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2013年6月 8日 (土)

アクセス鉄道 H24年度利用者過去最高に

空港民営化がらみや新規就航のニュースでホットな仙台空港ですが、空港鉄道にも良いニュースです。

復興需要 翼から追い風 仙台空港鉄道12年度 利用客最多

 仙台空港アクセス鉄道の2012年度の利用客が前年度比64.7%増の262万2104人に上り、2006年度末の開業以来、最多となったことが、県のまとめで分かった。東日本大震災の復旧、復興需要を背景に空港利用者が増加し、鉄道の利用も伸びた。県は「13年度は仙台空港への新規就航が相次ぐため、さらなる利用客増が見込まれる」と話している。

 仙台空港鉄道(名取市)が運営する名取-仙台空港間の3駅の乗降客数を集計。駅別の内訳は、仙台空港が135万2390人(前年度比87.2%増)で最多。杜せきのしたは100万1080人(44.7%増)、美田園は26万8634人(51.5%増)だった。
 大幅な増加は、仙台空港の12年度の利用者が前年度比46.2%増の269万9082人となり、震災前の水準にほぼ戻ったことが要因。震災に伴う内陸部への移転需要を背景に、杜せきのした、美田園両駅周辺で住宅が増えていることも影響したとみられる。
 開業以来の年間利用客の推移はグラフの通り。実質的な開業初年度に当たる07年度が254万4009人でこれまでの最多だった。11年度は仙台空港が被災した影響もあり、159万1757人まで落ち込んだ。
 仙台空港では本年度、路線の新規開設や沿線施設のオープンが続く。
 4月には格安航空会社(LCC)ピーチ・アビエーションが関西線、スカイマークが札幌線と福岡線の運航をそれぞれ開始。今月26日にはホノルル線が運航を始める。美田園駅近くには4月、県の教育・福祉複合施設「まなウェルみやぎ」が開所。空港の利用拡大にもつながるとみられている(6/6河北)。

震災で大幅に利用者が落ち込んだ空港鉄道ですが、震災翌年度の平成24年度は利用客数の回復もあり、鉄道開業直後のH19年度の利用者数を超え、過去最高を記録とのことです。

 とはいえ、空港自体の利用客数は、国際線の運休があったり、国内線も過去最高時には遠く及ばず、全体で300万人/年を割っている水準なので、意外な感もあります。

 

 実質初年度のH19年度は、お試し利用と当時のオープン直後のダイヤモンドシティエアリ(現イオンモール名取)への利用客という上乗せもありました。その年度を上回っている理由として挙げられるのは、空港利用者の増と言うよりは、

1.空港周辺民間駐車場の減少

2.美田園駅周辺への仮設住宅や住宅購入による転入増

があるのかなと、思います。

まず、1は、貞山掘東側の民間駐車場は軒並み壊滅的な被害を受け、ほとんど駐車場としては復活していません。駐車場の量的な不足が大きいですが、やはり万が一再び津波がやってきたら、愛車を失う可能性を考えると、心理的に車を避けるという人もいるでしょう。自分も空港を使った時には、車で空港まで行く気はしませんでした。

2は紙面でも言われており、2~3百世帯分の仮設住宅は設置されています。鉄道利用には期待できない高齢者が多いとはいえ、勤労者世帯もおり、子供の通学等での利用もあるから、100~200人/日 程度の効果はあるでしょう。また、津波浸水域とはいえ、多少の浸水のみで済んだということから、空港周辺や閖上方面と比べるとよっぽど安心ということもあり、住宅再建先としても大いに選ばれています。

 関の下のイオンモールに加え、美田園内には念願のスーパー(フレスコキクチ)とトライアルもオープンし、既存のビバホームやカワチもあり生活するには十分の環境になりつつあります。

 ただ、美田園駅の利用者数が前年度の5割増しで年間27万人弱ということは、1日あたりだと約735人。乗降客でこの数字なので、乗車人員だと360人/日。すると県内のJR駅でいうと、本線の品井沼(松島町)や石越駅を超える程度で、ちょっとさびしい数字です。ちなみに近隣の本線でもっとも少ない館腰駅でも乗車のみで1800人を超えます。本数の少なさと運賃の高さでハンデは大きいようです。

 

 美田園地区の住宅はほぼ張り付いてきている状況で、さらなる転入者はあまり見込めない。集団移転先が区画整理地の北側にという話もあるけど、それほど鉄道利用者に影響はないでしょう。

 

 今年度のプラス要素は、駅北側に4月にオープンしたまなウェルみやぎへの通勤者や利用者。就業者はそれほど多くはなさそうで車での通勤者も多いでしょうが、多少は上乗せ要素になります。ただし、この駅の大口利用者だった宮農高が津波被害で移転したので、高校生のマイナス分をカバーするには至らない。

 

 鉄道利用者・収入を増加させるには、(運賃単価も高い)空港利用者の増を図ることが一番ですが、毎日使ってくれる住人(通勤通学客)の増も効果が大きいといえます。杜せきのした駅周辺にはコンスタントに分譲マンションが供給されており、美田園地区を含め地道に利用者を増やしていくしかないですね。

なお、今年は、空港の発着便数が夏ダイヤで61便となり、過去最高とのことで、スカイマーク、ピーチ、ハワイアン航空等の新規就航もあり、空港利用者及び鉄道利用者ともに昨年度を上回るのは間違いないところ。

 

 まぁ、便数で過去最高といっても、以前のように中型機中心ではなく、IBEXやJALの100人以下の定員の小型機が結構幅を利かせてきているので、単純に以前と比べて輸送量が増加すると断言できない面もありますが、昔と違い多頻度少量輸送の流れになってきていること自体、利便性は高まっていると言えます。

 

 空港利用者数の増→鉄道利用者数の増→鉄道の増便 

という好循環を望むところです。県では空港利用者600万人を目標にして、民営化を含め積極的な取り組みを行っているようなので、ハードルは非常に高いですが、期待したいと思います。

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