ははありながらも、とにかくメイン目的である石巻方面への劇的な時間短縮が図られないのであれば、いつもの期待させといてガックリというJR東日本クオリティそのものじゃん。

・仙石線の地下化→朝の増発と引き換えに昼間の減便とランダムダイヤ化。

・楽天の試合後は臨時を出し5~10分ごとに運行します→臨時は減る一方で、10~15分ごとの運行で宮城野原駅大混乱

・アクセス鉄道の開業に伴う仙台名取間の増発で時刻表要らずに

  →相変わらずのランダムダイヤで、30分待ちの時間もあり時刻表必須は変わらず。

のようなことになりそうです。

「仙石東北ライン」なんて、訳わからん首都圏風の愛称を付けても、本質は変わらないようで。

石巻からの本数的には、1時間に2本とのことで、東北線経由の快速1本と、仙石線全線経由の1本となるのでしょう。これは予想通りですが、仙石線経由の快速も一部残るとか、利用者も複雑になって使いこなすのが大変ですね。

過去記事

 仙石線の東北線乗り入れ(1)(H24/10/16)

 仙石線の東北線乗り入れ(2) (H24/10/17)

 仙石線の東北線乗り入れ(3)(H24/10/18)

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