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2013年12月15日 (日)

医学部新設に東北学院大も名乗り?

こっちも、今朝入ってきたビッグニュースです。

特区により、東北地方への医学部1校新設方針が決まり、これまでは、

1)一番最初(震災前)に手を挙げていた「東北福祉大」+「仙台厚生病院」

2)東北厚生年金病院を購入し、着々と準備を進めてきた「東北薬科大」

の一騎打ちとみられていましたが、3番目の候補として、東北福祉大と組んでいた「仙台厚生病院」+「東北学院大学」との組み合わせの可能性が出てきたようです。

東北学院大が医学部検討 仙台厚生病院、連携を打診

東北最大の私大、東北学院大(仙台市青葉区)が医学部新設の検討に入ったことが13日、分かった。財団法人厚生会仙台厚生病院(同)との連携を前提に、同病院と財政面など条件のすり合わせを進めている。近く経営母体の学校法人東北学院が理事会を開き、新設に名乗りを上げるかどうか最終判断する。

 大学関係者によると、厚生病院から連携の打診があり、10月末に学内の検討委員会と学外の医学関係者による懇談会を設置した。(以下略) (12/14河北)

厚生病院側からの打診とのことですが、最初に福祉大と組んで医学部新設に向けて取り組んできたところ、薬科大側の方が優勢なので、組む相手について学院大も含め天秤にかけるということなのかな。

校舎と附属病院との位置関係

 厚生病院が関わる場合、目の前に東北大病院及び医学部があり、兼任等で教員等もある意味確保しやすいということがありながら、実際の校舎が福祉大の現在地(北山)を用いることになると、病院からそれほど遠くないとはいえ、教育と実習の連携において効率が悪い。校舎を設置できるスペースは厚生病院近隣にはないし。

 

 それは、学院大になっても同じであり、校舎は土樋の近辺にならざるを得ないでしょう。学院は泉キャンパスの土樋キャンパスや市立病院跡地(構想)への移転という大きなプロジェクトを進めており、資金面でもどうなの?という心配もあり。

 

 薬科大は、薬学系の単科大学ながらも、福祉大よりは医療系に近いし、薬学部の附属病院として手に入れたはずの旧東北厚生年金病院を有効活用でき、さらに医学部の校舎はこの病院に近接して設置する構想なので、教育と実習の連携と言う面では厚生年金病院の計画よりも有利に思えます。

 当然、今の小松島キャンパスに医学部設置となると、病院までの移動が厳しいので、仙台厚生病院チームよりも条件は厳しくなります。

 

 もちろん、福祉大も看護系の学科を持ち、実習等も県内病院に依頼して実施していることから、それなりに受け入れにあたっての心配は必要ないのでしょうが、今回突如浮かび上がってきた東北学院大が手を挙げるメリットとして、当然総合大学として医学部を保有するステータス性UPが大きいのでしょう。

 個人的には、学院大よりは、薬科大でも福祉大でもいいけど、医療福祉系の学部を既に保有する大学と組んだ方が良いのではと思います。

 

 

医師は過剰?不足?

そもそも、医学部新設には、医師会連合が大反対の論陣を張っていますが、将来的な医師過剰を招くと主張していながら、短期的には教員としての医師引き抜きで地域の医療崩壊を招くと言ってみたり、ちょっと矛盾しているんじゃないかと。

 

 それに対しては、「東北からの医師引き抜きは行わない」と、、進出を計画している大学側は医師会を的に回せないので、約束をせざるを得ない状況です。

 

 医師過剰論については、医局制の実質廃止で首都圏を中心とする大都市圏への医師の集中が起こっていること、産婦人科や小児科など、訴訟リスクの大きい(割の合わない)診療科を避ける傾向が強まっていることなど、”偏在”の問題を解決することも重要であることは事実。

とはいえ、職業選択の自由もあり、人気のない診療科に無理やり進ませることは不可能だし、医師を地方に呼ぶには金を積まなければ、また積んでも集まらない現状があり(一晩の宿直で10万とかザラ)、奨学金の返済不要を条件にした地方勤務を義務付けたシステムを持つ、自治医科大学方式に近い医学部新設ということは、現時点で出来得る案としてはbetterなもの。

医学部数は西高東低

 そもそも、これだけ広い東北地方に、各県1校ずつしか医学部がないのは、西日本と比べると、明らかに足りていないのは事実。

宮城と比べて人口が半分の石川県には医学部を持つ大学が2校ありますし、岡山にも2校あるなど、人口当たりの医学部数は西高東低の傾向があります。

 

 大学医学部数と県の医師数には正の相関があり、全国レベルでの医師が過剰とか不足とか議論するのはふさわしくない、ローカルな地域性も重視する必要があります。

さらに、宮城には東北大医学部がありますが、全国区大学の宿命から、特に首都圏からの入学者も多く、東北地方からの入学者割合がそれほど高くないことから、地元宮城にて地域医療に携わる人材として残る率は他の医科大学と比較して低い状況です。

このような状況なので、東北大と性格が異なる地域医療に携わる人材育成のための医科大学の新設というのは、棲み分けの意味で好ましいことに感じます。

 いろいろと反対論がありながらも、特区として新設を認める方針は決まっているので、早ければ、2015年4月には開学も可能とのこと。間に合うのかと思いながらも、実質1年目は専門の教員も少なくて済む(教養過程メインだし、1年生で実習は行わない)から、大丈夫なようです。

あと半年ほどで候補大学が決まるようですが、震災後の地域医療体制の回復のために、うまく進んで欲しいものです。

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