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2012年7月21日 (土)

長町駅前落札地続報

長町駅前の先月に落札された3区画のうち、イケア以外の2区画の落札者が明らかになりましたが、その一報を聞いて、落胆のあまり記事にする気も失せていましたが、一応触れないと。

 ゼビオやスポーツパークから、長町副都心環状線を挟んで南側の13街区がヤマザワが落札とのことです。太白区内では、近隣の長町南や袋原に店舗を構えていますが、いまいち印象は薄い。ウジエのように安いわけでもなく、ヨークのように魚の陳列・品ぞろえが売りというような特徴はあるのか?。うーん、わからん。地味。

場所再掲

スーパーとしては

 とにかく、あすとの再開発地区内では、ヨークに続いて2店舗目のスーパーということになります。現在のヨークは車利用者にはもちろん、長町駅利用者でも特に太子堂駅や仮設住宅側の利用者にとっては帰り際に使える立地ですが、八本松側(北や東側)にとってはかなり遠回りになっていました。

 一方13街区にヤマザワが出店するとなると、JR長町駅利用者はもちろん地下鉄長町駅利用者にとっても駅前至近の商業施設となります。古くからのサンハイツや最近のくら寿司近隣マンション群の最寄のスーパーとなり、それなりに利用価値はありますね。西口の旧市街地側の住民にとっても、OKスーパーが建て替え準備中なので、場所によってはモールよりも近い最寄りのスーパーになります。

 いくらヤマザワが地味な印象でも、近さ・行きやすさは何事にも代えがたい。さすがに激戦区への出店でしょうから、ヨーク、西友、ウジエ(一応モリヤも)への対抗上気合いを入れてくるでしょう。

 大規模商業施設としては

 もちろん、この街区の出店するということは、ただのスーパーの出店では済まない。容積率、600%の商業地域に借地権ではなく十数億円で土地を購入しての出店ということは、よほどの覚悟が必要。スーパーとちょっとのテナントを集めてというヤマザワ郊外型店の出店戦略とは全く別物のノウハウが必要だろう。ヤマザワにそのノウハウがあるの?と考えてもそんな事例はないし、都市型の事例としても、山形市中心部の山交ビルの一階にヤマザワは出店していますが、これも単にダイエー撤退後の空きテナントへ入っただけ。

 ちなみに、敷地面積は1.2haとのことで、すぐ北側のゼビオの土地が約1haなので若干一回り大きい程度。ただしゼビオは20年定借の事業で、容積率400%も余すような3階建ての暫定施設だから、ヤマザワ側が本気で容積率をフルに使用するのであれば、ゼビオの2倍程度の規模は可能。1~3階まで店舗、1階の大通り側、4,5階、屋上が駐車場という構成が王道。とはいえ、スーパーだけでは、この敷地の大通り側の1/3程度の面積があれば事足りる。そうすると、自社スーパー以外のテナントを集めてくるにも、モール運営のノウハウは皆無だろうから、モール、ララガーデンのように魅力的な専門店を集めてというのを期待するのは酷。

 一番町東一連鎖街の再開発ビルとしてオープンしたTICビルのように、好立地の場所に再開発でビルは作ったものの、テナントリーシング能力の欠如でオープン当初から空きフロアだらけ。必死に埋めてコンセプト皆無の雑居ビル状態のようにはなってほしくない

希望としては、イケア出店に触発され、周辺への出店を希望する大型専門店や飲食店の受け皿になれれば。とにかく、1000億円以上かけた一大再開発地「あすと長町」のメイン駅前にふさわしいものになって欲しい。いい意味で期待を裏切ってくれ

 なお14街区は新潟の医療法人が大規模歯科診療所?大規模って何よ。はぁ~。こっちは知らん。言及する気も起きません。メディカルビルはおなか一杯。食傷気味。せめて住居機能も入れて土地を有効利用してくださいな。

ウインブルドン状態

 あすと長町への進出企業をみると、現時点で(予定を含み)ヨーク、ゼビオ、ヤマザワという東北近県の有力企業、札幌のアインファマシーズ、栃木のカワチ、イケア、マック、くら寿司、アオキ、レクサス、丸八真綿、POLAという。。。と域外資本の見本市。仙台の企業の進出って目立つところだとやまや位?(旧サンシティの賃貸マンションや、東北電気保安協会とかもありますが)、石橋をたたいても渡らないという仙台の企業の慎重ぶりがこういうところにも表れているというか、ある意味仙台らしい。

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