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2012年2月19日 (日)

県内各市の市立病院(1)

県内の4大都市(仙台、石巻、大崎、気仙沼)では、震災による理由も一部ありますが、偶然にも同時期に市立病院の移転新築が進められていますが、主に立地面から考察してみます。

先行している仙台市・大崎市

 仙台、大崎は、震災前から移転新築が進められ、この1~2月に揃って起工式が行われ、完成は約2年後の平成26年の予定です。規模もともに500床規模で地域の中核的な病院です

バランスの良い仙台市立病院

 仙台は北西部の大学病院、北東部の国立医療センター(旧国立病院)、南部の市立病院といい感じで基幹病院のバランスが取れるし、あすと長町のシンボル的中核施設としても期待されています(場所)。五橋の現病院と比較すれば南東方向3kmほど郊外には移転する形ですが、高速の長町ICからは5分と近くなり、公共交通の便は同じ地下鉄沿いで長町一丁目の駅からは最短距離となるリップルロードの入口に地下鉄の新出入り口も設置され徒歩2~3分程度、JR長町駅から徒歩7分程度、病院前経由のバス路線も検討されているなど、総合的には五橋と負けず劣らずの立地となります。 

新病院関係情報(市立病院website)

震災で遅れるかと思ったけど、着工は2か月程度の遅れで済み、1月27日に起工式が行われ、現在はせっせと駐車場予定地部分の土を掘り返しています(工程)。

2年半後のH24年夏の完成が予定されていて、周辺にはそれをあてこんだ調剤薬局、クリニック、サービス付き高齢者賃貸住宅などが完成もしくはこれから建設が始まります。

 アクセスは、病院前にバス停ができるとはいえ、公共交通では地下鉄・JRがメインでしょう。もちろん大規模な駐車場も併設されるので車中心なのは当然として。

 そうすると、長町1丁目商店街の方では、地下鉄からの病院利用者に対してそれなりに皮算用をはじいているのでしょうが、ただでさえ衰退基調だったこの長町商店街。地震の影響でかなり古い建物に被害が出ているらしく閉店が相次いでかなりやばい状態になっています。道路や歩道もボコボコ状態でなかなか修繕が始まらず応急処置のみの状態で、あまり歩きたくなるような状態ではない。花屋とかコンビニ、昼食需要の飲食店、夜の一杯需要の飲み屋などには好影響が出るかもしれませんが、2年半後まで持ちこたえているか?

 なお、JR長町駅からだと東口に直接出るから、商店街は一切通らずにあすと長町側のスポーツパークの辺りを通ってくるだろうから、スポーツパーク併設の飲食店街にも好影響が。こっちも先行投資的な出店だろうから、今秋のゼビオアリーナ開業、2年半後の市立病院完成まで持ちこたえられるかな。好調な店と・・・な店で差が大きいようなので。

迷走の果て・・・大崎市民病院

 一方、大崎市民病院では、合併した当初は市役所北側の現位置建て替えと、本間元知事が進め浅野元知事が中止にした三本木の保健医療中核施設予定地とで比較検討の上、中心市街地対策もあり、現在位置での建て替えを決定したはずでした。

 大崎市民病院は本館はかなり老朽化しているものの、増築部はまだ10年程度しかたっていない部分もあり、現位置での建て替えは妥当性があり、古川ICからも一本道で10分程度、古川駅からも10分弱で、立地条件は良かったのですが、建て替えのために周辺の土地買収を始めてから、勤務する医師の方々の反対が起こり、2~3km程度南西側で、4号バイパスにも近い新興住宅地かつロードサイド商業施設が集積する市内穂波地区の市有地に丸ごと別の場所に移転となり、11日に起工式が行われました。

 医師の方々にとっては、現在の継ぎはぎで使い勝手の悪い病院の延長線上になるよりは、丸ごと新しい病院になった方が使い勝手が良くていいという考えだったのかもしれませんが、よりによって、現位置建て替えが決まって土地の買収交渉がかなり進んだ段階で、そんな声を上げ、それに市長が応じてあっという間に流れが決まってしまったようです。まぁ、医師が集まらないとお手上げですからねぇ。県北の基幹病院でさえも。

 移転先は、まとまった市有地であり、原位置建て替えと比べてもスケジュールの遅れはそれほどなかったようですが、現病院周辺で用地買収に応じた方はもちろん、渋っていた方の土地さえも市が買収せざるを得ない状況とのことで、現在の病院跡地とその無駄に買収した周辺地も含めて、いったい何に使うの?ってな状況のようです。

 まだ新しい一部病棟を再利用しての福祉拠点という話もあれば、近くの信じられない位老朽化が進んでいる大崎市役所本庁舎の移転候補地にという意見もあったりですが、移転の経緯からも八方美人で多方面に良い顔しようとして行き当たりばったりの印象があり。これが合併自治体の宿命なのかもしれません。廃棄物の処理場候補地でも同じような右往左往があったような。。。

 大崎市の中心部旧古川市は、新幹線、高速道路ICの存在もあり、県北の拠点都市として発展を続け、昨年の震災でも地震被害はかなりのものでしたが、石巻等沿岸部に対する支援拠点としての役割を果たしたり、避難者・移住者もかなりいて、旧古川市は、もともと数年前のアルプスの工場が相馬から古川に集約されたことの特需に加え、現在はこれらの震災移転特需もあり、アパートの空きがほとんどない状況で、人口増加が続き状況的には恵まれています。

 一方、壊滅的な地震被害を受けた中心商店街の再興を掲げながら、具体的な方策は決まっていないようで、これまで中心市街地対策として旧酒蔵を利用した醸室と駅前のリオーネを両極に、その間の商店街への波及効果を狙うという鉄アレイ構想でしたが。。。

 これらについては過去記事参照

 現時点で醸室の蔵は震災で大きな被害を受け(けっこう頑張っている事例だったのですが)、リオーネは相変わらずの雑居ビル状態。シネコンも県北内陸部唯一の映画館としてなんとか存続していますが。2時間まで無料の大きな駐車場に存在意義がありながらも、苦しんでいるなぁという印象。その間の商店街は特に醸室や市役所に近い西側は震災被害も多大でやっている店の方が少ないような状態。もともとつぶれたショッピングセンターがそのまま廃墟で残されている状態だったのに、その廃墟の周辺も軒並み地震でやられてしまいました。

 それに追い打ちをかけるような市民病院の郊外移転。過去の白石などもそうでしたが、これをやったらもともと高齢者しか顧客がいないような商店街はもう厳しいでしょうね。古川の商店街についてはどっちにしても無理な状況だったのでしょうが。郊外型のイオンや家電店、ホームセンターなどが充実し、車さえあれば大部分の用は足りる状況でしたから。

 移転先の穂波地区は、周辺道路も近年整備され、4号バイパスはもちろん、加美町から古川駅東側のイオン周辺までつながる347号のバイパス的な県道?が全通し、さらに近くの東北道には救急車専用の入退出路(三陸道にも石巻日赤前にある)が整備されるという話もあり、また陸羽東線の塚目駅からも一応遠くはない位置だから、車社会の大崎かつ、栗原・登米圏域も含む県北の中心基幹病院ということを考えると、悪くない立地なのは当然なのですが、最初からなぜここが候補地にならなかったのかが疑問。このグダグダ劇を見ると残念。

 石巻と気仙沼は次回に続きます。

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