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2013年12月26日 (木)

あすと長町近辺の分譲マンション動向

 あすと長町内では、中央公園に面するナイス(約100戸)、国土交通省河川国道事務所北側の大和ハウス「プレミストあすと長町(約120戸)」の2つの新築マンションが分譲・準備中です。

環境重視のナイス
 「ナイスパークフロンテージあすと長町」の方は、第1期が完売して、第2期に入るところですが、将来的に日当たりが確保されるところ、免震、自走式駐車場など、駅からは徒歩10分と多少歩きますが、総合的なレベルは高く、さすがの安定した中堅デベ。これまでの仙台での評判も悪くなく、実を取るのであればここはありでしょう。
 
 ただ、太子堂駅近くの震災前に分譲した物件の価格が良心的だっただけに、震災後の建築費高騰による分譲価格の高騰で、相対的に割高感を感じますが、今後しばらくはこの状態が続くでしょうから、やむを得ないか。

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利便性重視のプレミストあすと長町
 こっちは、大通りに面していて、JR・地下鉄両長町駅から徒歩5分と、あすと内のマンションでは長町駅から最も近くなります。
 
 道路向かいにヤマザワ、河川国道事務所を挟んでイオンがともに徒歩1~2分の場所に出来る予定であり、また、この利便性であれば、そこそこ売れるでしょう。

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 目の前の建設中の事務所のために日当たりや眺望が悪いというデメリットはありながらも、棟配置がV字型とのことで、南東(イオンタウン・サンクス側)向きと南西(ヤマザワ・JR長町駅側)向きにそらすことから、視界的には多少開けるのでイメージよりは悪くないかも。

 ただ、ナイスの免震に対し耐震など、コストダウンの取り組みが結構目立ち、ナイスと比較すると落差は目立つところ。
 どっちを取るか。そもそもナイスはもう残り少なくなっており、完全に分譲時期がかぶるわけではないから、それほど地区内では競合はしないかな。

 その他、長町南で、プラウドが200戸規模の大型開発の準備を進めており、そっちとの競合になりそう。

 なお、あすと長町内では、イオンタウンとナイスの間の住友、ヨークタウンから大通向かいのワールドアイシティと、他に2つの計画があります。この4つを合わせると、500戸規模で、加えて長町南プラウドを加えると700戸規模と、これまでにない供給数となります。
 一般的に、これまで長町エリアでのマンション供給は、市全体で年間2000~3000戸の時代でも、100~150戸/年 程度と言われてきました。
 
 現時点では、建築費の高騰での価格UPを上乗せできる場所でしか供給されていないという面があり、仙台駅東西、泉中央、長町に供給が限定されています。  

 

 本来であれば、郊外側の東西線沿線(薬師堂、大和町、荒井近辺)で、地下鉄開業を見越した分譲マンションラッシュがあってもおかしくないながらも、被災者の引っ越し先としては、災害公営住宅が沿線だけで1000戸以上も建設中で、無理してまで新築マンションを買う動機は生まれない。価格上乗せしてまでの販売見通しが立たないのか、卸町駅徒歩圏で実績がある位。 

 よって、長町近辺では例年と比べて2~3倍の供給なので、いくらあすと長町に注目が集まっているとはいえ、価格高騰で戸建てとの価格差が縮まっているので、売り切れるかが注目です。

復興公営住宅
 あすと内では、3か所の復興公営住宅が建設予定で、うち、ツタヤ北側の新幹線沿いに植木組が、ヨークタウン向かいでワールドアイシティが、既に着工済です。

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 諏訪町の積水が建てる残り1棟と合わせると、約300戸規模で、人口は6~700人程度。
現在分譲・計画中の分譲マンション500戸からすると、人口は1500人程度で、合わせて5年後にはあすと長町内で2000~2500人程度の人口増が見込めそうです。

 それでも、あすと長町の計画人口12500人からすると、既存の居住人口を含めてもまだ半分以下でまだまだ。達成できるのか?

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